山本やよいのレビュー一覧

  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕
    マープル
    なかなかミスマーブルがでてこなかった。ほんの端役と思った人物が哀れであった。魅力ある悪い男には良心がないものだ。
  • 書斎の死体
    真犯人にはあまり意外性を感じなかったけど、クリスティ独特の人間模様の描き方が良かった。クリスティの作品を読めば読むほど、人生に深みが出る考え方を養っていけている気がする。
  • バーニング・シーズン
    探偵ウォーショースキーの6作目。

    今回は、父の妹、一家の鼻つまみ者がヴィクを事件に巻き込む。
    住んでいた高齢者・浮浪者のためのホテルから焼き出されて、
    ヴィクの住まいにやってくる。
    友達の選挙活動に参加したことと相まって、
    シカゴの建築業界の闇に首をつっこむことになる。

    すべからく女探偵に近づく...続きを読む
  • ダウンタウン・シスター
    探偵ウォーショースキーの5作目。

    ヴィクは生まれ育ったサウス・シカゴに戻り、
    幼なじみのキャロラインから調査を頼まれる。
    母親が秘密にしている実の父親が誰なのかを
    教えてほしいと。
    母親が勤めていた化学工場の誰かではないかと、
    探りを入れるヴィク。
    だが、調査は予想外の反応を引き起こす。
    その一つ...続きを読む
  • レディ・ハートブレイク
    探偵ウォーショースキーの4作目。

    医師ロティの看護師の妹が妊娠し、子供の父親の就職面接のために、
    車を出すヴィク。
    同行したその妹が産気づき、近くの病院に運び込むが、
    妹もその子供とともに亡くなってしまう。
    それだけでも悲しいできごとだったが、
    ロティに頼まれて様子を見に来た医師が殺され、
    ロティ...続きを読む
  • センチメンタル・シカゴ
    探偵ウォーショースキーの3作目。

    母のおばが長年経理を務めていた修道院から、
    株券偽造で疑われた、と救いを求めてきた。
    母にも自分にも冷たく当たっていたおばだったが、
    ヴィクは死の床にあった母との約束もあり、調査を約束する。
    だが、修道院に話を聞きに言った直後に、調査を取り消される。
    一方、前作で...続きを読む
  • レイクサイド・ストーリー
    探偵ウォーショースキーの2作目。

    いとこの有名なアイスホッケーの選手が亡くなり、
    遺言執行者になったヴィク。
    だか埠頭からミシガン湖に落ちた事故には思えず、
    調査を始める。

    バルク船に積んだ穀物の中に落ちたら命が無いという話は
    実際に聞いたことがあるので、
    コンテナを傾けて穀物を入れる倉庫や
    ...続きを読む
  • 愛の旋律は鳴り止まず
    ※感想は後日気が向いたら書くかも 気に入って読み返してます

    【覚え書き】
    エピローグにSurvivors' Club達の子供達が出てきたので羅列
    (スペル間違ってたらごめんなさい)

    1.Emes (Hugo and Gwendoline)
    Melody
    Pamela
    Arthur

    2.Hun...続きを読む
  • ブックショップ
    決して幸せな結末ではないのにそれほど悲しくもなくささやかなため息がもれた。小さな町で書店を開いた女性。古く、偏見もある土地での彼女を取り巻く人々。その心に寄り添い支えようとする人がいることにほっとする
  • 過去からの密使
    ガブリエル・アローンシリーズ最新作。今回はサウジアラビとヨーロッパが舞台。サウジの皇太子の娘が誘拐され、犯人の要求を受け入れたにも関わらず斬殺される。皇太子とガブリエルの目の前で。少女は中東での対立からのテロでもなく、宗教的な理由でもなく、単なる醜い欲望の犠牲者となった。金に関する欲望は人間をここま...続きを読む
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕
     初めてのミス・マープルシリーズ。マープルの存在感は割と控えめな印象を受けたが、マザーグースが題材のものってやっぱり面白い。そして誰もいなくなったを読んだ時のワクワク感を思い出して楽しかった。

     ただただ楽しくて一気読みしてしまった。結末に意外性もあって、単純にミステリーを楽しめる作品だったな。た...続きを読む
  • ミッドナイト・ララバイ
    ストーリー自体はワンパターンなんだけど、読むとやはり元気になるウォーショースキーシリーズ。自分の価値基準に従って生きる姿にすがすがしさを感じるからだろうか。
    新しい恋の兆しにワクワク。
  • 愛する心を取り戻すなら
    【ネタバレ有り】

    「サバイバーズ・クラブ」五作目。
    ベリック伯爵ラルフ・ストックウッドと準男爵の娘クロエ・ミュアヘッドの話。

    ヒューゴ、ヴィンセント、ベネディクト、フラヴィアンに続いて
    今回はラルフがヒーロー。
    彼は伯爵と書かれていましたが、実は儀礼的称号でして、
    公爵の跡継ぎ孫でした。

    やは...続きを読む
  • 亡者のゲーム
    総じて、面白かった。
    中盤から後半の作戦が展開するあたりはスリリング。
    序盤の回りくどいウィットに富んだ表現を多用するのは、もう文化的に仕方ない。
    最終的にガツンと敵をやっつけてもらいたいが、取引で妥当なところで決着を取っていくところはなかなかリアリティーある流れではないか。
    前の作品を順次読みたく...続きを読む
  • 赤の女 下
    <ガブリエル・アロン>シリーズの四作目。やはりこういったストリーの本は日本人にはかけないなぁと改めて思う。
    伝説の二重スパイ(モグラ)キム・フィルビーには、愛人の生ませた実の娘がいて、キムを愛人から奪い、自らの果しえなかった野望のために、スパイとして育て、英国情報部MI6に雇わせ、娘は父の遺志を継ぎ...続きを読む
  • ブラック・リスト
    数少ない上得意からの依頼で、夜間の侵入者についての調査を始めたところ、侵入者を追ううちに敷地内の池に落ちて死体を引き上げてしまう。侵入者と死体についてさらに調査を進めると、過去のシカゴの上流階級の内輪話に踏み込んでいくこととなるのだが、すでに亡くなった者もおり、複雑な人間関係を読み解くのに難航する。...続きを読む
  • ブックショップ
    なんかも切ない
    後、なんかどうしてもブランディッシュ氏に感情移入をしてしまう
    これが映画ではどのように描かれているのか気になる
    読みやすい
  • ガーディアン・エンジェル
    V・I・ウォーショースキーのシリーズ第7作目。老人2人の変死と事故にはじまり、企業の犯罪を暴くまでを、丹念に描く。アクションも派手。
  • ガーディアン・エンジェル
    隣人の友人が行方不明になり、死体となって発見される。近所の老婦人は入院中に飼い犬を処分され、息子と名乗る人物が後見人となっている。調査を進めるうちにこの2件は無関係ではなさそうに見えてくる。
    ストーリーより印象に残ったのが最後の元夫が自分の弱さを認めたこと。そしてヴィクに、2人がいい関係だった時もあ...続きを読む
  • センチメンタル・シカゴ
    何冊目まで読んだか忘れてしまったが、このシリーズは随分前に読んで結構面白かったのは覚えている。しかし内容も忘れていたので再読することにした。でもまた最初から読むのは癪に障るので3冊目から。
    株券の偽造発覚に端を発し、犯人を突き止めようとする探偵の主人公、ヴィク。職業は堅気じゃないけど、クールでドライ...続きを読む