あらすじ
十七歳の貴志子は親子ほどにも歳の違う恋人・有実から彼の娘・晃子を預かって欲しいと頼まれて!? 「なんて素敵にジャパネスク」のコンビが贈る、儚く美しい平安絵巻!
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原作を読んだので、こちらも合わせて読みました。昔【なんて素敵にジャパネスク】シリーズにどハマりして氷室冴子さんの原作も山内直実さんの漫画版も何度も読んだので、どちらも読むのはもう条件反射かもしれません。この作品の漫画版は、台詞なども原作に忠実な感じでした。主人公・貴志子さんの容姿が十人並みなのも忠実で(笑)、…いや、そこそこ可愛いってのが上手く描かれていましたよ^^。個人的には、有実さま推しだったので渋いオジサマに描かれていて満足です♪。原作で最後に貴志子さんを追い込むシーンが好きだったので、画で読む事が出来て嬉しかったです。
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読んでよかったです。
モノローグ調の、コミックにするには難しい作風だと思いますが、
よく表現されてるなぁ~と関心しました。
「物語」って感じのハッピーはお話はいくつも見てきたけど、
これはタイプが違いますね。
こういう思いを抱えて生きていく人達もいるんだっていう
ほろ苦く、しんみりとした気持ちを味わえました。
心にズガーーンと感動が訪れるようなタイプではないんだけど、
これはこれでとても良かったです!
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故・氷室冴子氏の文庫未収録だった『月の輝く夜に』が、『なんて素敵にジャパネスク』『ざ・ちぇんじ!』同様に山内直実によってコミック化されました。
読んでしまうのがもったいなくて積読していたのだけど、そろそろ読むかと昨晩読んでしまいました。
夏に読まなくて良かった。
そういえば、氷室冴子って、ひとの陰の部分を書くのも巧かったよなぁと思い出しました。名作です。
文庫の方も出版されたようなので読んでみようっと。
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故・氷室冴子氏の文庫未収録だった(9月に出たらしい)短編をコミックス化したもの。
まるでミステリのごとく鮮やかな伏線の展開である。
読んでいてわくわくして、読み終わった後に、すぐに読み返してにやにやした。
久しぶりに読む楽しみを味わいました! 1冊で完結するのでオススメ!
切ない…
『なんて素敵にジャパネスク』が好きで、ちょっと何か読みたいと思って手に取りました。読んでよかったです。
ハラハラしたりキュンキュンしたりの『なんて素敵に〜』とは違って、とっても切ない…
でも、切なさの余韻に浸るのもたまにはいいかも。
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(No.12-77) 氷室冴子さんの原作を山内直美さんがコミック化したもの。
小説を読んでネット検索したら、このコミックスの評判がとても良い。
だったら読みたいと購入。
原作をとても大切にしていて、大満足。
原作どおりだったらあえて漫画化することないじゃない?なんて思ったあなた、ちょっと待って。
この漫画は原作そのままにそこに絵が付いているという雰囲気なのよ。
現代だからコミックスなんだけど、これに一番近いのが平安時代なら絵巻物かな。
これを絵にするのはかなり難しかったのではないかしら。それぞれの人の想いをこんなに上手く表現してることに感動しました。
氷室さんの作品をこんなに素敵に描いてくれて、山内さんありがとう!
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花ゆめコミックスにしてはぶ厚くてビックリ。
天然ぼよ~んのお姫様かと思えば、しっかり口撃もするし、激しい恋心も持ってて、何もなかったようにまた今の関係を続けていく強さ。意外性の姫だね。
有実もぼよよ~んとした親父かと思えば出世と嫉妬をうまく隠す狸だったし。
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氷室冴子さんの原作で、山内直美さんがマンガにするという、ゴールデンコンビですv
残念ながら、氷室先生は現在いらっしゃいませんが、このコミックを手にとった時に、中学生だった自分の色んなことがこみ上げてきてしまいました・・・
とても面白く読ませてもらいました。登場人物の気持ちがどれもこれも切なくて・・・何度も読み返してしまいました。
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氷室冴子×山内直実の新作! って記事を見て、「え、氷室さんって亡くなったって思ってたけど、思い違いで生きてはるん? よかったー!」って一瞬喜んだんだけどなあ、、、亡くなってはったのはホントだったなあ。。。て思いながら、買いました。雑誌コバルトに掲載されただけで、文庫にはなってない作品だったとか。。。「なんジャパ」や「ざ・ちぇんじ」の元気な作風を思い浮かべながらページをめくると、あまりの落差に「え?」ってなりますが。その2作より、よほど”少女小説”らしい、センシティブな作品でした。読んでいると、いろんな立場の”女”が出てきて、または”男”は見た目ではわからないなあ、という万華鏡のようにくるくると見えるモノが変わっていくお話しでした。おもしろかった。。。というよりは、感慨深かった、と言った方がしっくりきます。「なんジャパ」を読んでいた時分にこのお話しを読んだならば、「?」となっていたかもしれませんが。一番恐ろしいのはなんなのか。今ならあやまたず、正解を導き出せるに違いないのです。
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静かに進んで行くお話だった。ざ・ちぇんじ!とかなんて素敵に〜が元気な姫君のお話だったから、意外。でも、貴志子はおとなしい姫君と思いきや、言うこと言うし、好きな人がいながらも父親ほどの年齢の男を通わせるし。みんな思い通りにはならない。「生きていく」のに政治的な思惑に動かされてしまったり、想いを隠さなければならなかったり。きっと有実と貴志子はそのまま続いていくんだろう、お互い隠していたことを知っても。
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『なんて素敵にジャパネスク』『ざ・ちぇんじ』を陽とするならば、この作品はまさに陰だと思う。氷室冴子さんの未収録作品のコミック化ということでとても楽しみにしていたけど、作品全体に影が潜んでいるような話だった。悲恋といえば悲恋なのかもしれないけれど、人は思惑や政略のためには、身内や恋人すら大切にしないのは平安に限らず今も同じなのではないだろうか。そんな作品の読後感は物悲しいだけではなく気持ちも重苦しくするものでした。小説を先に読んだせいもあるのかもしれないが、小説以上に淡々として、ちょっと物足りなかった。
Posted by ブクログ
氷室冴子さん原作で単行本未収録小説ということで買ってみましたが、大変重い作品でした。
貴族の妻も子もある年上の有実の愛人として暮らす貴志子の元に、有実の娘の晃子を預かるという話があり、二人の年の近い姫がしばらく一緒に暮らすうちに、お互いの苦しい気持ちが明らかになるって感じです。
最初からあまり有実に愛を感じてなさそうな貴志子が、実は別の男性に恋をしてるっていうのにも驚きましたが、その相手は浮気者っていうのも驚きました。少女コミックっぽくないなぁって。
文庫も発売されるみたいですけど、「ざ・ちぇんじ」はすでに文庫で読んでるし、そっちは買わないかも。