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  • 否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる闘い
    5.0
    ナチスによる大量虐殺を証明できるか―― 「歴史学者」対「ホロコースト否定者」 真実をかけた法廷闘争、緊迫の1779日。 実際にあった世紀の裁判の回顧録。 歴史家は何が起きたかを客観的に確認するという方法で歴史的な“真実”を確立していく。ただし、他の歴史家が異なる結論に到達する可能性のあることを、つねに承知している。 ――本文より 「ナチスによる大量虐殺はなかった」そう主張する、イギリス人歴史家アーヴィング。彼を“史実を歪曲したホロコースト否定者”と断じたユダヤ人歴史学者リップシュタットは、反対に名誉毀損で訴えられる。裁判に勝つには、ホロコーストが事実だと法廷で証明するしかない。だが予想に反し、アーヴィングの主張は世間の関心を集めていく――。実際にあった世紀の法廷闘争の回顧録。

ユーザーレビュー

  • 否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる闘い

    Posted by ブクログ

    法廷闘争の形をとった叙事録。小説という方もおっレるが個人的に異なると思う。いくばくか端折っていると思うものの、4年間にわたるリップシュタット教授の視点から見た景色。

    「私自身の意見が誤った形で伝えられるのを黙って聞いていなくてはならないのがいかに神経を減らすことにか」と述べる通りの時間が続く。
    ⇒真実と偽りをはっきりさせることが闘いの争点。

    もとはと言えば~ホロコーストにヒトラーが関与している事の否定を英 歴史家アーヴィングが裁判で訴えたことに始まる。
    相手方は歴史学者リップシュタット、罪状は名誉棄損。

    あとがき、付記を覗いても540頁余に及ぶ対策の殆どは日々行われる法廷の回顧。
    真偽を

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    2022年07月15日
  • 否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる闘い

    Posted by ブクログ

    なかにし礼さんの本で紹介されていたのを読んでこの本のことを知りました。なかにし礼さんが大興奮で書かれていたとおり、すごくおもしろかった。
    すべてのページが実話ならではの驚きに満ちた本でした。

    裁判のゆくえ、判決がどう出るか、という、大筋が興味深かったのはもちろんですが、それ以外にも、非常に考えさせられた点がいくつも。

    最初にああそうなのか、と驚いたというか、腑に落ちたのは、第二次世界大戦時の状況に対する思いがユダヤの人々と日本人とはまったく違うということ。いや、考えれば当たり前なんだけれど、私には目からウロコだった。

    ホロコーストで多くのユダヤ人が犠牲となった、という事実が、ユダヤ人の間

    0
    2019年03月19日
  • 否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる闘い

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホロコーストは本当にあったことなのか?
    実際の真実はどうだったのか?
    実際に2000年イギリスの法廷で争った内容が
    この冬映画が日本でも上映されるということで
    とりあえずその前に本を読んでみようかと。
    すげー面白い!
    面白いというかなんというかリアルというか。
    原告はホロコースト否定の歴史家
    被告はホロコーストを学び教える大学教授&出版社
    裁判って一言で言っても
    プロフェッショナルチームがいたからこそ
    勝てた裁判なのかもしれないなーとか。
    歴史を嘘偽した者は許さない!
    ホロコースト生存者が傍聴席で
    見守る姿がすごい生々しい。
    1人のマダムがホロコーストで腕に入れられた
    収容所番号の入れ

    0
    2017年12月21日

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