山本やよいのレビュー一覧

  • 書斎の死体

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    ネタバレ

    某書籍で傑作と称えられていた本書。噂にたがわぬ面白さだった。

    大佐の書斎に現れた謎の女の死体から始まり、行方不明の女学生の死体が見つかったりと情報がどんどん蓄積されるけど決定的な証拠が出てこなくてやきもきする。その分、最後の最後でしっかりと伏線回収して真相が分かった時のスッキリ感すごい。

    ミス・マープルの捜査というか謎解きの仕方も変わってて面白い。元警視総監が苦々しく思ってて笑った。
    些細な違和感を見逃さない観察眼と年の功だったり。

    途中でヒントはくれてたけど全然分からなかった。途中入れ替わりは考えたけどまんまと騙されてた笑

    ありふれたテーマをここまで展開できるのに驚いた。やっぱり名作

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    2025年01月02日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    面白かった。ラストの余韻にため息。
    翻訳物は登場人物がごっちゃになっちゃうのがつらい。紹介ではファーストネームなのに作中では〇〇夫人、みたいな書き方にいつも混乱しちゃう

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    2025年01月01日
  • サマータイム・ブルース[新版]

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    ちょっとツッパリすぎなほど肩に力が入った、覚えにくい名前の主人公V・I・ウォーショースキー

    タフな女性私立探偵の行動に、名推理も特殊技能もない。
    ただ、ひたすらしつこい。

    まだまだ、女性の社会的地位が低い1980年初頭に、男性でもよほどではなければしない「探偵家業」を、たった一人で成り立たせるためには、女性版のフィリップ・マーロウである必要があったのだろう。

    それがこの第一話に色濃く出ている。

    シリーズが進むうちにどう変化し、何を貫き通すのか、読み進めてみたくなった。

    それにしても、カバーの絵がいい。

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    2025年01月01日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    クリスティーのミス・マープル作品で、マザー・グースの童謡になぞられて起こった殺人事件。容疑者は大富豪一族の面々で一癖も二癖もあるなんとも怪しい人達。古典的なミステリーですが、ニール警部目線で物語りが語られているのでもう皆んなが怪しく思えてしまい…。まんまと作者に手玉にとられてしまいました。
    そして中盤、マープル登場で一気にストーリーは加速。最後までテンション保ったまま読むことができました。
    今回のお話では、ニール警部がとてもイイ働きをしていまして、普通この手のお話ですと頓珍漢な推理をして引っ掻き回す役だと思うのですが、彼は違っていました。ミス・マープルと組んでこの難事件に立ち向かう中々の切れ者

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    2024年12月05日
  • 過去からの密使

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    今回も楽しませてもらった だけど展開は過去シリーズと似たり寄ったりって感じ?
    最後どっちに転んだか気になるな

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    2024年12月04日
  • クロス・ボーダー 下

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    ヴィクの追っていた、ロティの親戚フェリックスの殺人容疑事件と、姪のリノ失踪事件と、二つの事件が繋がった。フェリックスの無実を証明し、リノとハーモニー姉妹を守り抜けるか?

    意外にも考古学の出土品と巨大企業の闇が事件の鍵となります。こんな馬鹿げた動機で、こんなひどいことが起きるものかと驚くところ。

    ラスト近くのヴィクが犯人を追い詰めるシーン。大変な迫力です。圧巻のシーンなので多くは語りませんが、フェリックスがカナダ人青年であることが、ラストで「このためか!そうか!」と効いてきます。

    ヴィクとヤーボローのラスト近くの会話シーン、なぜ二人が別れたのか、立っている地平が全く違うことが、よくわかって

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    2024年12月01日
  • 赤の女 下

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    驚いたことに今回は特に大きな盛り上がりもなく淡々とことが進んでしまっていた。箸休め的なストーリーの印象を受けてしまった。まあ、それでも続編読むけどね

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    2024年11月18日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ケネス・ブラナー版『ベネチアの亡霊』は原作と全然違うと知り、映画が気に入ったので読んでみた。全然違う。別物。原作の方がいろいろな事件や人間関係が入り組んでいるように思う。
    面白かったけど所々「?」とモヤる箇所あり。エムリン校長先生に書いて見せた4つの言葉は何だったんだろう?とか、レオポルドが殺されたくだりがあっさりしてたなぁとか。魔女が歌っていた井戸の歌は偶然ヒントになったのか、それとも何かしら知っていたからこそあの場面で歌ったのかなぁ…などなど。私に読解力がないからかもしれないけど。
    これが私の初クリスティーだったので、他の作品も読んでみたい。

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    2024年11月08日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    ハロウィーン前に再読。犯人がわかっていても楽しめるのがクリスティ作品の魅力。物語の本筋に関係ない雑談も興味深く読めるんですよね。
    解説にもある通り地味で小粒な作品だけど、ハロウィーンパーティーの妖しさ、石切り場庭園の薄気味悪さ、犯人像の禍々しさが合わさって雰囲気ある作品に仕上がっている。正義とそれ以外(美、人情など)の対立というのがテーマなのかな。ポアロ、もしくはクリスティ自身が正義を追求するタイプだから、たとえ子どもでも正義から外れた行動をしたら裁きを受けて当然……という価値観がうかがえます。

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    2024年10月25日
  • コールド・リバー 下

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    ネタバレ

    (上巻より)

    従兄弟のブームブームが子供の頃犯罪に手を染めかけて、
    警官だったヴィクの父親に怒られた話にはなんだか懐かしささえ感じた。
    新聞記者のマリといつ仲直りをしたんだっけ?と思ったら、
    前作でマリが撃たれたことがあったような。
    悪徳警官たちを罠にかけた時に活躍できなかったと怒っていた
    隣人コントレーラスももはや九十歳代らしい。
    いつまでもお元気でいてほしいものだ。

    今更ながら、ヴィクのアパートメントは事件のたびに大変な騒ぎだ。
    警官が張り込みハンドマイクで怒鳴り、
    それに対してミッチとパピーが吠え、
    一度ならず家宅捜査が行われる。
    ヴィクには活躍してほしいが、同じアパートには住みたく

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    2024年10月26日
  • コールド・リバー 上

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    ネタバレ

    探偵ウォーショースキーの22作目。

    ワクチン接種が進んでいるものの、まだまだコロナ禍のシカゴ。
    湖岸の岩場でミッチが見つけた少女は足に火傷をした上に虫の息だった。
    無事病院に運ばれたのもつかのま、
    警官が訪ねてきた後に逃げ出してしまった。
    成り行きというか、必然で行方を探すヴィク。
    一方、ロティに頼まれて破壊活動が行われないかと見張っていた古いシナゴーグは、
    窓が割られ壁に落書きをされてしまうし、
    父親が厄介ごとに巻き込まれていると少年が訪ねてきて、
    子供の頃に近所に住んでいた家族のもめごとに巻き込まれる。

    いつもの通り、少女と少年に手を差し伸べ、
    関係者に聞きまわったり、少女が監禁され

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    2024年10月25日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ミス・マープル シリーズ ⑥

    「ポケットにライ麦を詰めて歌うは街の唄───」
    会社で毒殺された社長のポケットにはライ麦が詰まっていた。
    そして、マザーグースになぞられ連続殺人が起こる。被害者の一人であるメイドは以前ミス・マープルがしこみ、マープルのもとで働いていた。現場となる館にやってきたマープルの推理は。

    それぞれにクセがある登場人物達の怪しさ。鉱山をめぐる過去の因縁。そして、マザーグースになぞられる殺人の不気味さ。
    誰もが犯人のようで、誰もが違うような。事件に引き込まれました。

    今回、犯人を言い当て、すべての謎を解き明かしたマープルが力強くかっこいい。特に最後!
    そして、マープルに届

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    2024年10月21日
  • 書斎の死体

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    んんー!これは良い騙され方!
    〈書斎に転がる死体〉というありふれた設定に、クリスティが変化をつけるとこうなるのか。
    いろいろ考えたけどやっぱり当たらなかったな。
    悔しいけど楽しい。
    真相が語られる場面では「あの台詞が」「それであの時!」「そこに繋がるのか…」とつい嬉しくなってしまったほど。
    女性的な視点で事件を紐解くミス・マープルシリーズも面白いな。

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    2024年10月13日
  • ブラック・ウィドウ 上

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    内容はとてもセンシティブ。日本にいると身近に感じることのできない大きな問題を題材にしてるから、小説の面白さ半分、完全なフィクションじゃないんだという恐怖と悲しさもあった
    あと、登場人物とその偽名が多くて状況把握が難しいところも多かったな汗

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    2024年09月29日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    読みやすい。さくさく読んでしまった。童謡に見立てた連続殺人。ミステリー好きとしてワクワクした。しかし本作の肝は最後。最後読んだら鳥肌が止まらなかった

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    2024年09月16日
  • 償いのフェルメール

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    フェルメールの紹介までしてくれて、美術のうんちくまでもらえてありがたい!それほど重要な作品なのに途中からどうでも良くなっちゃってるのがはて?です。今起きていることの究極のありようまで突っ込んで描いていて、大丈夫?と思えるほど。そして外からは全くわからないロシアの姿もとことん書いてて、これも大丈夫?と思えてきます。いつも思うけど諜報の世界ってほんとすごい。こういう方々の采配で世界が成り立ってるんだな、と思うとゾクゾクします。イングリッドがかっこよすぎて、2周目の人生ってはこんなふうに、、と思っちゃいました。そして、相変わらず描き出す世界がゴージャス過ぎてクラクラ。服装のスタイリッシュさに、大枚は

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    2024年09月07日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    “殺人事件を目撃したした”と言った少女が殺された。
    誰もが知り合いの小さな町、そこで開かれた“ハロウィン・パーティ”で事件は起こった。

    殺された少女のことを皆「嘘つき」と言う、ポアロはそこに興味を持ち、例によって住民ひとりひとりから丹念に聴き込みをする。

    さらに、「資産家の死と使用人の失踪」「遺産書の偽造」「洋館と美しく妖しい庭園」

    ポアロ物の王道をいく展開。

    足を痛めても「小粋な外見」を気にするポアロと、有名な作家なのにどこか滑稽なミセス・オリヴァーの掛け合いが、「被害者が少女」という残忍さを和らげ、読み物として楽しく過ごすことが出来た

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    2024年08月29日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    この作品だけの話ではないけれど、アガサクリスティー、人物特に女性に対しての観察眼がすごい。お湯が沸いていないのに茶葉に注いでしまうような人、身の回りにきっと居たんだろうなと思わせられる。
    女は手紙を捨てたと言いながら後生大事に残しておく…と言った記述があったけれど、最後の最後でまさに重大手がかりとも言える手紙が出てきていた。伏線になってたんだなあという気づきがあった。

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    2024年08月26日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    【マープル】
    マープルの「推理ではありません。事実です」という言葉が、カッコ良くて痺れた。
    編み物をしている優しいおばあさんの姿とは全く違う一面が見れた。

    今回の事件は私的なことも含まれているから、いつもは穏やかなマープルが静かに怒っている。だからカッコ良い。

    ラストがとても良かった。
    このラストのおかげでこの作品が心にいつまでも残る。最後の2行もとても印象的だった。

    愛読書の『アガサクリスティー完全攻略』著者の霜月さんが、この作品の解説者だった。
    数多いクリスティー作品の中から、自分の好きなタイプの作品を選べるのは霜月さんのおかげなので本当に感謝してます。

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    2024年07月24日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    ネタバレ

    途中で最初の事件とは関係ない話が展開し、どうなっていくのだろうと思っていたら最後は綺麗に集約されて行ってさすがだなと思った。
    途中で少年犯罪について語る一節があり、それが印象に残っている。

    "彼女が気にかけている相手か、もしくは、ポアロが思うにこちらの方が可能性大だが、彼女が守ってやりたいと思っている相手、おそらくほんの子供と言って良い年齢の者。ミセスドレイクから見ると、自分がしたことの恐ろしさがよくわかっていないように思われる者。
    ポアロは、ミセスドレイクのことを性格はきついが誠実な人物だと思っている。こういうタイプの女性は、結構いる。しばしば治安判事になったり、協議会や慈善団体

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    2024年07月21日