山本やよいのレビュー一覧
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ミス・マープル作品
穏やかな、日本人がパッと浮かぶ欧州おばあちゃん
だがこのミス・マープルは違う
恐ろしいほどかっこいい
たった2ページだけマープルが語る
不器量な小間使いグラディスの不幸な生立ち
しかし、読者は共感する
なんて不遇な子なのだと
そんなグラディスの死体が見つかった
マープルは列車に乗って現場へ向かう
マープルは席に座り殺人事件を報じる新聞を静かに読む
その横顔は憤怒に満ちていた
か、か、かっけえええええええ
おばあちゃんかっけえええええ
復讐の絶対審判老婆爆誕
怒りの推理
そして全てが終わりマープルの家に手紙が届く
そこで復讐の絶対審判老婆の物語は悲しみとともに終わりを迎える
ホント、かっこいいおばあちゃん読みたかったらこれで。ドラマでしかマープル知らなかった…
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ネタバレ2025年の24冊目は、ダニエル・シルヴァの「コーンウォールに死す」です。ガブリエル・アロンのシリーズ新作となります。ほぼ1年ぶりですが、エンタメ作品として安定の面白さですし、現在の西側社会が抱えている問題、闇に対しての痛烈な風刺にもなっています。
コーンウォールの海辺で、オックスフォード大学の美術史学科教授シャーロット・ブレイクが、当地で騒がれている連続殺人鬼〈斧男〉と思われる人物に殺害されます。教授は、ナチスの略奪絵画であるピカソの肖像画の行方を探していました。果たして、教授を殺害したのは、本当に〈斧男〉なのか?それとも探していた絵画が原因なのか?ガブリエルが、前回パートナーを組んだイングリッド・ヨハンセンと共に事件の真相と美術売買の闇、世界の富裕層の資金洗浄問題、イギリス政界の腐敗にまで立ち向かう事になります。
最後は、キッチリと〈斧男〉の事件も解決して見せます。
☆4.5ガブリエルの正義っぷりは見事です。 -
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16年前、高名な画家だった父を毒殺した容疑で裁判にかけられ、獄中で亡くなった母。でも母は無実だったのです・・・娘の依頼に心を動かされたポアロは、事件の再調査に着手する。当時の関係者の証言を丹念に集める調査の末に、ポアロが探り当てる事件の真相とは?過去の殺人をテーマにした代表作を最新訳で贈る!
過去の事件をそれぞれの関係者からの聞き取りで解き明かす、まさに「灰色の脳細胞」大活躍のミステリ。面白かったなあ。そして最後までミスリードに騙されてえ!と思っていたら真犯人は・・・。日記のように書き記された断片をつなぎ合わせて推理するという面白い作品ですが、よく練られていて殺害動機も含めて面白かった。愛する人がいると、人は本当に強くなるんだなと思います。死を前にしても、心が穏やかでいられるという、不思議。ただ年を重ねて若さを失っただけの人と、愛する誰かのためにひたむきな気持ちで早く亡くなった人、どちらが幸せなのだろうと考えてしまう。 -
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クリスティーのミス・マープル作品で、マザー・グースの童謡になぞられて起こった殺人事件。容疑者は大富豪一族の面々で一癖も二癖もあるなんとも怪しい人達。古典的なミステリーですが、ニール警部目線で物語りが語られているのでもう皆んなが怪しく思えてしまい…。まんまと作者に手玉にとられてしまいました。
そして中盤、マープル登場で一気にストーリーは加速。最後までテンション保ったまま読むことができました。
今回のお話では、ニール警部がとてもイイ働きをしていまして、普通この手のお話ですと頓珍漢な推理をして引っ掻き回す役だと思うのですが、彼は違っていました。ミス・マープルと組んでこの難事件に立ち向かう中々の切れ者。前半は色々振り回されましたが、マープルと組んだ後はいい感じに立ち回っていましたね。
とても新鮮に感じました。
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ヴィクの追っていた、ロティの親戚フェリックスの殺人容疑事件と、姪のリノ失踪事件と、二つの事件が繋がった。フェリックスの無実を証明し、リノとハーモニー姉妹を守り抜けるか?
意外にも考古学の出土品と巨大企業の闇が事件の鍵となります。こんな馬鹿げた動機で、こんなひどいことが起きるものかと驚くところ。
ラスト近くのヴィクが犯人を追い詰めるシーン。大変な迫力です。圧巻のシーンなので多くは語りませんが、フェリックスがカナダ人青年であることが、ラストで「このためか!そうか!」と効いてきます。
ヴィクとヤーボローのラスト近くの会話シーン、なぜ二人が別れたのか、立っている地平が全く違うことが、よくわかって、一抹の情が揺曳するのが切ないです。でも、ヤーボローにしても、フィンチにしても、ヴィクがここしばらくずっと傷心を抱えていたチェロ奏者のジェイクにしても、本当にヴィクを嫌ったわけではないように思えてなりません。
縦横にヴィクが駆け回るシカゴ。この街そのものが、もしかしたらヴィクの最大の理解者であるのでしょうか。
ようやく彼女にも、新たな出会いがあったので……。いや、これは。うん。読んでください。とっても素敵ですから。上手くいくと良いなあ。
それにしても、いつもながら山本やよいさんの訳、ほんとに、カッコいい翻訳読んでるなあ、って大満足させてくれます。ラヴゼイも、このパレツキーの名シリーズも翻訳者さんを好きになるって読み方は、この方に強く意識させられました。そこから色んな方の名訳にしびれて今に至るわけですが。ますますご活躍頂きたいものです。 -
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ネタバレケネス・ブラナー版『ベネチアの亡霊』は原作と全然違うと知り、映画が気に入ったので読んでみた。全然違う。別物。原作の方がいろいろな事件や人間関係が入り組んでいるように思う。
面白かったけど所々「?」とモヤる箇所あり。エムリン校長先生に書いて見せた4つの言葉は何だったんだろう?とか、レオポルドが殺されたくだりがあっさりしてたなぁとか。魔女が歌っていた井戸の歌は偶然ヒントになったのか、それとも何かしら知っていたからこそあの場面で歌ったのかなぁ…などなど。私に読解力がないからかもしれないけど。
これが私の初クリスティーだったので、他の作品も読んでみたい。 -
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ネタバレ(上巻より)
従兄弟のブームブームが子供の頃犯罪に手を染めかけて、
警官だったヴィクの父親に怒られた話にはなんだか懐かしささえ感じた。
新聞記者のマリといつ仲直りをしたんだっけ?と思ったら、
前作でマリが撃たれたことがあったような。
悪徳警官たちを罠にかけた時に活躍できなかったと怒っていた
隣人コントレーラスももはや九十歳代らしい。
いつまでもお元気でいてほしいものだ。
今更ながら、ヴィクのアパートメントは事件のたびに大変な騒ぎだ。
警官が張り込みハンドマイクで怒鳴り、
それに対してミッチとパピーが吠え、
一度ならず家宅捜査が行われる。
ヴィクには活躍してほしいが、同じアパートには住みたくない。 -
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ネタバレ探偵ウォーショースキーの22作目。
ワクチン接種が進んでいるものの、まだまだコロナ禍のシカゴ。
湖岸の岩場でミッチが見つけた少女は足に火傷をした上に虫の息だった。
無事病院に運ばれたのもつかのま、
警官が訪ねてきた後に逃げ出してしまった。
成り行きというか、必然で行方を探すヴィク。
一方、ロティに頼まれて破壊活動が行われないかと見張っていた古いシナゴーグは、
窓が割られ壁に落書きをされてしまうし、
父親が厄介ごとに巻き込まれていると少年が訪ねてきて、
子供の頃に近所に住んでいた家族のもめごとに巻き込まれる。
いつもの通り、少女と少年に手を差し伸べ、
関係者に聞きまわったり、少女が監禁されているのではと家宅侵入したり、
川に飛び込んだり、弾丸の嵐をかいくぐったりと暴れまくるヴィク。
だが今回は、
被疑者でもない市民に暴力をふるうこともいとわない悪徳警官を敵に回し、
危険度は高い。
(下巻へ) -
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ネタバレミス・マープル シリーズ ⑥
「ポケットにライ麦を詰めて歌うは街の唄───」
会社で毒殺された社長のポケットにはライ麦が詰まっていた。
そして、マザーグースになぞられ連続殺人が起こる。被害者の一人であるメイドは以前ミス・マープルがしこみ、マープルのもとで働いていた。現場となる館にやってきたマープルの推理は。
それぞれにクセがある登場人物達の怪しさ。鉱山をめぐる過去の因縁。そして、マザーグースになぞられる殺人の不気味さ。
誰もが犯人のようで、誰もが違うような。事件に引き込まれました。
今回、犯人を言い当て、すべての謎を解き明かしたマープルが力強くかっこいい。特に最後!
そして、マープルに届いた手紙が哀れで切なかった。
「でも、ほら、素敵な人でしょう」