山本やよいのレビュー一覧

  • 幾度もの季節を重ね
    無茶が過ぎて怪我ばかりする刑事レイ。夫を失う恐怖に耐えきれず、理由も言わず別れを告げたグレースは6年後、私立探偵となっていたレイの住む街に戻ってきた。ある朝、殺人を目撃してしまい犯人に見つかり、グレースはレイのもとに逃げ込む。未練を残していた2人。レイによる警護の中で、お互い昔の苦悩を繰り返してはい...続きを読む
  • サマータイム・ブルース[新版]
    女私立探偵のウォーショースキーが主人公のハードボイルド小説。依頼人から人探しを依頼されるが、その過程で男の死体を見つけてしまう。犯人は誰なのか、殺された理由を探しているうちに、ギャングと関わることになる。そこからのウォーショースキーの活躍が面白い。ハードボイルド探偵として、タフで芯が一本通った格好い...続きを読む
  • サマータイム・ブルース[新版]
    ヴィクシリーズを読んだのははじめて。ハードボイルド女性探偵物としてはオーソドックスな造りだなあと感じたが、たぶんこの作品がジャンルの元祖だからだよね。書かれたのは1982年。いま、ハリウッドで「強い女性」が活躍する作品が増えているけど、こういう作品が源流にあるんだろうなあと感じた。ヴィクはかっこいい...続きを読む
  • 赤の女 下
    ウィーンで事が起こり、スイスや英国で、加えてイスラエルで色々と展開し、やがて舞台は米国のワシントンへ…文字どおりに二転三転しながら事態が進む…諜報の世界の厳しい凌ぎ合いが展開する…
    そういう世界の中で蠢く人達が掘り下げられる物語だが…何か夢中になってしまうモノが在った…
  • 赤の女 上
    “諜報機関”の関係者が活躍する国外の小説の翻訳…以前には随分読んだが…最近はやや長く御無沙汰していた…偶々眼に留め、入手して紐解き始めたが…かなり夢中になった!!
  • フォールアウト
    懐かしいメンバーがみんな元気でよかった。
    ただ、だんだん登場人物の名前が覚えられてられなくて困る。
  • 否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる闘い
    なかにし礼さんの本で紹介されていたのを読んでこの本のことを知りました。なかにし礼さんが大興奮で書かれていたとおり、すごくおもしろかった。
    すべてのページが実話ならではの驚きに満ちた本でした。

    裁判のゆくえ、判決がどう出るか、という、大筋が興味深かったのはもちろんですが、それ以外にも、非常に考えさせ...続きを読む
  • フォールアウト
    シカゴの女探偵ヴィクことV.I.ウォーショースキーのシリーズ。
    カンザスでも旋風を巻き起こします。

    前作で登場した女の子バーニーに頼まれ、窃盗の疑いをかけられた青年を探すことになったヴィク。
    行方をくらませては疑いが深まってしまうのだが、老女優とカンザス州の町へ向かったらしいのだ。

    老女優の故郷...続きを読む
  • カウンター・ポイント
    シカゴの女探偵V.I.ウォーショースキーのシリーズも、17作目。
    ますます魅力的で果敢なヴィク、また大活躍。
    ヴィクが育ったシカゴでも貧しい地域の話や、これまでのキャラが多く登場し、このシリーズらしい雰囲気を味わえます。

    昔の隣人フランクから、25年前の事件を再捜査してほしいという思いがけない依頼...続きを読む
  • セプテンバー・ラプソディ
    マルティナから続く家族や、ロティの祖父母の悲しみが心に重くのしかかり辛かったけれど、後半ダロウまでが登場してテンポ良く続くハッピーエンディングに泣いてしまった。
  • セプテンバー・ラプソディ
    V.I.シリーズ第16作目。
    1930年代に宇宙線物理学の分野でパイオニア的な研究を行い、ウィーンの放射能研究所の研究員だったオーストリアの物理学者マリエッタ・ブラウの存在からインスパイアされて書かれた作品。
    今回はドラッグ絡みの事件かな?と思いきや、まさかこんな展開が待ってるなんて!なのはやはりさ...続きを読む
  • ナイト・ストーム
    もしかしたら星5は若干甘いかな。
    久しぶりに読んだヴィクなので。

    でも、お話は破綻がないですし
    ヴィクが行動的で、格好いいのは◎。

    今回はヴァンパイアの降霊術に嵌った
    少女たちが殺人事件に巻き込まれ
    それを収拾するところからお話が始まります。

    事件をおってゆくと、心を病んだかつての
    大学での友...続きを読む
  • 否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる闘い
    ホロコーストは本当にあったことなのか?
    実際の真実はどうだったのか?
    実際に2000年イギリスの法廷で争った内容が
    この冬映画が日本でも上映されるということで
    とりあえずその前に本を読んでみようかと。
    すげー面白い!
    面白いというかなんというかリアルというか。
    原告はホロコースト否定の歴史家
    被告は...続きを読む
  • オリエント急行の殺人

    言わずと知れた

    名作。若い頃読んだのを読み直し。
    飽きないのが素晴らしい。
  • 街への鍵
    面白くて、いっきに読めた 
    ビーンが模倣犯に殺害されても全く同情できなかった。それぐらい嫌な奴だった
    最後、メアリの目の前でカールが車に飛び込む←ここが納得できない メアリの目前でそんな行動するって…意味不明 そのまま姿くらませればいいのに メアリにトラウマ植えさせたいのか⁉ 元彼のアリステアも、ダ...続きを読む
  • 亡者のゲーム
    失われた絵画の話を中心に進むのかと思いきや、サスペンス色の強い作品になっていく。
    次々と連鎖していく謎解きが前半の山場かな。
    途中からとんでもない方向に話が進み出す。
    ストーリーはややご都合主義的だが、どんどん引き込まれていく展開になっている。そこは作者の力量なのだろう。
    全体的には面白かった。
    ...続きを読む
  • ナイト・ストーム
    いやぁ、行くところまで行ってしまいましたね。今までも、何度も危険な目に会っていますが、ここまで来るとは。

    これまでの作品で、これが一番好きですね。ハードボイルドっぽい。

    って言うか、本当にV.I.、これからどうすんだ❗
  • 書斎の死体
    原書の補足にと読んだ。もし、英語の勉強
    だとか考えなければ、この翻訳でじゅうぶん。
    すごく面白い!
    まぁ自分の英語力が足りないせいもあるのだ
    けど、英文で「なんとか理解できたかな?」
    というのと違って、生きた感情をもってたの
    しく読める。読んで、プッと笑える表現がうまい。
    私はミステリーずきじゃない...続きを読む
  • キリング1 事件

    いい所で終わる(続刊あり)

    おもしろく続きを読みたく思ったが、あと数冊続くようなので、映像化されたDVDをレンタルして観てしまいました。すみません。DVDはお勧めです。ラストのオチ(犯人)以外非常に楽しめました。本の真犯人も同じ人なのかな?
  • 書斎の死体
    さすがクリスティ。真相は予想とは大きく外れてました。人間関係を読み取るマープルの真犯人の説明のくだりは一気読みです。