山本やよいのレビュー一覧

  • 書斎の死体

    Posted by ブクログ

    バントリー大佐の書斎である朝見つかった見知らぬ金髪の若い女性の死体。夫の潔白を信じる夫人は友人のミス・マープルを伴い、女性がダンサーをしていた高級ホテルに向かい犯人探しに奔走する。

    マープルシリーズ第二弾。事件の始まりはセント・メアリ・ミードだったものの、物語は隣州の高級ホテルで展開される。動機らしきものは序盤で判明するのだが、如何せん容疑者にはアリバイあった、というのがこの話の肝。一つの謎が解けるとすべての謎が次々と解明されるといった具合に後半の展開は早い。最序盤にヒントがさりげなく隠されているので、比較的フェアな謎だと思う。ミステリーにありがちなありふれた事件ではあるが、その見せ方を工夫

    0
    2025年03月30日
  • 書斎の死体

    Posted by ブクログ

    マープルの長篇2作目(短篇含めて3作目)。推理もさることながら、ミステリなのにユーモラスな箇所が随所に垣間見えて、とても面白く読むことができました。

    あらすじ:
    ある朝、セント・メアリ・ミード村の外れにあるゴシントン館でのこと。バントリー夫人は、夢うつつの朝のまどろみを破る、メイドの「書斎に死体がある」との一報で目を覚まします。それは、館の主人であるバントリー大佐や使用人たちの誰も知らない、どぎつい化粧をした金髪の若い女性の死体。バントリー夫人は、友人のミス・マープルを呼んで死体を検分。間もなく、デーンマスのマジェスティック・ホテルから、女性ダンサーのルビー・キーンが行方不明になっているとの

    0
    2025年03月23日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    シリーズを通して読んでいる身としては、本作のミス・マープルの言動が意外に思えた。
    これまで見えなかった彼女の人間的な部分を垣間見たような気がする。
    穏やかさよりも敵愾心の強さが目立つんだよな。
    もうこれは最後の一行で確信したけど。
    これまでの「控え目ながらも事件解決に貢献する老嬢」というスタンスを、ここに来て変えてくる感じか?
    じゃあ次作でもこういうミス・マープルを見れるってこと?
    だとしたら大歓迎ですよ。

    0
    2025年03月05日
  • オリエント急行の殺人

    Posted by ブクログ

    さすがのアガサクリスティ。
    予想を上回る犯人。
    そしてキレイな終わりかた…芸術作品なんだよねぇ…

    ただ、登場人物の名前が覚えられないのが難点(* ´³З³`)トホホ…
    読むのに時間がかかってしまう…途中で心が折れそうになってしまったけど最後まで読んでよかった。


    大雪で足止めをくらってしまった列車の中で起こった殺人事件。
    被害者はかつて幼い少女を殺害した殺人犯だった……
    雪に閉ざされ現状証拠と乗客の証言のみ事件を解決するしかない名探偵。

    感動のラストでした ✧ (*´ `*) ✧ °

    0
    2025年02月25日
  • オリエント急行の殺人

    Posted by ブクログ

    面白かったです。
    でも、海外小説だとどうしても登場人物の名前が覚えられなくて、誰が誰なのかよく分からないまま読み進めてました笑
    オチはなるほどとなりました。もっと前に読んでればもっと衝撃が大きかったと思います…。(無念)
    それでも面白かったので、ミステリ初心者のうちに是非読んで下さい。

    0
    2025年02月12日
  • オリエント急行の殺人

    購入済み

    不朽の名作

    ミステリーの女王を今更私が褒める必要はないけれど
    伏線と優雅さとユーモアが鮮やか織り成され
    気づいた頃には読み終えてました。

    ゆっくり列車に揺られ読みたい1冊です!
    事件に巻き込まれたくはないですが…!

    #切ない #深い #エモい

    0
    2025年02月12日
  • 五匹の子豚

    Posted by ブクログ

    2025.2.5(水)

    久々に、ポアロ。ドラマはよく見てたから、
    あのイメージで読んでいた。

    記憶の断片から真相を探るって 
    いやいや、無理ー(笑)
    凄いわ。

    ちなみに読んだのは
    同じハヤカワミステリ文庫だけど
    昭和57年15刷の桑原千恵子訳のもの。
    実家から持ってきた。(母のもの)

    このデータの訳者さんとは違うから
    変わってるとこもあるのかもなぁ。

    0
    2025年02月05日
  • 書斎の死体

    Posted by ブクログ

    ミス・マープルシリーズ長編2作目。
    1942年の作品。

    ミス・マープルの友人、バントリー夫妻の館の書斎で見知らぬ若い女の死体が発見された。
    その女性は、セントメアリミード村から少し離れたデーンマスのマジェスティックホテルで働いていたダンサー、ルビーキーンだということがわかった。
    警察のメルチェット大佐とスラック警部が捜査を進めるうち、ルビーキーンを可愛がっていたマジェスティックホテルに滞在していた大富豪、コンウェイジェファーソンの遺産問題が動機ではないかと推理する。メルチェット大佐はミスマープルの力を借り、犯人をつきとめるーー

    愛おしい田舎のセントメアリミード村で起こった事件。
    甥のレイモ

    0
    2025年02月02日
  • 報復のカルテット

    Posted by ブクログ

    今回もいつも変わらず楽しませてもらいました。内容もさることながら、登場人物たちの会話がお洒落でテンポがいいので好みにあってるなって再確認

    0
    2025年01月25日
  • 五匹の子豚

    Posted by ブクログ

    16年前、高名な画家だった父を毒殺した容疑で裁判にかけられ、獄中で亡くなった母。でも母は無実だったのです・・・娘の依頼に心を動かされたポアロは、事件の再調査に着手する。当時の関係者の証言を丹念に集める調査の末に、ポアロが探り当てる事件の真相とは?過去の殺人をテーマにした代表作を最新訳で贈る!

    過去の事件をそれぞれの関係者からの聞き取りで解き明かす、まさに「灰色の脳細胞」大活躍のミステリ。面白かったなあ。そして最後までミスリードに騙されてえ!と思っていたら真犯人は・・・。日記のように書き記された断片をつなぎ合わせて推理するという面白い作品ですが、よく練られていて殺害動機も含めて面白かった。愛す

    0
    2025年01月23日
  • 教皇のスパイ

    Posted by ブクログ

    素晴らしい。フィクションなんだけども問題は現実にも実在するのであって、とても興味深かった。著者ノートだけでも一読の価値を感じた。
    あとダヴィンチコード臭も感じながら読めたのも楽しかった。ダンブラウンも再読したくなっちゃう。

    0
    2025年01月07日
  • 書斎の死体

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    某書籍で傑作と称えられていた本書。噂にたがわぬ面白さだった。

    大佐の書斎に現れた謎の女の死体から始まり、行方不明の女学生の死体が見つかったりと情報がどんどん蓄積されるけど決定的な証拠が出てこなくてやきもきする。その分、最後の最後でしっかりと伏線回収して真相が分かった時のスッキリ感すごい。

    ミス・マープルの捜査というか謎解きの仕方も変わってて面白い。元警視総監が苦々しく思ってて笑った。
    些細な違和感を見逃さない観察眼と年の功だったり。

    途中でヒントはくれてたけど全然分からなかった。途中入れ替わりは考えたけどまんまと騙されてた笑

    ありふれたテーマをここまで展開できるのに驚いた。やっぱり名作

    0
    2025年01月02日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    面白かった。ラストの余韻にため息。
    翻訳物は登場人物がごっちゃになっちゃうのがつらい。紹介ではファーストネームなのに作中では〇〇夫人、みたいな書き方にいつも混乱しちゃう

    0
    2025年01月01日
  • サマータイム・ブルース[新版]

    Posted by ブクログ

    ちょっとツッパリすぎなほど肩に力が入った、覚えにくい名前の主人公V・I・ウォーショースキー

    タフな女性私立探偵の行動に、名推理も特殊技能もない。
    ただ、ひたすらしつこい。

    まだまだ、女性の社会的地位が低い1980年初頭に、男性でもよほどではなければしない「探偵家業」を、たった一人で成り立たせるためには、女性版のフィリップ・マーロウである必要があったのだろう。

    それがこの第一話に色濃く出ている。

    シリーズが進むうちにどう変化し、何を貫き通すのか、読み進めてみたくなった。

    それにしても、カバーの絵がいい。

    0
    2025年01月01日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    クリスティーのミス・マープル作品で、マザー・グースの童謡になぞられて起こった殺人事件。容疑者は大富豪一族の面々で一癖も二癖もあるなんとも怪しい人達。古典的なミステリーですが、ニール警部目線で物語りが語られているのでもう皆んなが怪しく思えてしまい…。まんまと作者に手玉にとられてしまいました。
    そして中盤、マープル登場で一気にストーリーは加速。最後までテンション保ったまま読むことができました。
    今回のお話では、ニール警部がとてもイイ働きをしていまして、普通この手のお話ですと頓珍漢な推理をして引っ掻き回す役だと思うのですが、彼は違っていました。ミス・マープルと組んでこの難事件に立ち向かう中々の切れ者

    0
    2024年12月05日
  • 過去からの密使

    Posted by ブクログ

    今回も楽しませてもらった だけど展開は過去シリーズと似たり寄ったりって感じ?
    最後どっちに転んだか気になるな

    0
    2024年12月04日
  • クロス・ボーダー 下

    Posted by ブクログ

    ヴィクの追っていた、ロティの親戚フェリックスの殺人容疑事件と、姪のリノ失踪事件と、二つの事件が繋がった。フェリックスの無実を証明し、リノとハーモニー姉妹を守り抜けるか?

    意外にも考古学の出土品と巨大企業の闇が事件の鍵となります。こんな馬鹿げた動機で、こんなひどいことが起きるものかと驚くところ。

    ラスト近くのヴィクが犯人を追い詰めるシーン。大変な迫力です。圧巻のシーンなので多くは語りませんが、フェリックスがカナダ人青年であることが、ラストで「このためか!そうか!」と効いてきます。

    ヴィクとヤーボローのラスト近くの会話シーン、なぜ二人が別れたのか、立っている地平が全く違うことが、よくわかって

    0
    2024年12月01日
  • 赤の女 下

    Posted by ブクログ

    驚いたことに今回は特に大きな盛り上がりもなく淡々とことが進んでしまっていた。箸休め的なストーリーの印象を受けてしまった。まあ、それでも続編読むけどね

    0
    2024年11月18日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ケネス・ブラナー版『ベネチアの亡霊』は原作と全然違うと知り、映画が気に入ったので読んでみた。全然違う。別物。原作の方がいろいろな事件や人間関係が入り組んでいるように思う。
    面白かったけど所々「?」とモヤる箇所あり。エムリン校長先生に書いて見せた4つの言葉は何だったんだろう?とか、レオポルドが殺されたくだりがあっさりしてたなぁとか。魔女が歌っていた井戸の歌は偶然ヒントになったのか、それとも何かしら知っていたからこそあの場面で歌ったのかなぁ…などなど。私に読解力がないからかもしれないけど。
    これが私の初クリスティーだったので、他の作品も読んでみたい。

    0
    2024年11月08日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    ハロウィーン前に再読。犯人がわかっていても楽しめるのがクリスティ作品の魅力。物語の本筋に関係ない雑談も興味深く読めるんですよね。
    解説にもある通り地味で小粒な作品だけど、ハロウィーンパーティーの妖しさ、石切り場庭園の薄気味悪さ、犯人像の禍々しさが合わさって雰囲気ある作品に仕上がっている。正義とそれ以外(美、人情など)の対立というのがテーマなのかな。ポアロ、もしくはクリスティ自身が正義を追求するタイプだから、たとえ子どもでも正義から外れた行動をしたら裁きを受けて当然……という価値観がうかがえます。

    0
    2024年10月25日