山本やよいのレビュー一覧

  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    ミス・マープルのシリーズもの。
    マザー・グースのうたになぞらえた殺人が次々と起こる。
    登場人物それぞれが何か隠しているような様子。

    マープルは事件が起こった屋敷に途中から登場する形で現れ、捜査をする刑事の有能なアドバイザー的な役割を担う。

    どれだけたくさんミステリーを読んだとしても
    そこに潜む謎やその答えに正しく辿り着くことは
    たいてい無理。
    わたしの事件メモの中で
    早々に×印がついた人々(犯人から除外)が
    一番怪しい人たちだった。苦笑…。
    この、まんまとしてやられた感が楽しい。
    久々のクリスティ、良かったです。

    0
    2025年02月23日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    霜月蒼さんの解説が良かった。これまでのマープルとは全く違う、彼女のある意味人間的なファイターの部分が描かれていた。
    ミス・ラムズボトムの「天網恢恢疎にして漏らさず」が最後に効いてくる。

    0
    2025年02月11日
  • オリエント急行の殺人

    Posted by ブクログ

    子供の頃から気になってはいたが、手にしてなかった伝統的な推理小説を初めて読んだ。
    とても読みやすく、ストーリーはドキドキした。場面が文字から目に浮かぶような描写も秀逸。

    江戸川乱歩トリック論集 (中公文庫 え24-2)を読んで読みたくなった

    0
    2025年01月19日
  • 五匹の子豚

    Posted by ブクログ

    16年前の事件の真相を暴くという他とは違ったストーリーだった。エイミアスとキャロラインの関係性は想像してた通りだったけど、他のカラクリはやっぱり分からなかったー!人の話だけを頼りに心理学的に解くのはポアロにしかできない。

    0
    2024年11月27日
  • サマータイム・ブルース[新版]

    Posted by ブクログ

    古き良きアメリカのアクションミステリーでした!映像が頭の中で浮かび上がってくるような派手な描写と、情緒豊かなキャラクターたちに大満足です!
    ドラマ1シーズン見終わったくらいの疲れが残っているので、次巻はまたいつか...。

    0
    2024年10月31日
  • 償いのフェルメール

    Posted by ブクログ

    名は知っていたが、初読の作者。ただ、シリーズものということは最初気づかず。パソコンでも錠でもすいすい開けちゃって、スーパーヒーローものか。

    0
    2024年08月24日
  • コールド・リバー 下

    Posted by ブクログ

    ヴィクは50歳代のはずだけれども、その行動、タフさは、衰え知らず。
    ペピーは、さらに高齢のはずだけれども、まだまだ元気だなぁ。
    コントレーラスも含めて、この優しくてタフなチームは、いつまで見られるのだろう?いつまでも元気でいてほしい。

    0
    2024年08月04日
  • コールド・リバー 上

    Posted by ブクログ

    コロナ禍で広がるヘイト行為。人種差別や宗教差別。本の中では、ユダヤ教徒の集会所であるシナゴーグへの襲撃。
    優しいヴィクは、本来の仕事と並行してシナゴーグを守ると同時に保護すべき弱者を見つけて行動を起こす。
    現実世界では、イスラエルがパレスチナ人への大規模な迫害行為を継続中。。。
    世の中は、なかなか多様な価値観を認められずにいるだけでなく、強いリーダーシップと他者を貶め、聞く耳を持たない風潮に侵されて来ているようだ。

    0
    2024年08月04日
  • ペインフル・ピアノ 下

    Posted by ブクログ

    今回もなかなかハードな状況を、あちこちぶつかりながら、突破する。
    ヴィクは生きているのが不思議なくらい。
    ヴィクは何歳になったんだ?
    いつまで、続けられるのだろうか?
    ハラハラし通しだ。

    0
    2024年07月20日
  • ペインフル・ピアノ 上

    Posted by ブクログ

    道端で見かけただけなのに。どうしてそこまでこだわるのだろう?お節介をはるかに超え、やり過ぎな気がするが、それは、移民の国であるアメリカとは違い、自分のルーツを意識することがないからかもしれない。
    ヴィクの変わらないバイタリティあふれる姿には、熱くなる。

    0
    2024年07月20日
  • 書斎の死体

    Posted by ブクログ

    【マープル】
    マープルの女性ならではの鋭い視点は、私も女性なので共感できる部分が多かった。
    ポアロにはなかった面白い視点だった。

    ポアロはプロの職業探偵なのに対して、マープルは素人のおばあさん。
    「私の知っている○○さんはこうだったのよ」という、年の功的な推理の仕方が個人的には説得力に欠けるなぁと思ってしまう。
    やっぱりポアロの灰色の脳細胞の推理が好きだなぁ。

    キャラクターでは、ポアロは自分で「偉大な名探偵です!」と言いきる可愛らしさが好きだった。
    マープルはあまり自分を主張しないので、キャラクターがまだ捉えづらい。
    自分的にはもう少しアクの強さというか、パンチを求めてしまう。

    そして、

    0
    2024年07月17日
  • クロス・ボーダー 上

    Posted by ブクログ

    ヴィクは、相変わらずですね。
    同時に2つの事件に引き込まれる。危険を承知で関係箇所に忍び込んで証拠や情報を探す。
    なかなかハードな展開だ。

    0
    2024年06月16日
  • 五匹の子豚

    Posted by ブクログ

    うーん、いろんなとこで「傑作!」と言われてたけど、そこまで響かず…。ポアロの過去の殺人の検証モノ。5人の容疑者の聴き取り、そして彼らの独白手記からの真相開陳、という構成は変化に富んでグイグイ読める。ただ最後の展開があっけなかった。(新装版は読みやすくて良い!)

    0
    2024年05月19日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    話に派手さも深さも無いし、トリックも特異な点があるわけではないのだけど、それだけにクリスティらしさが詰まった作品と言えるのかな?


    事件は愚かな少女が殺人現場を見たと吹聴した事から始まる。その構図は個人的に『葬儀を終えて』を思い出させるかな
    自分の発言がどのような影響を生むか全く想像できていない愚か者の言葉が無用な殺人を呼び起こす。まあ、あちらはもう少し異なる構図ではあるけれど

    本作の特徴を一つ挙げるならそれは被害者が幼い子供である点か
    クリスティ作品によく見られる金銭も愛憎もあまり絡んでこない年代が被害者となれば、作中で盛んに言及されるように変質者や狂人による犯行を疑いたくなるもの
    でも

    0
    2024年05月06日
  • 書斎の死体

    Posted by ブクログ

    気分を変えてミス・マープル。『鏡は横にひび割れて』から時間を遡り、マープルシリーズ2冊目にあたる、ゴシントン館が巻き込まれる事件です。

    なんだか今作は、被害者が登場人物たちとそこまで接点が深くないのもあってか、ふわふわしたままお話が進んだ印象。殺されたルビー・キーンが、関係者全員から「頭のよわい子」と言われすぎてなんだかかわいそうになってしまった……笑
    そして真相がわかってみれば、とにかく巻き込まれたにすぎないパメラとバントリー夫妻が気の毒で。いかに良好な付き合いをしていようと、人間はくるくる手のひら返しをするものだよなぁと考えさせれたりもしました。

    トリックや動機は正直そこまでハッとする

    0
    2024年01月28日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    映画の原作ということで買ったけど全然違う。映画の方が良かった。別の話として読めば、ある程度基準はクリアしている。

    0
    2024年01月10日
  • 書斎の死体

    Posted by ブクログ

    久しぶりにBSでミス・マープルのテレビシリーズが!
    楽しく観ていますが、原作と大きく違う部分があるらしく!確認したくて読み始め。
    テレビシリーズと原作は別物と割切り(笑)楽しめました。個人的には原作派です。
    その方が動機や「書斎の死体」の理由や、解明のきっかけがスムーズにつながる気がするので。
    でも!そんな改変がどうでもよくなるくらい、実写は実写の良さがある…ので、これをきっかけに、40年ぶりにアガサ再読してみよ、と思ったところです。

    さて、ホントは星3.8くらいです。4は多いが3じゃ少ない。
    だいたい書斎に死体があるなんて、普通じゃないですよね?(笑)

    追記: 一つ忘れていました。この作

    0
    2024年01月12日
  • 夜明けを待ちわびて【mirabooks】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大金持ちのトラウマ持ちヒーローと貧乏だけど芯の通った看護婦のストーリー。
    短くすっきりまとまった話だった。
    DVされた三兄弟の背景とかも良かったけれど、ヒーローが簡単にヒロインを信じられなくなったり、寄りを戻したりと、もう少し掘り下げて欲しかったなとは思った。しかし、ロマンス初心者の人には入りやすい作品だと思う。

    0
    2023年12月31日
  • サマータイム・ブルース[新版]

    Posted by ブクログ

    ハードボイルドというには彼女には孤独が足りない。理解者と出来る友人が多すぎるし、父親を尊敬し、母親を愛してるから。まともな家できちんと育てられた女の子が、危険を顧みない私立探偵になったほんとの理由が知りたい。ちなみにこの小説を読んだのは多分2回目だけれど,ほとんど全部忘れてた。

    0
    2023年12月27日
  • ウィンター・ビート

    Posted by ブクログ

    最近はクラシックミステリーばかり読んでいるので、何か現代ものをと思って昔から好きな VI。現代ものといっても、VI シリーズ第一作の「サマータイムブルース」が1982年(邦訳は 1985年)なので、もう 40年前か……。日本では 3F (著者、主人公、翻訳者がいずれも女性)とも称されて一世を風靡したサラ・パレツキーも今やすっかり重鎮で、御年76になるのだとか。しかし、70を超えても年1冊弱のペースで書き続け、昨年 22冊目となる "Over Board" を上梓している。

    ストリップまがいの現代アート、イラク派兵と軍事産業、LGBT など、いかにも現代的なテーマを織り込み

    0
    2023年12月12日