【感想・ネタバレ】銀の海 金の大地 6のレビュー

あらすじ

何者かの「請負」によって波美王の手で攫われ、拘束された真秀。誰が、何のために自分を攫わせたのか。依頼主の目的がわからず混乱する真秀の前に、依頼主の妹・小由流が現われ真秀をかばいつつ、佐保彦が早急に息長を去れば真秀の命は守られること、そして佐保彦は真秀を救ってくれるに違いない――と慰めの言葉をかける。だが、佐保彦は自分を愛してなどいない。それどころか憎んでいる。誰にも頼らず己の力で事態を切り抜けようとする真秀は、囚われの館から必死に逃げ出そうとするが、小由流とともにある墳墓の中に閉じこめられてしまう。閉じられた空間の中で互いを励まし合いながら、真秀と小由流は少しずつ友情を育んでいくのだが・・・・・・。一方、息長では、美知主の数ある娘の中でもっとも美しいとされ、佐保彦と妻合わせるために呼ばれたといわれる歌凝姫が須久泥王と再会していた。かつて恋人同士だった二人の胸に去来するものは・・・・・・? 命とは、恋とは。いくつもの思いが交錯するなか、佐保一族を利用しようとする大和豪族たちの駆け引きが、さらに激化し――。加速する物語はついに後半戦へ――! 真秀の生きる力が爆発する――!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

だんだんと血生臭い場面が出てくるし人も亡くなっていくけれども、その過程で成長していく真秀が少しづつ好きになっていく。

波美王と美知主は相変わらずかっこいい。

高瀬隼子さんの解説もとてもよかった。毎回解説の氷室冴子に対する熱量がすごくてそれも嬉しい。

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2025年07月01日

Posted by ブクログ

真秀の成長がより強く感じる巻。運命に翻弄されるしかない時代。自分の生まれと血筋によって運命が決められる世界。そんな中にあって、波美王の、自分の中にある王国の誇り高い王になれというメッセージは響いた。氷室冴子が少女たちにどのようなメッセージを送っていたのかがよくわかる言葉だと思う。
真秀だけではなく、そのほかの女性陣も印象的だった。歌凝姫、小由流。お互い間接的に絡んでいて、一人の男も視点が異なれば見える姿も異なってくる。群像劇的な様相が強くなってきた本作だけど、何が真実かはわからないが、自分の見えている世界しか信じることができないという波美王の考え方が潔くて好きだと思う。

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2025年08月15日

Posted by ブクログ

波美王の「おまえは真秀という名の王国のただ一人の王だ」「人にあけ渡すな。だれの支配も許すな」という言葉は、今の時代にも響く。家族のために生きてきた真秀が、自分のために生き抜く決意をする。
この後も彼女や周囲の人の厳しく辛い物語が続くのだろう。

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2025年06月22日

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