成田名璃子のレビュー一覧
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おそうじ日和のパート2。
大作家の住み込み家政婦として勤めて一年が経つ頃、先生と涼子、美空の緩やかな生活の中に突如として小説家志望の若い女性が現れる。
弟子は、取らないという先生だったが、この謎の女性は巧みにスッと入り込み居座り、家の中を引っ掻き回し、涼子の心を攪拌し、翻弄させるという悪女。
どうやら先生も編集の川谷さんも彼女に何かしら不穏な空気を感じているのだが…。
涼子にお見合い話しもあり、美空は、学校でトラブルを抱えているようで…。
さまざまなことが、押し寄せてきてどう解決するのかと気を揉む内容。
けっこうなモヤモヤ感が続き、このピンチをどうするのか、と家事能力よりも私的な事柄 -
Posted by ブクログ
家事しかできない無能な女だと夫に思われ、キャリアウーマンと浮気された挙句に離婚し、娘を連れて実家に出戻る涼子。
実家でもバリバリ働く兄嫁には、邪魔なようで肩身の狭い思いをする中、父の伝手で小説家の家政婦として働くことに。
そこは、とんでもないゴミの山で、おまけに無愛想な小説家。
お互いに上手くいかずにぎこちなかった関係が、娘をあいだにいつしかお互いにわかり合えるほどになり、家事しかできないと思っていたが、それをいかして家事レッスンをしたり本を出すまでになる。
何気ない毎日が、奇跡になる物語であり、清々しく爽やかな風を感じられた。
家事とは、手を抜けばいくらでも抜けるし、突き詰めれば際限 -
Posted by ブクログ
初めあたりはファンシーダンスのパクリか?と思いつつあの人がコレでとどうしても被ってしまう人物達に相容れなさを感じてしまった。段々と登場人物の背景を盛り込みながら話が広がっていく。そこは重いのか軽いのかさらーっと進んで行く。
貫首、なんでもお見通しの清濁併せ呑む仏のような人物、ある意味恐ろしや。
ここに出てきた僧達の様に懸命に程とはなんぞやと向き合っていればいいのだが実際には修行前の皆道のような坊主が多い気がする。そんな人に説教されても全然話が入ってこない。最近は冷暖房完備の寮で修行を行わないと若い人が継がないとお寺さんから話を聞いた。それじゃあねー -
Posted by ブクログ
第一巻と最終巻だけを読むという不届きな読み方をしたのが申し訳なく、第二巻も読んでみた。
新しい登場人物が加わり、いろいろなことが起きる。
妻に先立たれたうるさ型のご老人、有村さんの存在が際立っている。
奥さんの筑前煮の味の秘訣を見つけたり、無菌栽培のように育てられている小学生、秀樹くんと関わったり。
この秀樹くん、新しくできたマンション住まいの新住人。
お母さんは食にうるさく有機野菜に凝ったりする。
両親は名門中学に入らないと人生積んでしまうと思い詰めている。
彼が有村さんに連れられて地域の旧住民と触れ合ううちに変わっていくーというストーリーになっていた。
普通のスーパーに売っている食べ