山本やよいのレビュー一覧

  • オリエント急行の殺人

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    事件が起きて、証言を集めて、証拠品が出る。そこからはただ組み立てて、解決パートへ。
    種明かしを見ると突飛な話になりそうだが、緻密な証言で地に足つけているのが、さすがのアガサクリスティ。
    終わり方もすっきりとして良かった。

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    2025年11月30日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    ポアロシリーズは初読だったが、楽しめた。最後まで犯人像が絞り込めず、ハラハラした。昔に書かれた作品だが、現代の推理小説に大きな影響を与えていることを実感した。

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    2025年11月15日
  • オリエント急行の殺人

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    ネタバレ

    そして誰もいなくなった以来2作目のアガサ・クリスティ。
    こういう古い小説を読むと今の小説とは違う点があって面白い。1番感じたのは、何回も刺してるから女の犯行だ、とかイギリス人だからこう、イタリア人だからこう、みたいな感じのセリフ回し。今の時代はこういう偏見にセンシティブだからその時代ならではの物を感じられた。
    もちろん事件の方も面白かった。一見バラバラに見える乗客の関係性が繋がって真相に辿り着くのが気持ち良くてスッキリした。全員が犯人だっていうのは度肝抜かれた。昔のものだけど斬新で新鮮だと思った。その時代に描かれたものが今読んでも衝撃を与えてくれるのは本当にすごい。
    終わり方も良くて面白かった

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    2025年11月06日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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     女流推理作家が主催するハロウィーン・パーティで少女が殺害され、生前に「私は殺人現場を見たことがある」という爆弾発言をした一方で彼女が虚言癖であることから皆信じていなかったが、徐々に過去の殺人事件との関連性が浮かび上がってくるミステリーで、ポアロが事件関係者達に事情聴取をしていくにつれて真相を解明する仮定や犯人のミスリードが上手くハロウィーンにうってつけの作品だった。

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    2025年11月01日
  • 五匹の子豚

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    ポアロシリーズ、ドラマや映画で見たことありましたが、小説ははじめて読みました。
    ドラマのポアロもとても魅力的ですが、小説の方がずっと面白かったです!
    真犯人がちょっとだけ納得いかなかったですが、伏線の回収やキャラクターの心情描写もすごいし、文章が力強いと感じました。
    他の有名な作品もドラマでしか見たことがないので、今度読んでみようと思います。

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    2025年10月31日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    面白かった
    スタイルズ荘、オリエント急行、ナイルを読んだが、1番好きだった
    最後の最後まで犯人が絞れず、のめり込んだ
    映画は期待せず、また観ようかなと

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    2025年10月30日
  • オリエント急行の殺人

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    ネタバレ

    実は乗客全員が事件の関係者で被害者に恨みがあり、結託して行われた犯行。圧巻。そしてその真相ではなく違う仮説を警察に話そうと決めるラストは個人的には好きだった。倫理的にはアウトかもしれないけど被害者がクズすぎて犯人たちに同情するので胸スカ。
    ハバード夫人の正体には驚いた。
    ほぼ事情聴取ターンだったけど、怪しい点が見つかって二転三転していくのが面白くてのめり込んで読めました。

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    2025年10月11日
  • オリエント急行の殺人

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    作品名はもちろん知ってるけど実は読んだことがなかったポワロシリーズ。というか初めてのアガサ・クリスティー作品。
    普段海外文学を読まないから独特の言い回しが最初は少し読みにくかったけど、話が進むにつれて展開が気になって最後はどんどんページが進んだ。

    解説の有栖川有栖さんが言っているように「スレてない初心者のうちに読んで楽し」めて良かった。ほかのポワロシリーズも読んでみたいと思える作品だった。

    ポワロが外見に対して正直な表現をするなど個性の強い人物だったり、〜人はこうで〜とか国籍によって評価したり、表現が面白かった。昔の人達はこういう風に思ってたのかなぁと興味深かった。

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    2025年09月15日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    ネタバレ

    初のミスマープルシリーズ。
    すごく面白かった。ポアロシリーズはなんというか歌劇的というか戯曲的な感じがあるけども、それとはまた違った感じで、人間関係中心に焦点が当てられ穏やかな中で進んでいく感じがある。
    最後の手紙が悲しくなった。

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    2025年09月11日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ある会社で人が殺され、周囲の人物に聞き取りを行っていくと、お家騒動が発端の事件であることが分かる話。
    話中に何度か発生する事件は童話をもとに進められているものとみられ、題名のライ麦もその一環として死体のポケットに入れられることになる。

    情報収集はニール警部、問題解決はミス・マープルが担当する2主人公制。
    ミステリーだと解決役の方が良く書かれがちだが、的確な作業分担という感じだった。

    登場人物が多く、同じことを何度も人物らに聞いていく地道な捜査が書かれ、だんだんと話が分かってきたり、人物間の話の食い違いで新しいことが発覚していく辺りが面白い。最後に送られてきた手紙がなかなか悲しい感じがした。

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    2025年09月03日
  • オリエント急行の殺人

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    こんな結末ありか!?という感じは否めないが、これはこれで楽しく読めた。
    翻訳も違和感なく、古臭くもなく、とても読みやすかった。

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    2025年08月30日
  • 五匹の子豚

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    先にドラマを観ていた作品。観たのはかなり前なのに犯人も動機も覚えていたほどの傑作。
    浮気や不倫に対しては生理的に受けつけないほど嫌悪感があるが、クリスティ作品と男女の愛憎は切っても切れない関係なので、今回も無駄に腹を立てながら読んだ。
    しかしそこはさすがのクリスティ。単純な愛憎のもつれで起きた事件ではなく、なるほどそういうパターンもあるのかと驚かせてくれる。
    やはりクリスティ作品は心理描写が秀逸で面白いので、そこを最大限に楽しむには本で読むのが一番かなと思う。
    ドラマ版を観るのも大好きだけどね。

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    2025年08月12日
  • 五匹の子豚

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    アガサ・クリスティの攻略本なるもので★5となっていたので、読んでみました。

    16年前、妻(キャロライン)が画家の夫を毒殺したとして逮捕され、獄中で無くなった。でも、母は無実だったという娘の依頼で再調査をするポワロ。事件当時現場にいた5人に聴き取りをしていく。

    キャロラインの人となりを5人が語るのだけど、その人物像が人によって180度違う。そこに潜む一人一人の想いに注意を払いつつ、また、ちょっとした発言も見逃さない。

    また、キャロラインが妹に宛てた手紙。キャロラインをどう見るかで、そこから導き出される結果が見事に異なってくる。

    こうだと決めつけて物事を見ると、大変な思い違い、判断ミスをし

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    2025年07月30日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    ミス・マープル作品
    穏やかな、日本人がパッと浮かぶ欧州おばあちゃん

    だがこのミス・マープルは違う
    恐ろしいほどかっこいい

    たった2ページだけマープルが語る
    不器量な小間使いグラディスの不幸な生立ち
    しかし、読者は共感する
    なんて不遇な子なのだと

    そんなグラディスの死体が見つかった

    マープルは列車に乗って現場へ向かう
    マープルは席に座り殺人事件を報じる新聞を静かに読む
    その横顔は憤怒に満ちていた

    か、か、かっけえええええええ
    おばあちゃんかっけえええええ
    復讐の絶対審判老婆爆誕
    怒りの推理
    そして全てが終わりマープルの家に手紙が届く
    そこで復讐の絶対審判老婆の物語は悲しみとともに終わり

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    2025年07月27日
  • オリエント急行の殺人

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    読んだことはなくても、誰もがタイトルを聞いたことがある名作。

    何処かでネタバレを踏んでいたのか、真相について「こういうことか?」と思っていたら、見事当たってしまい、ちょっとショックでしたが、それでも満足。

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    2025年07月20日
  • コーンウォールに死す

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    ネタバレ

    2025年の24冊目は、ダニエル・シルヴァの「コーンウォールに死す」です。ガブリエル・アロンのシリーズ新作となります。ほぼ1年ぶりですが、エンタメ作品として安定の面白さですし、現在の西側社会が抱えている問題、闇に対しての痛烈な風刺にもなっています。
    コーンウォールの海辺で、オックスフォード大学の美術史学科教授シャーロット・ブレイクが、当地で騒がれている連続殺人鬼〈斧男〉と思われる人物に殺害されます。教授は、ナチスの略奪絵画であるピカソの肖像画の行方を探していました。果たして、教授を殺害したのは、本当に〈斧男〉なのか?それとも探していた絵画が原因なのか?ガブリエルが、前回パートナーを組んだイング

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    2025年07月04日
  • 報復のカルテット

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    英国でロシア人の富豪が暗殺された。
    使われたのは神経剤、旧友がクレムリンに繋がる機密を追っていた事を知り長官ガブリエルはM16と弔いの作戦に出る。
    チェロの名手で世界一ダーティな銀行にコンプライアンス担当として務め元、工作員であったイザベルにガブリエルが接触、極秘裏に作戦が遂行されて行く。
    読んでいくと欺くと言う言葉が頭から離れる事なくラストを迎える。
    ドイツ、ロシア、アメリカ、イスラエルと舞台が変わり私利の欲望を満たす為の騙し合いが展開する。
    銀行のブラックマネーはこんなふうに誕生するかを知る事ができた。

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    2025年06月16日
  • 書斎の死体

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    ネタバレ

    書斎の死体からよく犯人まで辿り着いたもんだ!爪に着目するマープルの慧眼。女性ならではの視点。ルビーがあくびをして眠そうにしていたのも伏線で、うまい具合につながる。
    恋人関係と結婚関係の2人の対応の違いは時代を超えて今でも通じる心理。天晴。
    グリゼルダがいい母になって子育てしてるところも微笑ましい。

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    2025年05月24日
  • 書斎の死体

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    ドラマを観たのに犯人を全く覚えてなかったので、最後までほんとにおもしろく読めた。
    パントリー夫妻、特に妻がいい。

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    2025年05月23日
  • 書斎の死体

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    ★★★★☆ネットでミステリー小説初心者向けというタイトルで紹介されていました。アガサクリスティの作品は、最近ではABC殺人事件も読みました。どれも面白く読めました。事件の真相が明かされる時が一番ワクワクしてしまうのは、高校生の頃に読んだ他の有名な作品の時と同じだったと思い返しました。また高校の時に読んだ作品を読み直してみたいと思っています。

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    2025年04月09日