山本やよいのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
映画
映画が面白かったので原作も読んでみたくなって買った。全然違った。別物として楽しめたけど、犯人との直接やりとりとか逮捕劇も無く、最後の答え合わせ的なのがあっさりしてて少しがっかり。少女がピンチになるところはハラハラして良かった。再度、映画がみたくなった。
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ネタバレあの人が目撃したものは。
殺人を目撃したと吹聴した嘘つきの少女ジョイスが殺された。彼女は口封じのために殺されたのか。パーティーに居合わせた推理作家のオリヴァーは、ジョイスが自分の気を引くために嘘をついたのだと自責の念にかられ、ポアロに助けを求める。村にやってきたポアロが様々な人から話を聞いて見つけた過去の事件とは——。
校長先生の勘すごい。誰もが怪しい感じで出てくるし、遺言書の偽造とかも出てくるし、何もかもが関係しているのかと思いきや、真実として出てくるのは、「ジョイスは嘘つき」「遺言書の偽造はあった」「世話をしていた外国人女性の失踪」最初から示されていたことはその通り。解釈次第なのだ。どのように結びつけるかが問題。
雰囲気のあるイケメンが実はかなり強い独自の思想にかられた犯人の1人だったということで。儀式っぽいかたちで死んでしまうのも絵になる。そもそもハロウィンパーティーということでミステリアスな絵が最初から示されている。雰囲気を楽しむ作品。 -
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◼️ サラ・パレツキー「サマータイム・ブルース」
ハードボイルド人気シリーズ。まっすぐに闘う女性探偵、ヴィク登場!
サラ・パレツキーというと、このヴィクシリーズで人気が出たころ、5作めの「ダウンタウン・シスター」を人に薦められて読んだ覚えがある。懐かしい大阪の旭屋書店ビルに探しに行ったような。残っていればおそらく名建築の仲間入りをしていたであろう、本が詰まったレトロなビルには推理小説フロアがあり、下りのエスカレーターが無かった。
1982年に発表された、ポーランド系の女性探偵、V.I.ウォーショースキー、通称ヴィクが活躍するハードボイルドもの人気シリーズの初回作品。新装版をたまたま貸してもらった。
大銀行の専務が、行方不明の息子の恋人を探して欲しいとヴィクに依頼する。2人が同居していた住居に侵入したヴィクは息子の銃殺死体を発見する。恋人は姿を消し、手がかりのない状況の中、依頼者と銀行の専務とは別人であることが判明、さらにヴィクはシカゴの街のヤクザにこの件から手を引けと叩きのめされたばかりか、依頼の打切りを宣告される。そして、さらに殺人事件がー。
身長175cmくらい、元弁護士にして空手の達人、ホルスターで拳銃を身にまとう、闘う探偵。依頼料が入る見込みがなくなっても巨悪を暴き少女たちを守るため、敢然と立ち向かう。劇中にはロマンスも盛り込まれ、正統派ハードボイルドエンタテインメントとなっている。
ストレートな行動をし、実力行使にも逃げず、物言いもスカッとしていて、それでいて弱者へのケアもきちんと行う。そんな決然とした姿勢と、良き協力者に恵まれていることやエンタメとして息もつけない展開が物語を彩っている。
これが、女性探偵ブームの先導役のシリーズか、と。5作目の「ダウンタウン・シスター」でイギリス推理作家協会賞シルバー・ダガー賞を、9.11後のアメリカ社会を描いた「ブラック・リスト」でゴールド・ダガー賞を受賞している。
解説で読む限り「ブラック・リスト」は人種差別などにも絡んでいるようで、混沌としたアメリカでのヴィクの活躍は興味深い。ヴィクはシリーズが進むとともに加齢しているとのこと。最新作は2024年に発表されているようで、初登場から実に42年の月日が経っている。果たしてどうなってるか。もう少し読む気になってきた。 -
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ポアロシリーズ長編21巻目。
1942年の作品。
ハヤカワ文庫版を読みました。
今回ポアロの元に依頼された事件は、16年前に起きた殺人事件の真相を調べてほしいというものだった。
高名な画家エイミアスクレイルの娘カーラ・ルマルションは、夫殺害容疑で終身刑となり獄中で亡くなった母のキャロラインクレイルから無実を訴える手紙を受け取った。ポアロは16年前のこの事件の関係者ー五匹の子豚ーすなわち、画家エイミアスクレイルの愛人だったエルサ・グリヤー、エイミアスの親友だったフィリップ・ブレイクとその兄メレディス・ブレイク、キャロラインの妹のアンジェラ・ウォレン、アンジェラの家庭教師だったセシリア・ウィリアムズのうち誰かが真犯人ではないかと推理し、彼らに当時の回想録を書くように依頼する。
今起きている殺人事件ではなく、16年前に起きた過去の事件を調べるというのが特徴的な作品。「絵」が大きなテーマになっている。
そして誰もいなくなった、などでも用いられるマザーグースの童謡「五匹の子豚」が5人の容疑者を表現するのに印象的に使われている。
また、芥川龍之介の「薮の中」風手法で16年前の事件について5人の容疑者それぞれが各自の立場、視点から語っているが、全員本当のことを言っているわけではないのがミソ。
確かにすごくよく練られていて、素晴らしい作品だと思うんだけど、16年前に終わった殺人事件を調べるというストーリーで、被害者も犯人とされた人物も亡くなっているという点で緊張感はない。(第二、第三の殺人が起きる余地がない)
おなじみのキャラは出てこない泣。全体的に暗くシリアスな雰囲気が漂っているので、個人的には明るいヘイスティングス君の語りや、ポアロに振り回されるジャップ警部や強烈なキャラの濃いオールドミスとかが出てきてユーモア要素が入る作品の方が好きなので⭐︎3にしましたw。 -
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【マープル】
マープルの女性ならではの鋭い視点は、私も女性なので共感できる部分が多かった。
ポアロにはなかった面白い視点だった。
ポアロはプロの職業探偵なのに対して、マープルは素人のおばあさん。
「私の知っている○○さんはこうだったのよ」という、年の功的な推理の仕方が個人的には説得力に欠けるなぁと思ってしまう。
やっぱりポアロの灰色の脳細胞の推理が好きだなぁ。
キャラクターでは、ポアロは自分で「偉大な名探偵です!」と言いきる可愛らしさが好きだった。
マープルはあまり自分を主張しないので、キャラクターがまだ捉えづらい。
自分的にはもう少しアクの強さというか、パンチを求めてしまう。
そして、ポアロは上流階級の人達中心の話だった。一族の上品な人達の秘密めいたものを見るのが好きだった。イギリスの上流階級の優雅な暮らしにも興味があって、その部分も楽しんでいた。
対してマープルは庶民中心の話。
自分も庶民なのでそんなに目新しさがない。
村の人のゴシップも個人的にあまり好きになれない。
マープルにはマープルの良さがきっとあるはず。ポアロと比べてるからいつまでも楽しめないんだ…。
Audibleのマープル作品は少ないので残り3作品。マープルの良さを見つけたい。
Audibleにて。 -
Posted by ブクログ
話に派手さも深さも無いし、トリックも特異な点があるわけではないのだけど、それだけにクリスティらしさが詰まった作品と言えるのかな?
事件は愚かな少女が殺人現場を見たと吹聴した事から始まる。その構図は個人的に『葬儀を終えて』を思い出させるかな
自分の発言がどのような影響を生むか全く想像できていない愚か者の言葉が無用な殺人を呼び起こす。まあ、あちらはもう少し異なる構図ではあるけれど
本作の特徴を一つ挙げるならそれは被害者が幼い子供である点か
クリスティ作品によく見られる金銭も愛憎もあまり絡んでこない年代が被害者となれば、作中で盛んに言及されるように変質者や狂人による犯行を疑いたくなるもの
でも、そこに理性的な犯行動機があるならば、また被害者のジョイスが殺される直前に吹聴した殺人の話に意味があるならば
今回の事件をややこしくするのは、ジョイスの発言を信じる者が皆無な点だね。ジョイスの話を起点に事件の推理を進めるしか無いのに、彼女の話から事件の全容は見えてこず、従って彼女が目撃した筈の過去の事件も容易に見えてこない
ただ、ポアロはいつもの調子で事件関係者の話を聞き続ける事で推理を膨らませていくわけだ
そうして辿り着いた真相にやはり派手さはないのだけれど、子供が被害者として描かれたからこそ活きるラストであるようには思えたかな -
Posted by ブクログ
気分を変えてミス・マープル。『鏡は横にひび割れて』から時間を遡り、マープルシリーズ2冊目にあたる、ゴシントン館が巻き込まれる事件です。
なんだか今作は、被害者が登場人物たちとそこまで接点が深くないのもあってか、ふわふわしたままお話が進んだ印象。殺されたルビー・キーンが、関係者全員から「頭のよわい子」と言われすぎてなんだかかわいそうになってしまった……笑
そして真相がわかってみれば、とにかく巻き込まれたにすぎないパメラとバントリー夫妻が気の毒で。いかに良好な付き合いをしていようと、人間はくるくる手のひら返しをするものだよなぁと考えさせれたりもしました。
トリックや動機は正直そこまでハッとするものはなかったのですが、これまで読んだクリスティー作品の中で最もくだけた表現が多いような気がして、井戸端会議を盗み聞きしているような楽しさがありました。この直前に読んでいたのが『Xの悲劇』だったので、読みやすすぎてびっくりしましたねw
『火曜クラブ』を読んでバントリー大佐夫妻が好きになった方には、ぜひ一読をおすすめしたい1冊です。
(追記)
これを読み終わった日にたまたま見ていたポワロさんのドラマでも、書斎で死体が発見されていました。
日本人には書斎ってあまり馴染みがないと思うのですが、そんなに犯行に適しているんですかね……?一人でいることが多いから? -
Posted by ブクログ
久しぶりにBSでミス・マープルのテレビシリーズが!
楽しく観ていますが、原作と大きく違う部分があるらしく!確認したくて読み始め。
テレビシリーズと原作は別物と割切り(笑)楽しめました。個人的には原作派です。
その方が動機や「書斎の死体」の理由や、解明のきっかけがスムーズにつながる気がするので。
でも!そんな改変がどうでもよくなるくらい、実写は実写の良さがある…ので、これをきっかけに、40年ぶりにアガサ再読してみよ、と思ったところです。
さて、ホントは星3.8くらいです。4は多いが3じゃ少ない。
だいたい書斎に死体があるなんて、普通じゃないですよね?(笑)
追記: 一つ忘れていました。この作品は、「手のひら返し」についても書かれています。
無実かそうでないかに関わらず、疑惑の時点で、本人だけでなくその家族も巻き込む…閉鎖的な土地柄や時代ならなおさら…
そのあたりの辛さも心に残りました。