駒崎弘樹のレビュー一覧
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私たちに何ができるのかという点では、正直具体的ではないと思う。しかし、格差社会の中で恵まれていない層にいる子どもたちを、その属性だからと諦める必要はなく、そういう目線で見て期待を持たないことこそが、子どもたちのその後の人生に影響を与えているようだということが分かった。温かいまなざしや励ましが、ここにいて良いんだという安心感や役に立っているという気持ちが、子どもを貧困や犯罪から遠ざける。できることなら政策に対して提言していければよい。仕事を通して子どもと接するのであれば、子どもへの信頼、期待を持って接すればよい。親という立場なのであれば、わが子に目線を合わせ、対話したり遊びを通して関わる時間を心がければよい。
本書の中で、日本の算数・数学教育が良い学習指導方法としてアメリカで紹介されていることに驚いた。日本においても学習指導方法やその評価は変わってきているが、対話的な学び、問題解決的な学び、協働学習などが有効であることも本書からわかり、大人として自分が受けてきた教育と今後求められるものの違いを認識して、ファシリテーション力も磨いていきたいと思った。 -
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共働き&子持ち経営者2人が悪戦苦闘の果てに生み出した生活術
見えてきた 新しい夫婦のカタチ……
景気や社会のあり方の変化から、カップルが二人で働く「共働き」が当たり前になりつつある時代。
ワーキングカップルの実践者であり、働き方変革のプロでもある
(株)ワーク・ライフバランス代表取締役の小室淑恵さんとNPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹さんの二人が、
男女双方の立場を踏まえ、自身が実践している「生活術」を紹介。
不安的な時代を夫婦でタッグを組み、主体的に、そして楽しく生きていくための知恵と勇気が得られる1冊。
<サマリ>
・「夫+専業主婦の妻」というのがスタンダードだったのは、過去50年程度だけ。長い歴史からするとほんの一瞬。
なのでこれはスタンダードでも何でもないので、親世代と同じスタイルをする制約は1ミリたりともない。
・「結婚イコール終着点」ではなく「結婚がスタートライン」でそこからお互いに成長していくと考えるべき。
・「共働き=テニスのダブルスペア」みたいなイメージで、互いにカバーしあえる存在・間柄になるといい。
・女性には男性と比較すると決まったロールモデルが少なく、なんだかわからないけど不安になることも多い。男性はそこを理解しておく必要がある。
・女性が感情的に怒って、男性に「次からこうしてよ」と言っても定着しない。
なぜなら怒られた記憶を忘れたいと思って抹消すると同時に、次からこうしてと言われたことも合わせて抹消される傾向にあるから。
それよりはたまにできたときに思い切り褒めるとそのうち言わなくても勝手にやるようになる。
・男性は権限を獲得するのが好きなので、家事も「タスク1つ」ではなく「まるっとキッチン領域」みたいに裁量権を与えるといい
そうすれば仕事と同じ感覚で創意工夫してやってくれるはず。
・家事分担するときは、家事の個数で均等にするのではなく、家事のボリュームや難易度によってポイントの重みづけを行い、
ポイントが同じぐらいになっているかをベースに考える。「義務」という感覚から「ゲーム」感覚にシフトしていく気持ちを持つ。
・全部100%ではなく「これは60%、これは80%、これは拘って120%目指す」みたいにメリハリをつける
・「正統的周辺参加」を行い、できるスキルセットの幅を徐々に拡大していく
comment:下流の仕事から順番にやって覚えていき、徐々に上流の重要な仕事をできるようにしていく
例:料理だったらレシピや具材が用意された状態で、指示されたとおりにまず作るところから始める
例:システム開発だったらまずテスト工程からはじめて、実装⇒設計⇒要件定義⇒PJ管理みたいにステップアップする
・観客ではなくて「プレーヤー」になること
普段は「ミルク、オムツ、お風呂」は対応しないけど、いざというときには自分でなんとかできる、、、、なんてことはない。
日頃からやっていない(練習していない)人が試合(実際の場面)で成果を出すことはできない。
「やったらできる」と「実際にやれる」は別物なので、当事者意識を持って自分事として対応すること。
・家計を安定させ、貯蓄を増やす最も確実な方法は、資産運用ではなく、「夫婦がともに健康で働き続けられる」である。
・「何をすれば成功なのか」よりも「何をすれば幸せなのか」という価値観にシフトすること。 -
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2人が「最高のチーム」になる―― ワーキングカップルの人生戦略
著:小室淑恵 、 駒崎弘樹
すべての人がその人らしく生き、働いて、幸せになるためのお手伝いをしたい。仕事とは生活の一部であり、切り離せるものではない。生活の質が上がることは仕事の質が上がることであり、家族と職場、そして社会をも、よりよいものとするはずである。
本書の構成は以下の7章から成っている。
①あなたの「結婚観」はバージョンアップしたか?
②コミュニケーション戦略
③時間戦略
④妊娠・出産戦略
⑤育児戦略
⑥お金戦略
⑦ワーキングカップルを続けるために
我が家は現在ワーキングカップルではない。
本書を手に取ったのは、職場におけるワーキングカップルに対して理解を深めたいという点と、ワーキングカップルと同じくらい自分が育児や家事等に携わることでさらに家庭をうまく回転させたいと思ったからである。
それぞれの家庭、各人の考えや価値観によって正解は異なる。トレンドがあるもののそれが正解かどうかは当事者が決めることであり、答えがでるのは何年も先のことになる。しかし、ある程度お互いの価値観をすり合わせながら納得しながら協働していくことが求められる。
そして、当事者だけではなく、多くの周りの人の理解と協力があってそれが成り立っているという当たり前の感謝を忘れてはいけない。 -
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1)
非認知能力は「教育するもの」というより、子供を取り巻く「環境の産物」と考えた方がより正確であり有益。
逆境が乳幼児期の発達に与える影響も、中高生の非認知能力の成長が学校を中心とした環境の産物であることも科学的に証明されているそう。
2)
子どもにとって重要な「環境」とは周囲の大人たち。
一般に環境と言うと住む家など物質的なものを思い浮かべますが、大人なのです。重要なのは。
具体的には子どもがストレスを受けてる状態で周囲の子供がどう対応するかが非認知能力の伸びを左右します。
3)
子供の非認知能力の成長を左右する大人の役割は大きく分けて二つ。
①適切なサーブとリターン
幼児のアクション(サーブ)に対して反応する(リターン)。それにより脳の複数領域が結合する。
②外部圧力の調整
子供が動揺している時に平穏を保たせられるか。
4)
非認知能力を伸ばすには「教育」より「環境」の整備。
具体的には「逆境におかれた環境で、思考を巡らせ行動した経験」が非認知能力を伸ばす。
ただ貧困家庭の子供は①健康上の問題②幼少期の知的刺激が少ない、ため逆境経験が過度なものになりがち。
5)
生徒が自分のポテンシャルについてのメッセージに最も敏感になるのは失敗した時。
失敗をした時に、その経験が「悪いこと」ではなく「学びや学習の機会」だと気づかせるメッセージをかけてあげる。
そうして生徒の「学びを推進する力」の伸びに協力する。
5)
幼児学習における重要な考え方「学習の積み木」。
レジリエンス、好奇心など高次な非認知能力を突然身につけることは極めて難しい。それらはまるで積み木のように大人によるストレス管理、愛着など心理的安全性が担保されてはじめて身につくもの。
6)
子供の内発的動機付けを維持する3つの鍵。
①自律性
管理や強制をいかに感じさせないか?
②有能性
簡単ではないがやり遂げることがタスクにいかに取り組ませるか?
③人とのつながり
自分の価値が認められ尊敬されているという感情をいかに抱かせるか?
7)
生徒の学校での頑張りを左右する4つの感情。
①学校に確かに居場所を持っている
②能力は努力によって伸ばせる
③どんなことでも成功させることができる
④この勉強は私にとって価値がある
教育者は答えではなく問いによりこれらの感情を抱かせる役割か。
8)
非認知能力は子供が取得する「技術」ではなく「習慣・態度・ものの見方」。
特に重要な態度は失敗した時に立ち直ろうと思えること。
これは本人の気質もそうですが、周囲の状況も大きく影響します。
特に大人の声掛けが重要。
9)
「自分はマイノリティーだ」と感じている人にこそコーチングは有効な可能性が高い。
欧米で実施された実験では、コーチングの有効性がより示唆されたのは、白人の子どもよりも黒人の子どもだったそう。コーチングに携わる人は覚えておくべき実験ですね。
10)
非認知能力自体の測定は必要ないのかもしれません。
アンケートで非認知能力自体を測定する研究は多いですが、「非認知能力が伸びた結果、子供の行動がどう変わるか?」を考えた方が有益という意見も。
例えばGRITなら何かの行動の継続期間を記録するなど。 -
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ソーシャルビジネスを始めたい。
購入した当初は、具体的にそんなことを思っていたわけではなくて、ただ漠然と、「いつかNPOとか立ち上げられたらいいなぁ」と思っているくらいだった。駒崎さんの取り組みや、親しみやすい人柄も知っていて、手に取った。
すると、読み始めてわずか2ページで挫折!スッと本棚に戻されたのでした。まるで何事もなかったかのように。
数年後、実際にNPOから仕事を委託されたり、そこで素敵な仲間に出会ったりして改めて、現実的に、具体的に、「ソーシャルビジネスを始めたい」と思った。
とはいえ、まだまだビジョンも詳細もざっくりとしていて、具体的な収益や事業の拡大を考えることは到底できない。
だから、読んでいて付箋がぺたぺたつくのは前半の「仕組みづくり」の部分だった。
やっぱり一番は「経済的にどう成り立たせるか」だ。
社会事業は歴史的にボランティアをベースに成長してきた分野であるし、現在も「やりがい搾取」をされがちな業種だ。わたしも以前、有償ではあったけれど、ボランティアでかなりハードなヘルパーをしていたことがあって、その時にボランティアでやるべき仕事ではないなと痛感した。命に直結している仕事には、しっかりと対価を支払うべきだ。ボランティア(思いやり)による抱え込みと、対価があってこその責任は、似て非なるもの。誰か一人が持つ思いやりに甘えるのではなく、その思いやりを価値観とした専門性こそが、長い目で見た時に信頼を生む。そしてその専門性を、事業として展開すること。
まずはやりたいようにやってみたいのだ。
毎日惰性で見ている転職サイト。そこに惹かれる仕事が全くないわけじゃない。でも、自分で何かをやろうと思うと、それほどまでに強烈に心惹かれる仕事は、転職サイトのどこにも載ってない。
まずは、わたしが始めたい新規事業に向けて、時間を割いてくれる子がいる。
今一度作品をふり返って、彼女にどんなことを聞きたいのか、それを改めて明確にする必要がある。 -
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【実現のためにはまずビジョンを設定せよ】
ビジョンドリブンな働き方や組織運営を早々に説いた本。
2010年に読み終わっていたが、2020年に再読しても切れ味抜群だ。
・「働く」に対しても目標設定をし、目標は必ず言語化し、繰り返し見て、自分自身に刷り込んでいくこと。
・「仕事とプライベートを完全分離し、生活のために稼ぐことを『働く』と定義すること」から「プライベートを含めて、他者に価値を与える(傍を楽にする)こと全てを『働く』と定義すること」へ
・「キャリアアップ」ではなく「ビジョンの追及」
・「自分探し」ではなく「コミットメント(参画・貢献・自己投入)の連続による自己形成」
・「金持ち父さん」ではなく「父親であることを楽しむ父さん」
仕事における立場が上がってたきたり、プライベートで結婚して、子どもができて、育てていたり、そういった要因もあるおかげで、再読しても染み入ったのだろう。
うまく時間を見つけ、自身のレベルアップとビジョンの可視化を行いつつ、他者に価値を与えながら、一石二鳥、三鳥を狙って広く楽になる仕組みを提供できるようになりたいと思った。 -
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憧れの小室さんのプライベートってどんなんだろう?
と気になって買ってしまいました。
バリバリのキャリアウーマンでありながら、
妻として母として社長として、どうやって立ち回っているんだろう…?と。
読んでみて、さすがだなぁと。
ワークライフバランスのコンサルタントを生業にしているだけあって、
自分のワークライフバランスもきちんとコントロールしてる!
夫の気持ちも想像しながら、
相手の立場になって言葉や態度に気を配っているところは人として素晴らしい。
そして、家庭も仕事と同じく一つのチームであるという認識で、
仕事と同じく真摯にひとつひとつの家事や育児を可視化して役割分担しているところは、論理的な男性にとってもわかりやすいのでは、と思いました。
駒崎さんの男性目線と小室さんの女性目線両方から書かれているので、
結婚しようか迷っているタイミングのカップルがお互いに読むといいかも。 -
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我が家は共働きではないが、家事や育児の負担が増してきて、夫婦でうまく分担せざるを得ないようになってきたので、参考になった。
「男が稼いで云々」の、いままでの古いモデルでは、いろいろ立ち行かないよな、とあらためて実感。
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P97
「自分の中での優先順位」をハッキリさせましょう。私の場合、「仕事で成果を出し、子どもと一緒にいる時間を少しでも長くとる」ことが優先順位の一番です。
一分でも三分でもコミュニケーション
家事グッズ
コードレス掃除機
シリコン調理器
掃除用具はすぐ出せる場所に
家事ポイント制
家事をすべて書き出し、ポイントをつける。
時間がかかる家事や、ふたりとも苦手なことには高いポイントを
1wや1Mで同じ獲得数になるように
家事は細分化
キャパシティの把握
時間割方法(1.5H)
1日5コマ(大きなイベントは5つまで)、1wで25コマ、ひと月では100コマ
育休をとるためには「自分がいなくても回る職場」をつくらねばなりません。(略)自分の仕事をみえる化し、権限委譲し、やり方を教えるという三段階を踏んで、部下や後輩を(略)育てるのです。(略)的確な引継ぎと権限委譲を伴った育児休業は、取る側とほかのメンバー双方にとって、新たなチャンスと成長の機会をもたらすものです。
真に組織に貢献する人は、常にこうした(「自分」だけができる仕事に酔う)「リスク」を軽減することを考えています。