あらすじ
わたしが調査する保険金詐欺事件と、シカゴを連日にぎわす過激な政治運動との関連が明らかになってきた。一方ホロコーストの生き残りだという男ラドブーカに振り回されるロティは、わたしの心配をよそに、事情を語ることをかたくなに拒む。やがて、別々に見えたふたつの出来事が奇妙に絡み合いはじめ……苦い過去ゆえに心を閉ざすロティと、彼女を救おうと奔走するV・Iの女の友情が感動を呼ぶ、パレツキー入魂の力作!
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Posted by ブクログ
シリーズものは、古い友人に再会するようで、とても
心地よいのです
しかも、このシリーズは、珍しく、物語の中で主人公
が成長していって、ちょうど主人公のヴィクとおない
どしになりつつあります
なんか、一緒に成長してきた感じが、よいのです
最近、ヴィクの性格がちょっと丸くなってきたので
自分も大人にならなきゃと思う今日この頃です
Posted by ブクログ
(上巻より)
ドイツの上流育ちの夫婦が犯人だったが、
自ら手を下したり、
爆弾をしかけようとするのはしっくりしない。
ヴィクがいつもになく、
前作で付き合うようになった作家を愛していて、
ちょっと安心した。
相棒のコントレーラスは相変わらずだし、
アシスタントのメアリも仕事を続けていて良かった。
ロティの過去の話は辛いものだったが、
若い時に当時の恋人から離れた理由は、
想像通りだった。
二人してオーストリアにいるところで、
終わっていたが、ロティはシカゴに戻ってくるのだろうか。
ロティの恋人マックスの孫娘が、
口髭のあるボディーガードのことを「セイウチ」扱いしたいたのが、
楽しかった。
Posted by ブクログ
ヴィクが丸くなった。巻末の解説にも書いてあったけれど確かにそうかもしれない。恋愛も、怒りに対処する姿も。今までの何でもござれなスーパーヒーロー的なヴィクよりも、より人間味というか女性らしさというかを感じられて、気持ちを寄せて読みやすいという気はする。年齢を重ねていくヴィクの今後が楽しみといったところ。
ストーリーは、同じ女性の私としては上巻後半くらいからロティの物語は予想できていたので、それがどう落ち着くのかという気持ちで読み進んでいたが、回想を挟むという今までになかった手法は斬新で読みやすかった。
リアル本棚へしまおうとしてカバーを外して初めて気づいたけれど下巻の表紙は私のロティのイメージそのものでした。