山本やよいのレビュー一覧

  • 五匹の子豚

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    現時点でポアロ作品の中で一番好きです。

    容疑者たちの一人一人がすごく丁寧に描写されていて、人間ドラマとして面白い。被害者も自業自得でしょとしか言いようがない人だし、癖のある容疑者ばかりで自分勝手な話を聞きながらの推理がすごい。雑音を取捨選択する力が名探偵たる所以ですよね。

    私は今回本気で推理しながら読んでいてノートに予想を書きながら読みましたが、予想を上回る面白さ、美しさでした。

    ミステリーというより、文学として好き。

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    2025年11月13日
  • オリエント急行の殺人

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    ネタバレ

    素晴らしい謎と解。間違いない名作。
    全員で間違ったポアロの案を支持するという、驚きと感動のラストがとても良かった。すっきりしました。

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    2025年11月09日
  • 五匹の子豚

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    好き!傑作!

    なぜ?誰が?どうして?
    先が気なる気になる。

    最近は大掛かりなトリックより
    動機に謎がある方が断然好みになっているから
    余計にはまったのかも。

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    2025年10月15日
  • オリエント急行の殺人

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    結末はなんとなく知っていたけどちゃんと読んだことがなかった作品。
    アガサクリスティの作品はやはり面白い。
    そして山本やよいさんの訳もとても良かった。ポアロと一緒に推理している気分になりつつもやはりどう頑張ってもブークと同じ立場になってしまう。ポアロの凄さを感じつつも自分も登場人物の1人になったような気分だった。
    是非原文で読みたいし他の訳者のものも読んでみたい。
    推理小説の金字塔だからこそいろんなパターンで読んでみたい。

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    2025年10月01日
  • オリエント急行の殺人

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    まさかの結末…!
    そして、全ての証拠が騙しに使われていたなんて
    最後のブーク車掌とコンスタンティ医師の気の計らいも粋だった

    好きなのは「あなたの強さは腕力ではなく、意志の力にある」 まあ、これも結果違ったけれど。面白い

    あとは、立ち居振る舞いで周りを騙すの楽しそう。思いっきりレデイになってみよう❤︎

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    2025年09月26日
  • オリエント急行の殺人

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    初めてクリスティ文学を読みました。
    登場人物の台詞から、今と違う時代背景のジェンダー感覚や性格、地政学が感じられて、ミステリー以外の側面からも楽しめました。

    質問相手によって質問内容や態度を変えるポアロは面白かった。永遠の名作と言われ続ける所以も、最後に分かりました。凄い。

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    2025年09月21日
  • レイクサイド・ストーリー

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    シリーズ第2巻。タフな探偵のお姉さんが活躍します。五大湖を行き交う貨物船の描写がなかなか秀逸です。ラスト40ページで、ちょっと、どうオチを付けるのかが気になりました。

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    2025年09月18日
  • 五匹の子豚

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    画家の描いた1枚の絵…実際に見たわけではないのに、今も脳裏にまざまざと蘇ります。
    つまり、そのくらい傑作ってこと!

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    2025年09月10日
  • オリエント急行の殺人

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    ネタバレ

    うぉーーーーー面白かった!!
    そんなことある?でもむしろあるのではと思わせる納得の筆致。さすがクリスティ…

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    2025年08月20日
  • オリエント急行の殺人

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    全く予想することが出来なかった結末に驚きました。「そして誰もいなくなった」と同じくらい面白かったです。

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    2025年08月10日
  • オリエント急行の殺人

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    ネタバレ

    最初は、誰が犯人なんだろ?っとワクワクしながら読みました。そしたらまさかの展開!でもう奇想天外でした。この本には図などかいてあるので、自分も推理できます!とっっっっっっっっても面白い本なのでぜひぜひ読んでみてはいかがでしょう?

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    2025年08月04日
  • 五匹の子豚

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    16年前の殺人事件の真相に迫ろうとするポワロ。もちろん証拠品が新たに出るはずもなく、関係者の証言も記憶があやふやだったりして難しいのだが、この小説での一番の見所は、人によって見方が違うために人物の善し悪しがわかれたり、思い込みが出てきてしまう点である。

    関係者の証言は確かに興味深い。事件当時、その話をしなかった理由は、重要だとは思わなかったからだったり、個人的な印象だけだったり、あとから思い出したり様々だ。そして犯人以外は誰も嘘をついていない。

    有罪判決を受けて獄中死したキャサリン。亡くなる前に、実は無実だったという手紙を娘に残した以外には無実を訴え続けたりはしなかった。
    キャサリンは本当

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    2025年08月04日
  • 書斎の死体

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    書斎に死体があるという、ミステリーではよくある設定。狭い人間関係の中で、一見、単純に見える設定が、実はとても奥深いという、ミス・マープルものの面白さ。今回も堪能させてもらいました。

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    2025年08月04日
  • オリエント急行の殺人

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     閉ざされた豪華列車という舞台設定だけでわくわくするし、その中で起こる殺人事件はまさに「古典的ミステリ」の醍醐味を凝縮している。
     そして最後に明かされる真相は、理屈の上でも感情の上でも強烈な衝撃を与える。正義とは何か、という問いが読後にずっと残るし、この結末だからこそ世界的に愛され続けるのだと納得できる。

    ●展開
     名探偵ポアロが一人一人を丁寧に尋問していく過程は緊張感が途切れない。各人の証言やアリバイが絡み合い、すべての乗客にアリバイがある中、どの人が犯人なの、か誰もが怪しく、しかし誰もが犯人ではないように見える中で、真相を追い求めるドキドキ感が続いていく。
     真相に近づくたびに少しずつ

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    2025年07月31日
  • オリエント急行の殺人

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    ミステリーの知識があればあるほど、謎解きの経験があればあるほど結末に騙される。
    1934年にこんなにも内容の複雑で濃いミステリーがあるなんて幸せだっただろうなぁ。
    薄い見た目ではないけれど数時間で読み終えてしまった、ポアロさんの最後の言葉がとっても素敵で好きです。
    自分のミステリーの偏見を崩された作品、読んでよかった。
    翻訳前の物も読んでみます。

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    2025年07月02日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    今までクリスティの小説には、魅力的な女性が多く描かれていたが、今回の女性登場人物は魅力的な方は少ないように感じた。一方で、めずらしく魅力的で美しい青年が登場したように思う。

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    2025年06月09日
  • 五匹の子豚

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    30数年かけて、ちょっとずつ読み進めてきたポワロシリーズ。老眼で旧ハヤカワ文庫版が読みにくくなってきたこともあり、新版で買って読みました。

    推理小説が乱造される昨今、今までにないトリックだのどんでん返しだの色々読みましたが、そのほとんどが奇をてらったトンデモ犯罪でした。
    そんな中、もはや古典の感もあるアガサ・クリスティを読んで「こういうのもあるのかぁ〜」と感心することになるとは。

    さすがミステリーの女王。

    過去の事件を調べ歩き、人の話を聞き、手記を読む、という形式なので、淡々として大人しい感は否めませんが、それだけに最後のポワロの解決編が鮮やかに引き立ちました。
    私たちにもポワロと同じヒ

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    2025年05月30日
  • オリエント急行の殺人

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    ミステリの傑作。新訳版の方が旧訳よりも読みやすかったです。
    犯人がわかった上で読むのもおもしろいと思います。読めば読むほど犯人の意図や行動が理解できるので、何回でも読めます。
    でも、初めて読んだときのミステリの常識を覆す驚きは、さすがミステリの女王クリスティーだと感じます。
    犯人とはこんなはずだという常識を持っている人の意識を覆してくれるので、読後の爽快感がたまりません。ポアロが示す2つの解決策が犯人に対して心憎い。こんな珍しい終わり方も、このミステリの良さです。
    有栖川有栖の解説も本格ミステリが好きな方にはおススメです。

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    2025年05月21日
  • オリエント急行の殺人

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    ネタバレ

    ポアロシリーズは全て早川で読んでいるが、この作品は訳が良い。
    登場人物全員犯人は予想していなかった。
    全員がアームストロング事件の関係者であると導き出すのは根拠が足りなすぎるのではと思ったが、ポアロレベルになると、数人が怪しいと踏むや、また、満席という異常事態を鑑み、推理しきるのはありうる。
    名作と呼び声高い本作だが、期待を裏切らなかった。

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    2025年04月06日
  • 書斎の死体

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    ネタバレ

    クリスティのミスマープルシリーズ、第二弾。

    前作の「牧師館の殺人」は手堅く、意外な犯人で魅せる良作ではあったが、いかんせん地味な印象が拭えず。
    今作は打って変わり、全然知らない女性の死体がいきなり書斎で見つかり、どうしてそうなった?というもの。その謎だけでグイグイとラストまで読ませる展開。

    ある事実が分かった途端、全ての謎が一気に解ける。そのカタルシスが非常に良い。
    ミスマープルも前作とは段違いで目立つ活躍となっており、ようやくシリーズ作品に踏み込めた感じ。3作目以降も楽しみにしたい。

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    2025年03月26日