山本やよいのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレミス・マープルシリーズ。
会社社長宅で起こった謎の連続殺人事件の真相に挑む物語。
関係者である家族をはじめ家政婦、執事、メイドたち使用人もみな殺人動機がありそうで、とにかく全員が胡散臭い。
事件の真相に関しては、想定外の人物が真犯人で驚いた。怪しい人物がたくさん登場してすっかり翻弄されてしまった。
最後のマープル宛の手紙には切なくなった。もっと早くマープルの元へ手紙が届いていればどうにかなっただろうか。マープルの怒りと悲しみがじわじわ伝わってきた。
そしてそんな怒り悲しみの次に起こるのは相反する感情"歓喜"。難解な事件の真相に辿り着けた喜びがマープルの体にみなぎる。それは探偵としての性なのか。最後の一文にゾクリとさせられた。面白かった。
単なる品の良い老婦人ではないマープルの姿がとても印象的な作品だった。
それにしても、マープルは何故事件が解決する前に一人帰郷してしまったのか。
今回、事件現場に登場するのもかなり遅かったし。ミス・マープルシリーズということを忘れそうになった。 -
購入済み
面白かった
面白かった。
つくづく自分の目は節穴だなと思った。
なるほど、人間の心理ってそういうことなんだね。
いや自分が世間知らずなだけかな。
とにかく面白かった。 -
Posted by ブクログ
2018年にアメリカで、2021年に翻訳発行されたサラ・パレツキーのV・I・ウォーショースキーもの、20作目、後半。
Vはヴィクトリア、通称はヴィク。
女性の私立探偵です。
ロティの甥フェリックスは、中東での遺物発掘をめぐる事件に巻き込まれていた。
元夫の姪リノは、勤め先のパーティーで接待をさせられたらしい。
元夫ディック・ヤーボローは弁護士で、企業の仕事をしているが、フェリックスの事件とも絡みあう要素が出てきます。
ディックの今の妻はなかなかお似合いの嫌な感じの態度を取るのだったが、姪をヴィクの所に行かせたのは、ある意味善意からであったり。
大筋のスケール感と、スリルある展開と、登場人物のちょっとした人間臭さ。
面白く読めました。
それにしても、カナダの氷原まで行っちゃう?~60代にして、八面六臂の活躍がすごい! -
Posted by ブクログ
ネタバレ探偵ウォーショースキーの20作目。
やはりヴィクはシカゴでないと。
元夫の姪と親友ロティの甥と、
相変わらず身内の事件に奮闘している。
姪の姉妹は姉が行方不明、甥の方は殺人事件の容疑者。
それぞれ、大富豪だちのカリブ海でのいかがわしいバカンス、
シリアの古代遺物の密輸入へと広がり、
ヴィクはオリエント研究所の窓からぶら下がったり、
森林の小屋に閉じこめられたり、
最後にはカナダの国境を超えて川に流されていた。
元夫はお金持ちになっているのに、
その姪たちがホームレスで悲惨な生活を送っていたという設定は、
かなりショッキングだった。
(下巻へ続く) -
Posted by ブクログ
ハードボイルドですねえ!おまけに主人公は女の探偵
親友の甥が 殺人事件の犯人と思われ
同時に 自分の姪が行方不明になる。
同時に捜査しなくちゃいけない。
おまけに 若い子は大人を信用してないから さっぱり本当のことを喋らない。
行方不明になった姪の妹が 目の前で攫われる。
可愛がってた犬が犯人をおって戦い 大怪我をする。
犬好きな私には 犬の安否の方が気にかかる。
しかし この主人公 どこまでそんな体力があるのか?
と思っちゃうんだけど なんかこの人 初めてこの本で会った人のは思われない
なんか 身近な感じがする。
ともあれ 久しぶりの外国の話し
人の名前 覚えられなくて それが一番大変ですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレガブリエルシリーズ最新作。ローマ教皇が突然亡くなり、コンクラーベが行われる。教皇の最側近の司教は死亡原因等に不信を持ち、ガブリエルに助けを求める。作者は全てフィションであると明言しているが、ローマ・カトリック教を支配しようとする聖職者、極右政治家の欲望があらわになるにつれ、現実にありうるのでは思ってしまった。本作の主要なテーマはユダヤ教とキリスト教にある。ユダヤ人はなぜディアスポーラとなったのか。何故長い間迫害の対象となったのか。全てはキリストの死に始まるがそれは事実なのか。歴史というものは、時の権力者によっていかようにも書き換えられてたきたという事を改めて思った。
著名な経済学者であるポール・クルーグマンは、「反ユダヤ主義と人種差別を土台としたポピュリズムの台頭には関連性がる」と言っている。”偏見が野放しになったとき、自分が犠牲者の一人となる確率が高いことを、我々の大部分は承知しているように思う”。人間が人間である以上は差別はなくならない宿痾なのかもしれない。しかい同氏の言葉にあるように差別の矛先は誰にでも。そして自分にも向かうこと認識するべきなのであろう。