駒崎弘樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カップルふたりで読んで、この本を題材にして将来について真剣に話し合うのが良いと思います♪
○この本のテーマ
ワーキングカップル(共働きの夫婦・カップル)が、どちらか一方が我慢を強いられたりすることなく、助け合って生きていくための考え方・小ワザ
○この本の良いところ
・文章がさらっとしているし、見出しも多く、太字使いや図版も充実してて、読みやすい!
・同じテーマについて男性と女性がそれぞれ執筆しているので、男目線・女目線両方わかる!
・「企業戦士+専業主婦という長年染みついた価値観から逃れよう」といった“考え方”も、「『家事ポイント表』を作って公平に家事を分担しよう」小ワザ・ノウハウも、両方詰まっている!
○その他
ただ、著者のおふたりがどうしたってスーパーマン・スーパーウーマンなので、「私はこんなに要領よくやれない」と焦りを感じてしまうかもしれません(そこで☆1つ減点)。
また、“残業をなくそう”というメッセージも繰り返し出てきますが、正直な話、少し鬱陶しいです(笑)職場環境を変えるという面でも自分の時間の使い方を磨くという面でも、残業をなくすのは困難なことなので、つい諦めてしまいがちなんですよね。
それでも、わたしは悲観はしません。
なぜなら、「この環境(=現代の環境)で成り立つ新しい夫婦像を考えてみると、それは夫婦ともに仕事にやりがいを感じながら、子育てを楽しみ、地域社会にも参加し、人間としての視野を広めていく(略)あり方です。(略)そんな方向に向かう今は、『素晴らしい時代』だともいえるはずなのです」(49ページより引用)から。
この本がより多くの人に読まれて、カップルのふたりともが仕事と育児を頑張りやすい社会に少しずつでも変えていけますように。
* * *
この本の提唱する考え方&小ワザを少し例示しておきますね。小ワザは*で示しています。
●結婚観
・終身雇用制が崩れたいま、夫婦のどちらかがリストラにあったり転職や起業をしたりするときに備えて、人生に「保険」をかける意味で、二人とも働いているべき。
・しかし、「企業戦士+専業主婦」家庭で育った人は、どうしても長年染みついた「男が養わねば」という価値観(大黒柱ヘッドギア)から逃れられない。
↓
社会が変わった今、男性は「大黒柱ヘッドギア」を外し、女性は「自分を自分で養う」という覚悟をすべき。
●コミュニケーション戦略
・結婚生活をスタートさせるとき、「将来に対してどのような理想をもっているか」を具体的に話し合うべき
→*日常の会話から離れた「まじめな話」(政治、世界情勢、経済、教育など)をして、揚げ足を取ったり瑣末な点を突いてきたりしないか確認!
→*「将来エクセル」(見込まれる収入・支出をまとめる)を二人で一緒につくる!
*相手に行動を変えてもらうには、「怒る」よりも「ほめる」ことが有効! してほしいことをしたときに、相手がびっくりするほどにほめて、「100点満点になるためにここだけが惜しい、もったいないから挑戦してみてね」と背中を押そう! -
Posted by ブクログ
フローレンスの駒崎さんの本。ファンドレイジングについて学びたくて、導入としてはちょうどよいかと思って購入。
それにしてもこの人の本は外れがない。今まで2冊(「社会を変える」を仕事にする、働き方革命)著者の本を読んできたけど、
今回も例外なく面白い。
テーマは「寄付」。日本人には浸透していない「と思われている」寄付文化。テーマがテーマなだけに、まずのっけから意外な発見が。
実は古くから日本では寄付文化が成り立っていた!
東大寺を建てることができたのも、高杉晋作が奇兵隊で明治維新を起こせたのも、江戸時代の寺子屋も寄付が起因しているとのこと。
これは意外すぎた。やはりイメージだけではなく、事実をしっかり調べるべき。
一貫しているのは、寄付がどれだけ社会のために有益かということはもちろんだが、自分のためにとってもどれだけタメになるのかを効果的に説明していること。
効果的にというのは、セリフ調で大事なことを説明しているから。
p55~の知人の社長との会話部分。まるで、自分自身がその社長から話をされているかのような感覚になるくらい。
なぜ寄付は社会にとって有益なのか?
それは未来を選択する「投票」であり、洗濯を実現する「投資」だから。
なぜ寄付は自分にとってタメになるのか?
それは「無条件で与えること」の練習になり、自己肯定感を育む効果的な手段だから。
詳しく知りたい方はぜひ本書を読んでください。 -
Posted by ブクログ
社会起業家という言葉をこの本で知りました。
この本以降、世間に浸透していった気がします。
今や駒崎さんは大きな舞台に進んでいるが、
その起点はやはり病児保育をビジネスとして
立ち上げた事にあるでしょう。
NPOとして立ち上げる方が過去の事例からいって
通例的だと思いがちですが、しっかりと
ビジネスと認識させたところが大きな違いだと
感じました。
この視点は大切ですよね。勿論今までビジネスとして
成り立っていない分野でしたからそれなりに苦労も
多かったようですが、どんな分野であれしっかりと
お金を稼ぐこと(聞こえは悪いですが)が出来るのだと
これからの起業家達に一石を投じた存在であるのは
間違いないと思います。 -
Posted by ブクログ
病児保育にとりくむフローレンス代表、駒崎弘樹さんの著書。
育児関連の問題の中でもマイナーであった病児保育問題を正面から捉えて、ここまでの事業にしたてあげた手腕と実行力は本当に尊敬に値する。どんな分野であれ、最初に手を上げて実行し取り組んで成果を出すということは、素晴らしく価値があり、誰にでもできる簡単なことでは絶対ない。
ただ、本書は多分意図的だと思うんだけど、そういうスーパーマン的な要素や色合いは薄められていて、「社会の仕組みに疑問を感じた普通の兄ちゃんが、あれこれ壁にぶち当たりながら頑張ってやり遂げた」というテイストになっている。
全体的な文章が軽めで、文体もそこらの兄ちゃんの等身大の思考の軌跡を追うような仕上がり。小説的な言い回しや比喩表現も妙に多くて、文章の仕上がりがどうにも落ち着かないというか、チグハグな感触はうける。
ただ行間を読めば、誰もサービスの担い手がいなかった分野に正面から取り組んだことの想像を絶する苦労は感じられる。そういう意味では、やっぱり迫力あるなぁと。
字も大きくすんなり読めるので、社会起業家の一例として参考になる。後、読後に駒崎さんを単純にウォッチしたくなる。これから保育問題どう変わっていくのか、駒崎さんがどういう活動を担っていくのか、興味が尽きない。 -
Posted by ブクログ
「人生戦略」というタイトルではあるが、それほど堅苦しい話ではなかったです。もちろん、かつての「夫が外で死ぬほど働き、妻は家を守り子どもを育てる」というかつてのロールモデルが時代遅れであり、現実的なスタイルではないという要点は押さえられているものの、随所に共著者である小室女史と駒崎氏の家庭でのルールや、夫婦が共に支えあって(特に妻が仕事をつづけながら)生きていくためのアドバイスが散りばめられていて、肩肘張らずにさくっと読み終えることができました。
駒崎氏が述べていることのうち、「自分にしかできない仕事を作ってしまうのは、仕事に対する誇りを周囲に示したいというだけであって、後輩や部下、同僚を育てるという視点に欠けている。最低限のことがきちんと回るように、普段から知見を共有することが今後の責任ある人材の仕事のやり方だ」という論には強く共感。と言うか、自分が普段から考えていることをズバリと表現された感じでした。
個人的に、仕事はどんなにやりがいがあったとしても自分そのものではないので、「他の誰かが代わりにやることができない」状態にしてしまった時点でNGだと常々思っています。自分でないとダメというのは、それこそ家族と過ごす時間であったり、自分自身の人生を豊かにするための投資であったり、そういったものに限られるはず。
その辺を踏まえて、自分だけができることを見失わずに仕事や人生に接していければ好いなと、改めて感じさせてくれる本でした。 -
Posted by ブクログ
いきなりですが、一番印象に残っているのは、
「自分たちの遊ぶ公園を自分たちで作り、メンテナンスする」
日本では、錆び付いた遊具を見て、役所に怒鳴り込むだけ。
という部分。
それほど、意識の違いでこうも行動が変わってくるのかという一文であった。
社会起業とは、社会をより良い方向に導くことを目的とした活動や企業体であるが、アメリカのザッポスの企業体とそう変わりはない。そう考えれば、なにが目的を達成しやすい活動体なのかを知る必要がある。
それに、自分の生きる目的を持つ事の大切さもこの本には描かれている。
ザッポス伝説では、多少(というかほとんどか)ぶっ飛んでいるストーリーであるが、このフローレンスでは等身大であることが読みやすい要因ですかね。
「ソーシャル」という概念が広がりやすいのは、このように本来善意や社会に良いこと、影響という部分が根底にあるべき姿だからなのかもしれません。
共感、そして学びのフレーズ
•イノベーションとは常に多様性から生まれる
→ものごとの仕組みを変える場合、中の常識で雁字搦めになるより、外からぶち抜いた方が有効(言い方は文中と違います)
•自分の考え、なすべきことで、常に目的と手段をはき違えるな。
•地域の社会事業への企業の取り組み(オフィスデポやスターバックスが例にあった)を見て、その橋渡し的なことは出来るんではないか(甘くてすいません)。ブリッジ、win-winという構図では、「溺れる赤ん坊のメタファーというたとえ話」を参考に。
あと、全体からは、やりたいことが明確なら飛び込んでみよということでしょうかね。初期の苦労話は結構飛ばされているのかなという印象ですが、振り返れば、苦労ではなかったということかもしれません。とりあえずやりきる。 -
Posted by ブクログ
我が家はまさに「ワーキングカップル」。といっても、綿密に計画を立てるタイプではなく、幸運にも「何とかなるさ」で今に至っています
(そのうちツケがくるかも?!)
この本で語られていることはかなり私の実感に近く、とても共感できました。巧まずして結果同じようなノウハウ得ているところもあり。
どんなカップルにも参考になるところがあるのでは。
これを読んで、普段は小さな不満を言いたくなるときもありますが、我が家のダンナさまは、かなり少数派の「イクメン」だと再認識。もちろん子どもたちもお父さんが大好き。ありがたいことです(^-^)
そして、働き続けるのと中断して復帰するのとでは、生涯賃金が数千万以上も違う、というのも衝撃。絶対に何らかの形で働き続けようと固く心に誓いました!
まだ私も現在進行形ですが、著者たちのように、試行錯誤する姿も含めて、可能な限りオープンにすることで、「後輩たち」のロールモデルになれたらいいなあと改めて思います♪ -
Posted by ブクログ
これから海外に行くのだが、帰国してからの人生計画はどうするか。ちょっと不安になったので、まだ結婚願望すらないが読んでみた。
夫婦共働きの家庭が増えている中で、本書はそのバイブルになると思う。同時に、まだ結婚する予定がない人に得られる示唆が多い。
読むことで結婚や出産、育児休暇前後の仕事などについて不安がなくなる。
著者は自らワークライフバランスを日本企業に広める仕事をしている小室氏と病児保育に励まれているNPO法人フローレンスの駒崎氏の2人である。
実際に子育てをされた中での気づきが随所に見られ、本人たちいわく、当時の自分たちに言いたいことを盛り込んであるというので、説得力もある。
今後結婚する場合は、妻にもこの書籍を読んでもらい、お互いが協力し合える家庭を築きたいと思う。
■参考になった箇所
・全体の約7割の女性が妊娠を契機に退職している
(内閣府・国民生活白書(H18)
・夫婦ともに仕事にやりがいを感じながら、子育てを楽しみ、地域社会に参加し、人間としての視野を広めていく。
・児童心理学では、「自己肯定感」、「自己効力感」を2つを小さい頃にもてるかどうかが、その後の人格形成の根幹に大きく関わる。
・育児休業は、取る側とほかのメンバー双方にとって、新たなチャンスと成長の機会をもたらす
・結婚を境に退職して、その後パートで就労する場合と育児休業を数回とって職場復帰して働き続けた場合とでは、一人の女性の生涯賃金の差額は5千万~2億円にもなる(内閣府・国民生活白書(H17) -
Posted by ブクログ
この先の日本いや、先進国のビジネス構造はこのような方向性を持って進んでいくのか、と痛烈なパンチを与えてくれる本でした。
資本主義の進展によりますます進んでしまった2極分化の社会。
その未来に楔を打ち込むかもしれない概念がここに示されていると感じました。
お金をたくさん持っていて、それを社会のために使いたいと考えている企業そして個人、おそらくこの方々の数は自分の想像を超えているのでしょう。
国に税金として取られるより、自分の意思でそのお金を活かしたい、
大変まっとうな考えです。
その媒介としての社会起業家の存在。
著者の立ち上げたもののひとつである、ひとり親向けサービス
などもまさにその典型的な事例。
ファンドレイザーなる言葉は初めて認識しましたが、
とてもよくわかる、そしてやりがいのある仕事と感じました。
もっと多額の寄付ができる人物になりたい
寄付が当たり前の社会になるように自分もその一助たりたい。
と、この本を読んで強く思うようになりました。
定期的に読み返すべき本がまた一つ増えました。