山本やよいのレビュー一覧

  • サマータイム・ブルース[新版]
    90年ごろに旧版で読んで以来の再読。やっぱりおもしろかった。
    前回読んだあと、筋書きや事件の大筋はきれいさっぱりわすれていたんだけど、ヴィクのくらしぶりとか、ロティとのからみは「そうそう!」という感じでしっかり残っていたのがおもしろい。

    正直、あそこまでの独立心はわたしには皆無なので、そんなにがん...続きを読む
  • 書斎の死体
    書斎で見つかる死体。始まりはありふれた設定だけど、そこからが違う。見知らぬ女性の死体、まもなく被害者が明らかとなるけど・・・
    展開がすごい。まさかこんな展開になるとは・・・犯人の心理を考えると面白い。
  • セプテンバー・ラプソディ
    2015.5.6久しぶりのヴィク。
    相変わらずかっこいい。テーマは重く、読むのが辛いところも。
    家族の歴史、絆。
  • セプテンバー・ラプソディ
    ロティの幼馴染、キティの家族。マルティナ、ジュディ、マーティン。物理学と家族の愛憎、嫉妬や嘘。時代背景が複雑に絡み合い‥相変わらず大きな力に翻弄されるヴィク。
    IT大企業メターゴンと国家安全保障省による執拗な追跡。
    絶望的な状況の中、小さな事実を積み上げて、仮説を立て真実に辿りつく手法、新旧の友人の...続きを読む
  • セプテンバー・ラプソディ
    シカゴの女私立探偵V.I.ウォーショースキーのシリーズ、長編16作目。
    アラフィフとなっても相変わらず、気風のいいヴィクが活躍します。

    助けを求める電話をのこして、行方が分からなくなった女性ジュディ。
    友人ロティの頼みで、ジュディを探していたヴィクが事件に巻き込まれます。
    高名な医師ロティは年上の...続きを読む
  • セプテンバー・ラプソディ
    第二次世界大戦中の核開発、ドイツのユダヤ人迫害、コンピュータ、特許、そして死体、

    第二次世界大戦中のオーストリアと現代のアメリカ・シカゴが交互に描かれ、徐々に真相が明かされ、物理にとりつかれた女性科学者とその子孫の物語が語られる。

    親子の絆と反発、仕事と家族、嫉妬と裏切り、時代を超えて引き継がれ...続きを読む
  • 妻の沈黙
    人生をもっと貪欲に楽しむ資質を持ちながら、どこか控え目な妻ジョディ。彼女の忍耐と沈黙は、単なるプライドではなかったのだなあと思うと切なく、夫の単細胞っぷりがさらに際立って哀しい。
  • サマータイム・ブルース[新版]
    いわゆるハードボイルドミステリー。の、看板作品を読んでおこう、という個人的な試みの一つ。
    サラ・パレツキーさんというアメリカの女性作家。V.I.ウォシャウスキーという名前の30代?の女性私立探偵が活躍するシリーズ、1作目。
    未見ですが、キャスリーン・ターナーさんが主人公を演じた映画「私がウォシャウス...続きを読む
  • ダウンタウン・シスター
    元気が出てくる、大好きなシリーズ。ヴィクと妹分のキャロラインが会うと必ず言い合いになって、その後半分位はプイッとどっちかが出ていっちゃって、半分位は仲直り。まるで、母と私(苦笑)。
  • ナイト・ストーム
    シカゴの女私立探偵V.I.ウォーショースキーのシリーズ長編15作目。
    相変わらず元気で、猪突猛進なヴィクです。

    華やかな赤いドレスでパーティーに出席していたヴィクは、従妹ペトラからの電話で、荒れ果てた墓地に出向く羽目に。
    ペトラが世話をしている少女達がヴァンパイアのカーミラものにはまり、家を抜け出...続きを読む
  • ウィンター・ビート
    いつも回りをハラハラさせていたヴィクが、ハラハラさせられる側にいつのまにかなっている。
    終わりかたが、素晴らしい。
    タフに生きるヴィクの抱えてしまった心の傷が、ゆっくりと癒されていく。
  • 夜明けを待ちわびて
    オバニオン兄弟シリーズ?36歳でウォール街大物の次男ショーンが父親の死亡で故郷に帰るところから始まる。死を看取った看護婦エリザベス・ボンドと、父親からの虐待や富豪に成ってからの人間不振であるショーンが、徐々に育んでいくロマンス。読みごたえがあり、軍人の兄や、フットボールの選手の弟のストーリーも、是非...続きを読む
  • サマータイム・ブルース[新版]
    新版ではライトノベル調の表紙ですが、内容はロジックやトリックよりもハードボイルドであることに重きを置いている印象がありました。
    80年代前半のシカゴが舞台になっているので、パソコンや携帯電話は登場しません。アナログの世界とハードボイルドと女探偵とが非常にマッチしており、荒々しさの中にも軽快さと皮肉の...続きを読む
  • ナイト・ストーム
    旅行のお共に何か適度に読み応えがあって面白いものを……と思い、10年振りくらいでサラ・パレツキーの V.I. シリーズを読む。このシリーズは大学時代に好きでよく読んでいたのだが、その後も毎年一冊くらいのペースで出つづけていたらしい。あの素晴しく魅力的だった V.I. も、もう 50歳のおばあちゃんだ...続きを読む
  • レディ・ハートブレイク
    ヴィクのような素敵な女性が、どうしてバーゴインとかディックみたいなのと付き合ったりするの!?ショック(;ω;)
    途中、自分には珍しくカラクリが分かった物語。「そいつ胡散臭いわヴィク気づいてー!」と大騒ぎ。
    レイクサイドストーリーのマーティンブレドソーと付き合ったらいいのに・・・と勝手に自分のタイプを...続きを読む
  • レディ・ハートブレイク
    原題:BITTER MEDICINE
    著者:Sara Paretsky
    訳者:山本やよい
    解説;訳者
    初版:1987(US),1988(JP)
    ハードボイルド、サスペンス
    V・I・ウォーショースキー・シリーズ第4弾
    医療業界が舞台。良質のサスペンス。
  • ビター・メモリー 上
    シカゴの女私立探偵V.I.ウォーショースキーのシリーズ、第十弾。
    2001年の発表。
    2002年にCWAのダイヤモンド・ダガー(巨匠賞)、2011年には、MWAのグランドマスター賞を受賞しています。

    ヴィクの恋人モレルはジャーナリスト。
    アフガン行きが決まり、危険な取材になることを心配しつつ、別れ...続きを読む
  • センチメンタル・シカゴ
    原題:KILLING ORDERS
    著者:Sara Paretsky
    訳者:山本やよい
    初版:1985(US),1986(JP)
    ハードボイルド、サスペンス
    V・I・ウォーショースキー・シリーズ第3弾
    カトリックと証券業界が舞台。
    偽装証券の謎がメイン。良質のサスペンス。
  • ミッドナイト・ララバイ
    新作を読む前に、その一つ前のを慌てて読みました。
    ヴィクの姪ペトラが登場。
    大学の夏休み中に、シカゴでバイトをするため。
    疎遠だった叔父は遅く結婚し、実は4人もの娘がいたんだそうで。
    娘達には厳格で、ヴィクには近づくなといっていたらしい。

    ペトラは長身でつんつんした金髪、明るく生気に溢れているが、...続きを読む
  • ウィンター・ビート
    新作。
    快調です!
    もうじき50歳になろうという女探偵のヴィク。
    同じアパートに住む恋人ジェイクとは上手くいっているが…

    前作で登場した年若い従妹のペトラが、シカゴに居着いて働き始め、ヴィクに心配を掛けることに。
    父親の金は受け取らないと言い張っているのだが、高給の取れる夜のクラブで働く仕事なので...続きを読む