山本やよいのレビュー一覧

  • 赤の女 下

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    監視。凄い。米国による盗聴が各国首相まで行っている事に驚きです。まさしくスパイ映画さながらで満更フィクションだけではない世界です。

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    2019年06月30日
  • ブックショップ

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    帯にもある通り、小さな海辺の街に本屋を開いた女性の話。人の悪意、善意、思惑が練りこまれ、主人公の少しの無知と本への気持ちと勇気、彼女を信じてくれる人たちと、彼らのちょっとした裏切りと。
    感動する話ではない。この本の世界の人々皆に、少しの嫌悪感と、自信にもそういった面はあるなと感じる事がたびたびある。クリスティーンだけが救い(?)
    話自体はとても良い。

    問題としてはとにかく読みにくい。翻訳本である以上、ある程度は覚悟して読むけど、これは特別読みにくい。

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    2019年03月11日
  • 死線のサハラ 下

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    著者のガブリエル・アロン・シリーズの三作目。全く知らなかった著者だが、一作目が、面白かったので、続きを楽しみしていた。本のテーマの善悪は別にして、こういったテーマ、内容は日本人では書けないと思う。内容がどこまで事実かはわからないが、リアルで緻密。そして、エンドは哀しい。

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    2018年08月11日
  • 英国のスパイ

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    カリブ海上で英国の元皇太子妃の乗った豪華ヨットが爆発炎上した。世界中に悲報が駆け巡るなか、実行犯としてある爆破テロリストの名が浮上する。英国当局から秘密裏に事件解決を要請されたガブリエルは、姿を変えて犯行を重ねる神出鬼没の爆殺魔の足取りを追い、男の過去を知る元SASの殺し屋ケラーとヨーロッパ各地へ飛ぶ。だが敵は次なる標的に狙いを定めていた―。シリーズ最新作!

    シリーズ第15作ということだが、5~13作目は未訳。その第13作と本作は関連があるらしい。そちらを読んでいたら、もう少し感想が変わったかもしれない。うーむ、残念。

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    2018年07月30日
  • 亡者のゲーム

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    イタリアのコモ湖で英国人実業家が惨殺された。被害者は美術品密売の噂がささやかれる元スパイ。死の直前、幻の名画を手に入れていたらしい。国家治安警察の将軍から極秘裏に捜査協力を頼まれたガブリエルは、ヨーロッパを股にかけた謀略のゲームの裏に、ある独裁者の不穏な陰を嗅ぎ取るが―世界一流の美術修復師にしてイスラエル最強のエージェント、“ガブリエル・アロン・シリーズ”!

    著者の作品を読むのは、確か四作目。ガブリエル・アロンののシリーズは14作目にあたるそうだが、私は去年の「ブラック・ウィドウ」しか読んでいない。アクション控えめ、地味目の展開。

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    2018年07月15日
  • フォールアウト

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    北朝鮮の核ミサイルが大きな問題となっているこの時に、アメリカの核ミサイル配備と反対運動を話の核にしたこの本が書かれたのは、偶然?
    本が分厚く、途中までは五里霧中で一向に進んだ気がしなかったので、読むのに少し時間がかかった。
    ペピーは賢くて可愛いね。ヴィクの疲れを癒やしてくれる存在なのがよく分かる。

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    2018年01月05日
  • 街への鍵

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    便利になったものだ。机上のモニターにグーグル・マップでリージェンツ・パーク界隈を開いておいて、作中に現れる場所を打ち込んでいくと、人物たちの移動ルートが手に取るように分かる。特に主人公が住んでいるパーク・ヴィレッジ・ウェストなどの高級住宅地では、建っている建築物の写真が見られ、なるほどこんな感じのところなんだな、と分かる。おそらく、作者もその辺を分かって書いているのだろう。異様に詳細に移動経路を示している。

    紙の地図で、登場する通りの名を調べようとしたら、多分すぐにあきらめてしまうだろう。人物が角を曲がるたびに、次から次に出てくるアベニューやレーンの名前は地図ではなかなか見つからない。一度や

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    2017年09月05日
  • ダウンタウン・シスター

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    あとがきで指摘されて気が付いたんですが、確かに、舞台は夏か冬。シカゴは、暑さと寒さが厳しい街だと聞いたことがあるので、その特徴をより活かすようにということなんでしょうね。
    って言うか、ウォーショースキーって、身近に、なんかトラブルメーカーばっかりじゃない?

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    2016年04月27日
  • レディ・ハートブレイク

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    ともすれば猪突猛進。

    そんなウォーショースキーの活躍は、なんとも頼もしい。でも、ちょっと女子力も意識ているんですよねぇ。今ならば、もっと『男勝り』と言う感じのキャラクターで描かれるような気もします。

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    2016年04月21日
  • センチメンタル・シカゴ

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    大体どう言うパターンで事件を解決していくのかわかりましたが、今回も、中々ヤバイ出来事に口を突っ込んでいますね。

    って言うか、いつもいつもこんな事件ばっかりに首を突っ込んでいると、命がいくつ有っても足りない気がしますが・・・。

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    2016年04月17日
  • レイクサイド・ストーリー

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    30年前の作品なんですよね。

    よく考えると、携帯ではなく、電話応答サービスを使っていたりと、時代を感じさせるところはありますが、中身にふるさは感じさせません、むしろ、新鮮?

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    2016年04月09日
  • サマータイム・ブルース[新版]

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    30年近く前の作品なんですね。携帯とか、パソコンが一切出てこない辺りは時代背景なのですが、正直な所、あとがきで指摘されるまで気になりませんでした。それだけ内容が濃く、面白いという事。女性版ハードボイルドって、なんかかっこいいです。

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    2016年03月11日
  • 街への鍵

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    最初はなかなか進まなかったが、途中からは俄然面白くなってきた。人物描写が素晴らしいだけに、登場人物のカスっぷりが際立ち、読んでてイライラムカムカしながらも、最後まで引っ張られる。細部に納得出来ない所もある。そして読後の感想は、身の蓋もないけど、これ…殺人いる?

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    2015年12月24日
  • 夜明けを待ちわびて

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    ネタバレ

    金融界で成功を収めているものの凄まじく人間不信気味なヒーローが父親の死によって、純粋で心の優しいヒロインと出会い、惹かれあっていくストーリーです。
    ヒーローが子供の頃に父親から虐待されていたエピソードが出てくるものの、彼がヒロインを信じきれない気持ちは、過去の女性関係にあるんじゃないかなと思ってしまいました。
    誰ともきちんとした信頼関係(友情など)を、築けない悲しい人という意味では、やはり子供の頃の経験が、根深く傷跡として残っているのかもしれませんが…。
    ヒーローのことを魅力的だなーと感じられなかったのが残念。彼に関しては、特に見せ場らしいものも無かったしなぁ…。
    それにしても、ヒロインは周囲

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    2013年06月02日
  • バースデイ・ブルー

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    事件の真相についていけなかった。似たような登場人物が一気に登場するからだろうな。
    訳がわからないまま最後まで読みきったのは主人公の魅力のせいか。
    しかし、もてすぎだろう。

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    2012年12月22日
  • 夜明けを待ちわびて

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    帯にあるようには泣けなかったが それでも虐待被害者の 心にのこる恐怖に支配された日々がどれだけ長くツライ時間だったのかわかって心が痛かった。天使のようなヒロインが晩年介護した老人の姿から虐待加害者の姿を想像することが難しい。それでも三兄弟の次男ヒーローが彼女との出逢いでそれを乗り越えていけそうな予感がする終わりかたは救われた。長男の苦悩はどこまで深いのか。障害を持った三男の苦悩はどこまで酷いのか。彼らのことがとても気になる。

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    2012年11月22日
  • ナイト・ストーム

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    嵐の真夜中に閉鎖された墓地で起きたヴァンパイア殺人事件からはじまった一連の事件に巻き込まれたヴィクが、ヴァンパイア(現代社会の暗部)に追い詰められる。

    ひとりで多くを背負い込み、五里霧中のなか、警察もマスコミも大衆もすべて頼りにできず、自分ひとりで動き回る。なんとか信用できるのは牧師のみ。
    いままでと同様、動き回って、突っつきまわって、その中から真実を拾い上げてゆく。

    最後で大逆転がまっているが、それでもすっきりとはいかない。社会の暗部は残ったたまま、そこに作者の意識がある様に思う。

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    2012年10月06日
  • サマータイム・ブルース[新版]

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    焦燥と退屈と癇癪持ち達の夏。
    語りにもう少し毒やウイットが欲しい。
    何故か突然怒りだす登場人物が多い。
    終盤のスピード感・緊迫感はなかなか。

    《勝手にサマーアクションシリーズ》第4弾。
    ただでさえ暑い夏なのに、そんなに怒ってばかりいると増々暑くなってしまうよ。

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    2012年07月07日
  • ミッドナイト・ララバイ

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    装丁は確かによくないが、内容は素晴らしい。ヴィクの傷だらけになりながらの活躍にはいつもながら称賛の念。途中少々中だるみ?感もあったが。

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    2011年10月01日
  • ウィンター・ビート

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    久々に読んだヴィクシリーズ。じき50歳?初出は32歳だったのになー。でも相変わらずのタフネスっぷりで、何だかうれしい。ミスタ・コントレーラスも元気。

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    2011年09月22日