あらすじ
シリーズ連続全米初登場1位!
ローマ教皇の逝去とともに消えた禁断の書。
そこには歴史を覆す驚愕の真実が……。
ヴァチカンの闇を暴く、世紀の問題作!
ローマ教皇が心臓発作により逝去した。
数日後、イスラエル諜報機関長官ガブリエルは教皇の個人秘書に極秘裏に呼びだされる。
当日の警備担当者が失踪し、教皇が旧友ガブリエルに宛てた手紙が持ち去られたというのだ。教皇暗殺を疑い、わずかな手がかりを追うが、その先には新教皇選挙に不穏な影を落とす秘密組織と、歴史を覆す禁断の書の存在が――。
ヴァチカンに史上最大の危機が迫る!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ガブリエルシリーズ最新作。ローマ教皇が突然亡くなり、コンクラーベが行われる。教皇の最側近の司教は死亡原因等に不信を持ち、ガブリエルに助けを求める。作者は全てフィションであると明言しているが、ローマ・カトリック教を支配しようとする聖職者、極右政治家の欲望があらわになるにつれ、現実にありうるのでは思ってしまった。本作の主要なテーマはユダヤ教とキリスト教にある。ユダヤ人はなぜディアスポーラとなったのか。何故長い間迫害の対象となったのか。全てはキリストの死に始まるがそれは事実なのか。歴史というものは、時の権力者によっていかようにも書き換えられてたきたという事を改めて思った。
著名な経済学者であるポール・クルーグマンは、「反ユダヤ主義と人種差別を土台としたポピュリズムの台頭には関連性がる」と言っている。”偏見が野放しになったとき、自分が犠牲者の一人となる確率が高いことを、我々の大部分は承知しているように思う”。人間が人間である以上は差別はなくならない宿痾なのかもしれない。しかい同氏の言葉にあるように差別の矛先は誰にでも。そして自分にも向かうこと認識するべきなのであろう。
Posted by ブクログ
素晴らしい。フィクションなんだけども問題は現実にも実在するのであって、とても興味深かった。著者ノートだけでも一読の価値を感じた。
あとダヴィンチコード臭も感じながら読めたのも楽しかった。ダンブラウンも再読したくなっちゃう。