山本やよいのレビュー一覧

  • 五匹の子豚
    回想の殺人ということで、物的証拠もなく推理が進んでいく。この点はあまり好みではない。

    しかし登場人物の証言によって構成される偽りの事件と真相が、あまりにかけ離れているにも関わらず論理的で自然なものだった。したがって、事件と証言に関しては最高峰だと思う。

    以上より、好みではないが、しかしそれでも最...続きを読む
  • 五匹の子豚
    美しく悲しいラブミステリー
    クリスティの隠れた名作です。
    同じような記述を何回も読むことになるので飽きっぽい人には不向きかも
  • 亡者のゲーム◆ハーパーBOOKS創刊記念◆無料立読み版

    最後まで読みたい

    典型的なミステリー作品ではありますが、なかなか一筋縄では解決しない事件と、それに携わる人々の人間関係が浮き彫りになる、面白い作品だと思います。情報収集などにあちらこちらへと動き回りがんばるガブリエルにはエールを送りたいです。
  • 五匹の子豚
    クリスティーファンがこぞってその名前をあげる知られざる名作。なるほど面白い。
    加害者が亡くなった16年前の事件。一件するとなんの変哲もない男女の絡れでの犯行としか考えられない事件の真実にたどり着いた時、クリスティー作品の中でも最も印象的な犯人の姿を目にすることごできる。
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕
    最後の最後の答え合わせが爽快だった。
    完全にミス・ダブを疑ってたから、だまされたーてなったけど、パーシヴァルは知ってて結婚したのかな?結婚するとき経歴調べなかったのかな…。
    よくあるパターンだけど、あんまり魅力的じゃない女の子がイケメンに騙されるエピソードを見るとかわいそうになっちゃう。
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕
    イギリスの古い富裕層の習慣や考え方が面白くて、マープルおばさんものを見つけるとつい買ってしまう。

    お金や権力にまみれた嫌な奴ばかりの中で起きた事件の犯人が数少ない「いい人」だと思ってた人物だったりするとショックが大きい。
  • 五匹の子豚
    これはおもしろい。傑作ですね。

    題名から、NHKみんなのうたの『五匹のこぶたとチャールストン』と関係があるマザーグース系のお話かと勘違いしたけど、何の関係もなし。

    真相を知って一番ショックを受けたのは、16年前に犯人とされ獄中死したキャロラインの妹のアンジェラだろう。自分の悪戯の意図を誤解した姉...続きを読む
  • カウンター・ポイント

    親戚~

    今回はヴィク自身のつながりの事件捜査。作品がおおくなるほど親戚やら何やら結構多いのよね~、初めの頃は、えっ?いとこなどと驚いていたが今では驚かなくなったし、シリーズが続くことを願いつつ、自分がそのうちヴィクの歳を超えてしまいそうで怖い(笑)
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕
    ミス・マープルがとてつもなくかっこいい。
    愛らしいインコのように話を聞く老婦人。それでいて復讐の天使でもある老婦人。
    ミス・マープルは犯罪を憎む正義の味方としての側面を強くして私達の前に現れる。彼女の横顔に浮かぶ憤激の色、その力強い瞳に直感する。これは復讐の女神ミス・マープル誕生の物語だと。
    終始漂...続きを読む
  • クロス・ボーダー 上
    ハードボイルドですねえ!おまけに主人公は女の探偵

    親友の甥が 殺人事件の犯人と思われ

    同時に 自分の姪が行方不明になる。

    同時に捜査しなくちゃいけない。

    おまけに 若い子は大人を信用してないから さっぱり本当のことを喋らない。

    行方不明になった姪の妹が 目の前で攫われる。

    可愛がってた犬...続きを読む
  • 五匹の子豚
    5

    上手いなあ。
    いつかいい感じのうろ覚え状態で再読して楽しむときのため、詳しい感想は書きたくないのだが、この作品はいつまで経っても忘れられないかもしれない。
  • フォールアウト
    オズの魔法使で知られるカンザス州ローレンスを舞台にした本作でも、お馴染みのメンバーは健在。ぺピーなどはいつもよりも登場場面が多いほど。いつもと違う生活で、ヴィクはいつも以上に絶体絶命の大ピンチ。恋人ともうまくいかず、八方塞がりの状態から、さてどうなるか。黒人差別や反核運動、土壌汚染など大きな社会問題...続きを読む
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕
    ここまで気持ちを強く揺さぶられるラストは他に思いつかない。
    ほぼ取り柄のない女の子が死の直前に送った拙い手紙と写真で、これ以上ないほど鮮やかに犯人を指した、という点で切ないと同時に爽快感がある。その子は手紙に書いた通りの思いだったんだろうけど、なぜ1枚しかない好きな人の貴重な写真を手放す(屋敷内の彼...続きを読む
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕
    登場人物の時点で円卓ならランスロットが犯人かもってなったけど内容読んでたら家政婦やら新妻やら怪しい人がわんさかいるのでやっぱ違うかなとなってしまった
    おばあさん、かなり好き すぐ辞めてしまうかもしれない小間使いの子にまで心を割いてくれてて、あたりは強いけどいい人よね

    最後のマープルに助けを呼ぶ手紙...続きを読む
  • 教皇のスパイ
    ガブリエルシリーズ最新作。ローマ教皇が突然亡くなり、コンクラーベが行われる。教皇の最側近の司教は死亡原因等に不信を持ち、ガブリエルに助けを求める。作者は全てフィションであると明言しているが、ローマ・カトリック教を支配しようとする聖職者、極右政治家の欲望があらわになるにつれ、現実にありうるのでは思って...続きを読む
  • オリエント急行の殺人

    まだ読んでない人がうらやましい

    まだ読んでない人がうらやましい
    というのにふさわしい本です。
    二回目に読んでも面白いけど、
    やはり初めて読んだときの衝撃にはかなわない。
    初めて読む人は大切に読んでください。
  • 五匹の子豚
    読み終えてまず、「伏線が見事である」と感じました。
    描写一つ一つ全てに意味があり一つの行動が他のシーンで大きな役割を果たす瞬間が鳥肌モノです。伏線回収の最後数十ページは恐らく5回は鳥肌立てました笑
    好きなシーンはクレイルが書いた絵は、実は絵のモデルであるエルサが愛する男が死ぬのを見つめている絵だとポ...続きを読む
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕
    ミスマープルのカッコよさもさることながら、物語に出てくる人物ー特に女性ーの心情をうまく見せた物凄い作品だった。
    推理を披露し終えたあと、ミスマープルに届いた手紙とその手紙を読むミスマープルの描写はかなり印象的。今でも多くの作品で見られる、異性との求愛競争に負ける人間の虚しい人生に虚しく感じられる。
  • 五匹の子豚
    ポアロシリーズは、ポアロの存在が途中まで薄れて結末で急に出てくる。容疑者の些細な言動(言葉遣いや無意識の行動)の全てに意味がある、という前提のもとで推理する様子が泥臭く人間的である意味で合理的だ。
    ポアロが事件の本筋には関係のない唐突な推理をするときは、置いてけぼりにされた気分になりちょっと悔しい。...続きを読む
  • 夜明けを待ちわびて【mirabooks】
    世話をしていた大家の死去に伴い、彼の息子に連絡をした看護師リジー。かつて父から暴力を受けていたため、戸惑いつつ彼女の元を訪れたショーン。やっと本気の女性に逢えた彼は、お金目当ての女性に嫌気がさしていた為に、大富豪であることを隠す。そのせいで、何度もリジーを傷つけるショーンはホンマにアホでイラッとさせ...続きを読む