山本やよいのレビュー一覧

  • ミッドナイト・ララバイ
    しぱらく会っていなかった旧友に、ひさしぶりに会えた気分。向こう見ずなところは相変わらずだね。だけど、あなたの生き方は大好きだし、尊敬もしてる。これからもよろしくね。
  • ナイト・ストーム
    ヴィク、墓場でティーンエイジの少女たちと同業者の死体と出会う。カーミラブーム、アメリカの保革対立、移民問題、ナチスのユダヤ人迫害からんで、ストーリーは複雑に展開。一気に読めるのはさすがです。最後はヴィクが死体になったかと怖かったー
  • ナイト・ストーム
    ひさしぶりのVI。健在。相変わらず強くて、愛情深くて、無鉄砲で、正義の味方。事件のストーリとともに、彼女の日常が、周りの人々が、生き生きと描かれているのが魅力。二頭の犬と、お隣さんも相変わらずいい味出してる。大満足。
  • ナイト・ストーム
    シリーズを通じて、「理不尽なことや、それを押し通そうとするような勢力には激しく立ち向かい、他方で“弱者”を決して切り捨てようとせず、温かい目線を向けようとしている人物」として描かれてきたと思うが、本作でも彼女のそういう姿勢は健在である。愛すべきヒロインだと思うが…本作の最終盤では「シリーズを止める気...続きを読む
  • ウィンター・ビート
    ヴィクは女性探偵の活躍する4Fミステリ、つまり書き手も読み手も、翻訳者も女性で、主人公は女性という作品の中でも、長く人気を誇る主人公です。おそらく今になっては、男性のファンもたくさんいることでしょう。

    このお話では、イラク戦争で心に傷を受けた帰還兵の青年と民間企業を通じてイラクに行き、そこで戦闘に...続きを読む
  • センチメンタル・シカゴ
    ロジャーがカッコよすぎ。
    主人公のヴィクは、もう少し「柔をもって剛を制す」を取り入れたら良いんじゃないかなと余計なお世話を言ってみる。
    女性の私から見て「あんた、それは言い過ぎよ!」と思う事がしばしば。もちろん、そんなヴィクが好きなんですが。
  • ダウンタウン・シスター
    ヴィクは私の永遠の憧れさ!

    日本にハードボイルドが無いのは、日本が平和だからだなぁ~と、思わされる一品。「動機や犯行トリックに無理がある日本のミステリーはもう嫌!」っていう人にお勧めしたい。
  • ミッドナイト・ララバイ
    初めて読んだのは「バーニング・シーズン」。で、ファンになって1作目から読んでいます。

    ずいぶん久しぶりですが、面白かったですね。だけど、長いシリーズなので既読の方でないとわからないニュアンスもあるかもしれません。

    相変わらずのヴィクのタフさや、不正から目をそらさないところは大好きです。たとえそれ...続きを読む
  • レイクサイド・ストーリー
    原題:DEADLOCK
    著者:Sara Paretsky
    訳者:山本やよい
    初版:1984(US),1986(JP)
    ハードボイルド、サスペンス
    V・I・ウォーショースキー・シリーズ第2弾
    五大湖の運送業界が舞台。
    何故殺されたのかという動機がメインで、良質のサスペンス。
    犯人と動機は途中で気付くが...続きを読む
  • バースデイ・ブルー
    内容が思い出せなくて再読。
    シリーズ8作目。
    40歳を前にしたヴィク。
    事務所が入っているビルは取り壊しを前提に、管理人がもはや何もしてくれないという状態で、孤軍奮闘。
    安い賃料のところにいるしかない状態だったのだ。
    大事な年上の友人ロティを前作で危険に巻き込み、ぎこちない関係が続いている。
    警官の...続きを読む
  • ウィンター・ビート
    本作は飽くまでもフィクションで探偵小説だが…何か昨今の“イラク”を巡って在った、或いは在る様々な“問題”を指摘する作品ともなっている感で、少し考えさせられた…

    事件の謎が明かされる最終盤の演出!!これがなかなかに好い!!やや厚めの文庫本だが、終盤まで一気に進んでしまう…
  • ブラック・リスト
    9.11後、まだ半年の2002年3月のアメリカ。
    空気が変わったことを危ぶみながら過ごす〜女私立探偵のヴィク。

    恋人のモレルはジャーナリストで、アフガニスタンにいるため、なかなか連絡が取れないという不安もある。
    顧客のダロウ・グレアムからの意外な依頼で、高級老人ホームに暮らす母ジェラルディンが向か...続きを読む
  • ウィンディ・ストリート
    恋人のモレルは怪我をして帰国。
    ヴィクもまた、肉体的危機に見舞われる。
    恩師の依頼で、出身高校のバスケット部のコーチを引き受けたのだが。
    貧しい地域で、自分が育った頃よりも妊娠して中退する女子高生が増えていて、バスケットも奨学金を貰うレベルには遠い。
    地元で発展した大企業の一族に出会い、純情な孫のビ...続きを読む
  • ビター・メモリー 上
    シリーズものは、古い友人に再会するようで、とても
    心地よいのです

    しかも、このシリーズは、珍しく、物語の中で主人公
    が成長していって、ちょうど主人公のヴィクとおない
    どしになりつつあります

    なんか、一緒に成長してきた感じが、よいのです

    最近、ヴィクの性格がちょっと丸くなってきたので
    自分も大人...続きを読む
  • ビター・メモリー 下
    シリーズものは、古い友人に再会するようで、とても
    心地よいのです

    しかも、このシリーズは、珍しく、物語の中で主人公
    が成長していって、ちょうど主人公のヴィクとおない
    どしになりつつあります

    なんか、一緒に成長してきた感じが、よいのです

    最近、ヴィクの性格がちょっと丸くなってきたので
    自分も大人...続きを読む
  • ブラック・リスト
    ▼サラ・パレツキーさん作、シカゴを舞台にした「女私立探偵ウォシャウスキー・シリーズ」です。海外ミステリ好きなら、知らないはずはないシリーズ。個人的には読むのは二作目。

    ▼ウォシャウスキー、という名前に既に、WASP的アメリカ社会というか、トランプ的アメリカ社会からのアウトロー的精神が漲っているので...続きを読む
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕
    映画を見たので原作もと何十年ぶりかで一読。かなり原作と映画は違っていて、というか、ほとんど別物でした。ヘイスティングスではなくオリヴァ夫人との一篇。ポワロさしさたっぷり味わえて満足。
  • クロス・ボーダー 下
    今回、バトルが激しかった! いろいろな人の年齢がもうわからなくなってしまっているが、それはもう良しとしよう。何作か読み飛ばしてしまったらしく、気づいたら音楽家の彼が消えていた。だけど素敵な出会いがあって嬉しい。今回改めて思ったが、ヴィクの魅力は減らず口ではないだろうか。気の利いた皮肉を素早く出せる!...続きを読む
  • 書斎の死体
    作品の書かれた1940年代ですでに、「書斎の死体」はお決まりのモチーフであったようで、クリスティの茶目っ気が楽しい。

    犯行現場が書斎であることが、全く偶発的なことという外し方。真相は複雑に絡まっているけれど、利害のある関係性に気付き、動機や犯行方法を明るみにしていく手腕がお見事。

    替え玉として選...続きを読む
  • オリエント急行の殺人
    とうとう読んでしまった。発売当時の読者の反応ってどんなんやったんやろうか。それってあり!?と盛り上がったに違いない。最後の終わり方が好き。