氷室冴子のレビュー一覧

  • 銀の海 金の大地 6

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    めざめたとき、体は動かなかった。

    波美王の手で攫われ、何者かに拘束された真秀。誰が、何のために自分を攫わせたのか。目的がわからぬまま必死に逃げ出そうとする真秀だったが、依頼主の妹・小由流とともに墳墓の中に閉じこめられてしまう。互いを励まし合いながら、少しずつ友情を育んでいく真秀と小由流。その背後では、佐保一族を利用しようとする大和豪族たちの駆け引きが激化していた――。
              オレンジ文庫紹介文

    主人公の少女真秀は、その出生、父親は誰であるかが 知れると豪族達との婚姻を取引に使われることになる。
    彼女の望まざるに関わらず、拉致、そこからの逃亡、戦闘。まだ物語が始まって 半月ほど

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    2026年05月08日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    少女小説家といつから言われ始めたのだらうか。坊っちゃんを描いても漱石は青年小説家ではないだろうに。小説家氷室冴子さん。母校の後輩でもあることがとても嬉しい。

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    2026年05月05日
  • 銀の海 金の大地 4

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    真澄と御影のため薬草を採りに出た草原で、真秀は刺青をした謎の男に捕らえられた。彼の名は波美王。暗殺を生業とする闇の狩人だった。彼は、真秀の佐保彦への思いを「禍つ恋」だと忠告して姿を消す。一方、佐保彦の参謀・燿目は、佐保彦の命に従い、「滅びの子」である真秀たち三人を殺そうとしていた。突然燃え上がる炎に襲われた真秀と真澄。それを見た佐保彦は…!?
              オレンジ文庫紹介文

    氷室さんの 「銀の海 金の大地」は、古事記がベースとされていますが、
    古事記に書かれなかったその周りの世界、
    地方勢力、中央との政治的な繋がりと
    実態を模索しているみたいですね。

    国造りの後、王族は各地を治めて

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    2026年05月03日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    本を読んで、映画を見たくなった。
    主人公拓と里伽子のイラストは、私のイメージとは少し違った。
    修学旅行がハワイなんだー、と思ってしまった。いいなぁ。私もものすごく昔だけど、国内。

    心に残ったのは、里伽子が「あたし、かわいそうね」と言ったシーン。
    若い頃の傷つきやすさとか、不器用さがリアル。

    氷室冴子さんは何作か読んだ。
    『さようならアルルカン』で『いのちの初夜』を知り、『ざ・ちぇんじ!』で『とりかへばや物語』を知って、読んだことを思い出す。
    裏表紙に2008年逝去と書かれていて驚いた。たぶんその頃ニュースで見たはずなのだが、覚えていなかった。若いなぁ。
    まだまだ作品を読みたかった。

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    2026年04月19日
  • 月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ!

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    懐かしさの意味も込めて星4。ざ・ちえんじ、1983年コバルト文庫!いやはや、私が少女(笑)だった頃、読んだなぁと。すごく読みやすくて良かったですわ。作品としては、月の輝く夜に、の方が風情ありますねぇ。少女小説家、、クララ白書、、は要らなかったなぁ。氷室冴子先生、既にお空の方なんですねぇ、、、。

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    2026年04月18日
  • マイ・ディア 親愛なる物語

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    愛読書は『赤毛のアン』
    シリーズ通してこれまで何十回も読んできたし
    モンゴメリの『丘の家のジェーン』や『パットお嬢さん』、『エミリーはのぼる』そのほかあれもこれも読んだ
    ほかの作家さんのお話もかなり読んできたのよ
    でもでも、この本を読んだら知らない作品の多さにびっくり
    読んだ本も読んでない本もあらためて読みたい
    というのが本の感想なのだけど、
    この本で一番胸に響いたのは付録の手紙。
    そこに書かれているのは、私の体験と似ているし
    今の私の心情に重なるところが多い。
    祖母の世代は着物や洋服を作って着ていた
    わたしは母が編むセーターを着て学校に通っていた
    どんな柄がいいと母に注文だしたりしてね
    母の

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    2026年02月19日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    ネタバレ

    ジブリ作品が大好きで、原作もかなり評価が高いと知っていたので、すでに購入してお家で眠らせていた本。アニメは見たことがないので、観てから読もうと思っていたが、なんとなく「青春」の本が読んでみたくなって、一気読みしてしまった。今私がちょうど登場人物と同じくらいの年齢(=大学生)なので、この機を逃さずにはいられない!?ので、絶対DVD買ってやる!!なんで、金ローでやってくれないの!?( ;∀;)

    不思議な感覚の本だった。主人公の目線に立って話を読み進めていたら、あっという間に読み終わってしまった。普通里伽子が自分勝手で、いやな奴だなーと思いそうだけど、不思議とそう感じず。素直じゃないけど、かわいい

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    2026年02月08日
  • 海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉

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    物語の最後でも語られているけど、結局のところ「他人と時間を共有している」という実感が人を優しくするんだろうな、としみじみ思った。拓が里加子や知沙の気持ちに寄り添えたのも、色々な人(大学の友達や先輩)と関わっていたからこそなんだろうなと。
    知沙はともかく、里加子が最終的にそれに気付けて良かった。というより、拓の頑張りが報われて良かった。

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    2026年02月01日
  • 続ジャパネスク・アンコール!

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    『守弥のジャパネスク・ダンディ』
    『小萩のジャパネスク日記』
    『瑠璃姫にアンコール!』
    の3編からなるスピンオフです。

    守弥も小萩も本編を通して魅力的な人物でしたので、スピンオフで主人公となり、各自の目線で物語が語られるのがとても面白かったです。
    これで瑠璃姫は読み納めなのが残念です。
    女が弱い時代なのに、ジャパネスクに登場する女性は賢くて行動的でかっこいい人ばかりでした。
    とても面白い平安絵巻でした。

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    2026年01月02日
  • 海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉

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    拓や田坂さんはこの先どうするのか。
    彼女達が脆くて危ういからこそ成立している関係でもある。
    彼女達がいつか本当に大丈夫になったとき、新しい恋人ができ、彼らのアイが不要になったとき、
    彼らどう折り合いをつけるのだろう。
    そんな続編を読みたいと思った。

    アイは無償であるからこそアイなのか
    素敵な大切な宝物のような時間だったなとずっと心に閉まって生きていくのだろう

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    2026年01月02日
  • ジャパネスク・アンコール!

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    ジャパネスクのスピンオフ的な作品です。
    守弥と煌姫のコンビ?結成の経緯がわかります。
    なにかと知恵が働く守弥でも、さすがの煌姫のほうが何枚も上手でたくましい。
    血筋が良くて美人で頭も良いなんて、最高ですね。
    瑠璃姫は直接登場しませんが、ジャパネスクの世界を楽しめました。

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    2025年12月30日
  • 銀の海 金の大地 11

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    復刊につき約30年ぶりに再読。
    古代日本が舞台。様々な一族が出てきて、姫や王子達の恋があり、男女の出会いが国の行く末を狂わせてゆく。

    丹波の将軍美知主がかっこよすぎる。彼は佐保一族を手に入れて、自分の一族が大和という一つの国にまとめあげてみせるという熱い野望があり、目標達成の為には手段を選ばない。その知性と冷静な判断力。10代の頃にこの物語を読んでいた時は、主人公真秀の恋の行方に気を取られて美知主の魅力に全く気づいていなかった(笑)

    6巻で波美の一族、波美王の言葉で「おまえは真秀という名の王国の、ただひとりの王だ。王なら、その領土をいのちがけで守れ。けっして、人にあけ渡すな。だれの支配も許

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    2025年12月21日
  • 銀の海 金の大地 11

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    毎月の楽しみもこれで完結。リアルタイムで読んでいた方々は本当に待ち遠しかったんだろうな。

    真澄には特に思い入れはなかったなのだけれども最後に人間らしさが現れて少しだけ好きになりました(遅すぎ)。

    波美王と須久泥好きとしては番外編二つも良かったです。

    ああ、来月から楽しみがひとつ減ってしまうな…。継体天皇の文献でも読むか。

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    2025年11月22日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    ジブリアニメ化された海がきこえるの原作です。
    映像作品より少し?内容が増えていると記憶しています。この間リバイバル上映されたジブリ版では多くの10代から20代の若い方がいらっしゃってたので、アニメが良かった方は是非原作である本作も読めば楽しめますし、2巻へと続けて読めると思います。

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    2025年11月15日
  • 落窪物語

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    平安時代を舞台にしたシンデレストーリー。
    物語前半では不憫な生活を強いられていた
    落窪姫が周りの協力でハッピーエンドを
    迎えられてよかったです。

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    2025年11月07日
  • 海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉

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    一気に女のドロドロドラマ、、ではあるんだけど、なぜだかこちらの方が好き。少女が自分の身を守るために纏ってた鎧が剥がれたように見えて、弱さを曝け出す強さを身につけたように見えて、好ましかった。愛があるから、だよね。
    私も銀座のクリスマスで海がきこえるかな。

    「一方でとても悲しい辛いことがあって、けれど一方ではちゃんと現実の小さな楽しみもあって、そうやって何かが動いていくのだ。現実のばかばかしいくらい小さい楽しみや、嬉しいことに出会って、元気になってくれるといい。」

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    2025年09月21日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    この空気感、、、原作も映画も好きだ。
    先に映画を観たので読み進めるとあの風景が思い浮かぶ。

    私の青春にあんなドラマはなかったけど、狭い世界で生きている時の居心地の悪さや選択肢のなさを思い出す。
    特に昔は逃げる事が許されなかったし、選択肢がなかったように思う。

    里伽子のことを「ああ、こういう子いたなー。」で終わらせたくないと、なんとなく思う。
    関わりたくはないけど。

    この物語の刹那的な煌めきをずっと味わっていたいから、続編は読まないことにする。

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    2025年08月30日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    映画見て、「なんで俺はこんな自分勝手な女の子に振り回される話が好きだったんだっけ?」と思ったので、おそらく中学生ぶりくらいに再読。
    映画とは結構違うところがあり、拓が東京行ってからの話はほぼカット。りかことの再会も映画とは全然違う。
    りかこが自分勝手なのは同じだが全編拓の視点でかかれているので、拓と同じ気持ちになってなんとなく許してしまう。
    拓が本当にいいやつで、ちょっと人に甘いところや腹が立った時に見境なくなるところはあるが、すごく優しくて、ちゃんと人のことを考えるやつなのが好きだ。

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    2025年08月23日
  • 冴子の母娘草

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    初読だと思っていたけれど読んだ覚えがあるエピソードがいくつか出てきて、初文庫化されたときに読んだような気がしてきました。でもそれから30年近く経ったこともあり当時よりは母娘両方の気持ちがわかるように思えました。

    これが典型的な昭和の母娘の話だとは思わないけれども、自分の妻と妻の母親も似たようなやりとりをたまにしていてやはり時代的なものもあるのかな。

    最後のエピソード『番外編・そしてコンサートの夜』は今読んでもすごくいい話で自分が好きな氷室冴子さんがすべてここにつまっています。

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    2025年08月22日
  • 銀の海 金の大地 6

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    真秀の成長がより強く感じる巻。運命に翻弄されるしかない時代。自分の生まれと血筋によって運命が決められる世界。そんな中にあって、波美王の、自分の中にある王国の誇り高い王になれというメッセージは響いた。氷室冴子が少女たちにどのようなメッセージを送っていたのかがよくわかる言葉だと思う。
    真秀だけではなく、そのほかの女性陣も印象的だった。歌凝姫、小由流。お互い間接的に絡んでいて、一人の男も視点が異なれば見える姿も異なってくる。群像劇的な様相が強くなってきた本作だけど、何が真実かはわからないが、自分の見えている世界しか信じることができないという波美王の考え方が潔くて好きだと思う。

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    2025年08月15日