山本やよいのレビュー一覧

  • クロス・ボーダー 下

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    いつも期待を裏切らない。このシリーズは制覇してる。その事は訳者の山本やよい氏の訳が、素晴らしいからだ。海外文庫は訳者を見て選んでる。
    昔なら田中小実昌氏清水俊二氏等素晴らしい人達がいます。芹澤めぐみ氏のフロスト警部シリーズも最高です。

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    2022年03月07日
  • セプテンバー・ラプソディ

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    なんか中途半端な 3F 小説を読んでしまったので、やっぱりこういうときは V.I. だよなーと思って未読のうちから一冊を取る。このシリーズは大学時代にずいぶん読んだもので、今でも文庫・ハードカバー合わせて 10冊くらいは本棚に並んでいる。最後に読んだのが booklog にも登録されている「ナイト・ストーム」で 2012年、その前で本棚に入っている一番新しい作品は 2004年の「ハードタイム」だから 10年に一冊くらいしか読まなくなってしまった。

    最初の方はチンタラ読んでいたのだが、後半300ページくらいは夜を徹っして一気読み。そうそう、こういうのが読みたかったんだよ。一時期はおばあちゃんっ気を出して腰が痛いの疲れが取れないの言っていたヴィクだが(そのせいでちょっと距離を置いてしまったというのもある)、その路線は止めにしたらしく、いつものパワフルな女探偵が戻ってきていて嬉しい。あとは江口寿史のカバーイラストが戻ってきてさえくれれば、全冊揃えるのに。

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    2022年03月06日
  • アンネ・フランクの密告者 最新の調査技術が解明する78年目の真実

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    一度ではなかなか理解が難しい部分がある。何度か読み返したい。2度とこういうことのない、世の中にしたい。

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    2022年02月22日
  • 愛を知らない君へ

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    ネタバレ

    【ネタバレ有り】

    The Westcott Family Series一作目
    孤児院育ちの女性×公爵

    電子書籍の説明文で「??」となった私。
    孤児院育ちの庶子とおぼしき娘が何故莫大な財産の相続人に?

    読み進めていく内に、「ええーーー」な感想でした。

    亡くなった父親(伯爵)が儀礼称号の子爵だった頃、保養地のバースで出会った娘と「特別結婚許可証」を用いて結婚するも、その妻が亡くなる前に財産家のお嬢さんと「重婚」していたという、どうなのな話。

    確かに身分を隠せば最初の妻にも上流階級の人々にも重婚ばれない……かというと、バースで上流階級の知人に遭遇したらどうするのかと思ってしまった私。

    何にせよ、ヒロインの亡父ハンフリーのせいで、多くの人々の人生が狂ってしまったという……ハンフリーは業火に焼かれるべきですな。英国国教会に業火があるかは知らないけれど。

    とにかくそれまで上流階級で伯爵夫人・儀礼称号の子爵・伯爵令嬢(レディ)として生きてきたヴァイオラ・ハリー・カミル(私は伸ばさない方が発音しやすい)・アビゲイルは称号を剥奪され、上流階級からout。
    一方、ヒロインのアナ(アナスタシア……アナステイジア?)は正式な娘として祖母おば達から指導を受けることに。

    このアナがロマンス小説のヒロインらしく頑固でね。それまでの孤児としての人生を否定したくないからなんだろうけど。
    同作者のイヴの方が好きかな。

    アナのことで褒めたいのは流行に流されずシンプルなファッションを貫いたことと、亡父の重婚のせいで庶子にされてしまった異母弟妹達を気遣うところかな。
    終盤でバースに住む異母妹達を訪問するのだけど、(割愛したけど、ヒーローとの結婚後)異母妹達の母方の祖母キングスリー夫人がアナの服装のシンプルさに触れていたから、多分アナがおば達の意見に従ってごてごてファッションにしていたら、軽蔑されていたんじゃないかな。

    私的にNGだったのは、孤児院から連れてきた侍女と従僕のふたりが型破りすぎること。
    もっと上流階級の則を学んで欲しい……。
    でもそれだとヒーローがつまらながるのかな。

    次のカミル達の話が楽しみ。
    あと最後までアナに辛辣だったヒーロー妹ジェシカの気持ちも分からなくはない……ああいう存在も必要なんだよね。

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    2021年10月28日
  • フォールアウト

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    ネタバレ

    探偵ウォーショースキーの19作目。

    ヴィクが珍しくシカゴを離れ、
    カンザス州に愛犬ペピーと人探しに向かう。
    小さな町で太陽を背にした時の影のように、
    自分より自分の噂に先回りされながら聞き込みを続ける。
    その途中、なぜか自分の父親捜しにも巻き込まれる。

    シカゴに土地勘も愛着もないのに今回の舞台でないせいか、
    軍や細菌研究所が登場したのが気に入らないのか、
    しっとりと上手くいっていたジェイクとの別れのせいか、
    隣人コントレーラスが登場しないせいか、
    ちょっと面白くなかった。

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    2022年03月10日
  • カウンター・ポイント

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    ネタバレ

    探偵ウォーショースキーの18作目。

    いやはや相変わらず、不死身のヴィク。
    チンピラに絡まれる、銃で撃たれて、球場の壁をよじのぼり、
    タール抗にはまり、これで終わりかと思ったら、
    最後の最後でさらわれる。
    そして、
    恋人の、全く武闘派でないジェイクに助けられるとは意外だった。

    サウス・シカゴ時代の過去がらみの事件。
    いっとき付き合ったボーフレンドが、
    自分の母が妹を殺したのは無実の罪だった、
    と証明してくれと依頼にくる。
    若手で非力の弁護士が弁護をしたのはなぜか、
    妹が残した日記は本物なのか、
    は亡くなった従兄弟ブーム=ブームとつきあっていたのか、
    警官だった父が危険なエリアの署に追いやられた理由はなんだったのか。

    もちろん、いつものとおり若い子、
    今回はブーム=ブームの親友の娘バーニーがシカゴに遊びに来ていて、
    事件に巻き込まれる。

    日本人らしき男性がちらりと初めのほうに登場したと思ったら、
    まさか最後に日記の偽造を手伝うことになるとは思わなかった。
    ヴィクは残念ながら、抹茶をお気に召さなかったらしい。

    バーニーを人質に呼び出されたヴィクを手伝うべく、
    コントラーレスが車を横滑りさせ、
    二頭の犬が襲い掛かる場面が良かった。

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    2021年09月07日
  • セプテンバー・ラプソディ

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    ネタバレ

    探偵ウォーショースキーの17作目。

    振り回されていた従妹のペトラは平和部隊に参加して、
    シカゴを離れてしまった隣人コントレーラスは、
    意気消沈しているらしい。

    ロティの古い友人の娘が電話で助けを求めてきたことから、
    トウモロコシ畑にでかけて、
    男の死体を発見してしまうヴィク。
    さらにその娘の息子も行方不明になっていることがわかり、
    その捜索も引き受けることに。

    ロティの過去、コンピューターの誕生の秘密と田舎警察の汚職が
    からみあい、
    最後にはウィーンまで行くことに。

    相変わらず地下に閉じこめられたり、
    それでも孫息子を救いに出かけて、危ない目に遭うヴィクも
    カフェインが睡眠を邪魔するようになったらしい。
    リッチな家庭の娘と逃げまわるところは、
    従妹のペトラとの事件を彷彿とさせた。

    トウモロコシ畑で助けた犬を飼うことになるのではないかと、
    いらぬ心配していたが、
    飼い主が引き取れるようになって良かった。

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    2021年08月30日
  • ベル・カント

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    映画観賞後積読。1996年に起きた在ペルー日本大使公邸占拠事件を題材にしたフィクション小説。
    リマ症候の心理を覗ける一冊。

    テロ事件なので、おおよその結末はわかっていたけれど、悲しい事件。

    ただ、感じたのは、テロリスト=悪ではなく、育った環境の中での無知な世界観や、家族や仲間を思う気持ちから、反感を持ち行動を起こす。

    価値観が違うもの同士が同じ国で同じ立場で生きられないからこそ、このような事が起きるのだなあと思った。

    現在アフガニスタンでタリバンが征服してる今、私から見れば悪の組織にしか見えないが、他国から国を占拠され、色んな立場からすると一概には悪とはいえないと感じた。

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    2021年08月28日
  • ナイト・ストーム

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    ネタバレ

    探偵ウォーショースキーの16作目。

    旧知の新聞記者マリとパーティに出席していたヴィクは、
    従妹のペトラに呼び出されて、
    雨の中を少女たちを探して墓地に入り込む。
    ヴァンパイア・クラブの儀式をしようとしてたが、
    男の死体を見つけてしまう。
    なぜかそれが、上院議員候補へのメディアによる攻撃に巻き込まれ、
    ヴィクも個人攻撃されてしまうことに。

    進化論を攻撃する論戦に思い出したのは、
    こどもの頃に読んだ本を思い出した。
    その著者は、「約束を破り楽園を追われた”ヒト”を祖先とするぐらいなら、
    仲間で協力し合って厳しい環境を生き残った”サル”を先祖としたい」
    というようなことを書いていたっけ。

    偏向報道をする人気スターが過去の罪に追い詰められるのは、
    意外な展開だった。
    最後に華々しく罪を暴くのは良いのだけれど、
    死んだふりはしなくて良かったかも。
    新聞記者をクビになってしまったマリは、
    とりあえず選挙のメディア・アドバイザーになったようだが、
    今後はどうなるのやら。

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    2021年08月07日
  • ウィンター・ビート

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    ネタバレ

    探偵ウォーショースキーの15作目。

    今までヴィクが、
    運河に飛び込んだり、
    ガントレーンから飛び降りたり、
    火炎びんを投げつけられたりと、
    様々危険な目に遭い、また危険に飛び込んでいくのにつきあってきたが、
    事件解決のために、ボディ・ペンティングしているとはいえ、
    裸体を人前にさらすとは思っていなかった。
    五十歳を目前に恐るべしヴィク。

    前作で父親の犯罪を知ることになり、
    家に戻りたくない若い従妹、ペトラに相変わらず振り回されながら、
    彼女が勤めるクラブでの殺人事件に巻き込まれる。
    帰還兵の殺人容疑を晴らそうとしている過程で、
    軍事産業の闇をあばくことになるのは、いつものお約束。

    長年の上顧客のダロウが、
    昔飼っていた犬、自分が蹴飛ばされた時に相手に嚙みついた闘志満々の犬に、
    ヴィクをなぞらえた場面が良かった。

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    2021年07月30日
  • ミッドナイト・ララバイ

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    ネタバレ

    探偵ウォーショースキーの14作目。

    亡父の年の離れた弟の娘、つまりは若い従妹が
    突然ヴィクを訪ねてくる。
    SNSなしには生きていけない世代の彼女は、
    単に年が離れているだけでなく、
    育った町も違えば、暮らしも豊かで、
    思い出も含めて、共通点は何もないという赤の他人も同然。

    しかも、その”ナイーヴ”さときては、
    読んでいるだけでイライラさせられる。
    隣人のコントレーラスにも気に入られるし、
    冒頭からヴィクの事務所を荒らしたのは彼女だとわかっているから、
    余計かもしれないが。

    だからと言って、憎み切れず、
    行方不明になった時、
    死体で発見されたするのは勘弁してほしい、と思うのは、
    作者の筆の巧さだろう。
    最後には大事な証拠品を守ったし。

    40年前に失踪した黒人男性の行方を追ううちに、
    当時起こった殺人事件に父親に関連しているのではと
    疑い始めるヴィク。
    殺人事件は冤罪だったのか。
    父親は冤罪の捏造に加担したのか。

    シスターが病院からヴィクが抜け出すのを手伝う場面と、
    冤罪の被害者の友人がスーツを着て、
    失踪した男性を捜していた叔母のお葬式に現われた場面が印象的だった。

    それと、イタリア旅行にまで行ったのに、作家のモレルと別れてしまい、
    残念に思っていたら、
    ミスター・コントラバスが現れて良かった。

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    2021年07月20日
  • ウィンディ・ストリート

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    ネタバレ

    探偵ウォーショースキーの13作目。

    自立した女性としては、嫉妬は見苦しい。
    そうはわかっていても、
    自分よりも古い友達で、戦場を共に生き延びた仕事仲間、
    しかも女っぷりもいいとあっては、
    ジェラシーもやむを得ないよ、ヴィク。

    またもや、心ならずも故郷のサウス・シカゴを訪れるヴィク。
    バスケットのコーチでもあった恩師の頼みで、
    母校の女子バスケットチームの臨時コーチをやることに。
    メンバーの一人に、母親の働いている工場の事で相談を受け、
    調査を約束したことから、
    地元から成長したディスカウント・ストアの大企業とのもめごとに。

    ヴィクが事件を解決するのも素晴らしいが、
    なんやかんや言って、子供や若者を身体的にも精神的にも助け、
    その人生を変えていくのが素晴らしい。
    富豪の家に生まれながら、純粋な気持ちや理想を失わずにいた少年や、
    貧しい環境を抜け出そうと闘うバスケットボール・チームの女の子たち。

    でも一番の山場は、
    コントレーラスと飼い犬ミッチとチームの子の家にでかけ、
    ミッチがチンピラを追いかけて行ってしまった場面。
    二人で探し回って、ミッチは死体と重傷者のところへ案内する。
    しかも、コントレーラスが赤ん坊の扱いの上手さを披露してた。
    いつまでも元気に「相棒」を務めてほしいものだ。

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    2021年07月06日
  • ブラック・リスト

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    ネタバレ

    探偵ウォーショースキーの12作目。

    9.11の直後とは。
    ここへきて、ヴィクとの距離感がぐんと縮まった気がした。

    元自分の屋敷に侵入者がいるからつきとめてほしいという、
    金持ちの老婦人からの依頼を受けるヴィク。
    屋敷の池で男性の遺体を発見し、
    「赤狩り」の時代の上流社会の闇と
    現代の「テロ狩り」に巻き込まれていく。

    恋人のモレルはアフガニスタンに危険な取材に出かけていて、
    心配でしょうがないヴィク。
    ロティはあっさり日常に戻ったようだが、
    助手を務めていたメアリがいなくなっていて残念だった。

    面白かったのは、ヴィクがテロリストをかくまっていると捜索に来たFBIたちが、
    近所の人たちが大騒ぎをはじめて、
    子供が「パレードなの?」と聞いていたところ。

    最後、雪の中を思い出のコテージへヴィクを案内した九十一歳の女性と、
    スノーモービルでかけつけて銃を乱射した推定六十代の女性の闘いは、
    かなり怖かった。

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    2021年07月06日
  • ビター・メモリー 下

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    ネタバレ

    (上巻より)

    ドイツの上流育ちの夫婦が犯人だったが、
    自ら手を下したり、
    爆弾をしかけようとするのはしっくりしない。

    ヴィクがいつもになく、
    前作で付き合うようになった作家を愛していて、
    ちょっと安心した。
    相棒のコントレーラスは相変わらずだし、
    アシスタントのメアリも仕事を続けていて良かった。

    ロティの過去の話は辛いものだったが、
    若い時に当時の恋人から離れた理由は、
    想像通りだった。
    二人してオーストリアにいるところで、
    終わっていたが、ロティはシカゴに戻ってくるのだろうか。

    ロティの恋人マックスの孫娘が、
    口髭のあるボディーガードのことを「セイウチ」扱いしたいたのが、
    楽しかった。

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    2021年06月18日
  • ビター・メモリー 上

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    探偵ウォーショースキーの11作目。

    ロティの過去のお話。

    はじまりは、死亡保険金が払われず葬式が差し止められたこと。
    その欧米をまたにかける保険会社には、
    昔、痛い目に遭わせてしまったラルフがいるので、
    助けてもらうことにするヴィク。
    (正直、ラルフの名前だけでは思い出せなかったが、
    肩を撃たれたという話で思い出した。
    「サマータイム・ブルース」だった)

    一方、催眠で記憶を取り戻したと主張するユダヤ人の男性が、
    ロティたちの周囲をうろつきはじめ、
    振り回されるが、ロティはその訳を語ろうとしない。

    (下巻へ)

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    2021年07月06日
  • ハード・タイム

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    ネタバレ

    探偵ウォーショースキーの10作目。

    表紙は見ない。
    いや、見てはいるのだろうが、
    全く覚えていないので興味が無いのだろうと思っていた。
    だが、どうも内容に検討をつけないように、
    意識的に避けていたのかもしれない。

    というのも、この作品の表紙を見た時、
    ドラマにありがちなオレンジのジャンプスーツではなかったものの、
    ヴィクが刑務所に入れられると判ってしまい、
    しまった、と思ったからだ。

    とある映画を見ていて、
    予告編で見た飛行機から車が飛び出るシーン
    (もちろん、上空を飛んでいる最中に)を、今か今かと待っていたら、
    最後まで出てこなくてショックを受けて以来、
    先入観を持って臨まないようにしている。
    (別の映画の予告編と勘違いをしてただけだったが)

    それなのに、表紙を見ていしまい、
    最初のうちは、いつヴィクが刑務所に入れられるのか、と気が気ではなかった。
    ヴィクが車でひきそうになった女性が、
    刑務所からの脱走者だったことから、
    (すぐに気がついてもよかったはずだが)
    途中で、ヴィクが戦略的に刑務所に入るのだと気がついてからは、
    胸をなでおろして、読むことができた。

    しかし、
    ヴィクが入れられた拘置所兼刑務所は
    かなり酷く、重い内容だった。
    刑務所で行われていたTシャツづくりの犯罪や、
    刑事の犯罪の捏造がかすんでしまうぐらい。

    かなり長い作品だったので、 
    元恋人で共闘の友のマリがテレビ出演と「落ちぶれて」いたり、
    ヴィクが電子手帳を使いこなしていたりとか、
    一緒に仕事を始めた元婦人警官が事件で知り合った子供たちを育てていたりと、
    いろいろと盛りだくさんだった。

    ヴィクが身を隠した教会の神父さんや、
    豊かであるが虐待家庭から救い出した男の子も、
    印象的だったが、
    ヴィクに情報をくれた上品で裕福な奥様が
    なぜか印象的だった。

    彼女の夫が罪を犯したのを知って証拠を捨て、
    それが公にされるとヴィクに知らされても、
    ヴィクを恨むことなく海外へ去っていく。
    上品だからかな。

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    2021年07月06日
  • ガーディアン・エンジェル

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    ネタバレ

    探偵ウォーショースキーの7作目。

    ヴィクと、もはや相棒といってもよい隣人コントレーラスで世話をしている、
    ゴールデン・リトリバーに赤ちゃんができた。
    その出産騒動の最中にコントレーラスのところに転がり込んできたの旧友が
    行方不明になり、
    ヴィクが捜索を頼まれるが、死体で発見される。

    一方、犬の赤ちゃんの父親、近所のラブラドールの飼い主の老女が倒れ、
    入院している間に後見人が指名され、
    飼っていた犬たちは動物管理局に引き渡されてしまう。

    近所で起きたが全く関係のなかった出来事は、
    ヴィクがあちこち嗅ぎまわっているうちに、
    元夫の弁護士を巻き込みながら、つながってくる。

    ヴィクは39歳なのか!
    それなのに、窓枠に飛びついたり、荷物を運ぶ機械からぶらさがったり、
    あげくのはてに運河に飛び込んだりとすごすぎる。
    法律事務所へ侵入するのを助けたコントレーラスは77歳だし。

    尾行の足止めを頼んだ、常連のカフェのウエィトレス達が
    張り切って妨害工作をしていたのが面白かった。
    ヴィクに刑事の新しい恋人ができたし、、
    老女が家に退院できそうなのは良かったが、
    親友のロティを事件に巻き込んでしまって、
    仲直りができてないのが気になる。

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    2021年05月12日
  • ミッドナイト・ララバイ

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    まず、表紙が可愛すぎる
    で、タイトルがイマイチ
    こんなはず、ないじゃん!

    長いお話を、飽きることなく読み終えた
    よくできたお話でした
    久し振りの作家さんでしたが
    満足です

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    2021年04月24日
  • バーニング・シーズン

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    ネタバレ

    探偵ウォーショースキーの6作目。

    今回は、父の妹、一家の鼻つまみ者がヴィクを事件に巻き込む。
    住んでいた高齢者・浮浪者のためのホテルから焼き出されて、
    ヴィクの住まいにやってくる。
    友達の選挙活動に参加したことと相まって、
    シカゴの建築業界の闇に首をつっこむことになる。

    すべからく女探偵に近づくには男性には注意しろ。
    別の女探偵1作目の衝撃的なラストを読んでしまったからには、
    そう肝に銘じざるをえない。
    それゆえ、父の元親友ボビー警部補の秘蔵っ子で
    ヴィクの相手にもお墨付きだった刑事が裏切り者だったことには、
    それほど驚きはなかった。
    それよりもヴィクがそう訴えたのに、
    警部補が信じなかったことの方が驚きだった。
    だからこそ、最後に父の遺品の警察バッジを渡したところは感動的だった。

    それにしても、階下の老人をまたもや事件に巻き込んで、
    もはや相棒といっても良いのでは?

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    2021年05月12日
  • ダウンタウン・シスター

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    ネタバレ

    探偵ウォーショースキーの5作目。

    ヴィクは生まれ育ったサウス・シカゴに戻り、
    幼なじみのキャロラインから調査を頼まれる。
    母親が秘密にしている実の父親が誰なのかを
    教えてほしいと。
    母親が勤めていた化学工場の誰かではないかと、
    探りを入れるヴィク。
    だが、調査は予想外の反応を引き起こす。
    その一つは高校の同級生の死だった。

    前作で引き取ったゴールデン・レトリバーは、
    階下の老人と一緒に飼っていて、
    今回はマラソン中に連れ去られたヴィクを発見するという大活躍。

    調査で知り合った80歳近い女性が長年の憧れのフィレンツェに行ったり、
    幼なじみが自分の本当にやりたいことをやるために地元を離れたりと、
    爽やかな最後だった。

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    2021年04月06日