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Posted by ブクログ
東宮(とうぐう)廃立陰謀事件を解決した瑠璃姫(るり)。
東宮が帝に即位して政権交代と言わんばかりに騒がしい京の街。
新しい帝の浮気癖は相変わらずのようで、しつこく瑠璃姫に恋文が届く。
なのに、高彬(たかあきら)は煮え切らない態度で全く頼りにならない。
ついにキレた瑠璃姫は、出家するために尼寺に駆け込む。
だが、その夜、実家が炎上した。
瑠璃姫を憎む何者かが放火したらしいが…!
この巻は、瑠璃姫の初恋の君が登場するわけですが壮絶です!
とても残酷で救えない運命です。
初恋の君を救うために、自らも省みず奮闘する瑠璃姫がとっても健気。
どんなに想っても結ばれない運命ほど悲しいものはないですね。
高彬は序盤へたれ全快でホント頼りねぇ…と思わせるんだけど、最後は漢を見せてくれます。
高彬の株が上がる巻といっても過言ではありません!
やっぱ瑠璃姫には高彬が一番合ってるんだなーと思えるのも、この巻!
最後の高彬の台詞が最高です。
思わずほろりときます!
2巻は涙なくして読めない内容ですね。
ほんと切ない!
Posted by ブクログ
“「右近少将、高彬さまに申し上げます。三条の内大臣のお邸、すべて焼失いたしました。三条の内大臣さま、御子息の融さま、御子女の瑠璃姫さまの行方は、まだわかっておりません。ただお一人、北の方さまは御無事ですが、煙で目を痛められた由」
「他には」
「不信な点が二、三あります。どうも放火らしいと専らの噂。そして、唯一焼け残った門柱に、呪詛状と覚しき札が打ちつけられていたとか」
あたしは息をのんだ。
呪詛状って、なによ。なんで、うちが呪詛されるのよ!
「何と書いてあった」
「焼け残ったところだけで、よくはわからぬながら――」
使いの者の声が、一瞬、怯んだ。
「『瑠璃姫 怨』と読めると……」
その瞬間、ゆっくりとあたしの意識が遠のいていった。
「少将さま、ただちに右大臣邸に戻られて、参内の御用意を!宮中より、急ぎ参内するようにとの御内意がありました。一刻も早く」
薄れていく意識の向こうで、使いの者の声、高彬の鋭い声、真剣な顔、二の姫のすすり泣きがこちゃごちゃになって、やがて静かに、何もわからなくなった……。”
吉野君、意外と出番が早かった。
今回はちょっと涙目。
“あたしは不安に襲われて、叫んだ。
「吉野君、約束して。吉野まで、必ず生き延びるって!」
「来てくださってありがとう、瑠璃姫。あなたはいつも、思ったことは必ずやり通す人だった。逃げてみます、逃げられるところまで。あなたも無事に、ここを抜けてください」
吉野君はそう言うやいなや、渾身の力をこめて馬の脇腹をこぶしで突いた。
馬は狂ったようにいななき、走り出した。
「吉野君!吉野で会うのよ。生きていて。きっと生き延びて!」
叫びながら振り返ると、萩の袿は煙の中、あたしを見届けるように動かなかった。
「ばかーっ、見送ってる場合じゃないでしょ。逃げるのよーっ。早くっっ」
あとはもう、煙が喉にからみついて、叫ぶこともできなかった。”
Posted by ブクログ
ジャパネスク2巻。
表紙は鷹男&…ですが、物語のほうは初恋の君が出ようがなんだろうが
高彬のターンでしたよ!!!
この巻を読めば彼がヒーローというのも納得であります。
高彬はいい意味で瑠璃姫の影響受けてますね。
常に相手を思いやれて、冷静な判断もできる。いわゆるボンボン気質があまりない。
逆に鷹男は男前でも、育ちがよすぎるゆえのボンボン気質が今回露呈したかも;
でも東宮→帝となった境遇の違いは切ないほどに出てました。
どうして吉野君と結ばれる話でないのか、この巻読むと痛いほど解りますね…
ここまで凄絶と思わず正直衝撃でした。
「ちぇんじ!」は怪我人も死人も出てませんが、こちらは
この巻だけで怪我人も死人も出ました…ビックリ。
帝の気質もまるで違うしな(笑)。
ちぇんじ!の帝はいい意味でボンボンというかわがままでも
痛々しさのないキャラだった。
この巻は綺麗ながらも凄く切なく終わっています。
実は間の「ジャパネスク・アンコール!」を未所持でとんで
「続ジャパネスク・アンコール!」を持ってます。
文庫の入手はやや難しいので、割と古本屋にどこでもある山内先生の
コミック版で補完しようかな。
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