山本やよいのレビュー一覧

  • 五匹の子豚

    面白かった

    面白かった。
    つくづく自分の目は節穴だなと思った。
    なるほど、人間の心理ってそういうことなんだね。
    いや自分が世間知らずなだけかな。
    とにかく面白かった。
  • クロス・ボーダー 下
    2018年にアメリカで、2021年に翻訳発行されたサラ・パレツキーのV・I・ウォーショースキーもの、20作目、後半。
    Vはヴィクトリア、通称はヴィク。
    女性の私立探偵です。

    ロティの甥フェリックスは、中東での遺物発掘をめぐる事件に巻き込まれていた。
    元夫の姪リノは、勤め先のパーティーで接待をさせら...続きを読む
  • オリエント急行の殺人
    ザ・クラシック。
    ところどころ、理性や分析よりも感情や直感に重きが置かれている。こういう「ゆるさ」のようなものが許され、その可能性を信じることができた時代を、うらやましく思う。
  • 五匹の子豚
     クリスティの長編ミステリー。ポアロシリーズ。
     クリスティの傑作は沢山あるが、今作は紛れもなく傑作の一つであり、名探偵エルキュール・ポアロとは何物なのかを理解する上で欠かせない作品だ。ポアロの推理方法は人々の心理の中にあり、足跡やタバコの吸い殻といったものを拾い集めるのはかれのやり方ではない。今回...続きを読む
  • オリエント急行の殺人
    不自然なほど混んでいる寝台列車、怪しい人物は出てくるのに明確な犯行の証拠は出てこない。そんな中で証言者の言葉から見えてくる犯人像に心が恐怖で侵食されていくーー
    アガサ・クリスティの長編は初めて読みましたが、ページを捲る度に出てくる謎が更なる謎を呼び、最後まで展開が予想できずハラハラしながら読み切って...続きを読む
  • オリエント急行の殺人
    もう30代だけどもこの作品のことを何も知らずに生きてきたことに感謝する。
    どういうこと??ってなっだ人の中に。ミステリーが好きな人がいたら是非読んでほしい。
  • オリエント急行の殺人
    若い頃に読んだけど、その時はそんなに
    わくわくしなかった気がする
    今読むと登場人物の人生や感情を想像して
    一気に読んだ
    結末には驚いた
    若い頃だったら、煙に巻かれた思いだっただろう
    今回はじんわりしみた
  • オリエント急行の殺人
    はぁ〜〜面白い。400ページあるが1日くらい?ですぐ読み終わった。結末は知っていたが記憶が薄くなっており、途中まで初見の感覚で読んでいた(徐々に思い出したが)。ポアロがじっくり推理し、その後事実が判明しポアロが真相を説明するまでの流れがもう本当に面白くてワクワクした。乗客の話を聞いて、そこから見えな...続きを読む
  • オリエント急行の殺人
    エルキュール・ポワロシリーズ8作目。
    結末自体は知っていたが、緻密な伏線や軽妙な語り口で最後まで楽しめた。
  • オリエント急行の殺人
    初ポアロ作品はこれにした。
    もはや説明不要と思われる有名作。

    数年前に三谷幸喜作品でドラマ化されたのだが、たまたま観ていなかったのか真相を忘れてしまったのか(笑)、新鮮に楽しめた。
    (読み終えてから思ったけど、この真相と犯人を忘れるわけないので、やはりドラマは観ていなかったんだろう。蛇足だが。)
    ...続きを読む
  • オリエント急行の殺人
    ミステリー小説は初心者ですがとても楽しめました。ポアロの華麗な推察や乗客たちの過去に心動かされました。
    アガサ・クリスティーの作品は、ミステリーの枠を超えて登場人物たちにも共感できる魅力的な作品だと思います。
    クリスティーの他の作品も読んでみたいです
  • オリエント急行の殺人
    オーディブルで聴きました。超絶有名すぎて犯人は各所でネタバレされていましたが、それでも楽しめる内容でビックリ。やはり長く語り継がれる作品は納得の魅力があるものだなあと思いました。

    新作を読むのが好きだったけど、これを機に古き良き作品も掘っていこうかな。オーディブルで聴ける作品が増えているのもありが...続きを読む
  • オリエント急行の殺人
    いいねー。
    犯人については何とはなく聞いていたとは思うが、それでも新鮮なおどろきがありました。身分の差が前提となっているような描写は仕方ないとして、登場人物の行動に関しては現在の感覚と変わることはなく共感できました。
    登場人物と同年齢になってクリスティの面白さが分かってきたような気がします。
    読む年...続きを読む
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕
    なんて豊かなミステリだろう。
    細部まで理が詰まったミステリもいいがこの作品のような人間を描くものも価値がある。全ての登場人物にしっかりとパーソナリティが与えられている。伏線の散りばめられ方も上手いし、最後に手紙を持ってくるのもいい。人間の良心と悪意の見事なコントラスト。
    ミス・マープルは合理的に思考...続きを読む
  • 五匹の子豚
    キャロラインが庇うとしたら妹に違いない、だから真犯人は妹!と見せかけて違う人だろう、というところまでは読めた。犯行のタイミングがズレているんだろう、ということにも勘付いたのに、だけれど真犯人・真相はまったく想定外のものだった。ただ、その結果明らかになった動機や犯人の本質と生き様の苛烈さに圧倒されてし...続きを読む
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕
    コイツいけ好かないなと感じていた奴が犯人だったけれど、その手口の小賢しさに驚き過ぎて、逆に興奮してしまった。とはいえ利用された子には同情せざるを得ないし、そのためにミス・マープルが動いたのだと思うと、結末のやるせなさが悲しくてどうしようもなかった。でも、この着地点も含めて、割と好きなタイプの話。
  • 五匹の子豚
    ふざけたタイトルだな~と思いながら読んだが、ポアロシリーズで最高傑作!16年前に母が父を殺人罪で逮捕されたことをポアロに真相を追求してほしいと依頼するカーラ、ここからポアロが関係者5人を訪ね、母(キャロライン)の起こした事件を遡る。画家の父(エイミアス)が20歳若いモデルのエルサと結婚すると言い出す...続きを読む
  • 否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる闘い
    法廷闘争の形をとった叙事録。小説という方もおっレるが個人的に異なると思う。いくばくか端折っていると思うものの、4年間にわたるリップシュタット教授の視点から見た景色。

    「私自身の意見が誤った形で伝えられるのを黙って聞いていなくてはならないのがいかに神経を減らすことにか」と述べる通りの時間が続く。
    ...続きを読む
  • 五匹の子豚
    これも読みやすくてあっという間だった!まったく予想していなかった真相だったけど、読み終わってみると完全に納得。
    亡くなっている2人の人物像も、語られる印象はバラバラなのに、重ねると本来の姿が見えてくる。
    思い返して辛い余韻に浸ってます。
  • クロス・ボーダー 上
    探偵ウォーショースキーの20作目。

    やはりヴィクはシカゴでないと。
    元夫の姪と親友ロティの甥と、
    相変わらず身内の事件に奮闘している。

    姪の姉妹は姉が行方不明、甥の方は殺人事件の容疑者。
    それぞれ、大富豪だちのカリブ海でのいかがわしいバカンス、
    シリアの古代遺物の密輸入へと広がり、
    ヴィクはオ...続きを読む