あらすじ
料金は一日125ドルと必要経費。報告書は作成しますが、調査方法の指図はお受けしません――夜遅くに事務所を訪れた男は、息子の恋人の行方を捜してくれと依頼する。簡単な仕事に思えたが、訪ねたアパートで出くわしたのはその息子の射殺死体だった。依頼人が被害者の父親ではないことも判明し、さらには暗黒街のボスが脅迫を……圧力にも暴力にも屈しない私立探偵V・I・ウォーショースキーの熱い戦いが始まった! 多くの女性たちに勇気を与え、励ましてきた人気シリーズの第一作。
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女私立探偵のウォーショースキーが主人公のハードボイルド小説。依頼人から人探しを依頼されるが、その過程で男の死体を見つけてしまう。犯人は誰なのか、殺された理由を探しているうちに、ギャングと関わることになる。そこからのウォーショースキーの活躍が面白い。ハードボイルド探偵として、タフで芯が一本通った格好いい活躍をする。男の優しさとは違う女性ならではの優しさを見せるし、男以上のアクションもする。ウォーショースキーのキャラが映えていて楽しい。シリーズとして人気があるのも頷ける。他の本も読んでみたい。
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ヴィクシリーズを読んだのははじめて。ハードボイルド女性探偵物としてはオーソドックスな造りだなあと感じたが、たぶんこの作品がジャンルの元祖だからだよね。書かれたのは1982年。いま、ハリウッドで「強い女性」が活躍する作品が増えているけど、こういう作品が源流にあるんだろうなあと感じた。ヴィクはかっこいい。
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ちょっとツッパリすぎなほど肩に力が入った、覚えにくい名前の主人公V・I・ウォーショースキー
タフな女性私立探偵の行動に、名推理も特殊技能もない。
ただ、ひたすらしつこい。
まだまだ、女性の社会的地位が低い1980年初頭に、男性でもよほどではなければしない「探偵家業」を、たった一人で成り立たせるためには、女性版のフィリップ・マーロウである必要があったのだろう。
それがこの第一話に色濃く出ている。
シリーズが進むうちにどう変化し、何を貫き通すのか、読み進めてみたくなった。
それにしても、カバーの絵がいい。
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シリーズの一作目。
最初は主人公への共感ポイントゼロであまり好きになれなかったけど、だんだん慣れると面白い。
向こう見ず過ぎるヒロインが繰り広げるアクションシーンが多く、映像化したら金ローで放送しそうな映画って感じ。
探偵業は人脈がものを言うな。
ウーマンリブ感溢れてて時代を感じた。
Posted by ブクログ
おーフェミニズム小説だなーという強い印象。ただし安易さや甘さを徹底的に軽蔑しており、リバタリアニズムフェミニズムという感じ。
特に面白かったのが、主人公のパートナーになりそびれた男、ラルフの弱々しさ。男性に特有の弱さを上手に掬い取って造形されていると思う。所属する組織を信奉してしまったり、自分の世界の秩序が脅かされるとヒステリックになってしまったり、といった彼の弱さは彼だけのものでなく男性全てが多かれ少なかれ持っていると思う。そしてかれが主人公を信用しきれなかった理由は女性の職業意識を無意識に軽視していたことだというのも、そのような偏見を持ってしまうため物事をフラットに見れなくなるという介錯をすれば男の弱点といえる。
他方で抽象的な議論に淫する「過激派」女性運動家たちが愚か者として描かれるのも面白い。著者の価値観では、実際に行動して勝ち取った小さな陣地だけが女にとって意味のあるものなのだろう。極めて個人主義的だけど、個人として生き方を確立した強い女性同士の連帯は否定しない。個人的な有能さに支えられた甘くないシスターフッド。
Posted by ブクログ
90年ごろに旧版で読んで以来の再読。やっぱりおもしろかった。
前回読んだあと、筋書きや事件の大筋はきれいさっぱりわすれていたんだけど、ヴィクのくらしぶりとか、ロティとのからみは「そうそう!」という感じでしっかり残っていたのがおもしろい。
正直、あそこまでの独立心はわたしには皆無なので、そんなにがんばらなくてもいいじゃない、と思ってしまうところが多々なんだけど、ジルや、あの女の子(もう名前忘れた)に対する優しさなど、ああ、こういうところがヴィクの魅力だなと再認識した。
Posted by ブクログ
いわゆるハードボイルドミステリー。の、看板作品を読んでおこう、という個人的な試みの一つ。
サラ・パレツキーさんというアメリカの女性作家。V.I.ウォシャウスキーという名前の30代?の女性私立探偵が活躍するシリーズ、1作目。
未見ですが、キャスリーン・ターナーさんが主人公を演じた映画「私がウォシャウスキー」(1991)もあります。
キャスリーン・ターナーさんは好きなので、その内観たいものです。
面白かったです。
正直に言うと「ゴッドウルフの行方」とは段違いに面白かったです。
小説のアメリカでの発表は1982年だそうです。舞台はシカゴ。
私立探偵のウォシャウスキーさんが、大手組合活動家、大手銀行家、大手保険会社、マフィア、の4者が絡んだ陰謀に挑む。
あらすじは別として、なんで面白かったのか、と考えると。
主人公のキャラクター。主人公が「正義の味方活動」をするモチベーションというか、主人公の歪みというか、持ち味というか。
だと思います。
フィリップ・マーロウさんは、資本主義大国アメリカが独り勝ちに近い爛熟の時期に、
恐らく人類が初めて経験する欲望の集団マラソンのような大都会で、
「そこにいるべからざる、高貴な知性とモラル」と持ってしまっている人だったんだと思います。
そして、そこで生きていくべき撃たれ強さと俗なる人間関係への忍耐能力を持っていたんですね。
そして、大事なことは、予め自分が敗北と孤独に所属するべき流れを認める虚無さ、自虐趣味を持っている。
それが何故そうか、という具体的な理由が説明されなくても、それが一人称の文章の意識の根幹にある。と思うんです。
だから実は、欲望の集団マラソンたる資本主義都会生活を描写する、ある種のパサッージュというか、文明批評というか。
そういう香りが、エンターテイメントの装いの粗筋を流れながら一貫してあります。
それが最大の魅力なんだと思います。
そこンところのいちばんの魅力が、「ゴッドウルフの行方」のスペンサーさんには弱かったと思います。
「単独行動の正義の味方が世間のシステムの中に存在する悪事を懲らしめる」という枠組みは同じなんですけど、
スペンサーの視点、という味付けが、欠けている。コリコリした読みごたえがそこには少なかったと思います。
言ってみれば、歪みが足りないというか。マッチョすぎるかな、というか。
(でも、「そういう方が読み易いし好きだ」、という嗜好も、もちろん人それぞれ、あるいは読み手がその時に求めているモノによりけりで、大いにアリだと思いますが)
「サマータイム・ブルース」のウォシャウスキーさんは、やっぱり女性ですから。
女性だけどタフに暴力の街で自立を貫いていく。孤立を貫いていく。
それだけでもう、ここの言うところの「歪み」が作りやすいんでしょうね。
圧倒的に少数派であり、そこに無理がある。要するに、自虐があるんですね。
主人公が世間のマジョリティから対極の地点に居る、というかそこに居たい、という心情的な背景がはっきりするんですね。
やっぱりまだまだどうして、世の中の歯車を強引に回しているのは、男たちの世界。
人種差別と同じく性差別も、無くならない問題です。その問題がそこに在る、私たちの中にも、必ずある。という考え方が当たり前になっただけですからね。21世紀になっても。
だから、世の中の勝ち組システムに上手く乗じた形での暴力、という強者に対したときに。
当然、「正義の味方」たる主人公たちは、弱者の側に立つんですが、
ウォシャウスキーさんが弱者を守るときに、それは、見下して庇護・同情している、というだけでなく。
「そこで可哀そうな目にあっているのは、自分でもあるのだ」という感じ方をしているのが、判るんですね。感じられるというか。
「世の中のシステムから切り離された独立独歩の地点に居て、完全自分裁量の経済活動をして、心理的にも自立して。
個としての能力とコネクションと尊厳に満ちて、誰にも見下されず、そして媚びず。
最高の距離感の仲間と友人がありながら、独り巨悪に立ち向かい、困難があっても最後には知恵と精神力とストレス解消な自衛暴力の反撃で勝利する。
そして誰の賞賛も浴びずに背中を見せて去っていく」
というのが、恐らくハードボイルド・ミステリーの、物語としての疑似体験の甘い美味しい、究極のポイントだと思うんです。
そうすると、そもそも、そういうスタート地点に居る、説得力とリアリティのある理由、が大人としては欲しい訳ですが、
それがこの物語には、あった気がしました。
お話としても、まだまだ60年代-70年代のアンチ権力運動の香りが残る中で、
●組合=なんとなく反体制左翼イメージ
●銀行家=なんとなく体制側右翼イメージ
●保険会社=なんとなく中立的な「大人の難しいシステム」イメージ
が、実はグルになっている、という「理想無き欲望の街」世界観が作られて、
それに、アンチ権力運動の中で自家中毒を起こしているのんきな大学生たちが絡む。
そのどれにも、(どの家族イメージにも)はみ出している主人公と、ベタながらそこに絡むワトソン的な女性下町医師という相棒。
既存の探偵冒険物語を、なんていうか、ポストモダンな価値観の時代に、男女を裏返しに焼きこむ工夫を積み上げて、
新鮮な世界観が作れていると思いました。
起承転結で言うと、ちょっと「承」あたりでダレたんですが。相棒的な女医ロディさんが出てきた辺りで俄然、世界観がハッキリした感じがありました。
それまではやや、主人公が男性社会に無理矢理肘鉄を打ちまくっている感が、ちと胃にもたれたんですが。
信頼して依存する相棒が出てきたことで、対比的に小説世界全体が豊穣になった気がします。
このシリーズは今も健在なようですね。
その代り、年1作のような多作ペースではないようですが。
近作では携帯パソコンの時代背景になっているようで、
そのあたり、また読んでみても良いな、と思わせてくれました。
新訳らしく、読み易かったです。
(新訳ではないのか?「新版」?)
でも、表紙のデザインは、全然好きじゃないですが(笑)。
##########以下、個人的な備忘録としてのあらすじ############
①大学生男子の息子を探して欲しい、と銀行家からの依頼。
(実はきっかけは、依頼者が主人公の父=元警官(もう死亡)を知っているからという理由あり)
②調査したら、大学生男子は射殺体で発見。同棲していた女子大生は行方不明。
その女子大生は、大手組合活動家の娘。
③大学生のアルバイト先の保険会社を主人公が取材。
さらに大学を取材。主人公が銀行家の息子なんだけど、左翼志向だったこと。
④主人公をギャングが、手を引けと脅して暴力。
⑤死んだ大学生男子の妹、の情報。
そして、逆算思考で、組合活動家と銀行家がつるんでいるのでは、という仮説。
男子大学生の父=銀行家、が殺害される。
⑥大学生男子の部屋の捜索から、「架空保険請求の不正」が殺人の理由では、と思う。
⑦組合活動家、銀行家、保険会社の上役、がつるんでいるという状況証拠を得る。
⑧大学生への取材と呼びかけから、行方不明の同棲女子大生と接触。
⑨男子大学生の妹の、内部情報。そして女子大生の語りから、
「男子大学生の父=銀行家」そして「女子大生の父=組合活動家」そして「男子大学生のバイト先=保険会社重役」の三者の、
架空保険金請求による不正収入、という犯罪全貌が判る。無論そこにマフィアが関係している。
⑤主人公が取材途中で恋愛関係になっている、保険会社の平社員男性。この人が捜査に協力していたが、主人公を信じ切れずに、上役=悪者、に情報を言っちゃう。
⑥平社員男性の自宅で、殺しに来た悪者たちと主人公のアクション、主人公、勝つ。おしまい。
という流れなんですね。
まあ、「粗筋は、いちばんのお楽しみどころではない。主人公が迷走する身振りと、その間ににじむ生活感や思考過程がいちばんの味わい」
というのは、他のハードボイルド・ミステリーと変わらないんですけどね。
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Posted by ブクログ
新版ではライトノベル調の表紙ですが、内容はロジックやトリックよりもハードボイルドであることに重きを置いている印象がありました。
80年代前半のシカゴが舞台になっているので、パソコンや携帯電話は登場しません。アナログの世界とハードボイルドと女探偵とが非常にマッチしており、荒々しさの中にも軽快さと皮肉のスパイスが効いているたように感じました。
ミステリの要である事件の真相は、簡単ではないものの非常にシンプルで正直物足りなかったです。また、登場人物が多く、シカゴの地理が分からないため、時々混乱しながら読み進めることがありました。よって☆は4つで。
今後新版をハヤカワさんが出版されるのであれば、できればシカゴの簡単な地図をつけてくれると嬉しいです。ミステリに地図や間取り図はつきものだしね。
Posted by ブクログ
面白いですが、登場人物が多く、読み始める度に人物像を思い出すのが大変でした。帯に登場人物の説明が書かれていますが、自分でメモなどに相関図を書くのをおすすめします。
Posted by ブクログ
◼️ サラ・パレツキー「サマータイム・ブルース」
ハードボイルド人気シリーズ。まっすぐに闘う女性探偵、ヴィク登場!
サラ・パレツキーというと、このヴィクシリーズで人気が出たころ、5作めの「ダウンタウン・シスター」を人に薦められて読んだ覚えがある。懐かしい大阪の旭屋書店ビルに探しに行ったような。残っていればおそらく名建築の仲間入りをしていたであろう、本が詰まったレトロなビルには推理小説フロアがあり、下りのエスカレーターが無かった。
1982年に発表された、ポーランド系の女性探偵、V.I.ウォーショースキー、通称ヴィクが活躍するハードボイルドもの人気シリーズの初回作品。新装版をたまたま貸してもらった。
大銀行の専務が、行方不明の息子の恋人を探して欲しいとヴィクに依頼する。2人が同居していた住居に侵入したヴィクは息子の銃殺死体を発見する。恋人は姿を消し、手がかりのない状況の中、依頼者と銀行の専務とは別人であることが判明、さらにヴィクはシカゴの街のヤクザにこの件から手を引けと叩きのめされたばかりか、依頼の打切りを宣告される。そして、さらに殺人事件がー。
身長175cmくらい、元弁護士にして空手の達人、ホルスターで拳銃を身にまとう、闘う探偵。依頼料が入る見込みがなくなっても巨悪を暴き少女たちを守るため、敢然と立ち向かう。劇中にはロマンスも盛り込まれ、正統派ハードボイルドエンタテインメントとなっている。
ストレートな行動をし、実力行使にも逃げず、物言いもスカッとしていて、それでいて弱者へのケアもきちんと行う。そんな決然とした姿勢と、良き協力者に恵まれていることやエンタメとして息もつけない展開が物語を彩っている。
これが、女性探偵ブームの先導役のシリーズか、と。5作目の「ダウンタウン・シスター」でイギリス推理作家協会賞シルバー・ダガー賞を、9.11後のアメリカ社会を描いた「ブラック・リスト」でゴールド・ダガー賞を受賞している。
解説で読む限り「ブラック・リスト」は人種差別などにも絡んでいるようで、混沌としたアメリカでのヴィクの活躍は興味深い。ヴィクはシリーズが進むとともに加齢しているとのこと。最新作は2024年に発表されているようで、初登場から実に42年の月日が経っている。果たしてどうなってるか。もう少し読む気になってきた。
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古き良きアメリカのアクションミステリーでした!映像が頭の中で浮かび上がってくるような派手な描写と、情緒豊かなキャラクターたちに大満足です!
ドラマ1シーズン見終わったくらいの疲れが残っているので、次巻はまたいつか...。
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ハードボイルドというには彼女には孤独が足りない。理解者と出来る友人が多すぎるし、父親を尊敬し、母親を愛してるから。まともな家できちんと育てられた女の子が、危険を顧みない私立探偵になったほんとの理由が知りたい。ちなみにこの小説を読んだのは多分2回目だけれど,ほとんど全部忘れてた。
Posted by ブクログ
原田マハさんの『リボルバー』の文中に“ウォーショースキー ”の名前が出てきて興味を持ったので、こちらを手に取りました。
本書は「ウォーショースキー ・シリーズ」の第一弾です。
シカゴの私立探偵・V・I・ウォーショースキー 、通称“ヴィク”の元に、銀行家を名乗る男性が訪れて、息子の恋人が行方不明なので探してほしいと依頼してきます。
早速調査を開始したヴィクですが、件の銀行家の息子・ピーターのアパートで彼の射殺死体を発見。さらに、依頼人の男が被害者の父親とは別人だったことが判明して・・・。
“探偵モノ”といっても様々で、こちらはコツコツ推理を重ねて謎解きをするというより、ガンガン身体を張りまくる、所謂“ハードボイルド系”でございます。
冒頭から、気の強さ全開のヴィクですが、ギャングにボコボコにされようが、自宅や事務所を滅茶苦茶にされようが、屈することなく立ち向かうタフさがカッコイイですね。
ピーター殺害の真相を追ううちに、浮かび上がってくる、労働組合と保険会社が仕組んだ大規模保険金詐欺と、反社会的勢力との癒着・・・。
こうした巨悪が絡む社会派な部分や、アクションシーンと併せて、ハードボイルドものではお約束(?)の“アバンチュール”もご用意されています(個人的には探偵の“火遊び”パートは特にいらないのですけど、まぁいいかww)。
ということで、王道のハードボイルド・ミステリというかサスペンスを堪能させて頂きました。
こちらは既に20作程出ている人気シリーズのようで、こういった系は巻を追うごとにキャラが練れてきて面白くなっていくと思うので、もうちょい追ってみようかなと目論んでおります~。
Posted by ブクログ
探偵、VIウォーショースキーの第1作目。
タフな女性探偵が前面に出まくっており、事件があまり印象に残らない。主人公の人物が竹を割ったような性格で、好感が持てる。英文和訳のあのやたらと細かい描写が苦にならなければ楽しめるかもしれない。
Posted by ブクログ
30年近く前の作品なんですね。携帯とか、パソコンが一切出てこない辺りは時代背景なのですが、正直な所、あとがきで指摘されるまで気になりませんでした。それだけ内容が濃く、面白いという事。女性版ハードボイルドって、なんかかっこいいです。
Posted by ブクログ
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焦燥と退屈と癇癪持ち達の夏。
語りにもう少し毒やウイットが欲しい。
何故か突然怒りだす登場人物が多い。
終盤のスピード感・緊迫感はなかなか。
《勝手にサマーアクションシリーズ》第4弾。
ただでさえ暑い夏なのに、そんなに怒ってばかりいると増々暑くなってしまうよ。