濱野大道のレビュー一覧

  • CIA禁書密輸作戦 冷戦を終結させた1000万冊

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    本好きは手に取らずにはいられないタイトルと帯。ポーランドというとアウシュヴィッツを連想するけど、ナチス崩壊後もこうやって戦って勝ち得て今があるのかと、恥ずかしながら初めて知った。

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    2026年09月22日
  • 異常殺人―科学捜査官が追い詰めたシリアルキラーたち―

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    とても面白かった!
    ポールの葛藤や私生活、地道な捜査が多くて興味深かった。
    凄惨な事件の捜査をする人はかなり感情のコントロールが上手い人だと思っていたけどポールはかなりの葛藤があり、すごい。
    レストランで事件の話をするのはやめましょう笑

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    2026年05月06日
  • 黒い迷宮 ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実

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    昔読んだ。ずいぶん前に読んだので大半は忘れている。
    大変面白かった。外国人ならではの視点。全く事件のことを知らなかったのでまるでミステリー読むかの様な面白さだった。
     金があればこんなにも勝手気ままに悪事ができるのかという驚きもあった。また、日本の水商売の闇についても考えさせられた。
     日本は行為を伴わないソフトエロがビジネスとして成り立つ国であり、その先にもっと危険で、深いそして不快なディープエロの闇が広がっていることを強く印象づけられたことを覚えている。宮崎勤然り、本事件然りである。

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    2026年03月28日
  • 民主主義の死に方―二極化する政治が招く独裁への道―

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    ネタバレ

    民主主義はクーデターで突然死ぬのではない。
    相互的寛容と自制という「やわらかいガードレール」が壊れたとき、内側から静かに崩れていく。

    候補者の政策だけでなく、対抗者への態度を見ること。
    有権者の責任を改めて考えさせられる一冊。

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    2026年02月12日
  • 羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季

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    羊飼いだけでなく農業をする人たちに
    尊敬を通り越して畏敬の念を覚えてしまう
    すごく大変だけど素晴らしい人生
    写真は殆どないのだけどハードウィック種の羊を
    想像しながら読む かわいい
    こういう生き方や考え方がいつまでも残って増えていったら 地球ももっと良くなるのだろうなと思った

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    2025年07月10日
  • エリート過剰生産が国家を滅ぼす

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    人口増加がベースになっているので、少子化最前線を行く日本には当てはまらなさそう、というのは「人口は未来を語る」とも矛盾しないところ。
    2025年のトランプの言動はこれを逆行させるものに見えてくる。本当のところは知りませんが。

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    2025年04月30日
  • AI監獄ウイグル(新潮文庫)

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    ノンフィクションディストピアSF
    ルポ本自体が今まであまり手に取ってこなかったジャンルだったが、友だちと立ち寄ったジュンク堂でネタのつもりで買ったのが正解だった。興味のある題材のそれはやはり面白いのでは。
    全体主義的な政治体制とそれに利用されるテクノロジー、自由主義の顔として対立するはずの国家にありながらカネのために黙認/協力してしまう大企業。そのプレゼンスの多寡に依らず、これまで続いてきた民族や宗教といった概念は分断されるのか、統合されるのか。
    2025年はアイデンティティを見つめる年になるかもしれない。

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    2025年04月20日
  • AI監獄ウイグル(新潮文庫)

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    この日本においても。

    商店街や駅、電車の中まで監視カメラが配置され、
    道路ではNシステムがクルマのナンバーだけでなく運転者や同乗者の顔も常に記録し
    街なかの監視カメラには人の動作から不審者検出する機能が盛り込まれたり
    駅には顔認証改札が導入されたり
    駅を通行する人の顔を前科者や仮出所者のリストと照合しようと企んだり
    健康保険証や運転免許証と合体させて国民IDカードを全国民に常に持ち歩かせようとしていたり
    キャッシュレスやポイントカード、通販に誘導して個々人の購買履歴や趣味嗜好が記録されるようにしたり
    ポイントアプリや健康アプリなどがアプリ起動中だけでなく常に位置情報を取得して、個人の行動を完全に記録していたり。

    本書が暴いた中国のシステムは他人事ではなく、いま日本が目指している姿なのかもしれない

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    2025年03月19日
  • エリート過剰生産が国家を滅ぼす

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    END TIMES
    Elites,Counter-Elites,and the Path of Political Disintegation

    数理モデルにより歴史の法則を導く「クリオダイナミクス(歴史動力学)」による分析。
    不安定性をもたらす四つの構造的要因:
    ①潜在大衆動員力へとつながる大衆の貧困化
    ②エリート内の対立を引き起こすエリート過剰生産
    ③財政の健全さの悪化と国家としての正当性の低下
    ④地政学的要因

    本書出版時点ではトランプは再選されていないが、モデルによれば2020年代に不安定性が恐ろしいほど高まる。
    革命的状況から抜け出す道はふたつ。支配階級が最終的に打倒されるか、社会システムの適正なバランスを取り戻し、大衆の貧困化とエリート過剰生産の傾向を逆転させる道。現状は悲観的に思える。
    【目次】
    はじめに
    第1部 権力のクリオダイナミクス
    第1章 エリート、エリート過剰生産、危機への道
    第2章 一歩下がって全体を見るー歴史の教訓
    第2部 不安定性の要因
    第3章 「農民はいつも反乱を企てている」
    第4章 革命部隊
    第5章 支配階級
    第6章 なぜアメリカは金権国家なのか?
    第3部 危機とその余波
    第7章 国家の崩壊
    第8章 近未来の歴史
    第9章 富のポンプと民主主義の未来
    謝辞
    付録1 新しい歴史の科学
    付録2 歴史のマクロスコープ
    付録3 構造力学的アプローチ
    解説/尾上正人

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    2025年02月19日
  • トーキング・トゥ・ストレンジャーズ~「よく知らない人」について私たちが知っておくべきこと~

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    面白い!国際スパイ、伝説の米ドラマ『フレンズ』など、論拠とするエピソード描写が映画のように鮮やか。全体の構成は、筆者のそれ自体シンプルな主張を、少しずつ緻密に裏付けていく仕様で、頭の整理には少々労力がいる(他の方が書いていたように、訳者あとがきがだいぶん助けになった)。長さと複雑さを、エピソードの推進力で読ませる感じ。

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    2025年02月20日
  • われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略

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    いつも思っていて、この本を読んで改めて思ったが人類は農業を始まる前に滅ぶべきだったのではないかと考えてしまう。結局は生き残ってしまったが。

    電子書籍であらためて購入を検討したい。

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    2024年09月23日
  • 異常殺人―科学捜査官が追い詰めたシリアルキラーたち―

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    未解決事件の捜査が如何に大変かがよくわかる。本の大半は苦労して容疑者を捜し出すが、非該当の繰り返し。それも数年、十数年単位。
    そのうちに捜査官の生活も破綻していく。おそらく真犯人はのうのうと生活しているのかもしれない。
    事件のことだけでなく、捜査官の私生活の部分も描かれているが、それがあるからこそ事件に真摯に立ち向かう捜査官たちの苦労がより重く感じられると思う。
    ドラマや映画では表現できていない、捜査官の本当の様子を知ることができる貴重な記録。

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    2024年06月20日
  • 黒い迷宮 ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実

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    Netflix「警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件」
    を見た人は必読の一冊。

    外国人女性だけでなく、日本人女性も被害に遭っていたのに
    長年犯行が露呈しなかったのは何故か。

    弁護団や出版社を巻き込んで自費で反論本まで出したのは何故か。

    自分の糞を咥えて死んだ大企業役員の存在は何を意味するのか。
    闇が深すぎる。

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    2024年05月28日
  • 津波の霊たち 3・11 死と生の物語

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    海外の方が書かれたとは思えないほど、正確かつ詳細な取材に基づく作品だと思いました。被災者それぞれが置かれた立場に起因する感情の機微にまで触れられており、震災がもたらした二次的な被害についても具体的に理解することが出来ました。

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    2024年05月04日
  • 2020-2030 アメリカ大分断 危機の地政学

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    ネタバレ

    アメリカ人 アメリカという国のことを知る上で役に立つ本だと思います。
    アメリカの成り立ちインディアンたちに対する分析 意見とか

    アメリカという国は人類史上最大最強最凶最悪の軍事国家だとしか思えません。
    倫理とか道徳とか人道とか善とか正義とかそういうこと以前に力づくでそうやって軍事的戦争的なことばかりをして成り立って今まで来た国だと思います。

    アメリカの今までの実業家、政治家、軍人たちは 確かにすごいです。
    ですがちょっと調べればわかることですが、皆 先住民たちを迫害し、虐殺し、追い出し、利用し、食い物にしてきた人たちばかりです。

    日本人も日本も今だに散々好き放題やられてきています。

    それとアメリカとか世界中では弁護士とか法律系の人たちが随分と重要な仕事をたくさんしてきていたことが分かります。

    何かの色々なことのたびに少しずつアメリカの国が国民がまとまっていったというのはとても的確な意見です。

    日本も日本人もそうでした。

    それと、色々な映像や写真で見るアメリカ人の白人や黒人の女の子たちとかが可愛いなとか綺麗だなとか思っていても、本書の中でそういう人たちが何か戦争のたびに工場で物資を作って送って戦争に協力していたことが書かれています。

    よく考えてみましたら、そういったアメリカの白人 黒人の女の子たちが私たち日本人のご先祖様達を殺し、障害者にし、日本中を爆撃することに協力してきた共犯者たちなわけです。

    ですから、過去から今までのアメリカ人たちの日本人に対する経緯、世界中に人に対する経緯を考えれば、たとえ何があろうとも結局アメリカ人とは距離を取って接していくしかないということだと思います。

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    2023年07月31日
  • われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略

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    ちょっと分厚くて引くけど冒頭のシラミ3種から始まる実験・データ・解釈は人に話したくなるようなものばかり。文中紹介される本も読みたくなるものばかり。本筋自体はこの手の本(進化心理学)が好きな人にとって目新しくは無いかもだけど他の本との親和性もあって楽しくスラスラ読める本。10の提言も素直で終わり方もすっきり。テーマの難解さに関わらず読む側の敷居が低いのは本文のみならず翻訳の質も高いと感じた。

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    2023年07月24日
  • 津波の霊たち 3・11 死と生の物語

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    わたしは、実は日本列島は数多くの自然災害の歴史的事実と脅威を考えれば、世界でも有数の過酷な自然環境の国土ではないのかなとも思います。
    さらに湿度の高い暑さなども含めまして。

    この本はイギリス人ジャーナリストの方の本です。

    妙な話かもしれませんが、例えば戦国時代以前の色々な日本人の権力者、支配者、庶民、人々の暮らし、生活、習慣、文化、風習などを一番正しく知ることができるのは古代中国や宣教師たちが残した記録の文献がかなり信憑性が高いそうです。

    江戸時代以前もそうだった部分もあるでしょうが、江戸時代以降に残されている記録はそのほとんどが改竄されたりしている可能性が高いそうです。



    自然災害の話をするとき、予想される犠牲者の数があまりに多いと、現実感を薄めてしまうことがある。
    すべての学者たち全員が、そう遠くない将来、東京ではかなりの高確率で大地震、地震による広範囲に破壊は不可避であり、町の広い範囲を破壊し、何万人も命を奪う、火災や津波を惹き起こす地震が発生することは不可避であり、地質学的に見てもその時期は差し迫っているという結論を導き出している。
    南海トラフ地震も同様の予測で、地震と津波で太平洋沿岸で32万3000人が死亡し 62万3000人が負傷する恐れがあるという。
    いつ起きてもおかしくはない南海トラフ巨大地震によって原子爆弾 4つ分以上の死者が出るかもしれないというのだ。

    3.11の震災による死者は、100人を除く、ほぼすべて 残りの全員99%以上が津波に呑み込まれた溺死によって亡くなった。

    人々はあらゆる種類の不満、要求、苦情を抱えていました。 でも苦情が口から出てくることはなかった。我慢と忍耐力によって人々はそういったことをすべて内に抱え込んでんでしまった。それは正しいこととは言えません。

    私は時々、なぜ日本ではもっと単純な結論に至らないのだろうと不思議に思うことがあった。ある程度の不正不満の吐露、混乱などもう少し多めに見てもいいのではないか?

    "がんばろう"という言葉にも私はいつも違和感を覚えた。「彼の辛い経験も、長期的には糧になる」という 言外の意味によって苦しむ人たちとの共感が逆に薄まる気がしてならなかった。

    被災者の紫桃さよみさんは「子供達は見えない魔物に殺された」「表面的なものにしか目を向けることができない、日本人特有の何か」と言った。

    ご主人様の隆洋さんは 全国各地から招待を受け 大川小学校の悲劇を語り継ぐ、講演活動を行ってきた。しかし 正直ショックを受けられた。参加者の意識はあまりに低かったことに。
    「参加者にとっては将来また起こるようなこととは考えていませんでした。別の誰かの問題でしかなかった。まさか自分に起きるなどとは思っていなかったんです。誰もが危険性を見くびっていた。大川小学校でも教師たちはすべてを見くびり、何も真剣には考えていなかった」
    「この機会を逃せば、多くの人が亡くなった今というタイミングを逃してしまえば、考え方や行動は変わることはないと思います。だから私たちは悲劇に本当の原因を突き止めようとしている。この災害について考えつつ その学習に迫ることを拒否すれば同じ悲劇が繰り返されるでしょう。けれどそういうふうに日本は機能している。それを変えることはできないんです」

    日本人の美徳とされる、礼儀正しさは、自主性のない礼儀正しさではないのか。

    私は日本人の受容の精神にはもううんざりだった。過剰なまでの我慢にも飽き飽きしていた。
    大川小学校の児童の死は、宇宙の本質にあらたな洞察をもたらすものなのだろう。ところがそのレベルよりもずっと前の地点ー生物が呼吸し生活するー世界では児童たちの死は他の何かを象徴するものでもあった。人間や組織の失敗、臆病な心、油断、優柔不断を表すものだった。 宇宙についての真理を認識し、その中に人間のための小さな場所を見いだすのは重要なことに違いない。しかし問題はこの国を長い間抑圧してきた"静寂主義の崇拝"に屈することなく、それをどう成し遂げるかということだった。 日本に今必要なのは怒りに満ち、批判的で、決然とした人々、死の真相を求める戦いが負け戦になろうとも、自らの地位や立場に関係なく立ち上がって戦う人々だった。

    世界中の多くの読者が疑問に感じることの一つが 2011年の震災から何が変わったのかという点だ。 どんな教訓が学ばれ、どのような新しい措置が取られたのか?似たような災害が再び起きたらーいつか必ず来るそのときが訪れるからーこれまで何が違うのか?
    大川小学校での出来事は全体的な効率の悪さと準備不足が招いた悲劇的な例外だった。そこで起きた事例は日本全国の教師たちと地方自治体への注意喚起 となり マニュアルと避難計画の見直しや修正を促したはずだ。

    震災の教訓から学び、変わっていかなくてはいけません。

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    2023年06月26日
  • 羊飼いの想い イギリス湖水地方のこれまでとこれから

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    前作よりも、強くメッセージが押し出された作品になっていると思います。

    今回はより具体的な農場での取組みとその根拠が示されており、読者にも行動変革を訴えるものだったかなと感じました。

    これが、学者とか、環境団体とか、学生とかじゃなく、羊飼いが書いてるっていうのがやっぱりすごいことなんですよね。
    実際に土地と1番向き合って、そこから収入を得ている人の生々しい現実は他では見られないのではないかなと思います。

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    2023年05月30日
  • 津波の霊たち 3・11 死と生の物語

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    英国出身で東京在住のジャーナリストが著した東日本大震災に関する渾身のルポルタージュ。
    ルポの核になっているのが、74人の児童が津波に呑み込まれた大川小学校の一件。裏山に逃げられる時間的余裕があったのに、学校側は運動場で約50分、生徒を待機させた。そして、避難を始めた1分後に津波に襲われた。その避難も川沿いの津波の来る方向へ誘導したものだった。
    著者は、この事件について、実に綿密な取材を行い、死亡した家族の苦しみや葛藤など、生々しい証言を集めている。   かけがえのない我が子を失った親たちが、納得のいかない説明ばかりする学校側や教育委員会にぶつける怒りが強く伝わった。また、助かった子どもの親族、子どもの遺体が見つかった親族、見つからない親族おのおの違う立場から生じる機微や憎しみ、諍いも、十分な取材で鋭く分析されており、読んでいて、いたたまれない気持ちになった。
    この本で著者がもう一つ強く伝えたかったのが、震災後、頻繁に起きた心霊現象。多くの人が幽霊を見たと訴え、交霊や除霊を行ったりしたという。遠野物語やイタコに象徴される東北地方の民族性や東北人特有の忍耐強さにも触れ、外国人の視点から、再三、津波に襲われてきた彼の地の特性をスピリチュアルな側面も含め、表現したかったのではないだろうか。
    それにしても、最高裁の判決で、市、県から14億円以上の賠償を勝ち取りながら、大川小学校長の行動や問題となった教諭の証言の真偽、説明責任について言及がなかった点はふに落ちず、勝利感を味わえなかった原告団に対し同情の思いを持った。

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    2023年05月25日
  • 津波の霊たち 3・11 死と生の物語

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    小川糸さんの本を読んで、この本の存在を知りました
    先日のNHKでは南海トラフが起きたらという番組もしていました。たまたまこの時期に読み終わることになりました。

    仙台空港にも行ったことがあるし、松島や福島にも行った
    テレビで津波のニュースを見た時、信じられなかった。大川小学校のドキュメンタリーも見た
    人災だと思った

    さらにこの本。
    外国人目線からの道北、事実、生き残った人たちの苦悩、真実を知りたいだけなのに何年もかかること、震災の後の人間関係、霊の存在

    12年経つ今も、苦しんでいる人がたくさんいる
    本当に起きたことだと知っている事と、現実は違いすぎて、本当の理解はできないと思う
    だからこそ、忘れないようにだけはしたいと思った

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    2023年03月08日