氷室冴子のレビュー一覧
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購入済み
文句無く面白い
当時から何年経ってもほぼほぼ細部まで本文については記憶していて、初めて読んだ時ほどでなくともやはりゾクゾク、ワクワクしながら読み進めてしまう作品です。
構想の全てを描ききることができなかったものではあってもオススメはしたいです。
当時の読者にオススメするポイントとしては、
▪️新たな表紙イラスト+当時の挿絵イラストという点で飯田晴子さん好きに刺さる
▪️当時の後書きも収録されていて色々しみじみできる(さすがに各巻の細かい後書きまでは記憶薄いので)
▪️先生と交流のあった方々の解説や思い出話が追加されている(この巻収録のは目が潤みました) -
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Posted by ブクログ
この小説が本当にいつ書かれたんだろうと思わず思ってしまうくらい、自分自身の大学生の頃と本当にシンクロする。初めてアパートに入った時の高揚感、何も縛られない自由と、無力さ、そして突然部屋で寝ている大学の先輩女性に思わず焦る主人公。友人との関係や距離感、そういう都会の何かに高揚しつつ、地元に帰った時の安堵感。この小説は全てを網羅している。立ち止まることを許されていた大学生、きっと川の流れをゆっくり見ていたような気がする。自分は、どういう人生を歩むんだろうと、自分に期待しつつ、不安にもなったものだ。今でこそ、堂々と、大丈夫だよ、立派にやってるから、とその当時の自分に伝えてあげたい、そんな暖かい眼差し
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Posted by ブクログ
故、氷室冴子さんのジブリの原作となった作品。懐かしくて、読みながら、Stay with meがずっと流れ続けていた。昭和の田舎の街、高知、そして東京。誰しも感じる懐かしさ、男女の関係を意識しながら、距離感を掴んで、少しずつ詰めていく。女、男、青春、高校の時の感覚、付き合っていた相手、別れた相手、親友、受験、そういう色々を、切ない思い、甘酸っぱい思い出とともに、ここまで生きてきたんだと思わせてくれる。海がきこえるという最終章まで、希望や可能性を感じられないまま、進んでいく。初めてのサークル、馴染めなかった飲み会、あるよね、きっと。大人がちょっとかっこいい飲み屋に大学生を誘い、それについていって大
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