あらすじ
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64ページの短い物語ですが、長編小説を読んだときと同じような読みごたえのある作品です。中原中也賞詩人である蜂飼耳さんの繊細な言葉、イラストレーターの大野八生さんによる卓抜な色づかい。径書房の自信作です。──ひとり暮らし、楽しんでいますか?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
蜂飼さんのいさぎよい言葉が胸に染みる。
一人暮らしののぞみさんのところへ、ある日突然一匹の大きい鳥と一匹の小さい鳥がやってくる。一人と二匹の楽しい生活は長くは続かない。鳥は渡って行かなければならないのだ。一匹がいなくなり、また一匹がいなくなる。また一人になっても前向きに過ごすのぞみさんの姿を愛おしく思う。
三も二ももともとは全て一の組み合わせなのだというところに、とても惹き付けられた。
Posted by ブクログ
ひとり暮らしののぞみさんの部屋には、からっぽの大きな大きな鳥かごがあります。
ところがそれは、少しずつ大きくなって、ついには部屋と同じ大きさになってしまった。
そこにやって来たのが、大きめの鳥と小さめの鳥。
イラストでは、かなり大きな鳥と結構小さな鳥だけど…。
ひとりと二羽の生活はしばらく続く。
一緒にいるけど鑑賞し合わない暮らし。
けれど、大きな鳥に旅立ちの時がきた。
ひとりと一羽の暮らしは三から一ひいて二になったのではなく、一と一を足して二なのだとのぞみさんは気づく。
そして小さな鳥が旅立った後、ひとり暮らしに戻ったのぞみさんは、三から二をひいて一になったともいえるけど、最初から一だったともいえるのだ。
時折届く鳥たちからの便り。
ひとりと二羽は離ればなれになったけど、一人で過ごすのも悪くないと思える。
これは絵本だけれど、子育て後に一人になった私世代の人の話と思えば、大人向けの絵本と言えるのかもしれない。
とすると、部屋のサイズの鳥かごというのは、深いなあ。
Posted by ブクログ
友人との別れを関係からの引き算ではなくて、元々あった一として存在させることが素敵だと思った。一と一との友人関係、というのは寂しく聞こえるかもしれないが、依存の無いその向こうに太さがある。ぶれなくてどっかりとした太さ、それはそれぞれを尊重した強さ。すべては信頼から始まる。のぞみさんも大きい小鳥も小さい小鳥も、いい友達だと思った。元気でいれば、それでいい。