山本やよいのレビュー一覧

  • ウィンター・ビート

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    今回、まさにカラダを張るヴィク。いつも泥まみれになってるけど、美女の設定なんだろうな。表紙は今回がいちばん好き。タフな感じがする。心の中に自分のヴィクがいるから、顔はあんまり描かないでほしいのです。

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    2024年03月14日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    ネタバレ

    恐るべき連続見立て殺人…。
    犯人はきっとあの人物…と思わせておいての更なる展開に驚きました。

    しかし、卑劣な犯人であった。

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    2024年02月29日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    会社社長が毒殺され、続けざまに社長の夫人と小間使いの女性が殺される。
    捜査にあたるのはニール警部。そして犠牲者のひとりと接点のあるミス・マープルが事件解決のために社長の屋敷を訪れた。屋敷の人々は皆一癖も二癖もある人物達。マザーグースの童話になぞらえた殺人や過去の遺恨、莫大な遺産など、様々な思惑と秘密がひしめく屋敷の中で、ミス・マープルとニール警部はそれぞれの視点から事件を追い、ついに冷酷無比な犯人を突き止める。

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    2024年02月12日
  • 五匹の子豚

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    私はポアロ

    会社で不正事件が発覚

    毎日関係者に聴き取りを行い
    証言を突き合わせると辻褄が合わない

    誰かが嘘をついている
    でも、それは誰だ

    何が真実で何が嘘なのか
    関係者が隠そうとしている真実は何だ

    ↑というのは私の話で
    これを聞いた友人が貸してくれた本

    まさに私はこの本のポアロだった

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    2024年01月13日
  • 書斎の死体

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    ネタバレ

    マープルシリーズ2冊目。1942年の出版ということは戦争真っ只中。英国は平和な印象。ある朝、アーサー・バントリー大佐の書斎で見知らぬ女性の死体が発見された。今回のミステリーは、①何故大佐の書斎で女性の死体が見つかったのか?②この女性は誰なのか?大佐の愛人なのか?でも本人は強く否定。死体の身元が明らかになるが、そこには遺産を巡る思惑が。今回も怪しい者がやっぱり。でっ、死体の確認をしたのは、あ~奴だったか!えっ、奴は結婚していたの?見破れなかった悔しさが残るけど、これはアンフェアなうな気がするけどどうかな?⑤

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    2023年12月17日
  • 五匹の子豚

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    再読。
    クリスティの中で好きな作品の一つ。
    回想の殺人をあつかうものとしては「スリーピング・マーダー」と並ぶ傑作だと思う。クリスティを読んで思うのはミステリー以上にストーリーテラーとして優れているということ。上手いよねぇ。

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    2023年11月29日
  • 五匹の子豚

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    数年振りの再読。
    やっぱり面白い。
    初めて読んだ時はとてつもなく感動したし、“回想の殺人”というジャンルもこの作品で知った。
    過去の事件の真相を関係者五名の証言から導き出す過程が見事。
    これこそがポアロの真骨頂だな。
    犯人も分かっているのに、あっという間に読み終えてしまった。

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    2023年10月12日
  • 五匹の子豚

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    ぐいぐいと引き込まれていく、トリック的なものは存外と簡単だけれど、人の思惑というものの絡み合いというものが丁寧に描かれていて、普遍的な愛憎がもたらす悲喜劇がとても魅力的だった。

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    2023年09月25日
  • クロス・ボーダー 下

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    無関係だと思ってた二つの事件が繋がりだしてからのスケール感とスピード感。本作も読みはじめたら一気読み確実。悪い奴に何度も襲われるが、お馴染みの隣人や友人、新しい恋人や犬達、頼りになるメンバー総出演で、現在進行形で解決できない社会的問題は山積みだけど、なんとか危機一髪で生還するヴィク。打ち身青あざ作ったら当分治らない私にしてみれば、あり得ないほどの怪我を負いながらよくぞご無事で!

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    2023年09月12日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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     久しぶりの一気読み!冒頭超絶美人っぽいミス・グローヴナーを登場させておいて映像的に話に入り込ませるとすぐさま事件発生。そこから安定感あるニール警部が話を進めていく。最初の事件の余韻も冷めやらぬなか、次の事件が…このスリリングな展開は数あるクリスティ作品の中でもかなり秀逸な出来だと思う。

     ミス・マープルはかなり活動的。昔探偵大図鑑的なところで紹介されていたミス・マープルはロッキングチェアで編み物編みながら噂話から推理する、という感じだったと思うが、実際に読んでみると全く違いとても活動的でおしゃべり。実際のキャラの方がずっと魅力的。

     クリスティ作品の名作に劣らず、登場人物それぞれもまた魅

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    2023年09月05日
  • 亡者のゲーム

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    スパイ小説のようでもあるが、コミカルな要素もあり、良い意味で期待を裏切られた感じ。

    他の作品も楽しみ!

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    2023年09月01日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    ミス・マープルもの。だが、ミス・マープルは途中参加でおいしいところを持っていっている感じ。
    クリスティーらしいミステリーもさることながら、家政婦を初めとした使用人の心理の関わり方が良かったですね。

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    2023年08月20日
  • ペインフル・ピアノ 下

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    表紙の犬はベア。ミッチもペピーもお馴染みのメンバーも今回は出番がやや控えめだけど、ヴィクが巻き込まれる物騒で命懸けの探偵稼業に最後までハラハラさせられっぱなし。上下巻一気読みせずにはいられない。恒例の著者による謝辞に涙。

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    2023年08月19日
  • ペインフル・ピアノ 上

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    本屋さんで新刊が出ているのに気付くなんて、なんたる不覚(と思ったら前作『クロスボーダー』も未読だったが)相変わらずのっぴきならない状況のまま怒涛の勢いで一気に下巻まで読ませるのはさすがのひと言!

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    2023年08月19日
  • 五匹の子豚

    A

    購入済み

    面白かった

    面白かった。
    つくづく自分の目は節穴だなと思った。
    なるほど、人間の心理ってそういうことなんだね。
    いや自分が世間知らずなだけかな。
    とにかく面白かった。

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    2023年08月18日
  • クロス・ボーダー 下

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    2018年にアメリカで、2021年に翻訳発行されたサラ・パレツキーのV・I・ウォーショースキーもの、20作目、後半。
    Vはヴィクトリア、通称はヴィク。
    女性の私立探偵です。

    ロティの甥フェリックスは、中東での遺物発掘をめぐる事件に巻き込まれていた。
    元夫の姪リノは、勤め先のパーティーで接待をさせられたらしい。
    元夫ディック・ヤーボローは弁護士で、企業の仕事をしているが、フェリックスの事件とも絡みあう要素が出てきます。
    ディックの今の妻はなかなかお似合いの嫌な感じの態度を取るのだったが、姪をヴィクの所に行かせたのは、ある意味善意からであったり。

    大筋のスケール感と、スリルある展開と、登場人物

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    2023年08月11日
  • 五匹の子豚

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     クリスティの長編ミステリー。ポアロシリーズ。
     クリスティの傑作は沢山あるが、今作は紛れもなく傑作の一つであり、名探偵エルキュール・ポアロとは何物なのかを理解する上で欠かせない作品だ。ポアロの推理方法は人々の心理の中にあり、足跡やタバコの吸い殻といったものを拾い集めるのはかれのやり方ではない。今回は十六年前の事件であり、状況証拠等は存在しないが、5人の当事者達の記憶を巡り手記を書かせ、過去を手繰り寄せながら真相に到達する。
     ポアロの元を訪れた依頼者は、結婚するにあたり自身の過去について真実を知る事を望む。彼女の父親は画家であり、母親が殺害容疑で逮捕されていた。獄中からの手紙にて、自身は無実

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    2023年08月02日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    なんて豊かなミステリだろう。
    細部まで理が詰まったミステリもいいがこの作品のような人間を描くものも価値がある。全ての登場人物にしっかりとパーソナリティが与えられている。伏線の散りばめられ方も上手いし、最後に手紙を持ってくるのもいい。人間の良心と悪意の見事なコントラスト。
    ミス・マープルは合理的に思考しながらも常に対面する人物の内面に目を向けている。その視線には強烈な悪への敵意と常に他人に踏みにじられる弱い人間への愛がある。

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    2023年03月20日
  • 否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる闘い

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    法廷闘争の形をとった叙事録。小説という方もおっレるが個人的に異なると思う。いくばくか端折っていると思うものの、4年間にわたるリップシュタット教授の視点から見た景色。

    「私自身の意見が誤った形で伝えられるのを黙って聞いていなくてはならないのがいかに神経を減らすことにか」と述べる通りの時間が続く。
    ⇒真実と偽りをはっきりさせることが闘いの争点。

    もとはと言えば~ホロコーストにヒトラーが関与している事の否定を英 歴史家アーヴィングが裁判で訴えたことに始まる。
    相手方は歴史学者リップシュタット、罪状は名誉棄損。

    あとがき、付記を覗いても540頁余に及ぶ対策の殆どは日々行われる法廷の回顧。
    真偽を

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    2022年07月15日
  • クロス・ボーダー 上

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    ネタバレ

    探偵ウォーショースキーの20作目。

    やはりヴィクはシカゴでないと。
    元夫の姪と親友ロティの甥と、
    相変わらず身内の事件に奮闘している。

    姪の姉妹は姉が行方不明、甥の方は殺人事件の容疑者。
    それぞれ、大富豪だちのカリブ海でのいかがわしいバカンス、
    シリアの古代遺物の密輸入へと広がり、
    ヴィクはオリエント研究所の窓からぶら下がったり、
    森林の小屋に閉じこめられたり、
    最後にはカナダの国境を超えて川に流されていた。

    元夫はお金持ちになっているのに、
    その姪たちがホームレスで悲惨な生活を送っていたという設定は、
    かなりショッキングだった。

    (下巻へ続く)

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    2022年03月10日