蜂飼耳のレビュー一覧
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今年開催する、読書会のテーマ本として選出しました。
何に一番驚いたかと言えば、その短さ。
私が関心を寄せている光文社古典新訳文庫で読むと、本文は50ページしかありません。
この読みやすさをもっとアピールすれば、読書家の入り口に立つ若者にもっと刺さりそうなものなのに。
今だったら、SNSを駆使したミニマリストアカウントからの発信に形を変えるに違いありません。
『京都でのごちゃごちゃしたエリートコースをやめて、田舎でミニマリストになったKAMOの生き様!』
といった風です。そのくらいカジュアルに読める作品でした。
あと、知らなかったことがあります。
事前知識では彼のミニマルなライフスタ -
Posted by ブクログ
ネタバレ読書途中。20人の講師による。一人90分の講演会の収録である。一気に読めるはずもなく、じわじわと読んだ。
姜尚中の講演のなかで、夏目漱石が奥さんをなぐっていたエピソードがあった。ノイローゼであったらしい。私は夏目漱石になれないけど、夏目漱石よりましだなと少し思った。考えかたとしてまちがっているのかな?どんな偉い人もほんとうにいろいろな苦しみにもがいていきているのだと思い直した。
20名全て役に立つわけでないが、中には、気に入る人もいるかもしれないとのことだろうか?3.11後の話など考えさせられたり。光触媒の話は興味を覚えた。文学、美術に関心を持った。宇宙論や素粒子の話は、わからないので、もうい -
Posted by ブクログ
短編集なんだけど、どうして、なかなかおもしろかった。個性派の粒ぞろい。
どの物語も情景を想像すると美しく、1つの話を覗いては、最後はどうなったんだか?という処終わりを迎え、結果をはっきりとは描いていないので、可愛そうな話も少しオブラートに包まれる優しい短編集。
花桜折る中将
月の光を朝日と勘違いして、女性の家を後にした中将。数寄屋を発見し、覗き見る。かわいらしい姫君を見染め、手引きを求めるが、心配した侍女の告げ口のため、姫の代わりに、年寄りの女性が部屋にいたのを間違えてさらってしまう。
まぬけぶりが、ちょっと憎めない。
このつゐで
天皇の御渡りの頻度が最近下がっている女御さま -
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吉本隆明さんの詩集ですね。
吉本隆明さん(1924ー2012、東京生まれ)
詩人、評論家。
独自の言葉と表現を駆使する作家さんなので、正直よく分からない。
生誕百周年の昨年刊行された詩集です。
『詩』
銀杏が音を立てて落ちる様な冬の夜だった
私はせっせと詩を書いて見た
どれもこれも大した詩は出来なかったが
鳥が上をあふいでそれから下を求める様な
豊かな心が判る程だった
「今の私は詩が出来ないから駄目ですよ」
そんな風に口にしてゐた頃の私もあつたが
詩の出来るやうな淋しさも
存在してゐるのが判った
こんな時 私が何時かいぢめた「ちび」が
「暗い精神的な物の