氷室冴子のレビュー一覧

  • 海がきこえる〈新装版〉

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    10代後半の原風景という感じ。杜崎視点で物語が進むが、個人的に斜に構えた男が好きではないので杜崎の少々カッコつけた文体(彼の話し言葉で書いてある)が鼻についたが、そんなところも含めて「若いなー!」と思った。
    里伽子の大人びてるけど親に対して反抗心や寂しさを持っているところ、慣れない土地で周りに対して虚勢を張っているところも10代の繊細さを感じて懐かしい気持ちになった。
    これが東京とか地方都市じゃなくて高知が舞台なのがいい。
    続編ありきの話かなと思うので次の話も読んでみたい。

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    2025年09月04日
  • 銀の海 金の大地 8

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    物語の舞台は淡海を出て大王がいる大和へ。そして佐保を目指す。
    佐保彦が大人になっていく。真秀が神に近づいていく。
    思い通りにならないこと、叶えたい夢、願い。
    自分の幸せ、相手の幸せ。過去の恨み、後悔。
    人生で学ぶ色々な感情や思いを一気に読まされた。

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    2025年08月21日
  • なんて素敵にジャパネスク(4)≪不倫編≫

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    ネタバレ

    高彬一筋の、根は真面目な瑠璃姫なのに、不倫編?!

    途中瑠璃姫の不貞を匂わせる投げ文を見た高彬が乗り込んでキレるという、えっ!高彬そういうキャラだっけ?キレるタイプとは結婚したら危ないのに、瑠璃姫大丈夫?!という展開あり。
    しばらくしていつもの高彬と会話&ラブラブする瑠璃姫を心配してしまう。
    大丈夫か、この新婚夫婦…!

    煌姫はさすが、脇役ではおさまらない。
    次巻のたくらみが楽しみ。

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    2025年08月17日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    ネタバレ

    勝手な先入観でストーリーを想像してたけど
    読んでみたら全然違って
    土佐弁は心地いいし、友だちのことを気にして好きな子にすきなように行動できなかったり
    りかこはとにかく傲慢だしわがままだけど
    一種の愛情不足と思春期という難しい時期で
    その感じも分かったり。

    主人公がみょうにきどってないもころも
    がつがついかないところも好きだった

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    2025年07月17日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    今年の夏にリバイバル上映されるのを知り、去年見れなかったリベンジを果たすために予習を兼ねて読みました。
    1章が長いのとクセ強な土佐弁に少し読みづらさはあるものの、当時の10〜20代の甘酸っぱさを感じられ、時代背景のファッショナブルさも相まって、改めてこの時代良さを知ることができました。
    この後2巻を買って読むので、同じ厚みのものをまた読むのかと思うと少し億劫ですが、リバイバル上映までの楽しみにしたいと思います。

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    2025年06月19日
  • マイ・ディア 親愛なる物語

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    氷室さんの本も未読で、家庭小説というジャンルもほぼ未読、でもとてもおもしろかった!
    とても軽快な口ぶりで、同じ枠にくくられそうなジャンルの中で、それぞれの作家の特徴や、なにを愛しているのか伝わってきてよかった!

    食べ物はともかく、ドレスの描写は全然ピンとこないのを歯がゆく思っていて、著者のような幼少期を過ごしていたのならまだしも、そんな子どもは今かなり少ないのではと感じていた。でもだからこそ、挿絵やアニメーションやドラマ化と一緒に慣れ親しむような体験をできていたらよかったな。

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    2025年06月14日
  • 海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉

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    「海がきこえる」の続編。
    里伽子と拓がどうなってるかな?って気になってた。
    高校時代の真っ直ぐな青春ってところから、当たり前のようだけど、成長しただけ人間関係が複雑化してる。
    拓は、器用に立ち回れるタイプじゃないけど、
    里伽子が里伽子でいられるのは、
    拓がいるからなんだよなー。
    なんだかんだ、いい関係性。

    この本を読んでる時に、くるりの「男の子と女の子」が思い浮かんだ。
    僕の優しさもだんだん歳をとる。
    この先、二人はどうなっていくんだろう?
    高知の海、忘れないでほしいなぁ。

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    2025年06月14日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    読み始めてすぐに、あーこの感覚は知ってるかもって、思った。
    一人暮らしを始めた頃の、ちょっと頼りないけど、好奇心が後押ししてくれる感じ。
    ヒロインの里伽子は、ちょっと勝ち気で、わがままで。でも、強がっているようにも見えて。そんな女の子って、クラスでも魅力的だったりしたものだ。
    近藤勝也さんのイラストも素敵。
    90’sのあの頃はいい時代だったな、って懐かしさにひたれて、都会的なものに憧れていた頃の自分を思い出した。

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    2025年06月12日
  • マイ・ディア 親愛なる物語

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    氷室冴子さんの愛した少女小説についてのエッセイ。
    「秘密の花園」「あしながおじさん」…中でも「赤毛のアン」が大好き。
    孤児だったアンが、マシュウとマリラの愛に包まれ、島の人々と交流しながら成長していく姿に感動したなぁ。
    本書を読んで当時の気持ちを思い出し、プリンスエドワード島のみんなにまた再会したくなりました。

    帯のギンガムチェックとイラストもかわいい、すてきな1冊です。

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    2025年05月17日
  • 銀の海 金の大地 1

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    『海がきこえる』以来2作目の氷室作品。

    自分の感情を思うままに表し、好き嫌いをはっきりと示して、強い意志を持って主体的に生きる真秀というキャラクターに共感できるかどうかによって、この作品の評価が大きく分かれるのかなぁっと感じました❗️

    個人的には、真秀はちょっと苦手なタイプのキャラクターなので、正直SNSで騒がれている程面白いとは思えませんでした。

    ただ古代という、とても限られた時代と地域の中で、次はどんな展開になるのだろうとワクワクさせてくれる雰囲気は流石、コバルト文庫の看板作家さんです❗️

    真秀が今後、どのような波乱に満ちた人生を歩みのかがとても気になるので、続きもチャレンジしてい

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    2025年03月02日
  • なんて素敵にジャパネスク(3)≪人妻編≫

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    煌姫という美人で高貴な姫様が登場。

    巻頭の登場人物紹介でだいぶネタバレしてるんではないかと思う。
    三巻では展開しきれなかったことが書いてあったよ...

    四巻は不倫編とのこと!
    瑠璃姫にどんな展開が待っているのか楽しみ。

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    2025年02月20日
  • 銀の海 金の大地 1

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    中学時代にはまりにはまった氷室冴子さんのファンタジー本。復刊記念に再読しましたが、けっこう入り組んだお話…。中学生の私、よく読んでたな

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    2025年02月09日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    (映画を最初に見てたからかも)映画の方が綺麗にまとまってる感じがした。津村知沙のキャラクターはとても良いと思う。

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    2025年02月07日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    高知旅のお供として別の本を持ってくつもりが、この本の裏表紙を見たら高知が舞台と知ってこれを持っていくことにした!!ただ、そこまで旅先で訪れた場所とリンクはしなかったけど…
    描かれている思春期独特の自意識や捻くれた感情や振る舞いが今の年齢になって、なんか寛大に受け入れることができている気がする。瑞々しくて甘酸っぱい青春の話。

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    2025年02月03日
  • なんて素敵にジャパネスク(2)

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    第1巻を読んだあとは、高彬報われるかな!?のハラハラだったけど、予想外の吉野君の登場で想像と全然違う展開になった!みんな、身分でがんじがらめになってるの辛い、、切ない、、(T . T)でも、そんなこんなも割り切った覚悟ある人たちからでる言動が染みる、、。吉野君も高彬もかっこよすぎるよ〜〜(T . T)とにかく男性陣みんな素敵でした。吉野君推し。

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    2025年01月17日
  • なんて素敵にジャパネスク

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    高彬かわいそう、、、笑
    ラノベといえど、平安期の雰囲気が味わえる少女小説の第1巻、良い( ´ ▽ ` ) 第2巻で高彬が救われることを祈る!

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    2025年01月14日
  • 新版 いっぱしの女

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    1992年刊行、1995年文庫化、これは2021年に新版として再版されたもの。もう30年も前なのかと。
    タイトルがいっぱしの女ですから、女であるが故のあれこれについてですね。当時の社会が垣間見えつつも、女同士の友情の顛末、恋愛の話、バブル時代のクリスマスの話、そして当時ようやく言語化された概念「セクシャル・ハラスメント」。現在では到底考えられないレベルの編集者からのセクハラ、一方でおそらく現在も健在であろう、ファンレターを装った強烈なポルノ爆弾についても。。。
    ふと思ったのは、ネット婚活、マッチングアプリについて、彼女が現在も存命であるなら何をどう書くだろうと。読んでみたかったですね。彼女の作

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    2025年01月01日
  • 海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉

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    ネタバレ

    海がきこえるを読み終わり、大人になったふたりが見れるなんて嬉しい!とおもってすぐ読んだ。
    IIは津村知沙が不倫相手の奥さんに会いに行ったり、流産の話など出てきて、内容的にはなかなかハード。
    お父さんの再婚相手の美香さんと里伽子と拓で食事するシーンは拓の気持ちになると逃げ出したくてたまらなかった。笑 里伽子はいろんな感情がぐちゃぐちゃになってどうしようもなくてすぐに暴走しちゃうけど、素直でまっすぐで可愛らしいなぁと思う。どんな気持ちも拓にだけは受け止めてほしいよね。
    里伽子は美香さんが流産してしてしまった時、その様子を近くで見ていて凄くショックを受けていたけど、この経験をしたから憎いはずの相手で

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    2024年10月15日
  • 海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉

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    海がきこえるの続編。東京での彼らの恋物語、家族のその後など。相変わらずの我儘ぶりの女たちに、笑える。時代が少し古い設定なので、バブリーだったあの頃をおもいだす。挿絵で描かれている女性たちがまさにその時代だなぁと。そして男性はあの頃、アッシー君と言われる人達が多かった。そういう意味で時代を懐かしむ一冊でもある。最後、武藤 里伽子が少し相手を思いやる気持ちを持ててきたことに、やっと、ようやく少しホッとした。笑 そうじゃないと、この後生きていくのが大変だぞーって思っていたから。笑
    しかし、この武藤 里伽子、いつから拓を好きになったのか、謎である、

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    2024年07月22日
  • 海がきこえる〈新装版〉

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    映画を先に観てたので、杜崎お前この時こんなこと思ってたんか!の連続だった。
    原作の方が好き。
    物語もリカコも。

    男の子は多少ワガママな女の子が好きなのかな。
    映画のサントラ聴きながら読むのが至高だった。

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    2024年05月06日