氷室冴子のレビュー一覧

  • 銀の海 金の大地 11

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    ‪「真秀の章」最終巻。‬
    ‪本当はこの後も章を変えて物語が続く予定だったそう(あとがき及び解説より)。もう物語紡がれることがないのが本当に惜しい。‬
    ‪「古代転生ファンタジー」のその先を読みたかった。‬
    ‪復刊に尽力して下さった皆様に感謝11ヶ月間楽しかった!‬

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    2025年12月04日
  • 海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉

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    拓は津村やりかこに振り回されながらもだんだんと東京に染まりここで生きて行くという覚悟を感じた
    また彼の人の良さで色々起きるが最終的にりかこと良い雰囲気で終わるのも良かった

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    2025年11月30日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    りかこの抱えている孤独や学生時代ならではの見えている世界の狭さなどが思い出として蘇ってきた
    読めば読むほど、りかこのことが好きになって振り回されたくなってしまうそんな愛らしいキャラクターだった
    また途中で出てくるイラストもこの本の良さをさらに引き立たせてるように感じた

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    2025年11月24日
  • 銀の海 金の大地 10

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    大袈裟に言うとマクベスのFair is foul, and foul is fairということなのですかね。

    須賀しのぶさんの解説もとてもいいです。

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    2025年10月19日
  • 銀の海 金の大地 10

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    「滅びの子」の予言の真実が明かされる。
    前巻のゆっくりぶりが前半にも続くが、後半は畳み掛けるような急展開。
    今まで信じてきたものが崩れ落ちるのは、誰にとっても辛い出来事。登場人物達には心強く自分の幸せを諦めないで欲しいと思う。
    次巻最終巻。

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    2025年10月18日
  • 海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉

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    この小説が本当にいつ書かれたんだろうと思わず思ってしまうくらい、自分自身の大学生の頃と本当にシンクロする。初めてアパートに入った時の高揚感、何も縛られない自由と、無力さ、そして突然部屋で寝ている大学の先輩女性に思わず焦る主人公。友人との関係や距離感、そういう都会の何かに高揚しつつ、地元に帰った時の安堵感。この小説は全てを網羅している。立ち止まることを許されていた大学生、きっと川の流れをゆっくり見ていたような気がする。自分は、どういう人生を歩むんだろうと、自分に期待しつつ、不安にもなったものだ。今でこそ、堂々と、大丈夫だよ、立派にやってるから、とその当時の自分に伝えてあげたい、そんな暖かい眼差し

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    2025年10月02日
  • 銀の海 金の大地 9

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    より政治的駆け引きというかマキャベリズム的展開に不穏に翻弄されていく話が中心で不穏な気持ちになりながら読んでいたけれども波美王のゴルゴ13的なツンデレぶりにやられました。

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    2025年09月27日
  • 銀の海 金の大地 8

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    内容は言う事ありません。が誤植が多すぎる、酷すぎる。あまりにひどいので手元のコバルト版を確認したところ誤植はなかったのでオレンジ文庫版で発生したようです。シリアスな展開が続く中何度も何度も誤植に出会うので醒めてしまった。編集部はきちんとしてください。せっかく当時のまま復刊され新規の読者も生まれているところに水を差さないで欲しい。

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    2025年09月22日
  • 海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉

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    やっぱり里佳子に振り回されてる杜崎拓。でも読んでて嫌な気持ちにならない。杜崎拓がすごくいい奴。スマホじゃなくて家電のやりとりが良い。今回もイラストが素敵でした。

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    2025年09月22日
  • なんて素敵にジャパネスク(2)

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    あなたは、自分の名前が記された『呪詛状(じゅそじょう)』が事件の現場に残されていたとしたらどうするでしょうか?

     (*˙ᵕ˙*)え?

    なんだかとんでもない質問をされているように思います。『呪詛状』というものは一般的ではないと思います。そもそも『呪詛状』とはなんのことでしょうか?最近よく助けていただいているChatGPTさんに訊いてみましょう!

     ChatGPTさん: “「呪詛状」とは、特定の相手に悪影響を与えることを目的とした文書です。悪意を持って相手を攻撃する手段として用いられ、伝承や民間信仰で見られます”

    なるほど。なんだかとっても怖いですね。そもそも『呪』という漢字が登場する時点

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    2025年09月22日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    故、氷室冴子さんのジブリの原作となった作品。懐かしくて、読みながら、Stay with meがずっと流れ続けていた。昭和の田舎の街、高知、そして東京。誰しも感じる懐かしさ、男女の関係を意識しながら、距離感を掴んで、少しずつ詰めていく。女、男、青春、高校の時の感覚、付き合っていた相手、別れた相手、親友、受験、そういう色々を、切ない思い、甘酸っぱい思い出とともに、ここまで生きてきたんだと思わせてくれる。海がきこえるという最終章まで、希望や可能性を感じられないまま、進んでいく。初めてのサークル、馴染めなかった飲み会、あるよね、きっと。大人がちょっとかっこいい飲み屋に大学生を誘い、それについていって大

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    2025年09月02日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    めちゃくちゃ良かった!90年代良い!里伽子の気持ちも分かるし、杜崎くんの、松野くんの気持ちも分かる。リバイバル上映観たかったな。挿絵がこれまた全部素敵!

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    2025年08月10日
  • 銀の海 金の大地 7

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    残酷なシーンが続き、ページをめくる手があまり進まなかったけれども、後半は一気に読めました。

    あとがきを読んで氷室冴子さんは意図的にそのように書いていたと知り、ああそれにのせられてしまったと思ったのでした。そして解説の平戸萌さんのような世代の方にも読み継がれる氷室冴子の偉大さを感じたりもしました。

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    2025年07月23日
  • 海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉

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    「海がきこえる」ってそういう意味だったのか。
     終盤で拓が認知する通り、東京にも埋め立てて造られた街がある。古い昔の土地の形と海を想起することは、ふるさとである高知を思い出すことともに、私たち一人一人がある土地と分かちがたく存在しつつ、人とつながることで果たしてきたことに思いを馳せることだったろうと思う。
     読んでよかった。

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    2025年07月17日
  • 新版 いっぱしの女

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    1992年に刊行されたエッセイ集。その時にすでに成人していた自分はその頃の時代感もわかり、かつそれから30年以上経っても当てはまるようなエピソードも多くて、古さや感覚のずれがさほどなかったことに安心しつつ社会の変わらなさをもどかしく思ったりもしました。

    「銀金」や「海がきこえるII」などその後の氷室作品にも出てくるフレーズが本エッセイ集にも出てきたりして氷室さんの視線や思考が伝わってくる。

    町田そのこさんの解説もとてもよかった。

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    2025年07月06日
  • 銀の海 金の大地 5

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    登場人物が増えるごとに面白さが上がる。

    美知主も相当の手だれなのだけど、それを上回る波美の一族の強者のオーラがすごい。
    佐保、息長の思惑も引き続き見逃せず、ストーリーは群像的な形になってきた。

    真秀を救い出してしまった佐保彦は、自分の行動に戸惑い、仲間からも理解されず…。
    八方塞がりのようになっているのも居た堪れなかった。
    真澄に対しても感情が変わってきているし…。
    古代の人々は、これだけ相手を思いやることができても、自分の立場からそれを抑制しなきゃいけない…。
    真秀は真秀で、佐保彦を忘れられないし。
    好きな気持ちすらまっすぐに認められない状況の二人が、かわいそうだった。

    周囲は国のこと

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    2025年07月06日
  • 銀の海 金の大地 6

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    だんだんと血生臭い場面が出てくるし人も亡くなっていくけれども、その過程で成長していく真秀が少しづつ好きになっていく。

    波美王と美知主は相変わらずかっこいい。

    高瀬隼子さんの解説もとてもよかった。毎回解説の氷室冴子に対する熱量がすごくてそれも嬉しい。

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    2025年07月01日
  • 銀の海 金の大地 4

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    ネタバレ

    すさまじい展開になってくる4巻再読、何か朧に記憶ある…昔は兄妹恋愛系苦手であんまりはまらなかったのも思い出した…しかし30年を超え何でも読むよー何でもあり!になった今この面白さは何?!この物語に引き込む文章力は何?!と感嘆しかない。読み始めたら1冊終わるまで銀金の世界にどっぷり、異世界に行っているようです。入り込み度その辺のVR以上かな。

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    2025年05月31日
  • 銀の海 金の大地 3

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    ネタバレ

    一昨日本屋行ってもう5巻!と思って読書再開。読み始めると1冊終わるまで止められない面白さ。流石の筆力に脱帽。特に古代史知識が浅からず深からず状態で読むとめちゃくちゃ面白いです。知ってる単語がいっぱいでてくるー(笑)みたいな。
    昔は好きじゃなかったかもしれないけど日子坐すごい有能だな!と思う様になった。目的のため手段選ばずぶれない。すげー。そして10代女子ヒロインのジェットコースターメンタルが眩しくて全力で読むのでちょっと疲れるのでした。

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    2025年05月24日
  • 銀の海 金の大地 5

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    波美王のイラストがイメージどおりでまずそれに上がるけど全体を通して政治的な駆け引きが描かれ、緊張しながら読んでいました。

    助演好きとしては相変わらず美知主や速穂児に感情移入しながら読んでいるのですが、今まではそんなに好きではなかった真若王や佐保彦が好きになりつつあります。多分近代より前の十代の子どもは今なら思いもしない運命や政治的駆け引きに翻弄され続けてきたのだろうななどと考えてしまいます。

    相変わらず氷室冴子さんの時代を感じさせるあとがき、飯田晴子さんのイラストあとがき、そして解説の青山美智子さんの『氷室作品に育てられた我々読者たちによる「氷室冴子を絶やしてはならない」という共通した想い

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    2025年05月18日