山本やよいのレビュー一覧
-
書斎で発見された遺体の謎。ミス・マープルの人間観察が冴える。
鮮やかな謎解き。ミス・マープルの着眼点に大きく頷く。爪のこと、ドレスのこと。時代はずっと前の話だけれど、女子はそういうものだ。捜査を進めていく警察の会話から、読者も一緒に事件について思いめぐらす。最初に疑わしい人は大体犯人じゃない。ミス...続きを読むPosted by ブクログ -
帯にもある通り、小さな海辺の街に本屋を開いた女性の話。人の悪意、善意、思惑が練りこまれ、主人公の少しの無知と本への気持ちと勇気、彼女を信じてくれる人たちと、彼らのちょっとした裏切りと。
感動する話ではない。この本の世界の人々皆に、少しの嫌悪感と、自信にもそういった面はあるなと感じる事がたびたびある。...続きを読むPosted by ブクログ -
ミス・マープル物の2作目。ミス・マープルの魅力は、その視点の鋭さ、人物のプロファイリング能力の秀逸さだと気付いた。「嘘をつく女の子がどういう言動をとるか」「結婚している男女がどんな様子か」、ミス・マープルは数々の実例から当てはめて真実を明らかにしていく。Posted by ブクログ
-
あとがきで指摘されて気が付いたんですが、確かに、舞台は夏か冬。シカゴは、暑さと寒さが厳しい街だと聞いたことがあるので、その特徴をより活かすようにということなんでしょうね。
って言うか、ウォーショースキーって、身近に、なんかトラブルメーカーばっかりじゃない?Posted by ブクログ -
ともすれば猪突猛進。
そんなウォーショースキーの活躍は、なんとも頼もしい。でも、ちょっと女子力も意識ているんですよねぇ。今ならば、もっと『男勝り』と言う感じのキャラクターで描かれるような気もします。Posted by ブクログ -
大体どう言うパターンで事件を解決していくのかわかりましたが、今回も、中々ヤバイ出来事に口を突っ込んでいますね。
って言うか、いつもいつもこんな事件ばっかりに首を突っ込んでいると、命がいくつ有っても足りない気がしますが・・・。Posted by ブクログ -
30年前の作品なんですよね。
よく考えると、携帯ではなく、電話応答サービスを使っていたりと、時代を感じさせるところはありますが、中身にふるさは感じさせません、むしろ、新鮮?Posted by ブクログ -
30年近く前の作品なんですね。携帯とか、パソコンが一切出てこない辺りは時代背景なのですが、正直な所、あとがきで指摘されるまで気になりませんでした。それだけ内容が濃く、面白いという事。女性版ハードボイルドって、なんかかっこいいです。Posted by ブクログ
-
読書会の課題図書にて久しぶりに再読。
初めて読んだときはヴィクの格好良さにどきどきした。
そして時を経て、彼女が自分の脚で踏みしめ歩いてきた道が当たり前になったことに祝杯をあげたい気持ちになる。Posted by ブクログ -
よく聞くけど、ないパターン。ただ古典ミステリをたいして読んでないせいか、よく聞くかな?とは思いました。
前作に出てきた牧師親子に和みます。Posted by ブクログ -
火曜クラブ時からの登場人物であるミスのお友達夫人宅に死体が。
これを解決する為に奮闘するミス・マープルと、やはり火曜クラブ時からの理解者である元警察関係者。
面白い面白い。ミス・マープルの初期物語なので、実にミス・マープルがアクティブである。
後期の作品になると、殆どミス・マープルは動かずに頭だけ...続きを読むPosted by ブクログ