山本やよいのレビュー一覧
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ネタバレ探偵ウォーショースキーの20作目。
やはりヴィクはシカゴでないと。
元夫の姪と親友ロティの甥と、
相変わらず身内の事件に奮闘している。
姪の姉妹は姉が行方不明、甥の方は殺人事件の容疑者。
それぞれ、大富豪だちのカリブ海でのいかがわしいバカンス、
シリアの古代遺物の密輸入へと広がり、
ヴィクはオリエント研究所の窓からぶら下がったり、
森林の小屋に閉じこめられたり、
最後にはカナダの国境を超えて川に流されていた。
元夫はお金持ちになっているのに、
その姪たちがホームレスで悲惨な生活を送っていたという設定は、
かなりショッキングだった。
(下巻へ続く) -
Posted by ブクログ
ハードボイルドですねえ!おまけに主人公は女の探偵
親友の甥が 殺人事件の犯人と思われ
同時に 自分の姪が行方不明になる。
同時に捜査しなくちゃいけない。
おまけに 若い子は大人を信用してないから さっぱり本当のことを喋らない。
行方不明になった姪の妹が 目の前で攫われる。
可愛がってた犬が犯人をおって戦い 大怪我をする。
犬好きな私には 犬の安否の方が気にかかる。
しかし この主人公 どこまでそんな体力があるのか?
と思っちゃうんだけど なんかこの人 初めてこの本で会った人のは思われない
なんか 身近な感じがする。
ともあれ 久しぶりの外国の話し
人の名前 覚えられなくて それが一番大変ですね。 -
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ネタバレガブリエルシリーズ最新作。ローマ教皇が突然亡くなり、コンクラーベが行われる。教皇の最側近の司教は死亡原因等に不信を持ち、ガブリエルに助けを求める。作者は全てフィションであると明言しているが、ローマ・カトリック教を支配しようとする聖職者、極右政治家の欲望があらわになるにつれ、現実にありうるのでは思ってしまった。本作の主要なテーマはユダヤ教とキリスト教にある。ユダヤ人はなぜディアスポーラとなったのか。何故長い間迫害の対象となったのか。全てはキリストの死に始まるがそれは事実なのか。歴史というものは、時の権力者によっていかようにも書き換えられてたきたという事を改めて思った。
著名な経済学者であるポール・クルーグマンは、「反ユダヤ主義と人種差別を土台としたポピュリズムの台頭には関連性がる」と言っている。”偏見が野放しになったとき、自分が犠牲者の一人となる確率が高いことを、我々の大部分は承知しているように思う”。人間が人間である以上は差別はなくならない宿痾なのかもしれない。しかい同氏の言葉にあるように差別の矛先は誰にでも。そして自分にも向かうこと認識するべきなのであろう。 -
購入済み
まだ読んでない人がうらやましい
まだ読んでない人がうらやましい
というのにふさわしい本です。
二回目に読んでも面白いけど、
やはり初めて読んだときの衝撃にはかなわない。
初めて読む人は大切に読んでください。 -
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世話をしていた大家の死去に伴い、彼の息子に連絡をした看護師リジー。かつて父から暴力を受けていたため、戸惑いつつ彼女の元を訪れたショーン。やっと本気の女性に逢えた彼は、お金目当ての女性に嫌気がさしていた為に、大富豪であることを隠す。そのせいで、何度もリジーを傷つけるショーンはホンマにアホでイラッとさせられるけど、リジーの父の思い出を壊さぬ様、本当の父を隠し通す所なんか、根は良いやつなんだと思う(そんなメンドくさいヒーローは大好物)。彼の正体を知り、騙された事より、父を援助しなかった事を怒ったり、裏切られてもショーン兄弟の過去を知って真剣に思いやれるリジーは本当に素晴らしい女性であり、看護師だと思った。最後のショーンの謝罪の場面はとても良かった。
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無茶が過ぎて怪我ばかりする刑事レイ。夫を失う恐怖に耐えきれず、理由も言わず別れを告げたグレースは6年後、私立探偵となっていたレイの住む街に戻ってきた。ある朝、殺人を目撃してしまい犯人に見つかり、グレースはレイのもとに逃げ込む。未練を残していた2人。レイによる警護の中で、お互い昔の苦悩を繰り返してはいけないと思いつつも…。刑事として危険をおかしていたレイの信念も、レイから逃げたグレースの気持ちも痛いほど分かる。グレースの気持ちを実体験してやっと分かるなんて、レイ、鈍すぎ!色々おバカちゃんなのに憎めないレイが良い♡レイの元妻②と③とのパーティが面白かった!レイの元同僚のルーサーが男前過ぎる!惚れてまうやろー!!
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なかにし礼さんの本で紹介されていたのを読んでこの本のことを知りました。なかにし礼さんが大興奮で書かれていたとおり、すごくおもしろかった。
すべてのページが実話ならではの驚きに満ちた本でした。
裁判のゆくえ、判決がどう出るか、という、大筋が興味深かったのはもちろんですが、それ以外にも、非常に考えさせられた点がいくつも。
最初にああそうなのか、と驚いたというか、腑に落ちたのは、第二次世界大戦時の状況に対する思いがユダヤの人々と日本人とはまったく違うということ。いや、考えれば当たり前なんだけれど、私には目からウロコだった。
ホロコーストで多くのユダヤ人が犠牲となった、という事実が、ユダヤ人の間では「助けられた命があったかもしれないのに助けることができず、ただ殺されてしまった」という悲しく辛い悔恨のような思いになっていて、それが「今度はもう、ぼうっと突っ立ってるようなことはしない」「黙って殺されたりはしない」という固い決意になっていることをプロローグ部分を読んでひしひしと感じた。(だから好戦的だ、ということではないです、念のため)
日本人の私はというと、「侵略戦争のような間違いを二度と起こさない」「二度と戦わない」という考え方をひたすら繰り返し聞かされて大きくなったので、その立場の違いからくる教訓の違いに今さらびっくりした。
憲法第九条をノーベル平和賞に、とかいう考えを初めて聞いたとき、ものすごく違和感があって、でもその違和感をうまく言葉にできなかったのだけれど、その理由がこのへんにありそうとも思う。なんというか、自分たちの反省の念や決意を国の大切な理念として掲げるのはいいんだけれど、それをまるで自分たちが平和の象徴であるかのように「いいでしょ?この考え」と言って誇らしげにするのは被害を被った側から見るといかがなものか、という気がしたのかも?
また、ところどころで見えるイギリスの文化についての描写も非常におもしろかった。
「英国の正義はいささかまわりくどく、感情によって動くものではありません。神の臼と同じく、回転はのろいけれど、ときにはきわめて細かい粉を挽くことができます 」と最後の方で書かれていたとおり、感情論を極めて排除し、理性的に、客観的に物事を判断しようとする姿勢、それらが評価されるシステムには、激しく心ときめいた。
著者は、グレイ裁判官が時にアーヴィングの馬鹿げた説にも真摯に耳を傾けている様子に非常にやきもきさせられていたけれど、私は逆に、意識してそうしているのだと感じて感銘を受けた。
先入観を徹底的に排除して公平に判決を下そうとする態度をとることは、判決後に「あの判事は最初から先入観があった」などという誹謗を受けないために非常に重要だと思う。特にエヴァンズの報告書に先入観の危険性があると指摘するあたり(P378 )は圧倒された。
すごいな、こういう人がイギリスの裁判官なのか、と感動した。
ちょうど、砂川事件の最高裁長官のスキャンダルに関するドキュメンタリーを見て、日本の司法が簡単に権力に籠絡されてしまったこの事件にかなりガッカリしたところだったから、よけいにこのプロフェッショナルな姿勢に感動した。まあ、砂川事件はこの件とは時代も論点も違うし全然関係ないんだけど。
プロフェッショナルと言えば、著者側についた弁護側チームのプロ意識にもひどく感動した。「アーヴィングとの戦いは、通りで踏みつけた糞のようなものだ」っていう言い草! 素敵すぎる。
相手の挑発的な言動に感情を乱されて同じレベルに落ちてはいけないとする抑制のきいた大人な態度。すぐ人の言うことに振り回される私には大いに学ぶところがあります。ええ。本当に。
この本は「アメリカ人によるイギリス文化観察日記」的な側面もあって、そこもおもしろかった。著者のリップシュタットがこれまたアメリカ人らしいアメリカ人で(口が達者で、感情がストレート)、その違いがところどころに表れていて、おかしかった。
この裁判では、名誉棄損の立証責任が原告にあるのか被告にあるのかが、アメリカとイギリスでは逆になっている、ということがひとつの重要ポイントになっているのだけれど、私が深く愛する海外ドラマ「グッドワイフ」のシーズン3にも、この点に着目したエピソードがあって、すごくおもしろかったのを思い出した。
ドラマでは、TV会議システムを使ってイギリスの法廷につないで裁判を行っていて、かつらや法廷用語などイギリス独特の作法がおもしろおかしく描かれていたが、この本にもそうしたことが印象的に述べられている。あのドラマのエピソードは実はこの本がアイデア元だったんじゃないだろうか、なんて思ってしまった。
いずれにせよ、イギリスって、ほんとおもしろい国だなぁ、とつくづく思う。
海外ドラマと言えば、第二次大戦を描いた別のドラマ「バンド・オブ・ブラザース」終盤に、強制収容所を発見するシーンが出てくる。某大手ショッピングサイトのビデオ配信サービスでもこのドラマは視聴可能で、実際に私も見てそのシーンにはひどく心揺さぶられたのだけれど、見終わった後でそのサイトの視聴コメント欄を見ていたら、アーヴィングと全く同じ主張を繰り広げているコメント(ホロコーストの事実を疑うような記述、ガス室は消毒施設だったかも、ヒトラーにも功績がある、等)を書き込んでいる人がいて、正直驚いた。
アーヴィングたちの広報努力の結果?をこうして身近なところで目の当たりにしちゃうと、この裁判での戦いは非常に意味があるものにも思えるし、かつ著者が言うように、究極の勝利ではないのだな、とも思う。
映画化の脚本をつとめたデイヴィッド・ヘアが最初のまえがきで言っている、「ポスト真実(トゥルース)の時代」とはこういうことを意味するんだな、とうすら寒くも思った。 -
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シカゴの女探偵ヴィクことV.I.ウォーショースキーのシリーズ。
カンザスでも旋風を巻き起こします。
前作で登場した女の子バーニーに頼まれ、窃盗の疑いをかけられた青年を探すことになったヴィク。
行方をくらませては疑いが深まってしまうのだが、老女優とカンザス州の町へ向かったらしいのだ。
老女優の故郷は、かって核ミサイル配備への抗議行動が行われた町。
初めてのカンザスでの捜査は勝手が違うが、愛犬ペピーを連れていったので、行く先々で可愛がられ、場が和んだり。
女優の暮らした地域を調べようとするが、いきなり死体を発見したのから始まり、次々に過去の出来事の不審な点を探り当てていく。
聞き込みに行った住人に「あなたが来てから新聞が面白い」と言われる始末。
さらに、世間知らずの元気なバーニーが追ってきてしまい‥?
作者は10年ほどカンザスで暮らしたことがあり、あまり良い経験ではなかったらしい。
それも作品に活かされている?
長い年月、町の人々をおおっていた重層的な事件の苦さ、切なさ。
60を過ぎてもすらっと若々しくパワフルで前向きなヴィク。
作品中の年月も現実とともに流れ、そんなヴィクを書き続ける作者のタフさとサービス精神に脱帽です☆ -
Posted by ブクログ
シカゴの女探偵V.I.ウォーショースキーのシリーズも、17作目。
ますます魅力的で果敢なヴィク、また大活躍。
ヴィクが育ったシカゴでも貧しい地域の話や、これまでのキャラが多く登場し、このシリーズらしい雰囲気を味わえます。
昔の隣人フランクから、25年前の事件を再捜査してほしいという思いがけない依頼が来る。
高校の頃に一時、恋人だったこともある彼。
25年前に、彼の母が起こしたとされた事件は冤罪だったと。
彼の母というのがヴィクの一家に嫉妬し、何かといわれのない非難をしていた女性なのだが。
一通り調べようとしたヴィクでしたが‥?
一方、ヴィクのいとこで人気者だったブーム=ブームには親友だった選手仲間がいました。
その娘がシカゴにやって来ると連絡が入ります。
娘は17歳で、進路を決めるために見学に来たのだが‥
若い子はさわやかですが、何をするかわからない(笑)
真実を追求する勘と行動力があり、関わりの出来た人のためには体を張って守り抜くヴィク。
今回も大変な目に遭いつつ、もつれ合う闇の中に分け入ります。
警官でも探偵でもない恋人ジェイクが、ヴィクのために自然に頑張ってくれるところに感動しました。
いまだにかなり美人とはいえ、ついて行けないと彼に言われてしまっても責められないぐらい、危険に飛び込んでいく彼女ですからね~(笑)
若くて強いのも当たり前だった?初期と違い、現実と同じように歳を重ねながら、ここまで活躍させ続ける作者も、すごい!
面白く読めました☆