氷室冴子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さようならアルルカン、白い少女たち、クララ白書、アグネス白書、シンデレラ迷宮、シンデレラミステリー、恋する女たち、雑居時代、少女小説家は死なない!、ざ・ちぇんじ、なんて素敵にジャパネスク、なぎさボーイ、多恵子ガール……
ちょいとマセた小学生が児童文学に飽き足らず、大人の階段のぼる読書にハマるにうってつけのコバルト文庫。
そういえば、シンデレラ迷宮のあとがきに登場人物ジェーンの由来があって『ジェーン・エア』を手に取ったのだった。11歳だった。
復刊エッセイ。
いっぱしの女として。独立して生きていく上で、断絶する社会と、友人たちとの違和感。少女小説家は世間とどう抗っていたのか。その怒りと行動に -
Posted by ブクログ
30年前の作品とは思えないほど現代に通じるフェミニズム&シスターフッド。そのような言葉はまだないのでレズと表現されているのに時代を感じる…
ただ、「男は奢って当たり前」という価値観はこの頃には最新だったというのが驚きなんだけど、本当か?!
30歳過ぎて(私はまだ過ぎてないけれど)女友達が昔とちょっと変わってしまった淋しさ、男は男でオトナぶっていて、それを冷ややかに見たい一方で自分だけオトナになれていないようなやはり淋しさ、でも自分はプライド持って生きてるしどこかに仲間だっているんだから、という意地に大いに共感、元気が出た。
なんなら最後の対談の貧乏暮らしエピソードにもめちゃくちゃ元気 -
Posted by ブクログ
子供のころよく読んでたコバルト文庫。その中でも特に人気で、映像化もたくさんされているのがこの著者。久しぶりに新版が出たと知って、懐かしくなって読んでみた。
30年近く前に出版された本を、2021年に新装版で出版したもの。解説(町田そのこ)が追加されている。町田そのこと言えば、今大人気の「52ヘルツのクジラたち」の著者だ!
氷室冴子は小説以外も読んでいたので、この本ももしかしたら昔読んだのかもしれない、覚えてないけど。
30歳前後で独身、小説家という自由業、そして女であるということでの世間の風当たりの強さなどが書かれている。今では結婚しない人も多いし、当時もセクハラという言葉はあったみたいだ -
Posted by ブクログ
氷室さんの作品は実は読んだことがなかったが、面白そうだと思って手に取った作品。まず、この作家さんの物事に対する視点と、語彙力、表現力に驚かされた。流れるように読めるのに、深くて、そしてすごく面白い。これが33歳で書かれたもの、ということに驚愕。自分は33歳よりも大部年上なのに、例え作者と同じようなことを感じたとしても、このように表現する言語能力を持ち合わせていない。まあ作家さんと素人の自分を比べることがおこがましいですが。。
内容としては、作者の考えていることを、実体験で起きた出来事を基に描いていく構成で、その対象となる映画やらを知らないとついていけない部分もあるが、それでもなお楽しめる。な -
Posted by ブクログ
ネタバレ1992年発行の単行本を新版として再刊行。
懐かしい。私にとっては『なんて素敵にジャパネスク』の原作者さん。小説は原作として読んだかな?というぐらいの記憶しかないのが申し訳ない(;'∀')
「詠嘆なんか大嫌い」…昔の女友達にたまに会うとこういう感じ(現在の愚痴をずーっと言う)になるのかなぁ。もう会ってないのでなんとも言えない。
「一番とおい他人について」…女性の「それ分かる(共感)」について。
「レズについて」…女が女にあこがれること、について。女性が「こうなりたい」と思うときの対象って女性なのが普通なのでは?
「なるほど」…セクハラについて。この時代の一部の男性 -
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購入済み
登場人物の表情が残念
小学生の時に読んだコバルト文庫の氷室冴子さん作品が懐かしく、ライトノベルで読み直しました。大好きな作品で、ストーリーは抜群に面白いです。
ライトノベルの文章だけでは想像がつかない平安時代の家屋やインテリア、小袿などの当時の貴族の着物などを絵で見たくて、マンガも購入しました。
目的は果たし、小袿と十二単の違いや、几帳って襖みたいな紙じゃなくて暖簾みたいな布なんだ、とか色々知ることが出来ました。
ですが、登場人物の表情にがっかりする部分が多く(例えば、瑠璃姫が真剣に怒っているシリアスな場面が、ただのズッコケドタバタ劇風のタッチで描かれていたり、などなど)、小説を先に読んだ人にはちょっ -
Posted by ブクログ
実家の片付けをしていたら氷室冴子作品をゴッソリ発掘。
四半世紀ぶりに再読してみました。
初版は昭和54(1979)年!40年も前とは。。
最初期の四短編を収録。表題作は作者が大学3年時に書いた「小説ジュニア(雑誌コバルトの前身)」の公募作品。
表題作は自意識過剰で、周囲に持て余されがちな文化系少女たちの葛藤と矜持を描く。
二篇目「アリスに接吻を」は14歳という、大人でも子どもでもない年代の少女心理を、珍しい二人称で描いた作品。語り手は大人になった本人かな?
三篇目「妹」は、母を亡くし、歌人の父、美しい姉と暮らす少女の物語。古式ゆかしい少女小説の佇まい。妹属性へのこだわりは氷室作品の重要