成田名璃子のレビュー一覧

  • 時かけラジオ ~鎌倉なみおとFMの奇跡~

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    過去に生きるDJが現代に生きる人々とラジオを通じて心を通わせるお話です。

    この著者の作品は読み終わった後にすっきりするというより胸にぼんやりと残るようなものがあると個人的には感じるのですが、本作も一章と二章は似たような印象を受けました。
    しかし三章以降は読んでいてすっきりする展開になっており、過去作と比べて読みやすい作品になっているのではないかと思います。

    章が進むごとに時間が一年遡るのが疑問でしたが、ラストでその意味が分かる部分があって腑に落ちました。

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    2023年04月01日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    結婚をテーマに7人の作家が描いた作品の作品集。「黒い結婚」「白い結婚」と分かれていて、闇っぽい話の黒と、ポジティブな感じがしないでもない白。私は順番に黒から読んでいたが、もうずっとなんだか重たいもやがかかっているみたいな感覚だった。いわゆる理想形みたいな夢見る結婚、みたいなのが出てこなくて、結婚って碌なことないなと思いつつ、色々なことがありうるんだなぁとも思った。最後の「いつか、二人で。」でそれまでのどろっとしたもやもや感が救われた感じがする。

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    2023年03月26日
  • 時かけラジオ ~鎌倉なみおとFMの奇跡~

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    感想
    未来と過去がつながる。現実ではありえないかもしれない。だからこそ美しい物語が創られる。そこで気づくのは人間の変わらなさ。みんな同じ。

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    2023年03月24日
  • 東京すみっこごはん 雷親父とオムライス

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    奈央さんと一斗さんが結ばれよかった。楓さんも純也君と相談相手ができ、よかった。 ビールくらい飲めれば、と思います。

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    2023年02月13日
  • 今日は心のおそうじ日和 素直じゃない小説家と自信がない私

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    お掃除のコツが描かれてたのが良かった。素直じゃない小説家が、家政婦の女性とその子供に触れることで、心を開くお話。心も家も整理して、キレイにしておくからこそ、全てがうまく回るのかもしれない。

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    2023年01月29日
  • 東京すみっこごはん

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    ほのぼのとした、温かみを感じる本でした。 最近は、80過ぎのママの居酒屋にも行けず、家飲みに勤しんで、います。残念残り少ない命なのに!

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    2023年01月21日
  • 東京すみっこごはん

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    感想
    みんな抱えてるものがある。そんな当たり前のことを忘れてついカリカリしてしまう日常。ふとした瞬間にこの物語を思い出して深呼吸したい。

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    2023年01月01日
  • 東京すみっこごはん

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    共同台所のすみっこごはん。プロではない一般の人が集まり当番制でレシピノート通りに作り、一緒に食べる。
    他人だからこそ話せることもあるし、いつもいる自分の世界が辛くともそこに居場所がある。
    現実にもこういった所はあるのだろうか。
    温かい連作短編集でした。

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    2022年12月14日
  • 東京すみっこごはん 雷親父とオムライス

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    シリーズ2作目。

    すみっこごはんが区画整理事業のために、なくなってしまう…
    存続の危機が根底にありお話が進んでいく。

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    2022年11月01日
  • ベンチウォーマーズ

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    物語は飽きることもなく読ませる、バランスのとれた作品。

    作者の後書きに興味深い一言があるので抜粋。

    『迷路の壁に「出口」と書けばそこが出口になるくらい力強いパワーを持っていた気がします。』
    この人の書いたエッセイなんかも読んでみたい気もするが、それはまた別の話。

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    2022年09月12日
  • 今日は心のおそうじ日和2 心を見せない小説家と自分がわからない私

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    ネタバレ

    シリーズ2作目。
    相変わらず自信の無いうじうじ涼子さん。
    元夫とのやりとりの場面とか、結菜さんとの直接対決?の場面だとか。
    もっとバシっと言い返して欲しい場面はヤキモキします。
    が、私も言い返せないタイプなのでそういったモヤモヤをお掃除にぶつけられる涼子さんを少し見習ってます(笑)

    このシリーズを読み始めて、めんどくさーいって思ってたお掃除をこまめにいい気持ちで取り組めるようにはなってる気がします♪

    担任問題、バシっと決めてくれることを楽しみにしてます♪

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    2022年08月04日
  • 月はまた昇る

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    保育園に落ちたから、保育園を作っちゃおう!という発想がすごい。3人のママが主人公だが、みんなパワフル。家庭や仕事の問題と並行して、保育園を立ち上げるという大きなプロジェクトに積極的になっていく様子は、胸が熱くなる。それぞれの専門知識を活かして、彼女たち自身も生き生きとしていくのが、希望に溢れていて爽快!その後の話も読んでみたい。

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    2022年07月22日
  • 月だけが、私のしていることを見おろしていた。

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    『東京すみっこごはん』の作者による初期の作品。こういった女性が恋に仕事に必死になる姿は美しい。それにしても高学歴、高収入で良い所に住む女性がうまくいかなくて…というのは一種の幻想的にも思えるし、あるあるの対象でもある。たまに猛烈に読みたくなる頑張る人の物語は、なぜか癒される。

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    2022年07月20日
  • 今日は心のおそうじ日和2 心を見せない小説家と自分がわからない私

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    おそうじ日和のパート2。

    大作家の住み込み家政婦として勤めて一年が経つ頃、先生と涼子、美空の緩やかな生活の中に突如として小説家志望の若い女性が現れる。

    弟子は、取らないという先生だったが、この謎の女性は巧みにスッと入り込み居座り、家の中を引っ掻き回し、涼子の心を攪拌し、翻弄させるという悪女。

    どうやら先生も編集の川谷さんも彼女に何かしら不穏な空気を感じているのだが…。

    涼子にお見合い話しもあり、美空は、学校でトラブルを抱えているようで…。
    さまざまなことが、押し寄せてきてどう解決するのかと気を揉む内容。

    けっこうなモヤモヤ感が続き、このピンチをどうするのか、と家事能力よりも私的な事柄

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    2022年06月28日
  • 今日は心のおそうじ日和 素直じゃない小説家と自信がない私

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    家事しかできない無能な女だと夫に思われ、キャリアウーマンと浮気された挙句に離婚し、娘を連れて実家に出戻る涼子。
    実家でもバリバリ働く兄嫁には、邪魔なようで肩身の狭い思いをする中、父の伝手で小説家の家政婦として働くことに。

    そこは、とんでもないゴミの山で、おまけに無愛想な小説家。
    お互いに上手くいかずにぎこちなかった関係が、娘をあいだにいつしかお互いにわかり合えるほどになり、家事しかできないと思っていたが、それをいかして家事レッスンをしたり本を出すまでになる。

    何気ない毎日が、奇跡になる物語であり、清々しく爽やかな風を感じられた。


    家事とは、手を抜けばいくらでも抜けるし、突き詰めれば際限

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    2022年06月27日
  • 坊さんのくるぶし 鎌倉三光寺の諸行無常な日常

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    初めあたりはファンシーダンスのパクリか?と思いつつあの人がコレでとどうしても被ってしまう人物達に相容れなさを感じてしまった。段々と登場人物の背景を盛り込みながら話が広がっていく。そこは重いのか軽いのかさらーっと進んで行く。
    貫首、なんでもお見通しの清濁併せ呑む仏のような人物、ある意味恐ろしや。
    ここに出てきた僧達の様に懸命に程とはなんぞやと向き合っていればいいのだが実際には修行前の皆道のような坊主が多い気がする。そんな人に説教されても全然話が入ってこない。最近は冷暖房完備の寮で修行を行わないと若い人が継がないとお寺さんから話を聞いた。それじゃあねー

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    2022年06月05日
  • 月はまた昇る

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    タイトルのフォントが鈴木久美さん感あると思ってたら装丁はやはり、鈴木久美さん!保育園に落ちた母親たちが自分達で保育園をつくるおはなし。

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    2022年03月25日
  • 月はまた昇る

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    保育園に全落ちしたママ、子どもの通う保育園に不信感を持つママ、本当は保育士に復帰したい専業ママ。三人がイチから保育園をつくる!
    保育園に落ちたからって仕事辞めて保育園設立って、まぁ現実的な話ではないんだけど、あれこれあって進んでいくうちに、回りのいろんな協力を得られたり、絆が強くなったり、なんだかんだうまいこと回っていくのが爽快。
    それにしても、彩芽の旦那は、相当素晴らしい男だな。終盤に出てくる池内も好感だし、刀屋さんのおじいちゃんも好き。

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    2022年03月10日
  • 今日は心のおそうじ日和2 心を見せない小説家と自分がわからない私

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    物語にスパイスをくれるヒール役登場!

    大作家宅の住み込み家政婦も落ち着いてきた最中、
    突然若い女性が弟子入りしたいとやって来た。
    これは、荒れる予感。
    そして、自身の再婚話しに、10歳1人娘の変化‥
    平穏な日々は訪れるのか⁈

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    2022年02月20日
  • 東京すみっこごはん 雷親父とオムライス

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    第一巻と最終巻だけを読むという不届きな読み方をしたのが申し訳なく、第二巻も読んでみた。
    新しい登場人物が加わり、いろいろなことが起きる。

    妻に先立たれたうるさ型のご老人、有村さんの存在が際立っている。
    奥さんの筑前煮の味の秘訣を見つけたり、無菌栽培のように育てられている小学生、秀樹くんと関わったり。

    この秀樹くん、新しくできたマンション住まいの新住人。
    お母さんは食にうるさく有機野菜に凝ったりする。
    両親は名門中学に入らないと人生積んでしまうと思い詰めている。
    彼が有村さんに連れられて地域の旧住民と触れ合ううちに変わっていくーというストーリーになっていた。

    普通のスーパーに売っている食べ

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    2022年02月06日