山本やよいのレビュー一覧

  • ナイト・ストーム

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    ネタバレ

    シリーズを通じて、「理不尽なことや、それを押し通そうとするような勢力には激しく立ち向かい、他方で“弱者”を決して切り捨てようとせず、温かい目線を向けようとしている人物」として描かれてきたと思うが、本作でも彼女のそういう姿勢は健在である。愛すべきヒロインだと思うが…本作の最終盤では「シリーズを止める気か?!」と本気で思った場面が…

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    2012年11月09日
  • ウィンター・ビート

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    ヴィクは女性探偵の活躍する4Fミステリ、つまり書き手も読み手も、翻訳者も女性で、主人公は女性という作品の中でも、長く人気を誇る主人公です。おそらく今になっては、男性のファンもたくさんいることでしょう。

    このお話では、イラク戦争で心に傷を受けた帰還兵の青年と民間企業を通じてイラクに行き、そこで戦闘に巻き込まれて亡くなったとされている女性の家族に降りかかった相次ぐ不幸の謎に、ヴィクが挑みます。物語としてきちんと収まるところへ収まる、見事な構成ですが、これは、原作者である、サラ・パレツキーさんの、作品を通じたイラク戦争と、戦争後のアメリカに対する批判が込められていると感じました。

    声高な書き方はされていないのですが、侵攻したアメリカ人の人たちも、イラクの人たちにも双方に深い傷を残すことであって、未だに苦しんでいる人がいることを、自然に描いています。

    ヴィクは、まだまだ生き生きしていて、魅力的です。若い男性にほのかに片想いされたり、恋人とも温かな心が通い合っていてとても素敵です。前の巻から登場したいとこのペトラは、レギュラーになったみたいですね。ミスタ・コントレーラスも健在ですし。今回、イラクに派兵された青年の友人二人がヴィクを助けるのですが、彼らの態度がすごく爽やかでいい感じ。

    次回作が早く読みたい、今作はとても面白かったです。テンポがよくて、最初に読んだ「バーニング・シーズン」の頃にも負けていません。

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    2020年01月26日
  • センチメンタル・シカゴ

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    ロジャーがカッコよすぎ。
    主人公のヴィクは、もう少し「柔をもって剛を制す」を取り入れたら良いんじゃないかなと余計なお世話を言ってみる。
    女性の私から見て「あんた、それは言い過ぎよ!」と思う事がしばしば。もちろん、そんなヴィクが好きなんですが。

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    2012年07月29日
  • ダウンタウン・シスター

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    ヴィクは私の永遠の憧れさ!

    日本にハードボイルドが無いのは、日本が平和だからだなぁ~と、思わされる一品。「動機や犯行トリックに無理がある日本のミステリーはもう嫌!」っていう人にお勧めしたい。

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    2012年07月27日
  • ミッドナイト・ララバイ

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    ネタバレ

    初めて読んだのは「バーニング・シーズン」。で、ファンになって1作目から読んでいます。

    ずいぶん久しぶりですが、面白かったですね。だけど、長いシリーズなので既読の方でないとわからないニュアンスもあるかもしれません。

    相変わらずのヴィクのタフさや、不正から目をそらさないところは大好きです。たとえそれが自分の心の聖域であっても、甘えないで向かっていくところが好き。人間関係に悩むところも、同じ女性として共感できるし。

    ゲストキャラのシスター・フランシスが亡くなるのがとても辛くて。修道女達の人間らしさが本編に生彩を添えていると思います。

    しかし、昔のヴィクって、すっごくよく怒る女性だったんだけど丸くなりましたね。辛抱強くなったなって思います。ホントは優しくて繊細なヴィク。

    ロマンスも上手くいけばいいのにね。

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    2019年03月22日
  • レイクサイド・ストーリー

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    原題:DEADLOCK
    著者:Sara Paretsky
    訳者:山本やよい
    初版:1984(US),1986(JP)
    ハードボイルド、サスペンス
    V・I・ウォーショースキー・シリーズ第2弾
    五大湖の運送業界が舞台。
    何故殺されたのかという動機がメインで、良質のサスペンス。
    犯人と動機は途中で気付くが、終わらせ方が意外で最後がとても印象的。
    これは面白い。

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    2011年12月18日
  • バースデイ・ブルー

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    内容が思い出せなくて再読。
    シリーズ8作目。
    40歳を前にしたヴィク。
    事務所が入っているビルは取り壊しを前提に、管理人がもはや何もしてくれないという状態で、孤軍奮闘。
    安い賃料のところにいるしかない状態だったのだ。
    大事な年上の友人ロティを前作で危険に巻き込み、ぎこちない関係が続いている。
    警官の恋人コンラッド・ローリングズとはいちおう上手くいっていて、家族の集まりに招かれたりはしている。
    だがヴィクが白人なので、黒人一家の母親には強く反対されている。
    コンラッドには、父を早く亡くした家の長男でただ一人の男子という立場もあった。

    住んでいるビルの地下で、ホームレスの母子を見つけたヴィク。
    警察に連絡すれば逃げてしまうと思われ、対応に苦心する。
    ホームレス救済組織に相談するが…

    大学の同窓生で教授にまで出世しているファビアンが、シカゴ大の恩師のためにホームパーティを開くので、しぶしぶ出かけるヴィク。
    恩師には会いたいが、ファビアンはとうてい気があるタイプではないのだ。
    案内をしている女中かと思われた娘が実は長女エミリーと知り、虐待の疑惑を持つ。
    彼の妻ディアドリはヴィクと同じボランティアグループにいる。
    ディアドリは専業主婦だが、ホームレスのことには経験があるので相談に乗ると言って、自らヴィクの事務所のあるビルまでやって来た。
    ところが、後に事務所で死体となっているのをヴィクは発見してしまう。

    女性建築家グループの企業支援のための調査を引き受けるが、調べていくと、どこかきな臭い。
    大口の依頼者であるダロウ・グレアムの息子ケンが退学になったので、社会奉仕として認められる仕事を探してやるように頼まれてしまい、お気楽な若者ケンに何かと付きまとわれることに。

    関わる事件が交錯し、ヴィクは連日のように違うことで新聞種になる。
    怪しい会社や工事現場に乗り込み、洪水が迫っている地下道にまで…!?
    ブルーってどこが?と笑っちゃうぐらいの大奮闘。
    苦さもあるけれど、救いもある。
    バースデーで締めくくり。
    2011年12月再読のときに初登録。

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    2013年10月09日
  • ウィンター・ビート

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    本作は飽くまでもフィクションで探偵小説だが…何か昨今の“イラク”を巡って在った、或いは在る様々な“問題”を指摘する作品ともなっている感で、少し考えさせられた…

    事件の謎が明かされる最終盤の演出!!これがなかなかに好い!!やや厚めの文庫本だが、終盤まで一気に進んでしまう…

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    2011年09月19日
  • ブラック・リスト

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    9.11後、まだ半年の2002年3月のアメリカ。
    空気が変わったことを危ぶみながら過ごす〜女私立探偵のヴィク。

    恋人のモレルはジャーナリストで、アフガニスタンにいるため、なかなか連絡が取れないという不安もある。
    顧客のダロウ・グレアムからの意外な依頼で、高級老人ホームに暮らす母ジェラルディンが向かいに見える自宅(もう誰も住んでいない)に不審な灯りが見え、警察に取り合ってもらえないために調査して欲しいということ。
    大金持ちの暮らす大邸宅が並ぶ土地に潜入。
    ヴィクは死体を発見してしまう。黒人ジャーナリストが何故そんなところに?

    遺族から依頼を受けて、調査することになります。
    ベイヤード出版のカルヴィン・ベイヤードも近くに住み、かってはヴィクの憧れの人物だったが、今は痴呆症とわかる。
    その孫娘のキャサリンと暗闇でぶつかるが…
    何かを隠している少女。
    そして、狭い社交界の住人達の絡み合う過去とは。
    女性ながら泥池に潜水もいとわぬヴィクの行動力に、少女は救われるでしょう。
    なかなか読み応えありました。
    2009年10月初登録。

    著者は1947年生まれ。1982年シカゴの女性探偵V.I.ウォーショースキーを誕生させる。
    この作品は2003年発行。この時点でこの内容、さすがです。
    2004年9月翻訳発行。
    2004年、CWA最優秀長篇賞受賞作。

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    2015年04月06日
  • ウィンディ・ストリート

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    恋人のモレルは怪我をして帰国。
    ヴィクもまた、肉体的危機に見舞われる。
    恩師の依頼で、出身高校のバスケット部のコーチを引き受けたのだが。
    貧しい地域で、自分が育った頃よりも妊娠して中退する女子高生が増えていて、バスケットも奨学金を貰うレベルには遠い。
    地元で発展した大企業の一族に出会い、純情な孫のビリーに好感を持つ。
    悪女役の叔母ジャッキーや、ヴィクに恨みを持つ元同級生など、熟女の印象も強烈。
    ビリーは牧師のアンドレアスと親しくなり、家族とケンカになる。
    工場で何事かが起こっていて、ビリーがバスケ部のジョージーと行方不明になり、やがて殺人まで…?
    正義感と好奇心と行動力でどんどん突き進む。
    モレルと旧知の仲の女性マーシナの滞在に嫉妬しつつも…
    とうてい救いがなさそうに思われる環境に1つでも確実に風穴をあけるヴィク。
    無邪気な2匹の犬たちの活躍にも乾杯!
    2009年9月初登録。

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    2013年10月09日
  • ビター・メモリー 上

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    シリーズものは、古い友人に再会するようで、とても
    心地よいのです

    しかも、このシリーズは、珍しく、物語の中で主人公
    が成長していって、ちょうど主人公のヴィクとおない
    どしになりつつあります

    なんか、一緒に成長してきた感じが、よいのです

    最近、ヴィクの性格がちょっと丸くなってきたので
    自分も大人にならなきゃと思う今日この頃です

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    2009年10月04日
  • ビター・メモリー 下

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    シリーズものは、古い友人に再会するようで、とても
    心地よいのです

    しかも、このシリーズは、珍しく、物語の中で主人公
    が成長していって、ちょうど主人公のヴィクとおない
    どしになりつつあります

    なんか、一緒に成長してきた感じが、よいのです

    最近、ヴィクの性格がちょっと丸くなってきたので
    自分も大人にならなきゃと思う今日この頃です

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    2009年10月04日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    ネタバレ

    映画のベネチアの亡霊を先に見てたんですが、映画の内容もよく覚えてなく、ベネチアが舞台なのは映画オリジナルなのはわかってましたが、読んでてこんなに子供出たっけ?となりました。読み終わったあと、映画のあらすじ見返したら全然違っていいのかこれと疑問に…

    スタイルズ荘より読みやすかったです。
    犯人や動機、人間関係なども驚かされるところがあり面白かったです。原作を忠実にした映画観たいなと思いました。

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    2026年11月01日
  • オリエント急行の殺人

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    おもしろかった!
    オリエント急行✖️雪の設定と色んな国籍の人が出てくる感じがわくわくした
    アガサクリスティーはこれで3冊目だったけど、やっぱり1番売れてるだけあって読みやすかった

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    2026年10月27日
  • ミッドナイト・ララバイ

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    映画みたいな密度で面白いんだけど常に全登場人物が喧嘩腰なので読んでるこっちもだんだんいらいらしてくる

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    2026年10月24日
  • オリエント急行の殺人

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    読後感のよいミステリだった。最後にポアロが2つの解決策…というのも粋で、オチまで読んだら自然と心の中で拍手が湧き上がった。
    なんにせよ評判通りの名作。ちゃんとお腹いっぱいになるのに、読みやすく話がスラスラ進んでいきノーストレス。ほどよいバランスで極上のエンタメだと思う。

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    2026年10月23日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    ネタバレ

    結構好きなタイプだった。
    解説に出てた気がするけど、「死者のあやまち」に似てるなと思ったが、犯人が今まで読んだ中で好きなタイプだった。自分の美学を持ってる感じ、いいですね。
    実は娘だったとかはマジで分からなかったが、共犯者はわかりやすい方だったと思う。
    姉弟が犠牲になったのはなんとも言えない気持ちだが、性格のために悲しい結末を招いてしまったんだなと虚しい気持ち。なんというか子供が犠牲になるのはあんまりですね…

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    2026年10月21日
  • コールド・リバー 下

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    もりだくさんでおもしろかった 序盤の嫌なやつが仲間になっていく過程がアツい あとちょっとだけど主人公全然安全にならないんだが?と思ったけど解決して良かった かなり内輪の話なんだろうけど、この一家といままでどんな付き合いしてたんだろうか

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    2026年10月20日
  • ナイト・ストーム

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    読み終わった時、映画一本見終わった時と同じくらいの満足感。
    ただ、小説にしては登場人物が多すぎてたまに迷子になる

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    2026年10月15日
  • オリエント急行の殺人

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    ネタバレ

    かなり面白かった。そして、事件の全貌には驚かされた。

    こんなに古い作品なのに、驚かさせる展開。
    まさかの全員が犯人。推理するのは難しかった。

    さすが名作。

    作品と関係ないが、寝台車に少し憧れる。

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    2026年10月13日