あらすじ
一緒の大学ってだけでもホント赤面ものなのに、ましてや同じアパートに住むなんて!? 「ひと夏の出来事」の相手・蓉子とのあまりに運命的な因縁に、ワタルはあっけにとられるばかり。弟タケルとはきっちり決着つけなくちゃいけないし、蓉子の親友・美帆もからんできて、混乱はますます深まる気配。どうやらワタルの望む平和なキャンパス・ライフは確実に(?)遠ざかる一方のようで…。
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Posted by ブクログ
あとがきにあるように、1冊目がワタルくんの物語なら、2冊目は蓉子の物語。
お友達の弓岡さんや、元かれのジュンチくんとのお話が出てくる。
母親からは甘えん坊で何もできないと思われても、実は芯の強い子、でもその環境で自分を貫くために甘えん坊を演じる処世術、だなんてキャラが面白い。
女の子は空気読んで、いい子キャラを演じるところがあって、氷室先生の小説に、そういう話はよくあるけど。(さようならアルルカンとか)
しかし、ワタルと再会した気まずさを、そのまま本人に言って、今後どうこうするとか宣言するって、すごく強いよ。
気まずくなったら無視、が世の常だけれども。
強い子を書いてて、人間理解がすごいんだよなあ、氷室先生は。
あとがきの、オレについてこいタイプが現実ではめんどくさいに、百万票!とおもったw