氷室冴子のレビュー一覧

  • 海がきこえる〈新装版〉

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    映画見て、「なんで俺はこんな自分勝手な女の子に振り回される話が好きだったんだっけ?」と思ったので、おそらく中学生ぶりくらいに再読。
    映画とは結構違うところがあり、拓が東京行ってからの話はほぼカット。りかことの再会も映画とは全然違う。
    りかこが自分勝手なのは同じだが全編拓の視点でかかれているので、拓と同じ気持ちになってなんとなく許してしまう。
    拓が本当にいいやつで、ちょっと人に甘いところや腹が立った時に見境なくなるところはあるが、すごく優しくて、ちゃんと人のことを考えるやつなのが好きだ。

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    2025年08月23日
  • 冴子の母娘草

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    初読だと思っていたけれど読んだ覚えがあるエピソードがいくつか出てきて、初文庫化されたときに読んだような気がしてきました。でもそれから30年近く経ったこともあり当時よりは母娘両方の気持ちがわかるように思えました。

    これが典型的な昭和の母娘の話だとは思わないけれども、自分の妻と妻の母親も似たようなやりとりをたまにしていてやはり時代的なものもあるのかな。

    最後のエピソード『番外編・そしてコンサートの夜』は今読んでもすごくいい話で自分が好きな氷室冴子さんがすべてここにつまっています。

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    2025年08月22日
  • 銀の海 金の大地 6

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    真秀の成長がより強く感じる巻。運命に翻弄されるしかない時代。自分の生まれと血筋によって運命が決められる世界。そんな中にあって、波美王の、自分の中にある王国の誇り高い王になれというメッセージは響いた。氷室冴子が少女たちにどのようなメッセージを送っていたのかがよくわかる言葉だと思う。
    真秀だけではなく、そのほかの女性陣も印象的だった。歌凝姫、小由流。お互い間接的に絡んでいて、一人の男も視点が異なれば見える姿も異なってくる。群像劇的な様相が強くなってきた本作だけど、何が真実かはわからないが、自分の見えている世界しか信じることができないという波美王の考え方が潔くて好きだと思う。

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    2025年08月15日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    子供の頃、家にあったビデオを観ていた。
    元々ジブリ作品が大好きなこともあり、何度も繰り返し観ていた。当時は小さかったので意味はよく分かってなかったような気がする。
    懐かしくなり書店で見つけて購入。
    思春期特有の心情や人間模様が何ともリアルだし、生々しさもあるが何故か爽やか。

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    2025年08月20日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    先日、映画のリバイバル上映を観たので数十年ぶりに再読
    90年代の風俗がいきいきと描かれている
    若い頃はあまりピンとこなかった、むしろ苦手だった武藤里伽子や津村知紗がとても愛おしく思った
    氷室冴子という偉大な青春小説家をしみじみと思い出した

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    2025年08月11日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    良すぎた。既視感のある青春時代の悶々とした感じや、胸が苦しくなる登場人物の描写。所々、過去と行き交うので「?」となったりしたけど、読んでいるとわかるから問題なし。夏に読んで正解!大きくなったら我が子にも読んでもらいたい1冊。

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    2025年08月06日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    ネタバレ

    映画をみてから読んだので、映像がはっきり浮かんで、以前から興味のあった高知にもっと行きたくなった。
    青春群像劇と言ってしまえばそうだけど、どうしてこうも切なさを帯びているのだろう。
    物語の語り手である杜崎の幼さと諦めのバランス感が映画よりも普通の高校生だな〜と感じた。映画ではもう少しどちらにも振れているようにみえて、この時代に描かれる男の子にしては、素直に周りと接しているのは、氷室冴子ならではなのかな。

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    2025年07月29日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    最近リバイバル上映があり、初めて映画を見た。ジブリでまだ見てない作品があったんだ!という驚きと共に見たこの作品は、昭和レトロのような雰囲気がとても印象的だった。携帯もネットもない世界の青春って、恋愛って、こんな感じなんだ…… 電話で連絡取り合うんだ…… なんか羨ましいな。そんな気持ちが芽生えた。
    原作があるのを知り、小説を読んでみたら、映画製作がいかに丁寧に作られていたかがよくわかった。心情の描写を丁寧に言葉(台詞)にしてくれていたことに気づく。
    やはり映画には描かれていなかった場面もあり、さらに続編もある!とのことで、手にして良かった。
    どこまでも優しい杜崎くんが幸せになれますように。

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    2025年07月27日
  • 銀の海 金の大地 7

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    タイトルの意味に少し触れられている本編。そういう事なのかと予想の範囲内。でも、それとは別に込められた何かがありそう。
    真秀と真澄の繋がりがまさに佐保にとっての滅びであるのか?その滅びは永遠なのか?終わりの始まりなのか?と思う全11巻の折り返し地点。

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    2025年07月20日
  • 銀の海 金の大地 3

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    日子座の恐ろしい陰謀と御影との過去を神夢で知り、佐保に憎まれ、真秀の意思とは関係なく過酷になっていく状況と真秀を含む周りの人達の激情に読んでいて苦しくなって疲れた。
    それでも続きが気になって仕方がなかった。

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    2025年07月07日
  • 銀の海 金の大地 6

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    波美王の「おまえは真秀という名の王国のただ一人の王だ」「人にあけ渡すな。だれの支配も許すな」という言葉は、今の時代にも響く。家族のために生きてきた真秀が、自分のために生き抜く決意をする。
    この後も彼女や周囲の人の厳しく辛い物語が続くのだろう。

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    2025年06月22日
  • マイ・ディア 親愛なる物語

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    表紙のイラストが素敵です。
    メインとして登場するわけではない『赤毛のアン』や『若草物語』『秘密の花園』なら読んだことがあるけれど、この本の中で紹介されている本は知らないものばかりでした。
    でも、氷室冴子さんの文章を読みながら読みたくなりました。

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    2025年06月12日
  • 銀の海 金の大地 5

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    心の傷は見えないからこそ、思いの外深い。
    真秀と真澄の純粋さ(幼さ)と、周りを取り囲む悪意とのコントラストが結構キツイ巻だったかもしれない。真秀の無事を祈るし、素直に祈れない彼の気持ちがどうこの先変わっていくのか、楽しみに次巻を待つことにしよう

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    2025年05月25日
  • マイ・ディア 親愛なる物語

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    202504/もう氷室先生の新刊が読めないさみしさはあるけど、嬉しい復刊。赤毛のアンの新アニメ放送されているこのタイミングというのも、広まるきっかけになりそう。「リンバロストの乙女」という作品は知らなかった、是非読みたい。

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    2025年05月16日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    ジブリでアニメ化されていた事は知らなかった。ノスタルジックな気持ちになれたました。イラストも良かったです。

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    2025年04月25日
  • 海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉

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    経験したことがあるかのような描写が多い
    主人公たちが過ごした街が景色が脳裏に浮かぶ
    地味だけれど懐かしくなれる

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    2025年04月24日
  • 冴子の東京物語

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    偉大なる少女小説家氷室冴子のエッセイ。30歳ごろに書かれたもので、結婚の話や友達の話などが書かれている。
    女友達と長電話してしまう話はとても面白く、うなづきながら笑いながら読んだ。ついつい、長話してしまうことあるよねっていう感じで。流石に冴子さんみたいに12時間話っぱということは経験していないけど。
    あとはラブホテルや男性向けサービスのあるサウナを誤解していた話が面白かった。特にサウナの話なんか抱腹絶倒もの。私も世間知らずだから冴子さんと同じ間違いをしてしまうかもと思いながら、ヒイヒイ笑った

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    2025年04月23日
  • マイ・ディア 親愛なる物語

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    「新刊」の棚に「氷室冴子」とあり二度見。復刊ですが読んだことなかったので早速購入。小学生から中学高校時代、「なんて素敵にジャパネスク」が大人気でランキングでは必ず一位、懐かしい思い出です。
    今回紹介されている本有名どころ以外は読んだことなかったのでタイトルさえ知らなかったものばかり。手に入れるのは難しそうですが出来れば紙の本で探してみます。

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    2025年04月19日
  • 銀の海 金の大地 4

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    テーマは「禍つ恋」
    真秀と佐保彦の想いが、予定外の要素となって周囲を禍の渦に巻き込んでいく。
    いや、むしろ真秀と真澄が佐保にとっての「滅びの子」である事に向かって、真っ直ぐに進んでいるのかも知れない。
    読み手としてはそうでない事を祈ってしまうけど

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    2025年04月19日
  • マイ・ディア 親愛なる物語

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    途中、本棚を漁る。
    八人のいとこは発見したけどなぜか花ざかりのローズはなく、引越しでリンバロストの乙女を捨ててたことが発覚。
    やっぱ本は捨ててはいけない。

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    2025年04月13日