山本やよいのレビュー一覧

  • 夜明けを待ちわびて
    Black Dagger BrotherhoodシリーズのJ.R. ウォードさんがジェシカ・バード名義で書いたもの。

    3人兄弟の真ん中で幼少期の虐待で人を信じられなくなっているショーンが主人公。
    ヒロインのリジーが優しくて心が綺麗で素敵だった。

    ちらちら出てくる兄と弟のお話は刊行されてないのかし...続きを読む
  • ブックショップ
    世の中の大変さがなんとなくわかった気がする。
    そして人との関わり方も様々だということ。

    大人って難しい。
  • 赤の女 下
    監視。凄い。米国による盗聴が各国首相まで行っている事に驚きです。まさしくスパイ映画さながらで満更フィクションだけではない世界です。
  • 書斎の死体
    書斎で発見された遺体の謎。ミス・マープルの人間観察が冴える。

    鮮やかな謎解き。ミス・マープルの着眼点に大きく頷く。爪のこと、ドレスのこと。時代はずっと前の話だけれど、女子はそういうものだ。捜査を進めていく警察の会話から、読者も一緒に事件について思いめぐらす。最初に疑わしい人は大体犯人じゃない。ミス...続きを読む
  • ブックショップ
    帯にもある通り、小さな海辺の街に本屋を開いた女性の話。人の悪意、善意、思惑が練りこまれ、主人公の少しの無知と本への気持ちと勇気、彼女を信じてくれる人たちと、彼らのちょっとした裏切りと。
    感動する話ではない。この本の世界の人々皆に、少しの嫌悪感と、自信にもそういった面はあるなと感じる事がたびたびある。...続きを読む
  • 死線のサハラ 下
    著者のガブリエル・アロン・シリーズの三作目。全く知らなかった著者だが、一作目が、面白かったので、続きを楽しみしていた。本のテーマの善悪は別にして、こういったテーマ、内容は日本人では書けないと思う。内容がどこまで事実かはわからないが、リアルで緻密。そして、エンドは哀しい。
  • 英国のスパイ
    カリブ海上で英国の元皇太子妃の乗った豪華ヨットが爆発炎上した。世界中に悲報が駆け巡るなか、実行犯としてある爆破テロリストの名が浮上する。英国当局から秘密裏に事件解決を要請されたガブリエルは、姿を変えて犯行を重ねる神出鬼没の爆殺魔の足取りを追い、男の過去を知る元SASの殺し屋ケラーとヨーロッパ各地へ飛...続きを読む
  • 亡者のゲーム
    イタリアのコモ湖で英国人実業家が惨殺された。被害者は美術品密売の噂がささやかれる元スパイ。死の直前、幻の名画を手に入れていたらしい。国家治安警察の将軍から極秘裏に捜査協力を頼まれたガブリエルは、ヨーロッパを股にかけた謀略のゲームの裏に、ある独裁者の不穏な陰を嗅ぎ取るが―世界一流の美術修復師にしてイス...続きを読む
  • 書斎の死体
    ミス・マープル物の2作目。ミス・マープルの魅力は、その視点の鋭さ、人物のプロファイリング能力の秀逸さだと気付いた。「嘘をつく女の子がどういう言動をとるか」「結婚している男女がどんな様子か」、ミス・マープルは数々の実例から当てはめて真実を明らかにしていく。
  • フォールアウト
    北朝鮮の核ミサイルが大きな問題となっているこの時に、アメリカの核ミサイル配備と反対運動を話の核にしたこの本が書かれたのは、偶然?
    本が分厚く、途中までは五里霧中で一向に進んだ気がしなかったので、読むのに少し時間がかかった。
    ペピーは賢くて可愛いね。ヴィクの疲れを癒やしてくれる存在なのがよく分かる。
  • 街への鍵
    便利になったものだ。机上のモニターにグーグル・マップでリージェンツ・パーク界隈を開いておいて、作中に現れる場所を打ち込んでいくと、人物たちの移動ルートが手に取るように分かる。特に主人公が住んでいるパーク・ヴィレッジ・ウェストなどの高級住宅地では、建っている建築物の写真が見られ、なるほどこんな感じのと...続きを読む
  • ダウンタウン・シスター
    あとがきで指摘されて気が付いたんですが、確かに、舞台は夏か冬。シカゴは、暑さと寒さが厳しい街だと聞いたことがあるので、その特徴をより活かすようにということなんでしょうね。
    って言うか、ウォーショースキーって、身近に、なんかトラブルメーカーばっかりじゃない?
  • レディ・ハートブレイク
    ともすれば猪突猛進。

    そんなウォーショースキーの活躍は、なんとも頼もしい。でも、ちょっと女子力も意識ているんですよねぇ。今ならば、もっと『男勝り』と言う感じのキャラクターで描かれるような気もします。
  • センチメンタル・シカゴ
    大体どう言うパターンで事件を解決していくのかわかりましたが、今回も、中々ヤバイ出来事に口を突っ込んでいますね。

    って言うか、いつもいつもこんな事件ばっかりに首を突っ込んでいると、命がいくつ有っても足りない気がしますが・・・。
  • レイクサイド・ストーリー
    30年前の作品なんですよね。

    よく考えると、携帯ではなく、電話応答サービスを使っていたりと、時代を感じさせるところはありますが、中身にふるさは感じさせません、むしろ、新鮮?
  • サマータイム・ブルース[新版]
    30年近く前の作品なんですね。携帯とか、パソコンが一切出てこない辺りは時代背景なのですが、正直な所、あとがきで指摘されるまで気になりませんでした。それだけ内容が濃く、面白いという事。女性版ハードボイルドって、なんかかっこいいです。
  • 街への鍵
    最初はなかなか進まなかったが、途中からは俄然面白くなってきた。人物描写が素晴らしいだけに、登場人物のカスっぷりが際立ち、読んでてイライラムカムカしながらも、最後まで引っ張られる。細部に納得出来ない所もある。そして読後の感想は、身の蓋もないけど、これ…殺人いる?
  • サマータイム・ブルース[新版]
    読書会の課題図書にて久しぶりに再読。
    初めて読んだときはヴィクの格好良さにどきどきした。
    そして時を経て、彼女が自分の脚で踏みしめ歩いてきた道が当たり前になったことに祝杯をあげたい気持ちになる。
  • 書斎の死体
    よく聞くけど、ないパターン。ただ古典ミステリをたいして読んでないせいか、よく聞くかな?とは思いました。
    前作に出てきた牧師親子に和みます。
  • 書斎の死体
    火曜クラブ時からの登場人物であるミスのお友達夫人宅に死体が。
    これを解決する為に奮闘するミス・マープルと、やはり火曜クラブ時からの理解者である元警察関係者。

    面白い面白い。ミス・マープルの初期物語なので、実にミス・マープルがアクティブである。
    後期の作品になると、殆どミス・マープルは動かずに頭だけ...続きを読む