あらすじ
高校三年の春、楓は悩み続けていた。あの時、一人の少年の希望を守れなかったことを……。失意に暮れ、卒業後の進路も定まらぬ中、ずっと二人で暮らしてきたおじいちゃんの身に異変が!? そして、すみっこごはんの常連たちにも決意の時が近付く。年齢も職業も異なる人々が集う“共同台所”が舞台の大人気シリーズ。それぞれの旅立ちがやさしく胸を打つ最終巻!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
あー、よかった。シリーズ全部読んでこれでよかったと思えるラストでよかった。
考えようによっては実は続編もあるかも、と期待しつつ、これ以上に食べること団欒、家族を超えて人を頼ることの大切さを教えてもらえるシリーズはない、と今年最高の作品として称賛したいです!
Posted by ブクログ
ちゃんと終わっていた。
良い終わり方でしょう。
振り返ると、起承転結の流れになっているなぁと。
沙也さんって誰?忘れてる…
金子さんと良い仲になるのは他の人かと思ってたよ。
Posted by ブクログ
偶然見つけたシリーズ本。
読んでいて何度もほっこりさせられ、感動させられ、読み終えてしまうのがとっても寂しかったです。
またいつか読み返したい…!そんなシリーズ本でした。
Posted by ブクログ
金子さんの職人気質ながらも
相手のことを認めて更に精進する姿が好きだなー。
誰かを失っても、受けた愛は消えることはない。
むしろ時が経てば経つほど育っていくって
台詞も身に染みる。
成田さんの比喩もすごく楽しい。
金子さんの料理姿を
神楽でも舞うように流麗と表す一方で
丸山さんのことを茎わさびのような
言葉の辛さと表現するのもスッと入ってくる。
Posted by ブクログ
今まで集っていた仲間が、それぞれの事情で旅立っていく。残されたものの寂しさ、旅立つものの辛さ。でも守れなかったと思っていた少年が逞しくなって戻ってきたり、次のステージへと進むお話でもあり、悲しいだけではなく一気読みしました。
楓の今後にエールを!
Posted by ブクログ
終わってしまう寂しさを感じながら、噛み締めるように読みました。フィナーレにふさわしい、素晴らしいお話でした。別れの辛さを乗り越えた楓。前に進んでいく強さ。瑛太やノートのもやもやも上手く回収されスッキリです。本当に面白かった。いつまでも忘れません。大好き度❤️❤️❤️❤️❤
Posted by ブクログ
寂しくて悲しくて、切なくて、途中は泣きすぎてしんどいくらい。
でもきちんと最後まで読まなくちゃ。
やっぱりお別れが寂しいけれど、旅立ちを止めることは出来ないから、ぐっとこらえて笑う。
でも、美味しいごはんを通じてできたご縁は、優しく強く、ずっと残る。
また再会したら、みんなでどんな話をするだろう?どんなごはんを食べるだろう。
物語は完結のようだけれど、できればまた再開してほしいと思っている。
Posted by ブクログ
面白かった。毎回じんわりと泣きながら読んだけど、最終巻のパンチはすごかったなあ。
考えたら一番最初の話だってなかなかのパンチやったもんな。
幻想だけではない現実をつきつけてくるシリーズ。
抗えないものはあるから、それだけに、自分を大事にせなあかんなあとしみじみ思った。
いい本を読んだなあ。著者の別タイトルも読んでみよう。
Posted by ブクログ
久しぶりに小説をガッツリ読みました♪
面白かった〜!
最後は見事に泣かされましたけど。
ラノベらしく難しい語彙も出てこないし、文字数も少なめでめちゃくちゃ読みやすいです。
短編集の形を取っていて、物語ごとに主人公が変わるのも飽きが来なくて楽しい。
いじめ、婚活、貧困、離婚、夢、独居老人、ネグレクト、財産相続、仕事、ジェンダー、連れ子、インフルエンサーの実情、格差社会、病気、別れ、死、生きる意味。
身近なことから社会問題まで、
世相をあらゆる角度で切り出して、
ひとつずつの短編にしているので丁寧に向き合える。
ただ、
深さは無いのでリアリティは欠けますが、
『知るきっかけ』にはなるので勉強するって意味ではちょうどイイ作品だと思います♪
Posted by ブクログ
終わってしまった。
最終巻は、最初から最後まで
泣きながらあっという間に読み終わってしまった。
始めの頃は、このままでいったら、
人数増えすぎないか?って思ってたのに、
まさかみんな居なくなっていくとは。
でも、最後まで読んで別れは
寂しいだけじゃないんだって思えた。
Posted by ブクログ
きれいにまとまった。おもしろかった。
寂しくもあれど、変に引っ張らず心地よい余韻の残る幕引きに拍手です(^^)
「あの頃と同じ距離感」を直ぐに取り戻せる仲間が出来るって素晴らしいじゃない?
常連だけの場所じゃない、入れ替わりながら、そんな仲間ができ続けていくことが理想な場所だよね。
Posted by ブクログ
親代わりで育ててくれたおじいちゃんがまさか死んでしまうとは思わなかった。別れは切なかったけど愛は逝かずに育つものだと言うのが印象的だった。レシピノートは何者かに盗まれたのだと考えていたが由佳さんの遺言で柿本さんが持っていたと知り安心した。楓に子供が生まれたらその子にレシピノートを引き継いで欲しい。
Posted by ブクログ
すみっこごはん最終巻。ついに読み終えた!
楓のお母さん、自分が死んだ後の世界のことを考えすぎだよー。お医者さんが言っていたように、余命宣告でパニックになったり怒ったりする人が多いはずなのに(それも3歳の娘を抱えたひとり親で)、自分が死んだ後の娘の人生のために、自分に縛られないで欲しいとかまで考えるなんて…前の巻では、楓が、お母さんみたいになれないことを嘆いていたけど、やはり楓母は神だと私は思ったよ…。
悲しい別れがたくさんあって、すみっこごはん常連さんたちがそれぞれの道を歩むことになり、すみっこごはんで集まれなくなってしまう。
高校生のときのわたし自身のことを思い出してみると、わたしにはどうしようもない「別れ」を前にしたとき、どうしようもないのに、なんとかしたい、何かできないのかな?!と、1人で考えたりしてたなぁ。
楓みたいに、社会人の人たちと対等に仲良くできるような大人な子じゃなかったけど、高校生のときは、いろいろ一生懸命だったな。
楓は、やたら大人っぽくて、おじいちゃん死なないで!って本人の前で泣くことすらできないような。なんかそれは、わたしの中でとても悲しくて切なかった。
楓は、こどもでいられなかったんだなぁ、って思って。
楓は、亡き母の思い、亡き祖父の思い、すみっこごはんで楓を見守ってきた人たちとの思い出を抱いて、自分の道を歩んでいくんだな。
これから、すみっこごはんがどうなるのかは分からないけど、もしすみっこごはんがなくなっても、絆も愛も思い出もずっとあるよっていうメッセージを受け取った気がする。
人が必ず死ぬように、物事にも終わりが来る。もしすみっこごはんが自然消滅的になくなるのであれば、それは楓を育てると言う役割を終えたということだろう。
ありきたりな言葉だけど、終わりや別れって、悲しいだけじゃないなと思った。たとえ終わったり、別れたりするものであっても、そのときの人生には必要なものだったし、その後の人生にも必要だったということなんだろう。
今回はスパイスカレーと、いなり寿司がめっちゃ食べたくなりました。
スパイスカレーは、本関係なく、定期的に食べたくなるんだけど笑。
いなり寿司って、中高生〜20代頃は全然心惹かれなかったんだけど、ここ数年は大好きな食べ物。具が入ったいなり寿司って、良いよなぁ。
Posted by ブクログ
すみっこご飯の最終巻。まさか、こんなに常連の人達が離れていってしまうとは。おじいちゃんとの別れも辛い。それでもレシピノートは永遠に変わらない。
Posted by ブクログ
別れと再会、終わりとはじまり、悲しみと歓び、そして不滅と流転。シリーズの最終巻は、いろいろな思いや出来事が交差する一冊でした。
娘を想う亡き母の愛は不滅だけど、物事は移ろいゆくもの。親しい人たちが離れてゆく寂しさ、もっとも身近な人との別れの予感に心を乱されながらも、それを乗り越えていく楓の健気さが好きです。
自分でも料理をするのでわかりますが、レシピって愛ですよね。美味しいご飯が無性に食べたくなる一冊でした。
Posted by ブクログ
すみっこごはん最終話。
この巻が最後だというのは、前回、読み終わった感想を書く時に、他の人の感想で知ってはいた。
でも、こんな風に終わるとは。。。
全てのモノ、コトはずっと同じではいられない。
必ず変わるモノだということは、頭で分かってはいる。
でも、それが来た時、それを認められないという気持ちは痛いほどわかる。
立て続けに起こった出来事の渦中、相当、辛く寂しく苦しい思いをしただろうな。。
そう思うと、後半は涙なくしては読めなかった。
(感情移入が激しいのです。。。)
でも、前を向いた人たちは強い。
少しずつカタチを変えながら、前へと進む姿がありありと思い描けて、ホッとした最後。
この世のどこかに、すみっこごはんがあったら、私も行ってみたいな。
Posted by ブクログ
高校三年の春、楓は悩み続けていた。あの時、一人の少年の希望を守れなかったことを…。失意に暮れ、卒業後の進路も定まらぬ中、ずっと二人で暮らしてきたおじいちゃんの身に異変が!?そして、すみっこごはんの常連たちにも決意の時が近付く。年齢も職業も異なる人々が集う“共同台所”が舞台の大人気シリーズ。それぞれの旅立ちがやさしく胸を打つ最終巻!
ページを開いた途端に、物憂げなモノローグ。嫌な予感がしながら読んでいくと、楓ちゃんにとって大きな試練が待ち受けていた最終巻。こんなにいい子なのに、辛い試練を課すなんて…と思って読んでいたけど、周りの人たちが支えてくれるから、楓ちゃんはきっと乗り越えていけると確信した。読むのをやめたくなるほど大きな別れが待ち受けていたけれど、金子さんの言葉に救われた。
「誰かを失っても、その人がくれた愛が消えるわけじゃないんだ。むしろ、時が経てば経つほど育っていくんだよ、自分の中で」
Posted by ブクログ
『東京すみっこごはん』最終巻。
高校三年生になった楓は、悩み、迷いながらも大学への進学を決意したのだが、その一方でお馴染みのメンバーが、示し合わせたのかと思うほどに次々とすみっこごはんから離れ、新たな道へと進んでゆく。
そして最終章では、楓を男手ひとつで育ててきた祖父が、天国へと旅立っていった。
シリーズのはじめ、さびしさと幼い反発から家を飛び出した末にすみっこごはんにたどり着いた楓は、出会った多くの人に愛を注がれ、その手を人に差しのべられる、すてきな18歳に成長した。
愛を注いでくれた人がいなくなっても、その愛はどんどん育ってゆく。
きっとこれからも、手を合わせてきちんとごはんを食べて、真っ直ぐに歩んで行けるだろう。
甘い癒しだけでなく、孤独も痛みも別れもきっちりと描き切った、とても良いシリーズだった。
食いしん坊の私は、まぁ何があっても食べることは忘れない自信はあるけれど、こんなにちゃんと誠実に生きてないなぁ。何となく、ごめんなさい。
Posted by ブクログ
大好きなシリーズも最終回。
1人、また2人と「すみっこごはん」から常連が去って行く。
そして、大事な人も‥
18歳になったばかりの楓。
あなたの周りには頼りになる大人が沢山るんだよ。もっ甘えていいんだよと伝えたくなってくる。
10年後の「すみっこごはん」を見てみたいものだ。
Posted by ブクログ
シリーズ最終巻。
主人公楓ちゃんの頑なさがちょっと苦手なんだけど、高校生はこんなもんか。なかなか試練が多くてかわいそうだけど、前向きに終わってよかった。
田上さんも柿本さんも金子さんも奈央さんも、いつのまにか身近になってたなあ。ほっこり。
純也くんの思いがいつか報われるといいな笑
Posted by ブクログ
前作を読んでから時間が経ちすぎて、流れを大方忘れてしまっていたけど、何となくでも楽しめた。最後みんなそれぞれハッピーということで、めでたしめでたし、よかったね。
Posted by ブクログ
最終巻を楽しみにしていましたが、次から次に楓に起こる出来事がとある人の死をもって終わらせる事に寂しさを感じ、自分の親も同じ病なので読むのがキツかったです。温かみのある最後が良かったと思うのはこのシリーズが好きだったからだと思いました。
Posted by ブクログ
今回は最初から…あぁおじいちゃんもしや?から始まって…
色んな人との別れがあって…
おじいちゃんやっぱりで.
…
色んな人に支えられながら大人になっていく楓.
兎にも角にも食べる事は生きること.
その通りだな.
Posted by ブクログ
『東京すみっこごはん』シリーズも第5弾。
そして、最終巻になりました。
『東京すみっこごはん』と出会ったのは2016年7月の事。
母の入院中で、駐在先から母が1人暮らしをしていた実家に戻っていた時のことです。
私自身の気持ちも落ち込んでいるときだったので、『東京すみっこごはん』は心の真ん中にずどんと響きました。
気持ちも沈み、食欲がなかったこともあり、食べることが疎かになっていた時でした。
『東京すみっこごはん』を読んでいると、食べること=生きること。
生きること=母の愛を感じること。
しんどかった気持ちが、少しだけ解き放たれたようでした。
東京のとある町の片隅にある「共同台所 すみっこごはん」
その看板には ” 素人が作るので、まずい時もあります ”
なんて、書いてある。
「すみっこごはん」を守って来た常連さんたち。
そして、時々、この場所に引き付けられるようにしてやってくる人たちがいる。
「すみっこごはん」に集う人たちにとって、ここは欠かせない場所で、心のよりどころ。
時には心に溜まった荷物を、少し下ろせる場所でもあって…
シリーズが進むにつれ「すみっこごはん」に集う人々にも、それぞれ新たな道が。
第5弾では悲しい別れもあって。
辛すぎる…
だけど、きっと「すみっこごはん」はずっと続いていくはず。
新たな一歩を踏み出して!
Posted by ブクログ
シリーズの第一作を読み、次に読むのは、この最終巻。
なにか、パンの耳を食べずに残すとか、デザートを先に食べてしまうような背徳感(…大げさな)を感じなくもない。
しかし、久しぶりにあった人たちに、いつものように受け入れられたような感じではあった。
ヒロインの楓は、高3になっている。
将来に悩み、受験勉強もしなくてはならない。
「瑛太くん」だけはここで初めて見る名前だが、あとはみなおなじみの人たち。
しかし、すみっこごはんを支えてきた大人たちが、次々と抜けていくのがこの巻。
それどころか、おじいちゃんまでが。
みんなが次のステージに進む。
それは実際の生活にも起こることなのだけれど、ちょっとここまで立て続けだと、ツクリモノ感が否めない。
が、物語全体としては、温かく、親しみやすい。
楓を応援したくなる。