氷室冴子のレビュー一覧

  • 新版 いっぱしの女
    未婚、女性、社会人であるがゆえに感じることをピタリとハマる言葉と繊細な言葉で表現しており、その時々の心の揺れが鮮明に伝わってきた。今でも古くないエッセイ。
  • 海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉
    学生時代に読んでまた読んだ。服をあげるところが好きで覚えていた。
    あの時代、上京して大学生になるひとは、今よりだいぶ少なくて新鮮だったんじゃないか。
  • 海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉
    思わずジャケ買いしてしまった作品。
    武藤がとても自分勝手だなーと思っていたが、読み進めるうちに自分に対しても、他人に対しても真摯に向き合っているからこその態度だったんだなと感じた。
    青春っていいなーー!
  • さようならアルルカン/白い少女たち 氷室冴子初期作品集
    町田そのこさんの好きな作家さんということで手に取ってみました。女性たちの強くいきる心もように感動しました。思春期の子どもたちに読んでもらいたい本です。
  • 海がきこえる〈新装版〉
    ジブリのアニメで有名な作品だが、じつは原作もいい。いや、原作の方が好きかもしれない。まだ読んでいない方は、読まないと損だ。

    高知の高校を出て東京の大学に進学した杜崎拓は、地元の同級生からの電話で、武藤里伽子も東京にいることを知る。てっきり彼女は地元組だと思っていたのに。そこから拓は、里伽子と過ごし...続きを読む
  • 海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉
    恋は盲目、あばたもえくぼ。
    拓は里伽子にアイがあるから、その身勝手さにどれだけ振り回されても最終的には許すことができる。大沢氏が津村知沙のことを「痛々しくて放っておけない」と感じたのも、きっとアイのかたちのひとつなのだろう。初めて読んだ高校生のときとは違い、齢をかさねたぶん読後の余韻や登場人物の印象...続きを読む
  • なんて素敵にジャパネスク(2)
    続きもので1巻より2巻の方が面白いと思える本にそうそう出会ったことがないので驚きました。
    全体的に破天荒な主人公による全体のわちゃわちゃ感はありますが、1巻に比べどこか陰鬱で雅で美しい印象です。やはり最後の章は泣いてしまいました。

    ーーーあそんでたもれー、瑠璃だよー
  • 海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉
    拓がいい奴すぎる。そして拓の男友達は田坂さんや北原さんも含めてみんないい奴すぎる。みんなありったけのアイがある。拓の親くらいの年齢なのに自分も拓になりたいと思ってしまった。

    自分はずっと津村知沙派で里伽子はずっと好きになれなかったけど、最後の最後はあれ?好きかもとなって作者の思うツボでした。

    ...続きを読む
  • 海がきこえる〈新装版〉
    この本がリアルタイムで出た頃自分はもう氷室冴子作品を読んでいなかったので今更ながら初めて読みました。

    もちろん時代的なものもあるけれども不自由だったからこそあった自由を懐かしく思ったりもしました。

    恋愛はもどかしいくらいが一番楽しくて、誰かを好きになった時の幸せな気分をこの作品を通して追体験でき...続きを読む
  • 海がきこえる〈新装版〉

    氷室冴子よいつまでも!

    アラカン男性で長年のファンです。新刊がなくても、何度でも読み返します。クララ白書の札幌なまりも可愛かったが、この本の土佐弁も良いです。高知城の夜景も美しいですよね。
  • 新版 いっぱしの女
    もう先生が執筆した年齢をはるかに超えましたが、読んでいると10代20代に自然と戻ります。
    いつまでも繰り返し読んでも飽きない。
  • 海がきこえる〈新装版〉
    先輩におすすめされたのがきっかけだったのですが、とても良い本で1日で一気に読んでしまいました。

    10代後半から20代始めにかけての時期の瑞々しさにあふれた物語です。懐かしい気持ちと、この年代の生きづらさや苦い思い出の両方がリアルに描かれています。
    里伽子が久しぶりに東京に戻ったら自分の居場所がなく...続きを読む
  • 冴子の母娘草
    なんて素敵にジャパネスクを、約30年以上前に中学生男子校寮生活の時に読みました。それ以来のたまたま、本屋さんで手にした氷室さんの作品です。軽快に読み進んでしまいましたが、ずっとこのペースで読み続けたい、私にとってはおいしいデザートを一口で食べてしまった、そんな作品です。
  • なんて素敵にジャパネスク 6巻
    スピンオフの中でも夏姫の話が特に印象に残っている。

    瑠璃姫のように活発な少女だった夏姫。乳姉妹である融や、彼の親友の高彬たちと一緒に遊ばなくなったのは高彬を「なんとなく好き」から異性としてハッキリと意識し始めたのと、彼女の姉が公達と身分違いの恋をしているのを知ってしまったからなのかな。賢くて勘の良...続きを読む
  • 海がきこえる〈新装版〉
    ノルタルジックな昭和の恋愛作品写真。思春期の繊細で脆い心理描写や現代からすれば不便にすら感じる社会での恋愛模様が爽やかに書かれていて、読後は後味の良さを味わえました。
    東京から訳アリで高知に来る里伽子は容姿端麗で頭脳明晰ながら、田舎を小馬鹿にし、協調性に欠ける態度をとるといった要するに面倒くさい人物...続きを読む
  • なんて素敵にジャパネスク
    恋多き女の子が終始男性を追っかけまわすような物語よりも、女主人公が馬に乗っかって追っ手から逃げまわったり、事件の黒幕に果敢に立ち向かうような話が好きだ。危機一髪、瑠璃姫はどうなることかと夢中でページを繰った、10代前半の頃の私。尤も、彼女に共感できたのは自分がまだ結婚を考えるような年頃ではなかったか...続きを読む
  • シンデレラ ミステリー

    好きです

    『シンデレラ迷宮』の続編。
    他サイトでレビュー数がそんなに多くなかったのでどうかなと思っていたが、とても面白かった。前作の主要キャラのほとんどが脇に移動しており最初は寂しい気もしたけれど、そうやってキャラ配置を一新したからこそ二番煎じにならずに素敵なのかも。
    作者の想像力が華やかな広がりを見せる...続きを読む
  • 月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ!
    初夏のある日、部活帰りに友達が「これ、面白いから読んでみて」と貸してくれたのが「ざ・ちぇんじ(前編)」。そう、昔は前編と後編に本が分かれていたのだった。夕暮れどきの薄暗い部屋で電気も点けずに読み耽ったのを思い出す。当時、私は中学一年生。この本で「直衣」や「御簾」の読み方を覚えたのではなかったかな。
    ...続きを読む
  • なんて素敵にジャパネスク(8)≪炎上編≫
    いやー、ジャパネスクアンコールから一気読み。あっぱれなスピード感と面白さでした。
    絶対スピンオフとか続編で吉野の君や師の宮カップルのその後とか描きたくなるだろうに、これで終わってる潔さがすごいな…。
  • 雑居時代 2巻

    表紙の裏切りがすごい

    表紙が全然本編と違うところも含めて、毎回こんなに面白いのにこんな終わりかたなのかと驚かされる。原作にものすごく忠実な漫画化をしてるけど、山内直実さんらしい魅力的なキャラクターなので漫画は漫画のよさがある。