駒崎弘樹のレビュー一覧
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子どもを巡る、保育、養護、療育、貧困対策、性の多様性、居場所作りなどについて各テーマごとにコンパクトにまとめられており、第一線で活躍しマスコミにもよく登場する筆者たちが現場発の生の声で語っている。
今保育士の受験勉強の途中で、児童養護や福祉について学んでいるので、乳児院や養護施設、里親、虐待からの保護などいろいろディープな環境にある子どもたちの事情に興味があって読んでみた。
正直読んでいて辛くなる。
一般人に縁がありそうなのは保育園の待機児童問題くらいで、その他は不幸にして家庭や親に恵まれなかった子たち、または、生まれつきの障害や性的マイノリティーなどの苦労を負った子たちだ。
しかしその -
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現状の問題点の指摘や改善提案などが、もっともなことばかりで、どうしてそういう世の中に変わっていかないのか不思議で仕方がない。既得権益を守り抜こうとしている人たちがいるため? 例えばこんなことなど。
・年配の人にかけるお金に比べて子育て環境を改善するために必要なお金は桁違いに少ない、要はトップのやる気次第
・ネット投票を導入したら若者の投票率が上がるのではないか
・選挙区をエリア別でなく世代別にするというアイディア
・世襲議員は親とは違う区で立候補すべき
・クオータ制を導入した方が国民に利益が大きい
・「俺の若いころは」と言われても若者は「より良くなる」と信じる道を行くべき、「若いころはみんなも -
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ネタバレ2009年にすでに発行されていた本書が、もっと浸透していれば、2015年の電通過労死事件のような話は起こらなかったのではないだろうか。
特に興味を持ったのはライフビジョンとプレイングマネージャーの働き方改革。
どんな人生を生きたいか、自分にとって豊かな生き方は何か。
ちゃんと言葉にできるくらい具体化する。できないなら色々新しいことにチャレンジして、経験を積む。
プレイングマネージャーの一番の仕事は、部下の仕事ぶりを見て、躓きを解決し、より生産的にするのが役目。
目から鱗じゃないけど、一番の優先はそこなんだ…!そこでいいんだよね?!と感動した。
祖父祖母世代はお見合いかつ亭主関白が主。
親 -
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本書が世に出たのは2009年。まだ、電通事件も起きておらず、時短などは言われていたけれどもまだまだ夜中まで働く文化はある種よきものとして残っていたように思う。時を経て、2017年現在、自分が働く会社においても「働き方改革」ということで残業抑制の指示が出ている。それが「働き方革命」という本を手に取った理由である。
今までの日本人の働き方が、パートナーの働き方を制約するものであり、日本全体としても生産性を落としている理由ではないかとするのは理解できる。特に今後労働者人口比率がどんどん下がってくるにあたっては女性もこれまで以上に社会に出て働く機会が多くなるだろう。もっときちんと言うと男性と女性とで -
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ネタバレ教育・保育・年金・ワーママなど、あらゆる側面の社会問題を取り上げた一冊。
共通して、高度成長期に作られた"仕組み"が変革の最中である今も適用されていて、不整合になっているとの事。
ex)製造業など第2次産業が盛んだった高度成長期は"24時間働くこと"が理想だった為、ビジネスパーソンはくたくたになっていた。その為、性分業をした方が効率が良い。女性は仕事を辞め、家庭に入るべきだとの事で「第3号被保険者」や「配偶者控除」が出来上がった。
法律はもとより、昨今叫ばれている"働き方改革"なども例外ではなく、社内制度も古くから踏襲されている物 -
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ネタバレNPO法人フローレンス駒崎さんの著書。
37.5℃以上の熱を出した子どもは保育機関に預けられず、母親は仕事を休まざるを得ない(それがきっかけで職を失う事も)。
当たり前の事をして職を失う社会、という問題を解決する為に発足したプロジェクトの話。
※一般には理解されていない事も多いが、現在のNPO法人は「運動によって社会問題を解決する」から「事業によって社会問題を解決する」にシフトしている。
世の中には数多くの起業ストーリーがあるが、その中でも群を抜いて心に響く一冊。
今でこそ徐々に当たり前になっている事が、誰にも目を向けられていなかった頃。そこに着目し、進んでいく姿はまさにタイトルの通り「社会 -
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実際のところ難しいとは思います。
ただ自営とはいえ、ちゃんとされてる方がおられるのでやって「やれないことはない」んだろうなあとは思います。
でも子供たちが乳幼児期にこの本を読んだところでやり方は変えなかったやろうなあとは思います。
僕は徹底して外部資源(親と機械)を育児に導入することにこだわりましたから。
ただ外部資源を導入できない場合には参考になると思います。
これからの若者たちは少なくとも役所勤めではシングルインカムで余裕のある生活は難しいのでダブルインカムを目指すことになると思います。
そのためのお手伝いの指南書になるかなぁと思います。