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大学1年の夏、杜崎拓は故郷高知に帰省した。親友・松野と里伽子のわだかまりも解け、気分よく東京に戻った拓の部屋に、年上の女性、津村知沙が入り込み泥酔し寝ていた。 「その年上の女、たたるぞ」という松野の言葉が拓の脳裏に甦る。不倫の恋に傷ついた知沙。離婚した父とその再婚相手との間で傷つく里伽子。どうしたら人を守れるのだろう? さまざまな思いと痛みが交錯しながら拓は東京ではじめての冬を迎える―。
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「海がきこえる」
2025年7月4日公開 出演:飛田展男、坂本洋子、関俊彦
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1~2件目 / 2件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
この小説が本当にいつ書かれたんだろうと思わず思ってしまうくらい、自分自身の大学生の頃と本当にシンクロする。初めてアパートに入った時の高揚感、何も縛られない自由と、無力さ、そして突然部屋で寝ている大学の先輩女性に思わず焦る主人公。友人との関係や距離感、そういう都会の何かに高揚しつつ、地元に帰った時の安...続きを読む堵感。この小説は全てを網羅している。立ち止まることを許されていた大学生、きっと川の流れをゆっくり見ていたような気がする。自分は、どういう人生を歩むんだろうと、自分に期待しつつ、不安にもなったものだ。今でこそ、堂々と、大丈夫だよ、立派にやってるから、とその当時の自分に伝えてあげたい、そんな暖かい眼差しを感じる小説だ。 アイの形がテーマとなっている続編は、若くて大人になりきれない、いろいろ割り切れないからこそのまっすぐな行動を、ある種の肯定感とともに描いていく。天真爛漫に見えるリカコも、相手を打ち負かす嫌味な言葉も使えるようになっているし、モリサキもまた面倒なことにと言いながら、リカコの鋭い言葉に、時にイラッと、時に安心感を覚えている。アイってさ、どんなに面倒で、嫌味を言われても、どれだけ離れて行っても、それでも変わらないものなんだと思う。いつまでも、一緒にいれたらそれでいいって思えるものなんだ。
学生時代に読んでまた読んだ。服をあげるところが好きで覚えていた。 あの時代、上京して大学生になるひとは、今よりだいぶ少なくて新鮮だったんじゃないか。
思わずジャケ買いしてしまった作品。 武藤がとても自分勝手だなーと思っていたが、読み進めるうちに自分に対しても、他人に対しても真摯に向き合っているからこその態度だったんだなと感じた。 青春っていいなーー!
恋は盲目、あばたもえくぼ。 拓は里伽子にアイがあるから、その身勝手さにどれだけ振り回されても最終的には許すことができる。大沢氏が津村知沙のことを「痛々しくて放っておけない」と感じたのも、きっとアイのかたちのひとつなのだろう。初めて読んだ高校生のときとは違い、齢をかさねたぶん読後の余韻や登場人物の印象...続きを読むが変わった面もあるけれど、いま読み返してみても、昔と変わらずやっぱり安西のおばァにはむかついてしまうのだった。
拓がいい奴すぎる。そして拓の男友達は田坂さんや北原さんも含めてみんないい奴すぎる。みんなありったけのアイがある。拓の親くらいの年齢なのに自分も拓になりたいと思ってしまった。 自分はずっと津村知沙派で里伽子はずっと好きになれなかったけど、最後の最後はあれ?好きかもとなって作者の思うツボでした。 そ...続きを読むして劇団野郎屋の芝居がとても観たい。
拓は津村やりかこに振り回されながらもだんだんと東京に染まりここで生きて行くという覚悟を感じた また彼の人の良さで色々起きるが最終的にりかこと良い雰囲気で終わるのも良かった
やっぱり里佳子に振り回されてる杜崎拓。でも読んでて嫌な気持ちにならない。杜崎拓がすごくいい奴。スマホじゃなくて家電のやりとりが良い。今回もイラストが素敵でした。
「海がきこえる」ってそういう意味だったのか。 終盤で拓が認知する通り、東京にも埋め立てて造られた街がある。古い昔の土地の形と海を想起することは、ふるさとである高知を思い出すことともに、私たち一人一人がある土地と分かちがたく存在しつつ、人とつながることで果たしてきたことに思いを馳せることだったろうと...続きを読む思う。 読んでよかった。
4/7〜4/15 うーん!積読してたのを念願の読破! 映画を見てとっても感動したので、2を買って読んでみた。1から読めばよかったな〜。うーん、買おう。 杜崎が魅力的に見えるのはりかこと付き合ってるからで、杜崎にはりかこが、りかこには杜崎が、パズルのようにカチッとハマってるんだよな〜。 りかこの...続きを読むワガママも強気な発言も、そんなことを言ってほんとは寂しがってるなとか、八つ当たりしてるだけだな、かわいいやつだな〜って見てる、愛のある杜崎の視点から本を読めるのめちゃ良いですよ〜。 あと水沢の話のあたりも良かったな〜。 アイってきっと広がっていくものなんですね…。
本作は続編であり、それぞれの大学時代を現在進行形で描いている。(1巻は大学に進んだ拓の回想と現在が入り混じっている。) やはり本作品は登場人物それぞれの魅力が強い。 しかも、それぞれ異なる魅力のため人物への思い入れも強くなる。 前作からそうだが、拓が意外と女性の心情に疎かったのは読者もやきもきさ...続きを読むせられて面白い。また、この時代は明確に付き合う付き合わないを言葉で決断するのではなく、海外のように会う回数を重ねることやお互いの雰囲気から自然とそのようになるということを知らなかったので驚きだったが、今よりも自由な雰囲気を感じて羨ましく思った。また、何よりも驚いたのは当時の大学生(作品の人間だけなのかもしれないが)が、素材や形にこだわっておしゃれを日頃からしていたことだ。あの時代の大学生は比較的裕福な家庭が多いとかあるかもしれないが、シルク素材のジャケットを着れるなんて、少なくとも私は考えられないし、そんな大学生が街で浮かない時代であることが何より素晴らしい。。 この作品は当時の時代における男女の友情や恋愛のことを知ることができてとてもよかった。ただ、この作品が全てではないことはしっかりと頭の念頭に置いて、参考程度の認識にしておきたいが言葉で人に感情を伝えることの難しさといまの時代がどれだけ楽なのか痛感させられた。 これからは、できる限り直接思いを人に伝えられるよう語彙力と思考力を磨いていきたい。
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