山本やよいのレビュー一覧

  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕
    映画化ということで読んでみた。
    めちゃイギリスっぽい話だけど、これがどうヴェネツィアの降霊会の話になるのか?楽しみ♪

    最後の手術の相談、というのが結局何だったのかよく分からない。
  • オリエント急行の殺人
    読み終えた後の満足感たるや。詳細に浮かび上がる情景描写が臨場感を湧き立たせてくれた。まるで自分もポアロと一緒に列車内を動き回り、推理しているような気分になる。面白かった。

    これはただの個人的な欲だが、後日談を知りたくなった。その好奇心を諦め切れず星4。
  • クロス・ボーダー 上
    ヴィクの身内ともいえる人物2人が別件で助けを求めている。行方不明に殺人容疑、いくらタフでも疲労困憊、上巻では元夫が何やら怪しいが、五里霧中状態。
  • クロス・ボーダー 上
    最新作『ペインフルピアノ』を先に読んでいるから、皆(人間以外も)無事生還する事はわかっちゃいるけど。相変わらず読み出したらハラハラドキドキ、怒涛の勢いで下巻に続く。
  • オリエント急行の殺人
    世界で最も有名なミステリーのひとつであるアガサ・クリスティの代表作。作者の作品はこれまで読んだことがなかったので、一度読んでみたいと思って購入した。

    結論から言うと、まあまあ面白かった。
    序盤〜中盤は表現が古く、共有していない前提情報が多いので読むのが苦痛だったが、終盤の解決パートは読み応えがあっ...続きを読む
  • オリエント急行の殺人
    言わずと知れたミステリの古典。でも読んだ事無かった。それに気付いて改めて読んでみた。1974年版の映画は…確か見たな。けっこう映画のままだった感じがした。
    1934年に、新作として読んだ人達は度肝を抜かれたんだろうなぁ。羨ましい。
    ミステリは、『ネタバレ』したら興味を失ってしまう人が多いだろうから、...続きを読む
  • オリエント急行の殺人
    2017年の映画で犯人は知っていたけれど、すごく楽しめた。
    舞台設定と背景、ポアロの推理の手腕、個性溢れる乗客たち、とても面白かった。
    そして背後に流れる犯罪への怒り。
  • オリエント急行の殺人
    自身初読みかもしれない古典ミステリー。
    事件の証拠や事実を集める中で
    人種による性格を判断要素にいれたり(特に取り巻き。ポアロ自身はそれをそこまで優先してなさそうだが)、感情が推理に大きめに作用する感じが現代とはちょっと違う、時代を感じる。
    それはともかくとても面白い作品でした。
    有名な作品なので、...続きを読む
  • フォールアウト
    グインに夢中になっていて、読むのを途中で一旦止めていた、ヴィクことV・I・ウォーショースキーのシリーズ。長いこと読んでいるシリーズだと、登場人物が自分の友人のように思ってしまうことがあるけど、このヴィクもそういう主人公のひとり。シカゴを本拠地に活動する私立探偵だ。

    読み始めた頃は、憧れのお姉様って...続きを読む
  • クロス・ボーダー 上
    サラ・パレツキーのV・I・ウォ-ショースキー・シリーズ、20作目。
    「フォールアウト」の次の作品です。

    元夫の姪の失踪事件と、親友ロティの甥に容疑がかかった事件。
    家族はいないのだが、身内のために奮闘することが多いヴィク。今回も熱いハートで活躍します。

    ロティの甥フェリックスの事件には、中東の考...続きを読む
  • 書斎の死体

    面白かった

    最初から怪しい人物が犯人だったわけだが
    うまいこと誤魔化されてしまう。
    謎解きされて、なんで気づかなかったのだろうと思う。
    面白かった。
  • 書斎の死体
    クリスティの長編ミステリー。マープルシリーズ。書斎で死体が見つかるというミステリーありがちの設定であるが、クリスティにかかれば読者を惑わせ、迷走させる絶好の舞台装置になる。
     導入から読者へ謎を提起し、全く面識の無い屋敷で発見されたブロンドの若い女性の死体。彼女が誰で、なぜこの屋敷で殺害されていたの...続きを読む
  • 書斎の死体
    ミス・マープルシリーズの長編第2弾。面白かった。人物描写が良くてグイグイ読ませる。特に事件の噂をする村人たちの描写に、ちょっと笑ってしまった。短編集「ミス・マープルと13の謎」(ハヤカワでは「火曜クラブ」)で良い味を出していたバントリー夫妻とサー・ヘンリーも登場する。
    マープルが相変わらずすごく鋭く...続きを読む
  • サマータイム・ブルース[新版]
    シリーズの一作目。

    最初は主人公への共感ポイントゼロであまり好きになれなかったけど、だんだん慣れると面白い。
    向こう見ず過ぎるヒロインが繰り広げるアクションシーンが多く、映像化したら金ローで放送しそうな映画って感じ。

    探偵業は人脈がものを言うな。

    ウーマンリブ感溢れてて時代を感じた。
  • ペインフル・ピアノ 下
    フォールアウトから暫く邦訳が出てこなくて心配していたところ、クロス・ボーダー、今作と続いてひと安心。
    巻末の作者謝辞によると、ご主人を亡くされたのかな。
    辛いお別れを乗り越えての執筆だったとのことだけど、読者としては、またヴィクの活躍を読ませてもらえて本当にありがたいことです。
    ヴィクもそうだけど、...続きを読む
  • オリエント急行の殺人
    ポアロシリーズの一番有名な作品。トリックも初読時は斬新でした。見た目がシュッとしたホームズと違って、小太りなおじさん設定が愛着沸かせる要素になってます。ドラマ版も好きでよくみましたが、そのイメージが定着して余計に可愛く思えるのかも。ドラマもクオリティに定評があるのでオススメです。
    クリスティーの作品...続きを読む
  • 五匹の子豚
    16年前の事件の真相を当事者たちの曖昧な記憶の中から紡ぎ出すポアロ探偵、流石です
    最後の最後で騙されました
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕
    ミスマープルが活躍する有名なアガサ・クリスティの小説。クリスティーはやはり普遍的だと思わせてくれる。
    マザーグースの見立て連続殺人も相変わらずそそるし、登場人物ひとりひとりの性格やら立ち位置やらも。
    ただ、今、21世紀の読み物としてはどう?
    上流階級の方たちがメイドに指図して、料理人、執事は文句も言...続きを読む
  • 五匹の子豚
    前評判通りの作品、面白かった!
    何年も前の事件を、当時の証言を元に丁寧に緻密に辿っていく。ポワロの脳細胞冴え渡りまくり!

    犯人の最後の言葉がけっこう響く。一気に人間味を感じられたというか。そういう意味でも良作かと。

    ほんとは表紙のスタイルが他のと違うから、揃ったバージョンで欲しかったのだけど…ま...続きを読む
  • ブックショップ
    裏切られた…。いい意味でも悪い意味でも。
    本好きな街の変わり者のサクセスストーリー!かと思いきや…
    表現が独特。どこか婉曲的で、語り手は常に宙を浮いている。ただし、ひどく低空飛行で。