山本やよいのレビュー一覧

  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    パーティー中に少女が殺された。
    参加していた作家のオリヴァーがポアロへ事件解決の依頼をするが。
    ポワロは物的証拠より関係者と話をし、推理を進めていきます。
    過去の事件も絡んでいるのか?
    なぜ少女は殺されたのか?
    クリスティー女史の王道的なストーリーかな。

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    2023年10月15日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    映画『名探偵ポワロ:ベネチアの亡霊』の予習として読んだ本作。
    ポワロの物語にしては(と言ってもそんなにたくさん読んでいるわけではないのだが)、連続殺人事件が起こるわけでもなく(と言いながら犠牲者が3人になっているのだが)地味な作品だったように思う。
    丁寧に読み込んでいくと、確かに犯人へと繋がるヒントは散りばめられていたようだが、今一つ腹オチはしない。
    大体、犯行に至る犯人の心情は身勝手なものと相場は決まっているのだが、本作の犯人はまさにその典型と言って良いだろう。
    その矛先が子どもに向けられたところが何とも後味が悪い・・・

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    2023年10月09日
  • クロス・ボーダー 上

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    ヴィクの身内ともいえる人物2人が別件で助けを求めている。行方不明に殺人容疑、いくらタフでも疲労困憊、上巻では元夫が何やら怪しいが、五里霧中状態。

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    2023年09月15日
  • クロス・ボーダー 上

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    最新作『ペインフルピアノ』を先に読んでいるから、皆(人間以外も)無事生還する事はわかっちゃいるけど。相変わらず読み出したらハラハラドキドキ、怒涛の勢いで下巻に続く。

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    2023年09月11日
  • フォールアウト

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    グインに夢中になっていて、読むのを途中で一旦止めていた、ヴィクことV・I・ウォーショースキーのシリーズ。長いこと読んでいるシリーズだと、登場人物が自分の友人のように思ってしまうことがあるけど、このヴィクもそういう主人公のひとり。シカゴを本拠地に活動する私立探偵だ。

    読み始めた頃は、憧れのお姉様って感じで、ほんとに身近でカッコいいと思った。こちらが社会人になって、親近感の質は変わっていくが、このシリーズ、作品の中でも時間が経ってるので、もう彼女は50代。でも相変わらずパワフルで美人で、熱い。行動派だ。

    ヴィクの姪っ子、バーニーが友達と一緒に持ち込んだ依頼は、オーガストという、映画監督志望の青年を探して欲しいというもの。老女優、エメラルドと一緒にカンザスに行ったきり、行方がわからないという。二人を追ってカンザスに飛んだヴィクだが、女優の生まれ故郷の小さな町にたどり着いた。どうもそこでは、合衆国の空軍が、不可解な核、ないしは、正体のはっきりしない、危険な何かの実験をやっていた過去があるらしいが…。

    核は怖い。いや、戦争に使われる兵器は全て怖い。だが、中でも怖いのは、核をはじめ、使っている側にも、使用後にどんな事態が引き起こされるか読みきれない、強大な武器たちだ。ヴィクは当初、行方不明の二人を探しているだけのはずだった。なのに気がつけば、過去の兵器実験にまつわる謎に、どんどん巻き込まれてゆく。

    町の人物は、みんな典型的な、スモールタウンのいいひと。ゴシップもよそ者への排除論理も吹き飛ばすような、実に恐ろしいものに目を閉ざしている。だんだん謎が解明されると

    「世界の何処かで、こんな恐ろしいことが、実際に起きているかも。」

    と、背が凍る思いがする。作品のスケールも大きいし、読み応えがあるが、ふと、現実をなぞっているような恐怖を覚えるのだ。本当は、たった一人の私立探偵に背負えるような秘密ではない。著者は、フィクションを通じて、戦争や、人間の手に負えない兵器の使用への警鐘を、強く鳴らしていると思う。こういうリアルな恐怖への疑似体験を通して、社会に訴えるメッセージがあるのも、パレツキーの作品のの特色だ。

    そんな中、敵ばかりの街で、味方が多少なりとヴィクにできると、それだから一層嬉しく、彼女の誠意が伝わると、ぐっと心でガッツポーズをしてしまう。一時期、ほんとにだいぶ前、ちょっとヴィクがパワーダウンしたかと思う時期があったのだが、これだけの事件を解決するとは、さすが。ファンとしては嬉しい。いつも彼女は、怒りも喜びも隠さない。悲しい思いをした人のために怒り、不当なことに怒り、命をかける。でも、その裏に、犬を愛する優しさや、心通じる人を求める温もりも持っている。繊細な一面がある。そこが良いのだけれど。

    今回、以前に刑事の恋人と別れたと同じような理由で、スイスに行ってしまったチェロ奏者の恋人に、別れを告げられている。一人涙を見せるヴィク。どんなにかつらかっただろう。

    次も既にあと二作。計四冊が上梓されている。同時期に4Fミステリの華として、ともに愛された、スー・グラフトンのアルファベット・シリーズが、作者の逝去によって、幕が下りた。これまた魅力的な主人公だった、キンジー・ミルホーンの活躍が読めなくなったことを思うと、ヴィクには元気でいて欲しいし、さよならしなくていい幸福にも、巡り合ってほしいところ。きちんと邦訳が出ているのはありがたい。山本やよいさんの訳も、相変わらずの冴え。次を読むのが楽しみだ。

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    2023年08月20日
  • クロス・ボーダー 上

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    サラ・パレツキーのV・I・ウォ-ショースキー・シリーズ、20作目。
    「フォールアウト」の次の作品です。

    元夫の姪の失踪事件と、親友ロティの甥に容疑がかかった事件。
    家族はいないのだが、身内のために奮闘することが多いヴィク。今回も熱いハートで活躍します。

    ロティの甥フェリックスの事件には、中東の考古学の遺物が絡んできます。
    助けに行ったヴィクに対して、フェリックスはなぜか、非協力的なのだが。
    研究者の所へ赴き、ちょっといい出会いもあったり。

    元夫ディックとは、若い頃におそらく互いにないものに惹かれ合って結婚したのだろうが、真逆すぎてすぐ別れた(笑)
    その姪にあたる姉妹とは縁が切れていてもおかしくないが、子供の頃に遊んでやった記憶があり、姉リノが行方不明だと訴えてきた妹ハーモニーを放っておくことなど出来はしない。

    1982年から書かれている、このシリーズ。
    年月とほぼ同じように、作中のヴィクも年齢を重ねているのだが、相変わらず元気でタフなのが素晴らしい。

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    2023年08月11日
  • 書斎の死体

    A

    購入済み

    面白かった

    最初から怪しい人物が犯人だったわけだが
    うまいこと誤魔化されてしまう。
    謎解きされて、なんで気づかなかったのだろうと思う。
    面白かった。

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    2023年07月30日
  • サマータイム・ブルース[新版]

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    シリーズの一作目。

    最初は主人公への共感ポイントゼロであまり好きになれなかったけど、だんだん慣れると面白い。
    向こう見ず過ぎるヒロインが繰り広げるアクションシーンが多く、映像化したら金ローで放送しそうな映画って感じ。

    探偵業は人脈がものを言うな。

    ウーマンリブ感溢れてて時代を感じた。

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    2023年06月21日
  • ペインフル・ピアノ 下

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    フォールアウトから暫く邦訳が出てこなくて心配していたところ、クロス・ボーダー、今作と続いてひと安心。
    巻末の作者謝辞によると、ご主人を亡くされたのかな。
    辛いお別れを乗り越えての執筆だったとのことだけど、読者としては、またヴィクの活躍を読ませてもらえて本当にありがたいことです。
    ヴィクもそうだけど、身体を大事にますますの活躍を願っています。

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    2023年05月22日
  • ブックショップ

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    裏切られた…。いい意味でも悪い意味でも。
    本好きな街の変わり者のサクセスストーリー!かと思いきや…
    表現が独特。どこか婉曲的で、語り手は常に宙を浮いている。ただし、ひどく低空飛行で。

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    2023年03月08日
  • アンネ・フランクの密告者 最新の調査技術が解明する78年目の真実

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    ネタバレ

    アンネの日記って知らない人はいないんでないか?って思うくらいの有名な本。

    アンネが連れて行かれた時に、アンネが日記をトランクに大事にしまったのに必要ないと言われトランクの中身をぶちまけられ…ずっと大事にして書き続けた日記をそんな風にされたら、すごく悲しいだろーに。
    アンネの一家を支援していた人は、アンネが戻ってきたらまた続きを書けるようにって軽い気持ちでナチスに見つからないようにこっそりと自分のオフィスの引き出しにしまっておいた。
    鍵がついてる書庫に入れたら、絶対にあやしまれ取られる。
    それなら鍵がついてない、何の変わりもない引き出しに。
    しかし、アンネは戻って来なかった。
    アンネの父にその日記は渡された。
    それがアンネの日記。
    当初は、信憑性が無いと言われ書籍化もされなかった日記。

    結局、密告者が分からない…
    その時代は、自分の家族を守るために必死で何でもしてた…
    誰が密告してても仕方ないってなってたのかな?
    アンネの父は、知ったらしい…

    読むのに、すごい時間がかかった。
    登場人物も多けりゃ、同じような名前の人が多く…

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    2022年08月15日
  • サマータイム・ブルース[新版]

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    おーフェミニズム小説だなーという強い印象。ただし安易さや甘さを徹底的に軽蔑しており、リバタリアニズムフェミニズムという感じ。
    特に面白かったのが、主人公のパートナーになりそびれた男、ラルフの弱々しさ。男性に特有の弱さを上手に掬い取って造形されていると思う。所属する組織を信奉してしまったり、自分の世界の秩序が脅かされるとヒステリックになってしまったり、といった彼の弱さは彼だけのものでなく男性全てが多かれ少なかれ持っていると思う。そしてかれが主人公を信用しきれなかった理由は女性の職業意識を無意識に軽視していたことだというのも、そのような偏見を持ってしまうため物事をフラットに見れなくなるという介錯をすれば男の弱点といえる。
    他方で抽象的な議論に淫する「過激派」女性運動家たちが愚か者として描かれるのも面白い。著者の価値観では、実際に行動して勝ち取った小さな陣地だけが女にとって意味のあるものなのだろう。極めて個人主義的だけど、個人として生き方を確立した強い女性同士の連帯は否定しない。個人的な有能さに支えられた甘くないシスターフッド。

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    2022年08月12日
  • 英国のスパイ

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    きっかけは英国の元皇太子妃が乗ったヨットの爆破事件だが、真相は単純とはいかずに話は展開していく。前作もそうだったけど、導入部と本体のストーリーの乖離感がこのシリーズの特徴なのだろうか。

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    2022年07月11日
  • 亡者のゲーム

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    ダニエル・シルヴァは初めて読む。シリーズ14作目とあって、案の定関係者や仲間がゾロゾロさらりと出てきて、名前を覚えようにも擬名まで並べられ識別が大変。更に過去の事件を織り交ぜたり思わせぶりに伏せてみたりのシリーズ物あるあるで、覚悟して読み始めたがちょっと負荷がかかりました。
    が、慣れればそれが絶妙のリズムになっていくのだろうから、嫌にならず読み進めていきます。

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    2022年07月06日
  • 獣狩り

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    自己破滅型で暴力衝動に駆られる主人公、飲むたびに酔い潰れてしまう女性心理学者、悪辣すぎる高利貸しの老婆、残虐非道な連続殺人を繰り返す犯人が入り乱れる果てに理不尽で悲惨な結末が訪れる物語なのだが、後味は悪くないのはなぜか、ということを続刊で考えてみたい。

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    2022年04月30日
  • クロス・ボーダー 下

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    ネタバレ

    (上巻より)

    ペピーはヴィクを襲った犯人を追い払ったし、
    ミッチは大怪我をしてしまったが犯人を追いかけるという大活躍。
    同じやつらが家に来た時は、もちろん、
    ミスター・コントレーラスがパイプレンチを振り回していた。
    いつものメンバーが元気そうで良かったし、
    オリエント研究所の所長が新しくボーイフレンドになったのも良かった。

    ペピーとミッチが一緒だからかもしれないが、
    ヴィクのランニングがだんだん楽しそうに思えてきた。
    運動は全く好きではないのに。
    毎日走れば、ヴィクのように不死身になれるのだろうか?

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    2022年03月10日
  • クロス・ボーダー 下

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    いつも期待を裏切らない。このシリーズは制覇してる。その事は訳者の山本やよい氏の訳が、素晴らしいからだ。海外文庫は訳者を見て選んでる。
    昔なら田中小実昌氏清水俊二氏等素晴らしい人達がいます。芹澤めぐみ氏のフロスト警部シリーズも最高です。

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    2022年03月07日
  • セプテンバー・ラプソディ

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    なんか中途半端な 3F 小説を読んでしまったので、やっぱりこういうときは V.I. だよなーと思って未読のうちから一冊を取る。このシリーズは大学時代にずいぶん読んだもので、今でも文庫・ハードカバー合わせて 10冊くらいは本棚に並んでいる。最後に読んだのが booklog にも登録されている「ナイト・ストーム」で 2012年、その前で本棚に入っている一番新しい作品は 2004年の「ハードタイム」だから 10年に一冊くらいしか読まなくなってしまった。

    最初の方はチンタラ読んでいたのだが、後半300ページくらいは夜を徹っして一気読み。そうそう、こういうのが読みたかったんだよ。一時期はおばあちゃんっ気を出して腰が痛いの疲れが取れないの言っていたヴィクだが(そのせいでちょっと距離を置いてしまったというのもある)、その路線は止めにしたらしく、いつものパワフルな女探偵が戻ってきていて嬉しい。あとは江口寿史のカバーイラストが戻ってきてさえくれれば、全冊揃えるのに。

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    2022年03月06日
  • アンネ・フランクの密告者 最新の調査技術が解明する78年目の真実

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    一度ではなかなか理解が難しい部分がある。何度か読み返したい。2度とこういうことのない、世の中にしたい。

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    2022年02月22日
  • 愛を知らない君へ

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    ネタバレ

    【ネタバレ有り】

    The Westcott Family Series一作目
    孤児院育ちの女性×公爵

    電子書籍の説明文で「??」となった私。
    孤児院育ちの庶子とおぼしき娘が何故莫大な財産の相続人に?

    読み進めていく内に、「ええーーー」な感想でした。

    亡くなった父親(伯爵)が儀礼称号の子爵だった頃、保養地のバースで出会った娘と「特別結婚許可証」を用いて結婚するも、その妻が亡くなる前に財産家のお嬢さんと「重婚」していたという、どうなのな話。

    確かに身分を隠せば最初の妻にも上流階級の人々にも重婚ばれない……かというと、バースで上流階級の知人に遭遇したらどうするのかと思ってしまった私。

    何にせよ、ヒロインの亡父ハンフリーのせいで、多くの人々の人生が狂ってしまったという……ハンフリーは業火に焼かれるべきですな。英国国教会に業火があるかは知らないけれど。

    とにかくそれまで上流階級で伯爵夫人・儀礼称号の子爵・伯爵令嬢(レディ)として生きてきたヴァイオラ・ハリー・カミル(私は伸ばさない方が発音しやすい)・アビゲイルは称号を剥奪され、上流階級からout。
    一方、ヒロインのアナ(アナスタシア……アナステイジア?)は正式な娘として祖母おば達から指導を受けることに。

    このアナがロマンス小説のヒロインらしく頑固でね。それまでの孤児としての人生を否定したくないからなんだろうけど。
    同作者のイヴの方が好きかな。

    アナのことで褒めたいのは流行に流されずシンプルなファッションを貫いたことと、亡父の重婚のせいで庶子にされてしまった異母弟妹達を気遣うところかな。
    終盤でバースに住む異母妹達を訪問するのだけど、(割愛したけど、ヒーローとの結婚後)異母妹達の母方の祖母キングスリー夫人がアナの服装のシンプルさに触れていたから、多分アナがおば達の意見に従ってごてごてファッションにしていたら、軽蔑されていたんじゃないかな。

    私的にNGだったのは、孤児院から連れてきた侍女と従僕のふたりが型破りすぎること。
    もっと上流階級の則を学んで欲しい……。
    でもそれだとヒーローがつまらながるのかな。

    次のカミル達の話が楽しみ。
    あと最後までアナに辛辣だったヒーロー妹ジェシカの気持ちも分からなくはない……ああいう存在も必要なんだよね。

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    2021年10月28日