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Posted by ブクログ
自分がよく知らない人と話すときに、どうすればよいかー。
物語調に進んでいくこの本は、黒人女性が些細な理由(車線変更時にウィンカーを出さなかった)で違反切符を切られるところから始まる。
女性は投獄され、獄中にて自殺した。
この事実は、アメリカ中に拡がり、
世間は黒人に対する差別だ、偏見に満ちた警察官だ、と声を荒げたが、事実はそれほどにも単純なことなのだろうかと、著者は問いかける。
もっと根源的な、
「知らない人に対するコミュニケーションの誤り」
が、関わっているのではないか。これが改善されなければ、きっと再び同じ悲劇が起こるだろうと。
さまざまな事例をもとに、知らない人に対しての人間のふるまいに触れていく。
「デフォルトで相手を信用する」「その人のことを知れば知るほど判断を誤る」そして、「結びつき」。
この事例から学ぶことは多い。
私たちは、知らぬうちに相手を単純化して、顔を見れば全てがわかると思い込む。
そして、悪いことが起こるのは、環境のせいではなく、そこにいる人間のせいである、と。
先入観だったり、偏見だったりを、丸ごとひっくり返してくれる一冊でした。
この本で学ぶべき大切なことは、ほんの数行で終わるかもしれません。
しかし、この事実を咀嚼する為には、この分厚い本に立ち向かうべきだ、と思います。
知ることと、それを理解することは、全く違います。
同じことを再び繰り返さないためにも…。
Posted by ブクログ
すごく重く深い本でした。
アメリカで白人警察官が黒人女性を路上で逮捕するという2015年に起きた事件を元に、数々の実在の犯罪や事件を取り上げて検証していきます。
スパイやテロ犯罪など日本で普通に生きている私とかけ離れたことも多く、悲惨な事例もあり読み進めるのがつらかったりしましたが、それを取り上げることで最初にあげた事件の真実を考えることにつながるという納得の展開でした。
「私たちの予想どおりに相手が行動しないこと」と思い込みから生まれる誤解や悲劇。
日常生活にもあることだと思います。
「見ず知らずの相手とコミュニケーションを取ることのむずかしさ」
最近社会での他者への批判や誹謗中傷がひどくなっているようにみえますが、やはり原因はこのような、自分は正しい、相手がこうしないのはおかしいと思い込んでしまうことなのではないかなと感じました。
「私たちは、見ず知らずの相手の心の内を読み解く能力に限界があることを受け容れなくてはいけない。」
「われわれに必要なのは抑制と謙虚さだ。」
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