山本やよいのレビュー一覧
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ポアロもの。
16年前、画家だった父・エイミアスを毒殺した容疑で逮捕・有罪判決を受けて獄中で亡くなった母・キャロラインの無実を信じる娘・カーラより、事件の再調査を依頼されたポアロ。過去の事件の真相解明に乗り出しますが・・・。
所謂“回想の殺人”でございます。
当時の関係者五人へのポアロのヒアリングと、彼らの書いた手記で構成されているのですが、ある事実が五人それぞれの視点から語られる事によって、解釈が変わってくるという“ダブルミーニング”の仕掛けが実に巧妙なのです。
これぞ人間描写に長けたクリスティーならではの展開という感じです。
そして、彼らの供述から真の意味をくみ取り、真相を導き出すポア -
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ネタバレアンネの日記って知らない人はいないんでないか?って思うくらいの有名な本。
アンネが連れて行かれた時に、アンネが日記をトランクに大事にしまったのに必要ないと言われトランクの中身をぶちまけられ…ずっと大事にして書き続けた日記をそんな風にされたら、すごく悲しいだろーに。
アンネの一家を支援していた人は、アンネが戻ってきたらまた続きを書けるようにって軽い気持ちでナチスに見つからないようにこっそりと自分のオフィスの引き出しにしまっておいた。
鍵がついてる書庫に入れたら、絶対にあやしまれ取られる。
それなら鍵がついてない、何の変わりもない引き出しに。
しかし、アンネは戻って来なかった。
アンネの父にその -
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おーフェミニズム小説だなーという強い印象。ただし安易さや甘さを徹底的に軽蔑しており、リバタリアニズムフェミニズムという感じ。
特に面白かったのが、主人公のパートナーになりそびれた男、ラルフの弱々しさ。男性に特有の弱さを上手に掬い取って造形されていると思う。所属する組織を信奉してしまったり、自分の世界の秩序が脅かされるとヒステリックになってしまったり、といった彼の弱さは彼だけのものでなく男性全てが多かれ少なかれ持っていると思う。そしてかれが主人公を信用しきれなかった理由は女性の職業意識を無意識に軽視していたことだというのも、そのような偏見を持ってしまうため物事をフラットに見れなくなるという介錯を -
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なんか中途半端な 3F 小説を読んでしまったので、やっぱりこういうときは V.I. だよなーと思って未読のうちから一冊を取る。このシリーズは大学時代にずいぶん読んだもので、今でも文庫・ハードカバー合わせて 10冊くらいは本棚に並んでいる。最後に読んだのが booklog にも登録されている「ナイト・ストーム」で 2012年、その前で本棚に入っている一番新しい作品は 2004年の「ハードタイム」だから 10年に一冊くらいしか読まなくなってしまった。
最初の方はチンタラ読んでいたのだが、後半300ページくらいは夜を徹っして一気読み。そうそう、こういうのが読みたかったんだよ。一時期はおばあちゃんっ -
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ネタバレ【ネタバレ有り】
The Westcott Family Series一作目
孤児院育ちの女性×公爵
電子書籍の説明文で「??」となった私。
孤児院育ちの庶子とおぼしき娘が何故莫大な財産の相続人に?
読み進めていく内に、「ええーーー」な感想でした。
亡くなった父親(伯爵)が儀礼称号の子爵だった頃、保養地のバースで出会った娘と「特別結婚許可証」を用いて結婚するも、その妻が亡くなる前に財産家のお嬢さんと「重婚」していたという、どうなのな話。
確かに身分を隠せば最初の妻にも上流階級の人々にも重婚ばれない……かというと、バースで上流階級の知人に遭遇したらどうするのかと思ってしまった私。
何 -
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ネタバレ探偵ウォーショースキーの18作目。
いやはや相変わらず、不死身のヴィク。
チンピラに絡まれる、銃で撃たれて、球場の壁をよじのぼり、
タール抗にはまり、これで終わりかと思ったら、
最後の最後でさらわれる。
そして、
恋人の、全く武闘派でないジェイクに助けられるとは意外だった。
サウス・シカゴ時代の過去がらみの事件。
いっとき付き合ったボーフレンドが、
自分の母が妹を殺したのは無実の罪だった、
と証明してくれと依頼にくる。
若手で非力の弁護士が弁護をしたのはなぜか、
妹が残した日記は本物なのか、
は亡くなった従兄弟ブーム=ブームとつきあっていたのか、
警官だった父が危険なエリアの署に追いやられ -
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ネタバレ探偵ウォーショースキーの17作目。
振り回されていた従妹のペトラは平和部隊に参加して、
シカゴを離れてしまった隣人コントレーラスは、
意気消沈しているらしい。
ロティの古い友人の娘が電話で助けを求めてきたことから、
トウモロコシ畑にでかけて、
男の死体を発見してしまうヴィク。
さらにその娘の息子も行方不明になっていることがわかり、
その捜索も引き受けることに。
ロティの過去、コンピューターの誕生の秘密と田舎警察の汚職が
からみあい、
最後にはウィーンまで行くことに。
相変わらず地下に閉じこめられたり、
それでも孫息子を救いに出かけて、危ない目に遭うヴィクも
カフェインが睡眠を邪魔するよ -
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映画観賞後積読。1996年に起きた在ペルー日本大使公邸占拠事件を題材にしたフィクション小説。
リマ症候の心理を覗ける一冊。
テロ事件なので、おおよその結末はわかっていたけれど、悲しい事件。
ただ、感じたのは、テロリスト=悪ではなく、育った環境の中での無知な世界観や、家族や仲間を思う気持ちから、反感を持ち行動を起こす。
価値観が違うもの同士が同じ国で同じ立場で生きられないからこそ、このような事が起きるのだなあと思った。
現在アフガニスタンでタリバンが征服してる今、私から見れば悪の組織にしか見えないが、他国から国を占拠され、色んな立場からすると一概には悪とはいえないと感じた。 -
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ネタバレ探偵ウォーショースキーの16作目。
旧知の新聞記者マリとパーティに出席していたヴィクは、
従妹のペトラに呼び出されて、
雨の中を少女たちを探して墓地に入り込む。
ヴァンパイア・クラブの儀式をしようとしてたが、
男の死体を見つけてしまう。
なぜかそれが、上院議員候補へのメディアによる攻撃に巻き込まれ、
ヴィクも個人攻撃されてしまうことに。
進化論を攻撃する論戦に思い出したのは、
こどもの頃に読んだ本を思い出した。
その著者は、「約束を破り楽園を追われた”ヒト”を祖先とするぐらいなら、
仲間で協力し合って厳しい環境を生き残った”サル”を先祖としたい」
というようなことを書いていたっけ。
偏向 -
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ネタバレ探偵ウォーショースキーの15作目。
今までヴィクが、
運河に飛び込んだり、
ガントレーンから飛び降りたり、
火炎びんを投げつけられたりと、
様々危険な目に遭い、また危険に飛び込んでいくのにつきあってきたが、
事件解決のために、ボディ・ペンティングしているとはいえ、
裸体を人前にさらすとは思っていなかった。
五十歳を目前に恐るべしヴィク。
前作で父親の犯罪を知ることになり、
家に戻りたくない若い従妹、ペトラに相変わらず振り回されながら、
彼女が勤めるクラブでの殺人事件に巻き込まれる。
帰還兵の殺人容疑を晴らそうとしている過程で、
軍事産業の闇をあばくことになるのは、いつものお約束。
長年の