山本やよいのレビュー一覧
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ハロウィーン・パーティで人殺し?!
子どもが、頭をバケツに沈められて殺された!
少女ジョイス(13歳)が、パーティーの準備中に「人が殺されるのを見た」と得意そうに言った。そのジョイスが殺された。犯人は誰?
パーティーに参加していたミステリー作家のオリヴァー夫人が、私立探偵ポアロに事件解決の依頼をします。ポアロは様々な人物と接触し、過去の殺人事件を追いかけるなどして、推理します。
“子どもが殺されるのは珍しくない”“ジョイスの学校の先生が殺された未解決事件”など、なんだかこの地域は物騒極まりない。そうこうするうちにまたまた、事件発生!
会話の多さに飲み込まれる感じで、いったい誰が犯人 -
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1960年代
“ほんの”60年前のアメリカ合衆国、キング牧師に代表される人権運動に揺れた。そしてひとりの黒人青年が姿を消した。
40年後に捜索を依頼されたヴィクは、次第に当時の殺人事件に関わる謎に入り込む。
デビュー作「サマータイム・ブルース」新版のカバー絵に魅かれて続けて本作を読んだが、どうやらずいぶんあいだを飛ばしてしまったようで、会話に出てくるエピソードに少々ついていけない。
また、唐突で攻撃的な言葉でのやり取りにもついていけず、読むのに苦労した。
壮年期を過ぎの人たちは、実際こんなものなんだろう。上品な人しか出てこないミステリーの方が現実離れしているとも言える。
頑張って読んでしま -
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Posted by ブクログ
おしゃれなタイトルと評価の高さでずっと読みたいと思っていた作品。
マープルシリーズ全くの初見で手を出すのは違うのかもと思い、これを読むために先に牧師館や予告殺人を読んだまである。
結果的に、うーん…自分の中での評価はそこまで高くありませんでした。
まず、これは自分のクリスティ作品を読んでいる順番が良くない説もあるけど、せっかく会社の社長室で事件が起きるという珍しい状況なのに結局そのすぐ後にお屋敷に舞台が移ってしまい、またこのパターンかーい!と思わずつっこんでしまった。
そこで暮らす人々も他のクリスティ作品と比べるといまいち書き込みが薄く最後まであまり人物像がはっきりと見えてこないため、展開され -
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クリスティー作品の中でも「隠れた名作」と名高いこちら。
回想の殺人というのもいまいちピンとこなかったのですが、じっくり読み進めてみて、各々の証言から矛盾を見つけ出すポアロさんの手腕に改めて脱帽でした。
私がこれまでに読んだ中では、『杉の柩』『ホロー荘の殺人』カテゴリに分類されるような、特に人物描写に凝った本作。
16年も前のことであっても、やはり人が一人死んでいるわけで、それぞれに注目している観点や忘れられない出来事があるのが興味深いです。また、真相に関しても二転三転……からの着地で、その美しい自己犠牲精神に驚きでした。
ただ、個人的に愛着の沸く人物があまりいなかったのがハマれなかった点と -
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この本を読んで数日後、「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」視聴しました。映画が気に入った方、クリスティ作品でオカルトっぽい「蒼ざめた馬」、設定が似ていると感じた「ねじれた家」も映像化されいていますのでご一緒にいかがでしょうか。
以下、本について。個人的にクリスティは大好きですが、こちらの作品は若い子がたくさん出てきて、少しばかり軽く感じます。時代背景も相まって70年代のよくできた少女漫画のようです。キャラクター(特に女性)の書き方は流石と思いました。
あとがきの解説で映画化について触れられていました。仰る通り原作の面影は全くなかったですが、ちゃんとクリスティでした! -
ネタバレ 購入済み
映画
映画が面白かったので原作も読んでみたくなって買った。全然違った。別物として楽しめたけど、犯人との直接やりとりとか逮捕劇も無く、最後の答え合わせ的なのがあっさりしてて少しがっかり。少女がピンチになるところはハラハラして良かった。再度、映画がみたくなった。
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ネタバレあの人が目撃したものは。
殺人を目撃したと吹聴した嘘つきの少女ジョイスが殺された。彼女は口封じのために殺されたのか。パーティーに居合わせた推理作家のオリヴァーは、ジョイスが自分の気を引くために嘘をついたのだと自責の念にかられ、ポアロに助けを求める。村にやってきたポアロが様々な人から話を聞いて見つけた過去の事件とは——。
校長先生の勘すごい。誰もが怪しい感じで出てくるし、遺言書の偽造とかも出てくるし、何もかもが関係しているのかと思いきや、真実として出てくるのは、「ジョイスは嘘つき」「遺言書の偽造はあった」「世話をしていた外国人女性の失踪」最初から示されていたことはその通り。解釈次第なのだ。ど -
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◼️ サラ・パレツキー「サマータイム・ブルース」
ハードボイルド人気シリーズ。まっすぐに闘う女性探偵、ヴィク登場!
サラ・パレツキーというと、このヴィクシリーズで人気が出たころ、5作めの「ダウンタウン・シスター」を人に薦められて読んだ覚えがある。懐かしい大阪の旭屋書店ビルに探しに行ったような。残っていればおそらく名建築の仲間入りをしていたであろう、本が詰まったレトロなビルには推理小説フロアがあり、下りのエスカレーターが無かった。
1982年に発表された、ポーランド系の女性探偵、V.I.ウォーショースキー、通称ヴィクが活躍するハードボイルドもの人気シリーズの初回作品。新装版をたまたま貸して -
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1934年の作品。
ポアロシリーズ8作目。
イスタンブール発カレー行きのオリエント急行の車内で、アメリカ人の富豪サミュエル・ラチェットが殺害された。列車は雪のために足止めを食い警察がしばらく到着しないことから、鉄道会社の重役ブークは、たまたまこの列車に乗り合わせた友人のポアロに事件の調査を依頼する。
調査の結果、サミュエル・ラチェットというのは偽名で、かつてアメリカで起こった有名な少女誘拐殺人事件「アームストロング事件」の誘拐殺人犯、カセッティであることがわかった。
このカセッティに恨みをもつ人物、アームストロング事件の関係者が犯人なのでは?とポアロは推理を進めていくー
アガサクリステ -
Posted by ブクログ
ポアロシリーズ長編21巻目。
1942年の作品。
ハヤカワ文庫版を読みました。
今回ポアロの元に依頼された事件は、16年前に起きた殺人事件の真相を調べてほしいというものだった。
高名な画家エイミアスクレイルの娘カーラ・ルマルションは、夫殺害容疑で終身刑となり獄中で亡くなった母のキャロラインクレイルから無実を訴える手紙を受け取った。ポアロは16年前のこの事件の関係者ー五匹の子豚ーすなわち、画家エイミアスクレイルの愛人だったエルサ・グリヤー、エイミアスの親友だったフィリップ・ブレイクとその兄メレディス・ブレイク、キャロラインの妹のアンジェラ・ウォレン、アンジェラの家庭教師だったセシリア・ウィリア