山本やよいのレビュー一覧

  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    ミス・マープルシリーズ6作目。
    1953年の作品。


    ロンドンの実業家、レックスフォーテスキュー氏が何者かに毒殺された。ロンドン警視庁のニール警部は、フォーテスキュー氏と生活を共にしている家族の犯行と睨み、フォーテスキュー氏の住むイチイロッジの捜査を始める。このイチイロッジの周りを囲むイチイの木から取れるタキシンが毒の原因だったからだ。フォーテスキューの若く美しい妻アデルが容疑者と目されたが彼女もまた毒殺され、さらにメイドのグラディスも殺されてしまう。昔雇っていたメイドのグラディスの死を知ったミス・マープルは、彼女の仇を討つためニール警部の捜査に協力する。


    見立て殺人は本当にゾクっとして面白いですねぇ。
    イギリスの童謡、マザーグースの歌詞に見立て、黒ツグミ、ライ麦、洗濯バサミなどを使った殺人が行われます。
    ポワロシリーズでは5匹の子豚、そして誰もいなくなった、でも見立て殺人が出て来ますが、マザーグースに馴染みのない私にはイマイチピンと来なかったりします。
    それでも本当に最後までハラハラドキドキ楽しませてもらえました。
    犯人は気が狂った殺人者なのか?犯人が全然わからない!

    でもこの作品、ミス・マープルシリーズでは一番マープルの出番が少ないのでは?
    主人公はロンドン警視庁のニール警部です。クラドック警部とは違って切れ者の彼。クラドック推しの私ですが彼もまたかっこいい。かなりいいところまで真相に近づきますが、しょうがなく婆さんの力を借りるか…といったスタンスです。
    ニール警部の補佐役で、ちょっと抜けてるヘイ部長警部もいい味出してますねぇ。

    0
    2025年01月28日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    名作ミステリーというのがどういうものか考えるとそれは何度読んでも安心できる読後感があるものというのが私の中ではある。その名作とよぶにふさわしい作品の一つがこの「ポケットにライ麦を」である。
    まず題名がとても好き、とてもおしゃれで心を掴む。どんな話になるのだろう、どういう意味があるのだろうとワクワクする。
    マザーグースを用いた見立ての連続殺人、容疑者になる個性強めの一族、絡み合う謎を読み解いていくと一人一人の人間描写の素晴らしさを肌で感じる。「ポケットにライ麦を」の意味がわかるとき、マザーグースの意味がわかるとき、ゾワゾワとする。
    真犯人の犯行の手口や動機、それをマープルがどのように導き、そして解決に繋げていくか。ラストの終わり方の切なさ、悲しさ、怒り、そして喜びを肌で感じる一気読みになりました。

    0
    2025年01月06日
  • 五匹の子豚

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1943年原書 桑原千恵子訳
    五匹の豚はマザーグースの数え歌

    ・ポアロ →探偵
    ・カーラ.ルマルション→21歳の美しい女性
               目がキラキラしている
     カーラ母がカーラ父を殺して
     叔父夫婦に引き取られ
     何不自由なく成長
    ・アミアス.クレイル→カーラ父 画家 芸術家
    ・カロリン.クレイル→カーラ母 
     
    カーラが21歳の時
    父母の遺産と母の手紙を受け取る
    カーラがポアロに
    父母の事件の調査を依頼
     (母の手紙には自分は無実だと..)

    ・ジョン.ラタリー→カーラの婚約者

     ・モンタギュー.ディブリーチ卿
     ・クエンティン.フォック
    ・ジョージ.メイヒュー
     ・ケレイブ.ジョナサン    →弁護士達

    ・①フィリップ.ブレイク→株仲介人
                 アミアス親友
    ・②メレディス.ブレイク→薬草作り
                 ①フィリップの兄
    ・③エルサ.グリヤー→ アミアス浮気相手
               絵のモデル
     〜ポアロからみると 
      まだ蕾のうちに 霜に襲われた花 の様な人
      現ディティシャム卿夫人
     一度しかない人生を
     思うままに生きた方がいいという
          "現代流"の思想の人 英雄崇拝者
    一方
      カロリン.クレイルは
       平凡な人の中にも
       人物を見つけることが出来る女性

    ・④アンジェラ.ウォレン
              →カーラ母の歳の離れた妹
     〜ポアロからみると
      不具という引け目をおっていながら
      自信と確信から生まれた
      気力.能力のある職業婦人
      好ましいとは思っていない

      「この人の 姉夫婦 の話は面白かった」

    ・⑤セシリア.ウィリアムズ先生
               →アンジェラの家庭教師
    〜ポアロからみると
      ヴィクトリア朝時代の
      厳しい躾を受けていた為
      精神 道徳的に拠り所を持ち
      嫉みや不満 後悔 等
      受け付けない確固とした自分を持っている
     『..大部分の子供は親が
      世話を焼きすぎるため..
    子供を可愛がりすぎて
      世話を焼きすぎるのです
      ...親が愛しながら
       必要以上に構わない
      健全ななおざり を実行..』

    「耳が痛いけれど...素敵な人だ」

    『..結婚というものが
      大切に扱われなければ
      国全体が堕落して
      立ち行かなくなります..
      .. 結婚という結びつきを
       非常に重要に考えております..』

    「こういう事を言う
      年配の女性に会ってみたい..
    と心の底から思った」

     最後の犯人当てはやっぱり面白かった

    直接話に関係ないけれど
    この本を読んで...

    小さい頃に身につけた
    〈善悪〉とか〈倫理観〉〈常識〉って
    一生を通しての
    〔羅針盤〕 の様な役割をしていて
    人生の終わりまで
    〔自分を守る鎧〕 の様なものだな..
    と思った

    子供を大人になるまで育てる
    機会が 又あったとしたら
              (絶対にないと思うけれど..)
    一番重要な事だと言って
    育てたいな...
          (個性とか自由とかいうのに
             囚われすぎたな..反省..)
    ...こんな感想が頭に浮かんだ

    この小説は
    凄く面白かった
    こういう小説を又読みたい
    と思った









    0
    2024年11月28日
  • モルディダ・マン

    000

    締まっています

    訳者さんはサラパレツキー等の翻訳で有名な方。
    ロストーマスには、マイケルパディロやウーのシリーズがあるが
    この主人公はそうしたシリーズとは別物の作品。
    最後に一気にアクションがあって事態を解決するのは、
    ロストーマスのお約束として、事態の説明をするのに
    頭でアクションがあり、うまいこと読者を掴むながれになる。
    この辺の進め方はとても上手い。
    翻訳は割と出てるけど電子化はされてないので、原文でゆきなさいとの思し召しなのか。
    お好みで。

    0
    2024年11月09日
  • 死線のサハラ 下

    Posted by ブクログ

    本作も変わらず素晴らしい
    日本人作家からは絶対に味わえない壮大なスケールのスパイ小説。息を呑む展開が続きページを捲る手が止まらなくあっという間に読み終わった。
    完全にフィクションと言えない複雑な情勢を背景にしてるところも考えさせられるものがある

    0
    2024年11月06日
  • ブラック・ウィドウ 下

    Posted by ブクログ

    途中から、大昔にハマったドラマ24を思い出させる怒涛の展開って感じでおもろかった
    訳者あとがき曰く、次作決着編っぽいし早く読みたい
    あとやっぱり訳者の技術力感じる 原文はきっと難しい英語だと思うもんw

    0
    2024年10月27日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    アガサ・クリスティー、読み始めて10冊目。
    どれも面白く読んだが、この作品が今までで一番好みだった!

    0
    2024年09月16日
  • 英国のスパイ

    Posted by ブクログ

    前作同様、重厚でとても面白い。
    大作映画の映像を観ていると感じるくらい、個人的に没入感がすごくてあっという間に読み終えてしまった。
    それに、各キャラの会話のやり取りの内容やリズムが好き

    0
    2024年08月22日
  • 亡者のゲーム

    Posted by ブクログ

    面白いしスケールがデカい!
    登場人物が覚えきれなくて、誰だっけ?ってなった人がちらほらいたのも確か笑
    Googleマップ片手に調べながら読み進めると旅行気分も味わえるのでオススメです

    0
    2024年07月27日
  • 書斎の死体

    Posted by ブクログ

    ミステリ小説なのだから、事件の導入は惹き込まれるものか?その作品で扱われるトリックは意外なものだったか?という点は評価に直結する部分なのだろうけど、それが小説である以上は見逃せない点はその作品が魅力的であるかという点で
    そして作品が魅力的になるかどうかは物語の構成の巧みさだったり、人物が活き活きとしているかという点等が左右するかと思うのだけど、本作は後者がとても高いレベルで成立していると思えたよ

    勿論事件の導入は素晴らしい点は言うまでも無い
    朝、起きたら自宅の書斎に見知らぬ女の死体が転がっていた。初動捜査では死体の素性に全く見当がつかず、暫く経ってから家族でも何でもない男性の通報により素性が判明するという筋書きの時点で事件に惹き込まれる

    でも、本作の場合は所狭しと活力の感じられる人物が登場する点も言及せずに居られないね
    登場人物一覧に掲載されている人物達だけでなく、ワンシーンしか登場しないモブキャラクターですら人柄に関し細やかに表現され、それがどのような人物か一目で判るようになっている

    少ししか登場しない人物すら様々に物事を考えているのだと感じられる。そして、それらの人物が口にするのは事件に対する憶測、つまりは噂話だね
    本作はマープルが探偵役。彼女とて村のお婆さんとして噂話を好む人物では有るけれど、それだけに死体が発見された家を中心としてどのような噂話が飛び交うか予想できる。それによって生じる理不尽を回避しようと尽力する
    また、噂や憶測が盛んに飛び交うものだから、容疑者達の何気ない憶測が意外なヒントになったりするのも面白い

    マープルはいつもの手法として自分の人生経験で見聞きした人物達との関連を事件関係者に見る事で推理を進めていくのだけど、真相解明の決定打となったものには驚愕させられたよ
    何気ないけれど、人をよく知っていれば違和感を覚えずに居られないポイント。他人から与えられた情報に惑わされずそれを用いて真相を言い当てたマープルの姿からは他人の憶測などは容易に信じてはいけないのだと再認識させられたよ

    0
    2024年06月19日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ミス・マープルシリーズ。

    会社社長宅で起こった謎の連続殺人事件の真相に挑む物語。
    関係者である家族をはじめ家政婦、執事、メイドたち使用人もみな殺人動機がありそうで、とにかく全員が胡散臭い。
    事件の真相に関しては、想定外の人物が真犯人で驚いた。怪しい人物がたくさん登場してすっかり翻弄されてしまった。

    最後のマープル宛の手紙には切なくなった。もっと早くマープルの元へ手紙が届いていればどうにかなっただろうか。マープルの怒りと悲しみがじわじわ伝わってきた。
    そしてそんな怒り悲しみの次に起こるのは相反する感情"歓喜"。難解な事件の真相に辿り着けた喜びがマープルの体にみなぎる。それは探偵としての性なのか。最後の一文にゾクリとさせられた。面白かった。
    単なる品の良い老婦人ではないマープルの姿がとても印象的な作品だった。

    それにしても、マープルは何故事件が解決する前に一人帰郷してしまったのか。
    今回、事件現場に登場するのもかなり遅かったし。ミス・マープルシリーズということを忘れそうになった。

    0
    2024年06月05日
  • コールド・リバー 下

    Posted by ブクログ

    シリーズ21作目。実はこのシリーズは結構最初の方からリアルタイムで読んでいてお気に入りの作品。シリーズはその時々の世相も踏まえていて今回はコロナ禍の真っ最中のシカゴ。ヴィクは感染に気をつけながらもやっぱり危ない橋を幾つも渡り、危機一髪のドキドキからの家庭的な暖かさに満ちたエンディングがたまらない。
    次作は来年あたりかな。

    0
    2024年05月21日
  • ウィンター・ビート

    Posted by ブクログ

    今回、まさにカラダを張るヴィク。いつも泥まみれになってるけど、美女の設定なんだろうな。表紙は今回がいちばん好き。タフな感じがする。心の中に自分のヴィクがいるから、顔はあんまり描かないでほしいのです。

    0
    2024年03月14日
  • 書斎の死体

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    マープルシリーズ2冊目。1942年の出版ということは戦争真っ只中。英国は平和な印象。ある朝、アーサー・バントリー大佐の書斎で見知らぬ女性の死体が発見された。今回のミステリーは、①何故大佐の書斎で女性の死体が見つかったのか?②この女性は誰なのか?大佐の愛人なのか?でも本人は強く否定。死体の身元が明らかになるが、そこには遺産を巡る思惑が。今回も怪しい者がやっぱり。でっ、死体の確認をしたのは、あ~奴だったか!えっ、奴は結婚していたの?見破れなかった悔しさが残るけど、これはアンフェアなうな気がするけどどうかな?⑤

    0
    2023年12月17日
  • クロス・ボーダー 下

    Posted by ブクログ

    無関係だと思ってた二つの事件が繋がりだしてからのスケール感とスピード感。本作も読みはじめたら一気読み確実。悪い奴に何度も襲われるが、お馴染みの隣人や友人、新しい恋人や犬達、頼りになるメンバー総出演で、現在進行形で解決できない社会的問題は山積みだけど、なんとか危機一髪で生還するヴィク。打ち身青あざ作ったら当分治らない私にしてみれば、あり得ないほどの怪我を負いながらよくぞご無事で!

    0
    2023年09月12日
  • 亡者のゲーム

    Posted by ブクログ

    スパイ小説のようでもあるが、コミカルな要素もあり、良い意味で期待を裏切られた感じ。

    他の作品も楽しみ!

    0
    2023年09月01日
  • ペインフル・ピアノ 下

    Posted by ブクログ

    表紙の犬はベア。ミッチもペピーもお馴染みのメンバーも今回は出番がやや控えめだけど、ヴィクが巻き込まれる物騒で命懸けの探偵稼業に最後までハラハラさせられっぱなし。上下巻一気読みせずにはいられない。恒例の著者による謝辞に涙。

    0
    2023年08月19日
  • ペインフル・ピアノ 上

    Posted by ブクログ

    本屋さんで新刊が出ているのに気付くなんて、なんたる不覚(と思ったら前作『クロスボーダー』も未読だったが)相変わらずのっぴきならない状況のまま怒涛の勢いで一気に下巻まで読ませるのはさすがのひと言!

    0
    2023年08月19日
  • 五匹の子豚

    A

    購入済み

    面白かった

    面白かった。
    つくづく自分の目は節穴だなと思った。
    なるほど、人間の心理ってそういうことなんだね。
    いや自分が世間知らずなだけかな。
    とにかく面白かった。

    0
    2023年08月18日
  • クロス・ボーダー 下

    Posted by ブクログ

    2018年にアメリカで、2021年に翻訳発行されたサラ・パレツキーのV・I・ウォーショースキーもの、20作目、後半。
    Vはヴィクトリア、通称はヴィク。
    女性の私立探偵です。

    ロティの甥フェリックスは、中東での遺物発掘をめぐる事件に巻き込まれていた。
    元夫の姪リノは、勤め先のパーティーで接待をさせられたらしい。
    元夫ディック・ヤーボローは弁護士で、企業の仕事をしているが、フェリックスの事件とも絡みあう要素が出てきます。
    ディックの今の妻はなかなかお似合いの嫌な感じの態度を取るのだったが、姪をヴィクの所に行かせたのは、ある意味善意からであったり。

    大筋のスケール感と、スリルある展開と、登場人物のちょっとした人間臭さ。
    面白く読めました。
    それにしても、カナダの氷原まで行っちゃう?~60代にして、八面六臂の活躍がすごい!

    0
    2023年08月11日