山本やよいのレビュー一覧

  • センチメンタル・シカゴ
    何冊目まで読んだか忘れてしまったが、このシリーズは随分前に読んで結構面白かったのは覚えている。しかし内容も忘れていたので再読することにした。でもまた最初から読むのは癪に障るので3冊目から。
    株券の偽造発覚に端を発し、犯人を突き止めようとする探偵の主人公、ヴィク。職業は堅気じゃないけど、クールでドライ...続きを読む
  • 書斎の死体
    登場人物がいつも本当のことを言っているとは限らない…。わかってはいるけれど、いつも自分の考えたいように登場人物の言動を解釈してしまい、結局犯人が見つけられない。
  • フォールアウト
    また別れるの⁉︎?…でもミスタコントレーラスは元気そうだしいいかと思って読み進むうちに引き込まれ。
    ウチもワンちゃんがきたばかりなのもあり、ペピーのお利口さんぶりに感嘆しながら読んだ。
    家族同然のひとたちや、友人との関わりを大切にしながら、相変わらず正義を貫くカッコよさ。
  • カウンター・ポイント
    カーリイの後に読み始めたせいなのか、間延びしているようで最初読みづらかったが、後半は、畳み掛けるように事実も明らかにされていき、最近よくあるお金持ちからの粋な計らいで車も買えそうだし、いつものようにハッピーエンディングで満足できた。
  • オリエント急行の殺人

    いつ読んでも面白い

    永遠のミステリの女王、アガサ・クリスティ。
    いつ読んでも、何度読んでも面白い。
    本でも衝撃を受けたが、映画も遜色ない物でした。
    再映画化も多少変更部分もあったが、十分楽しめた。
    これを機会に様々な話を再読しようと思う。
    彼女の創造した探偵は全て生き生きしてどれを読んでも外さない。
    ポアロ...続きを読む
  • ウィンディ・ストリート
    ケガの多いお話だな…と。だけど若い世代を認め懐かしみ応援するヴィクに憧れる。そんなふうに歳を重ねていきたいなと思う。
    しかし今作は、いや今作も?収入が心配になるのは私だけかしら…。
  • ビター・メモリー 下
    ヴィクが丸くなった。巻末の解説にも書いてあったけれど確かにそうかもしれない。恋愛も、怒りに対処する姿も。今までの何でもござれなスーパーヒーロー的なヴィクよりも、より人間味というか女性らしさというかを感じられて、気持ちを寄せて読みやすいという気はする。年齢を重ねていくヴィクの今後が楽しみといったところ...続きを読む
  • カウンター・ポイント
    この本の少し前に発売になったパトリシアコーンウェルは見送って、こちらを購入したが正解だったと思う。

    ヴィクが生まれ育った街の紳士達とウォーショースキー家が絡む過去の因縁。
    そして相変わらず身を危険にさらして、その因縁を明らかにしようとする。
    しかし、探偵ヴィクの依頼人は、依頼したことを後回しにして...続きを読む
  • セプテンバー・ラプソディ
    よく考えてみると、ウォーショースキーシリーズの場合、事件が解決しても、犯人(と言うか黒幕というか)は、必ずしも逮捕されて終わりじゃないんですよね。この物語でもそう。一応、それなりの代償を負う形にはなって終わりますが、通り一遍の「巨悪が倒れで、目立たしめでたし」ではありません。そこが、このシリーズのも...続きを読む
  • ウィンター・ビート
    今回は、命の危機は前作、前前作程ではありませんが、謎が謎呼ぶ展開になっています。イラクからの帰還兵、民間軍事会社が出てくるのは時代ですね。

    ところで、最近、ボビー・マロリーが出てこない気がするんですが?って言うか、ちょっと前に定年を思わせる描写が有ったんですが、まだ定年ではない?ちょっと気になりま...続きを読む
  • ミッドナイト・ララバイ
    なんか、年を経るごとにアクションが激しくなっているような気がするのは、気のせいでしょうか?刑務所に入ったり、激しい暴行を受けたりしていますが、今回は、危うく焼け死にそうになってしまっています。
    このシリーズが終わるときは、昔の刑事ドラマみたいにV.I.の『殉職』で終わるんでしょうか?
  • ブラック・リスト
    9.11以降のアメリカの様子がよく描かれています。所謂‘愛国者法”。これによって、疑心暗鬼になるV.I.の姿も描かれています。

    あとがきでも触れられていますが、このところ「年とった」とか「疲れた」とか言うボヤキ話が多かったV.I.ですが、この作品では、そう言ったボヤキ話は減って、若かりし頃を彷彿さ...続きを読む
  • ハード・タイム
    タイトルの通り、ヴィクがハードな目に遭います。これまでも、結構痛い目に有ってきていましたが、その中でも今回は、最高にハードですね。

    この作品の特徴としては、これまでのシリーズでは、マロリー警部補やマゴニガル、ローリングスなどシカゴ警察の“仲間”が登場してきましたが、この作品では、彼らは登場せず、む...続きを読む
  • バースデイ・ブルー
    友達とか、親戚とか身近な(非常識な)人の依頼を承けることで、より大きな陰謀やら事件やらに巻き込まれ、命の危険にまでさらされる・・・。基本的には、そう言う流れの話なのがこのシリーズ。この作品もその例に漏れませんが、ラストが印象的ですね。今までのなかで一番好きかも。
    この作品で、一連のシリーズに変化が生...続きを読む
  • バーニング・シーズン
    自身の親戚などを相手にすることが多かったウォーショースキーですが、この作品では、ついに犯罪小説定番の警察の不正に切り込んでいます。ウォーショースキー一流のドタバタ劇なので、何でそうなるのかわかりにくく感じることもありますが、やっぱりねぇ、犯罪小説で警察(の不正)を相手にしなければならないというのは、...続きを読む
  • 街への鍵
    いつもながら静かな緊張感が続くレンデルの世界。もう読めないのが本当に残念。P・D・ジェイムズ、レジナルド・ヒル、コリン・デクスター、本格ものの大家がみんな亡くなってしまった。
    ウェクスフォード警部ものを読み返したいが絶版になっているのが多い。
  • 獣狩り
    お正月に一気読みしました 面白いですが、いくら自分の家族にまで危険が迫っているとしても、ここまでのことをするのでしょうか? その辺りが不思議な感じがします しかし、この警官が怒るのはよく理解できます ここまでのことを、自分が出来るかというと… ですが、面白かったことは確かです
  • 書斎の死体
    風邪をひいて家でおとなしくしています。
    こんな時は疲れず、読んでいて寒くないミステリを。
    うん、クリスティのミス・マープルシリーズがぴったり。
    しかも私の好きなバントリー夫人宅の書斎から
    話が始まる。

    ミステリで殺人がおこっているのに和むというのも
    おかしな話だけど、クリスマスにはクリスティをとい...続きを読む
  • 亡者のゲーム
    読み終わるまでにかなり時間がかかりました。それだけ内容が詰まった一冊です。

    スパイが活躍する作品は総じて好きなのですが、その中でも上位に位置する作品になりました。美術系と絡めて物語が進行し、美術が好きな私にとってはとても興味のそそられる作品でした。
  • 街への鍵
    ルース・レンデルがこの五月に亡くなっていたのを、裏表紙で知った。そうだったのか…。ここのところ名前を目にしなくなってすっかり忘れていたが、「ロウフィールド館の惨劇」や「引き攣る肉」を読んだときのインパクトを久々に思い出した。これは二十年近く前の作品らしいが、まったく古い感じはしない。さすがの傑作。
    ...続きを読む