氷室冴子のレビュー一覧

  • 冬のディーン 夏のナタリー(2)

    Posted by ブクログ

    あとがきにあるように、1冊目がワタルくんの物語なら、2冊目は蓉子の物語。
    お友達の弓岡さんや、元かれのジュンチくんとのお話が出てくる。

    母親からは甘えん坊で何もできないと思われても、実は芯の強い子、でもその環境で自分を貫くために甘えん坊を演じる処世術、だなんてキャラが面白い。
    女の子は空気読んで、いい子キャラを演じるところがあって、氷室先生の小説に、そういう話はよくあるけど。(さようならアルルカンとか)

    しかし、ワタルと再会した気まずさを、そのまま本人に言って、今後どうこうするとか宣言するって、すごく強いよ。
    気まずくなったら無視、が世の常だけれども。
    強い子を書いてて、人間理解がすごいん

    0
    2013年01月18日
  • 冬のディーン 夏のナタリー(1)

    Posted by ブクログ

    男の子主人公の三人称。
    氷室先生にしては珍しい形態。
    まあ、海がきこえるもそうだけど。
    三人称は今の流行りなので、これを読んで勉強したいところ。

    ちょっとウブでどっちかといえば鈍臭い優等生の男の子と、女の子らしい感情で彼を振り回すツンな子のカップリング。
    高知が出てきたり、海がきこえるに似てる感じ。

    大学うんぬんの話は、コバルトでは新鮮だけど、自分が受験も一人暮らしも体験してる分、すごく共感できる。
    クララアグネス多恵子ガールの読者の、成長にあわせて書いた感じ?

    あとがきの、高3のはじけっぷりからくる後悔の話は面白かった。小説を書こうというきっかけって、こういうワンアイディアからなんだな

    0
    2013年01月17日
  • 月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ!

    Posted by ブクログ

    表題作が、もうっ、ツボでした。
    この方が、書く桜はどうしてこうも美しいのか!
    表題作だけだと★5で。

    たくさんはいってるのはうれしいけど、文庫でこれは厚すぎてとても読みにくかった、個人的には。

    0
    2013年01月14日
  • 月の輝く夜に

    Posted by ブクログ

    (No.12-77) 氷室冴子さんの原作を山内直美さんがコミック化したもの。

    小説を読んでネット検索したら、このコミックスの評判がとても良い。
    だったら読みたいと購入。

    原作をとても大切にしていて、大満足。
    原作どおりだったらあえて漫画化することないじゃない?なんて思ったあなた、ちょっと待って。

    この漫画は原作そのままにそこに絵が付いているという雰囲気なのよ。
    現代だからコミックスなんだけど、これに一番近いのが平安時代なら絵巻物かな。

    これを絵にするのはかなり難しかったのではないかしら。それぞれの人の想いをこんなに上手く表現してることに感動しました。

    氷室さんの作品をこんなに素敵に描

    0
    2012年10月26日
  • 月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ!

    Posted by ブクログ

    (No.12-76) 文庫・単行本に未収録だった「月の輝く夜に」が読めます!コバルト史上最も分厚い本ではないかと思う。

    買ってすぐ「月の輝く夜に」を読み、「ざ・ちぇんじ」はとばして「少女小説家を殺せ!1」は読んだけどその先で挫折、そのままにしてあった本。
    だって「ざ・ちぇんじ」は持ってて、何度も読んだことがあったし、「少女小説家」や「クララ白書」はやっぱり好みじゃなかった。

    ふと思い立って「ざ・ちぇんじ」を読む。だってせっかく買ったんだから。
    おお~、やっぱり面白いよ!最後に落ち着くとこに落ち着くので気持ちが良いしね。

    勢いで続けてまた「月の輝く夜に」を読む。
    なんだか氷室さんがコバルト

    0
    2012年10月26日
  • 月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ!

    Posted by ブクログ

    ホントに「コバルト文庫」だよ。厚さは2倍も3倍もあるけど!
    月の輝く夜に、と、ざ・ちぇんじ!、少女小説家を殺せ!、クララ白書番外編が1冊にまとめて650頁!なんでまとめる必要があるの??

    0
    2012年10月08日
  • 月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ!

    Posted by ブクログ

    2008年6月に逝去された氷室冴子さんの(多分)最期の作品「月の輝く夜に」が収録された作品集です。

    3㎝弱ある分厚い一冊ですが、単行本未収録作品は全650頁のうち200頁のみです。
    その殆どは「ざ・ちぇんじ!」の再録が占めているので。
    でも氷室作品は「なんて素敵にジャパネスク」シリーズのみしか手元に残していないので(山内直実版は持ってますw)、久しぶりに読んだ活字の「ざ・ちぇんじ!」は良かった!
    山内さんの再現率の高さも今更ながら感心してしまいます。
    そしてこの濃い目のピンクの背表紙は私の中学時代のど真ん中に在していました。
    手にした時にはあの頃の青い思い出たちが鷲掴みに目の前へと突きつけら

    0
    2012年10月29日
  • シンデレラ迷宮

    Posted by ブクログ

    再・・読。中学の時から大好きで、手元に置いてある一冊です。臆病で内気、ヒキコモリの愛情不足の少女が初めて心を許した人に失恋し、自分の大好きだった童話やモノガタリの登場人物の世界を歪め、記憶を失った形でその迷宮に閉じ込められる。それぞれ不幸な境遇の彼女たちと接していく中、自分の辛い気持ちも思い出していく…的な話?うまくまとめられないっorzピュアな感じがいいなぁ、と、たま~に読み返しては気持ちだけでも若返らせてます(^^;)

    0
    2012年09月30日
  • 月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ!

    Posted by ブクログ

     故・氷室冴子さんの文庫未収録の短編&絶版の本の再録。
     中身は少女小説にコメディに平安モノとまぁごった煮(笑)

     タイトルの「月の輝く夜に」はマンガを先に読んだせいか、「ああ、原作に忠実に漫画化されていたんだね」と言う感想。あと小説のほうが少しだけ伏線が分かりやすく容赦ない。漫画の方がミステリの謎解きとしては面白いかなと思ったり。でも先に読んだ順で面白いのかもなぁ。
     クララ白書は噴いた。すごい高校生たちである。

     こんな感じで、過去の未収録作品とか、草案とか出るなら読みたいなぁ(でも出されたくないものは生前にきっちり片付けておられそうだよね)
     

    0
    2012年09月23日
  • 月の輝く夜に

    Posted by ブクログ

    花ゆめコミックスにしてはぶ厚くてビックリ。
    天然ぼよ~んのお姫様かと思えば、しっかり口撃もするし、激しい恋心も持ってて、何もなかったようにまた今の関係を続けていく強さ。意外性の姫だね。
    有実もぼよよ~んとした親父かと思えば出世と嫉妬をうまく隠す狸だったし。

    0
    2012年09月09日
  • 恋する女たち

    Posted by ブクログ

    しーのも大好きですが、この作品のヒロインのほうか氷室先生の実像に近い気がします。氷室先生がお亡くなりになって4年たちますが、媚びない女の子、女性をもっと書き続けていただきたかったです。

    0
    2012年09月01日
  • シンデレラ迷宮

    Posted by ブクログ

    小学生のとき読んだ。この作品を読んでから主人公だけでなく脇役や悪役のことも考えることができるようになった。

    0
    2012年09月01日
  • 月の輝く夜に

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    氷室冴子さんの原作で、山内直美さんがマンガにするという、ゴールデンコンビですv
    残念ながら、氷室先生は現在いらっしゃいませんが、このコミックを手にとった時に、中学生だった自分の色んなことがこみ上げてきてしまいました・・・
    とても面白く読ませてもらいました。登場人物の気持ちがどれもこれも切なくて・・・何度も読み返してしまいました。

    0
    2012年08月22日
  • 月の輝く夜に

    Posted by ブクログ

    氷室冴子さん&山内直美さんなので「ジャパネスク」「ざ・ちぇんじ」みたいなのかと思ったら……
    こういう物語も書いていたんですね……

    0
    2012年08月21日
  • 月の輝く夜に

    Posted by ブクログ

    氷室冴子×山内直実の新作! って記事を見て、「え、氷室さんって亡くなったって思ってたけど、思い違いで生きてはるん? よかったー!」って一瞬喜んだんだけどなあ、、、亡くなってはったのはホントだったなあ。。。て思いながら、買いました。雑誌コバルトに掲載されただけで、文庫にはなってない作品だったとか。。。「なんジャパ」や「ざ・ちぇんじ」の元気な作風を思い浮かべながらページをめくると、あまりの落差に「え?」ってなりますが。その2作より、よほど”少女小説”らしい、センシティブな作品でした。読んでいると、いろんな立場の”女”が出てきて、または”男”は見た目ではわからないなあ、という万華鏡のようにくるくると

    0
    2012年08月21日
  • 多恵子ガール

    Posted by ブクログ

    特別な人と好きな人ってなんだよ。

    なぎさ少年、君がそんなバカらしいことを言うとは。
    語弊を恐れずに言うなら、なんで男の子って馬鹿なの?それが通るわけねーだろ、って言い訳を真面目に言うよね。
    自身の心を真っ直ぐに見つめた結果だかなんだか知らないが、そんなの何の価値も無いから。

    といいつつ、なぎさ少年の事をさらに好きになる多恵子の気持ちもわかるわけです。

    1
    2012年07月14日
  • ざ・ちぇんじ! 2巻

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お姉さんが男として宮廷に出仕し、弟が女として尚侍になっている困ったお姉弟のお話。
    平安時代の恋愛コメディで、なかなか面白かったです。
    でも、最後がなんだかあっという間だったなぁ(笑)
    ちょっと間延びしてるような感じだったし…。
    ま、原作者の氷室冴子さんも『なんて素敵にジャパネスク』の習作として書いたと言ってたし、読みやすい平安コメディとして楽しめました。
    この帝に惚れるかなぁ…というのは、とりあえず置いといて(笑)

    0
    2012年08月20日
  • ざ・ちぇんじ! 1巻

    Posted by ブクログ

    氷室冴子さんの原作が面白かったので、まんがも読んでみました。
    いかにもな少女まんがだけど、平安時代と少女まんがの合体が適度なバランスで面白みを増しています。
    女性なのに男性の姿で宮廷で活躍する綺羅中将はまだわかるけど、弟の綺羅姫のがヒゲとか生えてきて大変だったんじゃないの?(笑)
    しかし、綺羅さんちのお父さんが権大納言で、お父さんの弟に当たる人が右大臣なのはなぜだろう?
    お母さんの身分が違うのかな?

    0
    2012年05月08日
  • 北里マドンナ

    Posted by ブクログ

    なぎさくんシリーズ。
    思春期の少年少女の成長、と言葉にすればそれだけなんだけど…。
    決して美しいだけでない成長を描く。だからこそ輝かしい。

    中でも北里マドンナは、イラストの力もあるのか夏の暑さ、汗っぽさが伝わってくる。けだるい感じというか。それがまた内容とマッチしていて素晴らしい。文体の妙。それでいて、ちゃんと氷室冴子なんだから油がのってる一作。

    野枝さんのも読みたかったな…(涙)

    0
    2012年01月19日
  • なんて素敵にジャパネスク 1巻

    Posted by ブクログ

    一巻を買ってみたら予想以上に面白くて六巻まで一気に購入。
    本編が4巻で終了?してしまうのは残念でしたが、とても楽しめました
    (ちなみに4巻後半~5巻は時間軸の前後する番外編が数本、最終巻は番外編を読んだ上での本編の続きといった感じです)
    こういう時代物はあさきゆめみしが若干トラウマになっており(人物が多くて名前が多くて見分けもつかなかった…)ハマれるどころかちゃんと読めるかも不安だったのですが、この作品は絵柄的にも登場人物の多さ的にも一般的な少女漫画と大差なく、当時の言葉などには注釈がついているし、またナチュラルに英語を混ぜて喋っていたりと非常に取っ付きやすく、不安がっていた自分がバカらしく思

    0
    2012年01月14日