濱野大道のレビュー一覧

  • 羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季

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    羊飼いだけでなく農業をする人たちに
    尊敬を通り越して畏敬の念を覚えてしまう
    すごく大変だけど素晴らしい人生
    写真は殆どないのだけどハードウィック種の羊を
    想像しながら読む かわいい
    こういう生き方や考え方がいつまでも残って増えていったら 地球ももっと良くなるのだろうなと思った

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    2025年07月10日
  • エリート過剰生産が国家を滅ぼす

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    人口増加がベースになっているので、少子化最前線を行く日本には当てはまらなさそう、というのは「人口は未来を語る」とも矛盾しないところ。
    2025年のトランプの言動はこれを逆行させるものに見えてくる。本当のところは知りませんが。

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    2025年04月30日
  • AI監獄ウイグル(新潮文庫)

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    ノンフィクションディストピアSF
    ルポ本自体が今まであまり手に取ってこなかったジャンルだったが、友だちと立ち寄ったジュンク堂でネタのつもりで買ったのが正解だった。興味のある題材のそれはやはり面白いのでは。
    全体主義的な政治体制とそれに利用されるテクノロジー、自由主義の顔として対立するはずの国家にありながらカネのために黙認/協力してしまう大企業。そのプレゼンスの多寡に依らず、これまで続いてきた民族や宗教といった概念は分断されるのか、統合されるのか。
    2025年はアイデンティティを見つめる年になるかもしれない。

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    2025年04月20日
  • AI監獄ウイグル(新潮文庫)

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    この日本においても。

    商店街や駅、電車の中まで監視カメラが配置され、
    道路ではNシステムがクルマのナンバーだけでなく運転者や同乗者の顔も常に記録し
    街なかの監視カメラには人の動作から不審者検出する機能が盛り込まれたり
    駅には顔認証改札が導入されたり
    駅を通行する人の顔を前科者や仮出所者のリストと照合しようと企んだり
    健康保険証や運転免許証と合体させて国民IDカードを全国民に常に持ち歩かせようとしていたり
    キャッシュレスやポイントカード、通販に誘導して個々人の購買履歴や趣味嗜好が記録されるようにしたり。

    本書が暴いた中国のシステムは他人事ではなく、いま日本が目指している姿なのかもしれない

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    2025年03月19日
  • エリート過剰生産が国家を滅ぼす

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    END TIMES
    Elites,Counter-Elites,and the Path of Political Disintegation

    数理モデルにより歴史の法則を導く「クリオダイナミクス(歴史動力学)」による分析。
    不安定性をもたらす四つの構造的要因:
    ①潜在大衆動員力へとつながる大衆の貧困化
    ②エリート内の対立を引き起こすエリート過剰生産
    ③財政の健全さの悪化と国家としての正当性の低下
    ④地政学的要因

    本書出版時点ではトランプは再選されていないが、モデルによれば2020年代に不安定性が恐ろしいほど高まる。
    革命的状況から抜け出す道はふたつ。支配階級が最終的に打倒されるか、社会シ

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    2025年02月19日
  • トーキング・トゥ・ストレンジャーズ~「よく知らない人」について私たちが知っておくべきこと~

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    面白い!国際スパイ、伝説の米ドラマ『フレンズ』など、論拠とするエピソード描写が映画のように鮮やか。全体の構成は、筆者のそれ自体シンプルな主張を、少しずつ緻密に裏付けていく仕様で、頭の整理には少々労力がいる(他の方が書いていたように、訳者あとがきがだいぶん助けになった)。長さと複雑さを、エピソードの推進力で読ませる感じ。

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    2025年02月20日
  • われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略

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    いつも思っていて、この本を読んで改めて思ったが人類は農業を始まる前に滅ぶべきだったのではないかと考えてしまう。結局は生き残ってしまったが。

    電子書籍であらためて購入を検討したい。

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    2024年09月23日
  • 異常殺人―科学捜査官が追い詰めたシリアルキラーたち―

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    未解決事件の捜査が如何に大変かがよくわかる。本の大半は苦労して容疑者を捜し出すが、非該当の繰り返し。それも数年、十数年単位。
    そのうちに捜査官の生活も破綻していく。おそらく真犯人はのうのうと生活しているのかもしれない。
    事件のことだけでなく、捜査官の私生活の部分も描かれているが、それがあるからこそ事件に真摯に立ち向かう捜査官たちの苦労がより重く感じられると思う。
    ドラマや映画では表現できていない、捜査官の本当の様子を知ることができる貴重な記録。

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    2024年06月20日
  • 黒い迷宮 ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実

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    Netflix「警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件」
    を見た人は必読の一冊。

    外国人女性だけでなく、日本人女性も被害に遭っていたのに
    長年犯行が露呈しなかったのは何故か。

    弁護団や出版社を巻き込んで自費で反論本まで出したのは何故か。

    自分の糞を咥えて死んだ大企業役員の存在は何を意味するのか。
    闇が深すぎる。

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    2024年05月28日
  • 津波の霊たち 3・11 死と生の物語

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    海外の方が書かれたとは思えないほど、正確かつ詳細な取材に基づく作品だと思いました。被災者それぞれが置かれた立場に起因する感情の機微にまで触れられており、震災がもたらした二次的な被害についても具体的に理解することが出来ました。

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    2024年05月04日
  • 2020-2030 アメリカ大分断 危機の地政学

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    ネタバレ

    アメリカ人 アメリカという国のことを知る上で役に立つ本だと思います。
    アメリカの成り立ちインディアンたちに対する分析 意見とか

    アメリカという国は人類史上最大最強最凶最悪の軍事国家だとしか思えません。
    倫理とか道徳とか人道とか善とか正義とかそういうこと以前に力づくでそうやって軍事的戦争的なことばかりをして成り立って今まで来た国だと思います。

    アメリカの今までの実業家、政治家、軍人たちは 確かにすごいです。
    ですがちょっと調べればわかることですが、皆 先住民たちを迫害し、虐殺し、追い出し、利用し、食い物にしてきた人たちばかりです。

    日本人も日本も今だに散々好き放題やられてきています。

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    2023年07月31日
  • われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略

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    ちょっと分厚くて引くけど冒頭のシラミ3種から始まる実験・データ・解釈は人に話したくなるようなものばかり。文中紹介される本も読みたくなるものばかり。本筋自体はこの手の本(進化心理学)が好きな人にとって目新しくは無いかもだけど他の本との親和性もあって楽しくスラスラ読める本。10の提言も素直で終わり方もすっきり。テーマの難解さに関わらず読む側の敷居が低いのは本文のみならず翻訳の質も高いと感じた。

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    2023年07月24日
  • 津波の霊たち 3・11 死と生の物語

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    わたしは、実は日本列島は数多くの自然災害の歴史的事実と脅威を考えれば、世界でも有数の過酷な自然環境の国土ではないのかなとも思います。
    さらに湿度の高い暑さなども含めまして。

    この本はイギリス人ジャーナリストの方の本です。

    妙な話かもしれませんが、例えば戦国時代以前の色々な日本人の権力者、支配者、庶民、人々の暮らし、生活、習慣、文化、風習などを一番正しく知ることができるのは古代中国や宣教師たちが残した記録の文献がかなり信憑性が高いそうです。

    江戸時代以前もそうだった部分もあるでしょうが、江戸時代以降に残されている記録はそのほとんどが改竄されたりしている可能性が高いそうです。



    自然災害

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    2023年06月26日
  • 羊飼いの想い イギリス湖水地方のこれまでとこれから

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    前作よりも、強くメッセージが押し出された作品になっていると思います。

    今回はより具体的な農場での取組みとその根拠が示されており、読者にも行動変革を訴えるものだったかなと感じました。

    これが、学者とか、環境団体とか、学生とかじゃなく、羊飼いが書いてるっていうのがやっぱりすごいことなんですよね。
    実際に土地と1番向き合って、そこから収入を得ている人の生々しい現実は他では見られないのではないかなと思います。

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    2023年05月30日
  • 津波の霊たち 3・11 死と生の物語

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    英国出身で東京在住のジャーナリストが著した東日本大震災に関する渾身のルポルタージュ。
    ルポの核になっているのが、74人の児童が津波に呑み込まれた大川小学校の一件。裏山に逃げられる時間的余裕があったのに、学校側は運動場で約50分、生徒を待機させた。そして、避難を始めた1分後に津波に襲われた。その避難も川沿いの津波の来る方向へ誘導したものだった。
    著者は、この事件について、実に綿密な取材を行い、死亡した家族の苦しみや葛藤など、生々しい証言を集めている。   かけがえのない我が子を失った親たちが、納得のいかない説明ばかりする学校側や教育委員会にぶつける怒りが強く伝わった。また、助かった子どもの親族、

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    2023年05月25日
  • 津波の霊たち 3・11 死と生の物語

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    小川糸さんの本を読んで、この本の存在を知りました
    先日のNHKでは南海トラフが起きたらという番組もしていました。たまたまこの時期に読み終わることになりました。

    仙台空港にも行ったことがあるし、松島や福島にも行った
    テレビで津波のニュースを見た時、信じられなかった。大川小学校のドキュメンタリーも見た
    人災だと思った

    さらにこの本。
    外国人目線からの道北、事実、生き残った人たちの苦悩、真実を知りたいだけなのに何年もかかること、震災の後の人間関係、霊の存在

    12年経つ今も、苦しんでいる人がたくさんいる
    本当に起きたことだと知っている事と、現実は違いすぎて、本当の理解はできないと思う
    だからこそ

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    2023年03月08日
  • われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略

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    進化心理学の見地から、人類の進化を通して獲得としたヒトの知性、心理を検証していく。
    チンパンジーとの枝分かれ、森からサバンナへの移動から詳細に説明されていて、興味深く読める。すべての考察が様々な検証や心理実験から導かれているので、納得しながら読み進められる。
    やはり社会心理学より、進化心理学の方がどうしても納得できるかな。

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    2022年12月25日
  • われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略

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    ヒトの進化と生存戦略を社会心理学・進化心理学観点から述べている。
    暴論でまとめると、ヒトに永遠の幸せは訪れないらしい。
    本が厚揚げくらい分厚い。
    男女の違いにも触れており、特に好きなものが
    男性はひどいセックスをしたことよりも機会を逃したことを後悔するが女性は逆である という一文です。
    男性は繁殖に対するエネルギーは少ないが女性はすごく大きいから(出すだけと約一年お腹の中で育てる)

    人類は協力することで知能が発達し繁栄してきたと述べられている。(狩猟農耕など) 以前読んだ他の本でも人類が進化してきたのは、依存し合う(得意な人に任せる)ことで、脳にキャパができ、クリエイティブな発想が出来たから

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    2022年11月15日
  • 津波の霊たち 3・11 死と生の物語

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    生半可な気持ちで読む本ではない。
    だが、被災した人たちと同じ国で暮らす人間として、知っておくべき。

    津波は一瞬で多くの人の命を奪うだけでなく、生き残った人たちの関係性も破壊してしまう。

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    2022年11月12日
  • 2020-2030 アメリカ大分断 危機の地政学

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    アメリカは帝国を築く経済的動機は存在しない…これはダウトだな。GDPに貿易の占める他国より割合が高くないのは、キャピタルゲインを重視しているからで、単なる商売による利益などはいつだって帝国には必要ないのだよ。まぁそれはともかく、2つのサイクルが重なる今後十年の大転換期での焦点をテクノクラシーと大学としているのは興味深い。ここまで自明とされているものを解体するとなると、確かにかなりの激動は免れないだろう。

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    2022年07月23日