氷室冴子のレビュー一覧

  • 月の輝く夜に

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    ネタバレ

    この時代はこういうことが多かったのかもしれない…と思いつつも、誰も幸せにならない結末にやるせなさを感じました。

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    2024年03月27日
  • 海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉

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    ジブリアニメを見ていないので、前作の続編らしい本作も読んでみました。
    作家さん、若くして亡くなっていたのですね。
    実際の大学生がこれほど言葉が巧みなら誤解や行き違いか少ないかと感じましたが、多感な時代を柔らかく描いていて読みやすかったです。

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    2023年11月15日
  • 多恵子ガール

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    感想
    自分たち以外なにも見えていない。そんな一瞬を駆け抜ける。実はもっと輝くものが転がっている。そこに手を伸ばすには縛りがあまりに多い。

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    2023年11月08日
  • さようならアルルカン/白い少女たち 氷室冴子初期作品集

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    学生時代の少女の一匹狼、先生、寄宿生活。女の子の痛みや若さが詰まりに詰まった本でした。語り口が書かれた当時の文体で懐かしさもありつつ。

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    2023年10月01日
  • 新版 いっぱしの女

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     女だから、女性として、というような属性の押しつけは、男からだけではなく、女同士でも行われる。妻として。会社員として。部下として。上司として。人は、歳を重ねるにしたがって、他者からの押しつけだけでなく自らすすんで属性を増やし、会話の内容もその属性に沿ったもの中心になっていってしまう。それを大人になることだと思い、そのような会話を疎む人を、あなたは相変わらずね、と見下げようとする。著者の視線は、友人知人のまとう属性ではなく中身に向けられている。彼ら彼女らが、属性にまつわる話ばかり語ることに悲しみを感じている。思わず私自身のこれまでを省みてしまった。

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    2023年09月17日
  • ライジング! 7

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    懐かしの作品。氷室冴子原作。

    原作氷室冴子、漫画藤田和子という最高の組み合わせ。宝塚歌劇団をモデルにした女性だけのミュージカル劇団とその学校でのサクセスストーリー。天才少女が挫折を味わいながら大女優へと成長していくドラマチックなお話。昭和感満載で、それがまた良い。

    #ドキドキハラハラ #感動する

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    2023年08月16日
  • なんて素敵にジャパネスク 人妻編 2巻

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    人妻編が出てるの知らなかった。
    小説で読んでいたはずなのにあまり覚えてないので面白かったです。高彬が他の男性陣に比べて地味というか魅力がイマイチで。キュンが足りない。意外と嫉妬深いし、性格も好きじゃないな。

    #タメになる #エモい

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    2023年07月26日
  • 新版 いっぱしの女

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    女性読者向けと思いますが、男でも面白く読ませてもらいました。特に「とても素晴らしかった旅行について」は最高でした。

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    2023年06月09日
  • 新版 いっぱしの女

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    ネタバレ

    昔、憧れて好きだった女友達。
    久しぶりに会ったら、夫や恋人の愚痴ばかり話してきて、聞いていてうんざりしてしまうと。。

    旅先で一緒になった女性たち。
    その人たちのこれまでに行って良かったところ等の話が聞きたいのに、同行者への愚痴に喜々としてしまう。。


    どちらも分かるなあと思った。愚痴ばっかり聞いてるとゲンナリするけど、盛り上がってはしまうんですよね。もっと楽しい話がしたいと思いつつも。


    そして30年前も人々は、「わかる〜」と言っていたんだなと。私もすぐ言ってしまう。わかる。

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    2023年05月11日
  • なんて素敵にジャパネスク 人妻編 9巻

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    ネタバレ

    高彬、ちょっと大人びた気がする。そして守弥が少々情けないような…。笑
    やっぱ煌姫が出てこないと画面というか話が締まらんなぁw

    外野(今上帝,大皇の宮,内大臣,融etc.)は何も知らないから好き勝手なこと言えるのよ!とイラッとすることもあるけど、知らない人は知らない人でなんか可哀想な気もしてきたよ…。

    いい加減なところもあるけれど、瑠璃姫って「みんな幸せでいてほしい」と思って行動している人なのかもしれないな。
    男だったらきっとこの時代では出世しないタイプだわ。(情にばっかり厚くて)

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    2022年12月19日
  • なんて素敵にジャパネスク 人妻編 8巻

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    ネタバレ

    ※7~8巻までの感想をまとめてこちらに。

    瑠璃VS.帥の宮の続き。

    帥の宮に殺されかけたものの、煌姫の勘の良さに救われ一命をとりとめた瑠璃姫。
    しかし瑠璃姫にはつらい状況だよね…1年前、吉野君に命を狙われた時と状況ダブるから。
    でもただでは起きない瑠璃姫。体力回復の合間にも、着々と帥の宮を追い詰めていく…。

    そしてついに対峙の時!
    いやー、扇落とすまで驚いてくれちゃってまぁ~気分いいわ!笑
    けれども、帥の宮が東宮位簒奪を目論んでいたと知れば哀しむ人が多すぎる/世の中への影響が大きすぎる~と考えた瑠璃姫は、帥の宮の出家および都からの出奔を条件に、すべてを忘れると交渉を持ちかける。
    帥の宮は

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    2022年12月19日
  • なんて素敵にジャパネスク 人妻編 6巻

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    ネタバレ

    ※4~6巻までの感想をまとめてこちらに。

    なんか相当難しい話になってきちゃったよ。
    要約すると、(入道事件の時と同じように)今東宮を廃して右大臣家筋の東宮を誕生させたい!という狙いの事件…がメインに動いてる感じか。

    前回は帥の宮に裏を読まれて見事返されてしまったけど、そこは瑠璃姫、やられっぱなしじゃ終われない。
    陰謀事件解決に向けて、ひそかに動き出す!

    …それにしても、人の使い方がうまいというかなんというか。
    守弥も煌姫もすっかり瑠璃姫の手下みたいだよw

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    2022年12月19日
  • なんて素敵にジャパネスク 人妻編 3巻

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    ネタバレ

    ※1~3巻までの感想をまとめてこちらに。

    人妻編に突入!…絵が全ッ然ちがう衝撃w

    まぁそれはさておき。
    様々な苦難を乗り越え、晴れて夫婦となった瑠璃姫と高彬。
    だけど新婚早々、煌姫が三条邸に居候することになったことで雲行きが怪しく…。
    吉野で傷心から立ち直るきっかけをくれた峰男=守弥ということが分かったまでは良かったものの、その守弥が煌姫と組んで高彬と瑠璃姫の仲を裂こうと画策していたことまでバレてしまうし。
    おまけに煌姫の策略で瑠璃の浮気を疑った高彬が三条邸に乗り込んできたりと、相変わらずのドタバタ劇。

    さて。互いの利害のために帥の宮捕獲作戦でタッグを組むことになった、瑠璃・小萩・煌姫・

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    2022年12月19日
  • 冴子の東京物語

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    電話代がかかり過ぎて、これなら東京に住んだ方が安い!と、東京にやってきた筆者の抱腹絶倒エピソード集。

    携帯が出てくる前の「イエ電」黄金時代。一人暮らし始めたて、自由に電話ができるようになった頃を思い出します。

    30数年ぶりに復刊。

    ダイヤル回し過ぎで指が痛い。
    とか、もはや何だかわからない概念ですね。

    速く回したい時とか、ダイヤルに圧かけて、確かに指が痛くなったりしたよね。

    ハンズフリーで話せる、ヘッドセットタイプの通話機も出たばかり。レシーバー型受話器の登場なんかもまだまだ新鮮な頃だった。コードレスですら新鮮だったし。

    旧文庫版の解説は夢枕獏が担当。こちらは同時代作家としての視点

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    2022年08月27日
  • 冴子の東京物語

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    母娘草やいっぱしの女よりライトに読めるけど、やっぱり根底に怒りは潜ませている感じのエッセイ。それにしても、当時の人ってそんなに電話してたのね…まあ、LINEもメールすらもないと考えれば分かる気がするけど。

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    2022年07月01日
  • ざ・ちぇんじ! 1巻

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    古典『とりかへばや物語』を氷室冴子が小説化したものを漫画化。少女漫画の定番の一つともいえるドタバタラブコメになっている。

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    2022年03月23日
  • 新版 いっぱしの女

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    30年前に、30半ばで書かれたエッセイ集
    友人関係に思うこと、自分の生き方に思うこと、親との関係に思うこと、核になる氷室さんの考え方は色褪せず共感するところも多い
    女だから、もう30過ぎなんだから、と好き勝手言われてる様も赤裸々に描かれる
    疑問に思い、反発し、書き記し、小説に昇華し、、、先人たちの生き方が反映されて、まだましな今があるのかな

    昭和32年生まれとのことで、両親と同世代
    両親の刷り込まれた価値観の片鱗に触れられたようにも思う

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    2022年02月24日
  • さようならアルルカン/白い少女たち 氷室冴子初期作品集

    購入済み

    原点

    氷室冴子さんは『シンデレラ迷宮』が好きで、今回初期作品集が出来たというので初めて読みました。内容はライトから重いものまで様々だったけど、アルルカンや白い少女などこれぞ少女小説といった何とも言えない切実な潔癖な切なくやり切れない感情
    になりました。

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    2021年10月04日
  • 新版 いっぱしの女

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    なんだか「女である」ということに疲れていた、そんな時に出会った一冊。

    20代の頃は結婚しなきゃと焦りを感じていた。
    そして結婚して5年経つ今、私は出産に対して焦りを感じている。
    周りからの「子どもはまだ?」という言葉にひっそりと傷つき、プレッシャーを感じ、勝手に後ろめたさと劣等感を感じている。
    子どもはほしい。でもその私自身の気持ちの他に、他者からの重圧から逃れたい、という気持ちがあることがはっきり否定できない。それが悲しい。
    周りも私自身も、「この年頃の女はかくあるべき」という過去の価値観の呪いから脱し切れていないのだ。

    こんなこともあった。

    職場でわたしはある役員の書いた原稿の校正作

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    2021年08月24日
  • 新版 いっぱしの女

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    文庫化された時に、初めて本書の存在を知り懐かしさのあまり手に取った。

    多感な学生時代に、氷室冴子さんの本を読み漁った記憶が蘇る。マンガと児童文学しか読んだことのなかった当時の私には、氷室さんの作品は衝撃的な面白さだった。

    エッセイを読みながら、彼女の作品に出てきたきっぷの良い女性キャラクターが思い出される。氷室さんだなぁ…。30年も前に彼女のように生きるのは、今よりずっと覚悟と勇気が必要だったのではないだろうか。

    知識不足により、いくつかわからない話題があり、知らないとついて行けない感があったので★3つに。

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    2021年08月23日