あらすじ
年齢も職業も異なる人々が集い手作り料理を食べる“共同台所”には、今日も誰かが訪れる。夢を諦めかけの専門学校生、妻を亡くした頑固な老人、勉強ひと筋の小学生。そんな“すみっこごはん”に解散の危機!? 街の再開発の対象区域に含まれているという噂が流れ始めたのだ。世話好きおばさんの常連・田上さんは、この事態に敢然と立ち向かう。大人気シリーズ、待望の続編!
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Posted by ブクログ
たまたま本屋さんで出会った前作のすみっこごはん。
本の中身は短編作になっていて、いろんな方々のストーリーになっている。各ストーリーが最後はちゃんと続いていて、読みやすく、毎日の通勤がとても楽しみ。あと残り3作。今から最後の1ページまで、どんなストーリが繰り広げられていくのか楽しみでしかないです。
Posted by ブクログ
面白かった☆
雷親父かぁ。昔は居たのかな。私の時代にはもう居なかった。今の時代に雷親父なんていたらすぐ死んじゃうんだろうなぁ。怖い世の中だもん。。。
雷親父じゃないけど、口うるさく正しい事を言ってくる人って仲良くなったら意外と愛情深かったりする。
言い方もあるかも知れないけど、素直に聞く耳を持っていれば自分が成長できる実はとてもありがたい存在だったりする。
もっと心に余裕を持って日々生きていきたいなぁ。
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シリーズ第二弾!!
各章の主人公とともに作る共同台所でのすみっこごはん。
私は特に有村さんとひつ秀樹くんの友情に胸熱。
他シリーズも楽しみ^ ^
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小学生の自由研究の話題や、亡くなった奥さんの料理の隠し味の秘密など、今回も盛りだくさんでした。
人が亡くなると、作ってくれた料理の味も無くなって悲しいのですが、無くなるわけではなく探せばあるのですね。(しかも、結構身近に)
亡くなった妹の玉子焼きの味を再現させたいなぁと思いました。
後、再開発、気になります。(すみっこごはんのメンバーの行動も、思うことは一緒なのだなあと嬉しくなりました)
Posted by ブクログ
自信なんてなくていい。ただ愚直に信じて頑張るだけなんだ。プロなんてその延長線上にいる。
失われた筑前煮を求めてを読んで泣いたし
雷親父とオムライスでは寂しくなる一方で
悪の誘いに自身の幼少期を感じた。
Posted by ブクログ
新しいすみっこごはんのメンバーの少年と老人の話しは心に響きました。駅前開発で共同台所がなくなる危機を猜疑心でいっぱいになりながらも田上さんが奔走します。ラストは本当に良かった。
Posted by ブクログ
第一弾からだいぶ期間が空いてしまったけれどやっぱり良いですね、すみっこごはん!
人それぞれ抱えた人生はあるけれど美味しい優しいごはんを食べて心と体が満たされ、前を向くエネルギーとなる。
1作目より本書の方が好きだったなぁ〜
「雷親父とオムライス」は心がじ〜んとちょっと涙。
有村さん…秀樹くんを孫か息子のように思っていたのでしょうねぇ…もう少し2人のやりとりを見ていたかったなぁ。
街の再開発に揺れたすみっこごはん。
いつも一緒に顔を合わせてご飯を食べているのにその人達が信じられなくなる。
ごはんのパワーと共に人の温かさに触れられるすみっこごはんには似つかわしくない状況に陥りながらも最後はいつもの場所がそこにありました!
家族じゃないけど、程よい距離感で見守り合う皆がまたすみっこごはんに足を運ぶ続きのお話を読もうと思います!
Posted by ブクログ
東京すみっこごはんの2巻目。
"雷親父とオムライス"のお話がとても好きです。
とても心に染みわたります。
誰かのために料理をしたくなる本です。
ぜひ1巻からどうぞ。
Posted by ブクログ
あなたは、こんな看板を目にしたらどう思うでしょうか?
『共同台所すみっこごはん ※素人がつくるので、まずい時もあります』
そもそも『共同台所』という位置付けに引っ掛かるところがありますが、それ以上に、『素人がつくるので、まずい時もあります』という注意書きは全くもって意味不明です。ここが、”レストラン”だとしたらあり得ないとしか言いようがありません。
『何の罰ゲームよ、それ』
思わずそんな言葉が口を突いて出ることもあるでしょう。そしてそもそも、『まずい時もあります』なんて説明をそのままスルリと受け取る人がいるはずがありません。これは一体どんな場所なのでしょうか?そこでは、どんな『ごはん』を食べることができるのでしょうか?
さてここに、『共同台所すみっこごはん』という看板が掲げられた場を舞台にした物語があります。十ヶ条からなるルールが示される『すみっこごはん』。さまざまな人をその場の魅力で惹きつけていく『すみっこごはん』。そしてそれは、”食”を通じて繋がっていく人たちがお互いのことを思いやる人の優しさに触れる物語です。
『共同台所、すみっこごはん?』と、『ただの民家だと思っていた建物の格子戸に、看板がかかっていることに気がついた』のは主人公の松井沙也(まつい さや)。『ごはん処だろうとは当たりがつく』ものの『※素人がつくるので、まずい時もあります』という『おかしな注釈がつづいている』のを見る沙也は『何の罰ゲームよ、それ』と『声に出して呟』きます。すると、『すぐ近くで、ぷっと噴き出す声がして』、『いつの間にか真横に角刈りの男が立ってい』ました。『わりいわりい、聞こえちまったからさ。お姉ちゃん、よく通る声してんな』と言う『角刈り』に、『ここ、何系のお店?飲み屋?定食屋?…』と『好奇心に負けて尋ねてみ』た沙也に『正確にいうと店じゃねえけど…罰ゲームになる可能性もあるけど、来てみるか』と『扉を開け』誘います。『行かない』と立ち去ろうとするも『あらあら、初めての人?さ、入って入って…』、『ちいっす!俺、腹へったあ』、『ったくよお、今日もしけた面ばっか集まってんなあ』と、『学ランの高校生や、口の悪そうなおっさんもぞくぞくと来る』中に、『押し込まれるようにして』『店の中に足を踏み入れてしまっ』た沙也。『私、田上(たがみ)っていうのよ。あなたは?』と、名前を訊かれ『あら、沙也ちゃんなんて洒落た名前ね』と言われ、『「すみっこごはんのルール」と題された』『プリントを渡されます。『ここはね。普通のお店とはちょっと違っていてね。ここに集まった私たちがくじを引いて、当たった人がお料理をつくる共同の台所なのよ。わかるかしら』という説明に『一瞬、混乱』する沙也。『…私が当たりを引いたら、私が料理当番になる、と?』と訊き返すと『そうそう、そういうこと…』と言われます。そして、『あそこの口の悪い人が柿本さん、私は奈央、こっちの女子高生が楓ちゃん、それに角刈りのあのきびきび台所を掃除している男性は金子さんで、向こうの健全な男子高校生は ー』、『純也です。よろしくお願いします』と面々を紹介された沙也。そんな中、『さ、五時半になったし、くじ引きよ…』と田上の言葉に従ってくじを引く中、『なんだよ!せっかくの休みに俺が当番か』と金子が『真っ赤な印がつい』たくじを引き当てます。そして、『買い出しに』出かけ戻ってきた金子は『今日は肉屋のおやじからいい鶏ももをせしめてきたぞ』と説明します。『うっそ、まじやったあ!』と『ガッツポーズ』をする純也を見て、『金子さん、料亭の板前さんなんです…』と遅れてきた一斗に説明される沙也は、『おう、沙也ちゃん。わりいけど…手伝ってくんねえか』と『目が合った』金子に言われ、『仕方なく厨房に入』ります。『金子さんって、多分すごい人なんだ』と、『まな板と向き合うと、一瞬で厨房の空気が変わった』のを感じる沙也は、『こういう空気をつくり出せるプロフェッショナルを知っている』と、『子どもの頃から憧れ抜いてきた声優さん』のことを思います。『そう、私は声優を目指していた。専門学校の学費を稼ぐために、ガールズバーで働いている。でも、最近じゃ、ろくに発声練習もやっていない。特別な世界だ。自分の才能に見切りをつけるなら、早いほうがいい。今ならまだ二十歳だし、いくらでもやり直せるはずだ』と思う沙也。やがて、料理が出来上がり『いただきます!』と食べ始めた面々。『いい鶏肉使ったからな。うんめえだろ』と言う金子に『ビール飲みたい』と言う沙也ですが、『ここ、アルコール禁止なのよ』と言う田上は『そういえばみんな、もう聞いてる?駅前が再開発されるって話』と切り出します。詳細が語られる中、『私、ここは絶対に変わらないでほしい』と唇を噛みしめる楓を『ここは大丈夫だよ』と慰める純也。そんな光景を見て『この人たちは、どうして平日の夜にみんなしてここに集まってるんだろう』と思う沙也は、『多分、みんないい人たちばかりだ。だけどみんな、夢を追う苦労なんて味わったことがないに違いない…料理は美味しかったけど、やっぱりこんな場所、こなきゃ良かったな』と思います。
場面は変わり、『完全に二日酔いだ。昨日、ガールズバーのバイトで飲み過ぎたらしい。今日は大事な実習授業があるのに』と朝を迎えた沙也は、『どっちにしろ、今日の放課後こそ、退学届けを出すことになるだろう』と『のろのろと身繕いをしたあと』家を出ます。『今日の一限は、アフレコ実習だ』という中、『この授業を終えて、それでも褒められなかったら、学校を辞めようと決め』ます。『この授業でなくても良かった。ただきっかけが欲しかっただけ』という沙也は、『共演する生徒の中にあの子もいる。そういう授業のあとなら、踏ん切りがつけやすいだろうと見込んだ』のでした。そして、『まだ役作りが全然できていない』という中、『台本を開』き、実習に入る沙也。人生の迷いの中にいる沙也が、『すみっこごはん』の場をきっかけに何かを掴んでいく様が描かれていきます…という最初の短編〈本物の唐揚げみたいに〉。『すみっこごはん』の世界に一気に引き込んでくれる好編でした。
“年齢も職業も異なる人々が集い手作り料理を食べる’共同台所’には、今日も誰かが訪れる。夢を諦めかけの専門学校生、妻を亡くした頑固な老人、勉強ひと筋の小学生。そんな’すみっこごはん’に解散の危機!?街の再開発の対象区域に含まれているという噂が流れ始めたのだ。世話好きおばさんの常連・田上さんは、この事態に敢然と立ち向かう。大人気シリーズ、待望の続編!”と内容紹介にうたわれるこの作品。成田名璃子さんの代表作でもあり、このレビュー執筆時点で5作目まで発表されている人気シリーズです。
4つの短編が連作短編を構成するこの作品は、何をおいてもその物語の舞台がポイントです。まずはその場をご紹介しておきましょう。
● 『共同台所すみっこごはん』ってどんな場所?
・『以前は小料理屋だった』…『かなり年季が入っている』
・『店の真ん中にある大きなテーブル』に『みんなが集まっている』
・『高めの天井に縦横に化粧梁が渡してあって、かなり贔屓目で見れば古民家のような味わい深さ』
・『共同台所すみっこごはん ※素人がつくるので、まずい時もあります』という看板
これはどういう場所なのか?わかったようなわからないような感じですね。特に『素人がつくるので、まずい時もあります』という説明がよくわかりません。では、前作に引き続き作品冒頭にまとめられている、『すみっこごはん』の『ルール』を見ておきましょう。
● 『すみっこごはんのルール』(抜粋)
『ここは、みんなで集まり、当番に選ばれた誰かの手作りごはんを食べる場所です』
・『二 月初に一度、会費が発生するほか、参加日ごとに材料費を徴収します』
・『三 受付は五時半まで。三名以上、六名以下で実施とします』
・『四 くじで当たりを引いた人が、その日の料理当番です』
・『五 当番は、レシピノートから好きなメニューを選んでつくりましょう』
全部で十ヶ条からなる『ルール』から抜粋してみました。会費は『二回目以降は一ヶ月ごとに千円』、そして『三百円の材料費』が必要になります。”レストラン”かと思いきや『くじで当たりを引』くと『料理当番』になる可能性がある『共同台所』という設定がポイントです。
“集まった人が、かわりばんこに夕飯をつくって、みんなで食べる場所”
これこそが、この『すみっこごはん』の何よりもの特徴ですが、見方によっては冒頭の短編の主人公・沙也が『何の罰ゲームよ、それ』と呟いてしまうのもさもありなんという気もします。もちろん、書名に『ごはん』と入っていることから、”食”のシーンが登場するであろうことが予想される物語は、それぞれの短編タイトルに記された美味しそうな料理が調理の場面とともに登場します。少し見ておきましょう。冒頭の短編に登場する『唐揚げ』です。
『チャックのついた透明な袋を開けて、浸けダレの匂いを嗅いでみた。お醬油、酒、ニンニク、生姜。シンプルで基本的な組み合わせだけれど、だからこそ鼻から胃に、ダイレクトに食欲を刺激してくる』。
意図せず訪れた『すみっこごはん』で、今日の調理を担当することになった金子(本職は『料亭の板前さん』)の助手として厨房に入った主人公の沙也は『流麗な包丁さばきで鶏肉を切り分け』、タレに浸けていく金子のプロの調理人としての姿に接します。
『ボウルに鶏ももをあけ、素早く衣をまぶして、しゅわあっといい音をさせながら、揚げ鍋の中に肉を放り込みはじめた』。
テンポよく調理が進んでいく中に、文字で記された文章から読者の元にも、音と匂いが漂ってきそうです。そして、『こんがりとキツネ色に揚がったばかりの唐揚げ』が食卓へと運ばれます。『いただきます!』という中に『唐揚げ』を食べ始めた面々。
・『箸先からまさに揚げたてのサクッとした感触が伝わってきた。ふうっと冷ましてから一嚙みすると、小気味よく衣が割れる音につづいて、弾力を残した鶏肉から肉汁がつうっと出てくるのがわかる』。
・『ジューシーなお肉には、田上さんがさっき評したように、しっかりとタレの下味が染みこみ、口だけではなく頭の中にまで美味しさが広がっていくみたいだ』。
これはたまりませんね。『唐揚げ』という誰もがよく知る料理だからこそ余計にその感覚がストレートに伝わってきます。『気がつくと、あっちでもこっちでも呻いている』という中に主人公の気持ちも満たされていきます。
『さっきまで気分は最低だったのに、たかが唐揚げ一つで幸せな気分になってしまった自分に呆れる。でも、これは仕方がない』。
“食”というものがもたらしてくれる幸せ、これは改めて言うまでもなくなにものにも代え難い魅力に満ち溢れたものです。他の短編でも『筑前煮』、『オムライス』というように誰もが知るメニューが登場します。成田さんの筆の力で魅せてくれる”食”の喜びは、この作品の説得力にも繋がっていくものがあると思いました。
では、それぞれに美味しそうな”食”が登場する四つの短編について簡単に触れておきましょう。
・〈本物の唐揚げみたいに〉: 松井沙也が主人公。『声優』になることを目指して専門学校に通う沙也は、評価を高めるばかりの友人・山崎穂波に嫉妬する一方で伸び悩む自身を思い、専門学校の退学を考える日々を送っています。そんな中に、偶然にも『すみっこごはん』へと足を踏み入れることになった沙也はその場で何かを感じていきます。
・〈失われた筑前煮を求めて〉: 有村が主人公。妻の初恵を亡くし一人暮らしの老後を送る有村は何かと世の中に『もの申す』日常を生きています。その一方で妻の『運転免許証』の行方を日々探す有村。そんな有村は『素人がつくるので、まずい時もあります』という看板に『もの申す』ために『すみっこごはん』を訪れます。
・〈雷親父とオムライス〉: 野村秀樹が主人公。『成高中学に入学できないと、幸せになれない』とママから言われ、塾へと通う秀樹。『自由研究の』課題に偶然見かけたおじいさんを研究してみようと思い立った秀樹は、おじいさんの後をつける中に『すみっこごはん』へと一緒に入ることになってしまいます。
・〈ミートローフへの招待状〉: 田上が主人公。『「不潔な環境で料理をつくり、人を招いて饗している」との匿名の通報』によって『突然、保健所の立ち入り検査が行われ』た『すみっこごはん』の現状を思う田上は『ここ、なくならないですよね』と不安げな楓のことを見ます。『再開発業者に狙われているんじゃ』ないかと訝しむ田上…。
前作より一つ少ない四つの短編には、声優を志すも厳しい現実に足踏みを続ける女性、妻に先立たれる中、自らの人生を模索する老人、そして中学受験に向けて勉学の日々を送る小学生といったようにそれぞれ大きく異なる背景事情をもった人物が主人公となって登場します。そんな彼らを一つに繋いでいくのが『すみっこごはん』です。前作から引き続き登場する柿本、田上、金子、純也、一斗、奈央、そして楓といった常連の面々が当たり前のように登場する物語は、やはり前作の土台あってのこの作品という面持ちを見せます。一方で上記した三人の背景事情に深掘りしていく物語は『すみっこごはん』の存在が薄れてしまうくらいにそれぞれの主人公の物語を見せてもくれます。
そんな物語の中で、この第二作で四つの短編共通に取り上げられていくのが『すみっこごはん』という場に突如湧いた『再開発』に関する話題です。
『すみっこごはんを含んだこのブロックに大規模マンションの計画があるのは間違いないらしいわね』
物語のそもそもの舞台とも言える『すみっこごはん』がなくなってしまうかもしれないという物語の存続をかけた大きな問題は特に田上が主人公となる最後の短編〈ミートローフへの招待状〉で深く描かれていきます。
・『すみっこごはんの土地が、狙われているのよ』
・『やはり、何かが起きているのだ。この場所で』
そんな言葉の先に描かれていく物語は『すみっこごはん』の雰囲気感を一気に別物に変えていく”ミステリー”な物語です。『再開発』という、昨今流行りの事象が突然降りかかってきた日常にさまざまな思いを見せる主人公たちの物語。そこには、『すみっこごはん』というかけがえのない場の大切さを改めて感じさせてくれる物語が描かれていました。
『私たちって幸せですよねえ。家族以外に、こうやって食卓を囲める人たちがいるなんて』
そんな言葉の先に、『共同台所』『すみっこごはん』に集うまさしく老若男女な人たちの姿が描かれていくこの作品。そこには、人のあたたかさを改めて感じさせてくれる物語が描かれていました。美味しそうな料理の数々に”食”の魅力を感じるこの作品。さまざまな背景事情の人たちを描く物語に魅せられるこの作品。
『みんなで集まり、当番に選ばれた誰かの手作りごはんを食べる場所』という『すみっこごはん』が持つ魅力に改めて惹かれていく、そんな作品でした。
Posted by ブクログ
妻に先立たされたら...?
お母さんからの過保護で自分の意見も通らない自分は小学生で...
《今》を変化させる不思議なすみっこごはん
その場所が再開発される!?
食堂を利用する人の中に潜むスパイはだれか。
Posted by ブクログ
泣いたー。シリーズ二作目も期待通り!ただほっこりさせるだけでなく、登場人物の一人ひとりの人生に共感できる。自分もすみっこにいるかのような物語への憑依感が味わえます。とにかく読みやすし、おもしろい。最後がどうなるのか、このまま期待を裏切らずに終わってほしい。
Posted by ブクログ
最初、この本を手に取った時とても面白く、また読みやすく、すぐに他の巻にも手を伸ばしてしまった(°▽°)
2巻も期待を裏切らず面白い‼️
田上さんの過去にびっくり。
沙也ちゃんと穂波ちゃんにはこれからも頑張ってもらいたい!
Posted by ブクログ
読み易い。
あっという間に読めた。
前巻で伏線なくなってたから、どういう展開になるのかと思ったら、新キャラクターを出して進んでた。
ただし、一回こっきりなのかな。今後も再登場があるのか…
感動ものでなくて、設定を基に新しい話が読めて悪くない。
Posted by ブクログ
☆4
シリーズ第2弾
様々な悩みを抱えた人達が集まる「すみっこごはん」。
今作では思わず涙がこぼれそうになってしまうお話や、ハラハラドキドキする場面もあったり…とても楽しませてもらいました。(田上さんのミセス・ボルトが素敵でした!)
最初は苦手だなぁと思っていた柿本さんのことも、シリーズを読み進めていく事にいつの間にか好きになり始めていたりしております❁⃘*.゚
第3弾も読み進めるのが今から楽しみです(*´˘`*)
Posted by ブクログ
前作の「すみっこごはん」の魅力に引きこまれ、今作も流れるように手にとった。
今作でも様々な悩みを持つ人々がすみっこごはんにやってくる。悩みながらもすみっこごはんに集まる人と話し、温かいご飯を食べることで、前を向けるようになる。前作よりもそれぞれの人々の関わりがより密になり、人と人の繋がりを大切にしているのが感じられる。
しかし、そんなすみっこごはんに流れるは再開発の対象地区に含まれるという噂。そんなすみっこごはんの危機に立ち向かう。この物語を通じて「すみっこごはん」はただの共同台所ではなく、みんなの居場所になっていると感じた。
思わず食べたくなるようなご飯とあたたかな人の絆を感じる、おいしい癒やされる物語だった。
Posted by ブクログ
若者から年寄りまで誰でも参加して、くじ引きであたりを引いた人がメインでみんなの料理を作る場所。中々面白いシチュエーションがたくさんあり、ほのぼのさを感じさせる。しかし、この場所が再開発地域にされてしまう。この場所を残せるのか!?次回作に期待である。
Posted by ブクログ
すみっこごはんシリーズ2作目。
いろんな悩みや問題を抱えた人たちが、共同台所「すみっこごはん」でおいしい家庭料理と人の温かさに触れて、前向きな気持ちになれてほっこり。
…だけじゃないのがこの作品のいい所。
今回は地域の再開発に伴うすみっこごはん解散の危機が物語の1つの軸になっていて、特に終盤ではハラハラさせる展開もあり、最後まで楽しく読むことができました。
どうなることかと思ったけれど、なんとかすみっこごはんが危機を乗り越えられそうで良かったー。
最後に出てきたミートローフがとっても美味しそうで、自分でも作ってみたくなりました。
前作の感想にも書いたけれど、読むと自炊のやる気が出てくるのもこの作品のいい所です(^^)
Posted by ブクログ
どんどん読み進めてしまった。
読んでいるときは、ついつい手抜きで作ってしまう料理に対して、もっと愛情込めて且つ楽しんで作ろうと思うのだが、現実はなかなかである。
一作目では「すみっこごはん」の成り立ちが明らかになったが、今作では再開発の波が「すみっこごはん」を襲う。各話の登場人物にドキドキほっこりしながらも、「すみっこごはん」を巡るいろいろな動きも気になるところです。
Posted by ブクログ
一作目に引き続き、ほっこりと読みやすく
あっという間に読み終えました。
今作に出てくる有村さんというおじいさんは
長年の経験や成功からか自分が一番正しいと思っていて、最初はなんだこの人と読んでいました。
ですがすみっこごはんで孫くらいの年齢の女の子から真剣に料理を教わったりして素直で真っ直ぐな人柄が見えてきました。
また強引で人にとやかくアドバイスしてしまうのは利他的であるが故にそうなってしまうのだなと気付きました。
なんだか独りよがりで良いところが無さそうに見える人も、深く知ろうとすれば良い面があるのだなと改めて感じました。
Posted by ブクログ
相変わらずテンポが良くて読みやすい。
「本物の唐揚げみたいに」の沙也はそれっきりしか出てこなかったので、続く「失われた筑前煮を求めて」の有村さんもこの回限りかと思いきや、サブタイトルの「雷親父とオムライス」でかなり主要な役どころが最後、あんな展開だなんて…衝撃大きかった。
筑前煮の話の最後はかなりうるっときた。不覚にも電車内で涙が出そうになった。
そういえばスパイの話、すぐに見当ついてしまった(笑)
Posted by ブクログ
声優を目指す沙也さんの話が一番良かったです。金子さんとの関係がいいですね。次は良いとこの小学生とおじいさんの有村さんの話が印象的でした。
Posted by ブクログ
東京すみっこごはん の第2弾 やっぱり面白かった!!! 今回はいつも集う常連のメンバーに加え、短期間通った人物が主人公となったお話と、最後のミートローフへの招待状では常連主婦の田上さんが大活躍のストーリーで締め括られていて 前作を読んでいなくても楽しめる内容だと思う。 そして自分もすみっこごはんの一員であるかの様に、一つ一つの出来事に喜怒哀楽してしまいました♪ 前回にも増して、感動するお話が多かった。
Posted by ブクログ
これは、続編だったんですね。はじめの本から読めば良かったかな。
それぞれのいろんな思いを口に出して伝えないとなあ〰️でも、なかなかそれが難しいんだよな〰️。
Posted by ブクログ
東京の古い路地にある協同台所「すみっこごはん」(素人が作るのでまずい場合もあります)。
声優を目指す若い女性。
妻に先立たれてひとり暮らしをしている高齢男性。
毎日塾に通う小学生男子。
新キャラが数人登場して、常連になる人もいれば、人生の交差点ですれ違うように数回来訪するだけで自分の道に戻っていく人もいる。
第2作の本書のサブタイトル「雷親父とオムライス」は、塾通いの小学生と、雷親父こと有村さんの交流を描いたお話。
有村さん、元気なおじいさんだと思っていたら、突然の別れ・・・。
小学生の男の子にとっては、人の死というのは身近なものではなくて、きっとすごく悲しみにくれたんだろうな・・・。有村さんにとっての「死」と、こどもにとっての「死」の大きさの違いを感じた。
この話読んで、息子にオムライス作ってあげたくなって作ったよ笑。
普段はスクランブルエッグ作ってチキンライスの上に乗せるくらいのテキトーオムライスだったけど、ちゃんと卵でくるんでさ。
そしてすみっこごはんに訪れる、用地買収の危機。
ここまで露骨でないにせよ、近年の東京近辺ではよく繰り広げられている話かも。
スパイは見つかって追放できたけど、その後も用地買収自体は続くわけで、まだこの問題は続きそうだ。
ただ、「この場所を守ろう」という気持ちはよく分かるんだけど、権利者でもない一利用者が首をつっこみすぎのような違和感を覚えたよ。
権利者である柿本さんがどうするか決めることであって、柿本さんがどのような選択をしても仕方ないことだろう。それなのに、柿本さんのことを犯人扱いするなんてな。高校生の楓ちゃんならともかく、大人げないなーと思ってしまった。
とはいえ、「鳥の巣症候群」は私も10数年後他人事ではない気がする。そうなったときに、私にも心の拠り所があってほしいな。できればおいしい食べ物があるところで!
Posted by ブクログ
第一巻と最終巻だけを読むという不届きな読み方をしたのが申し訳なく、第二巻も読んでみた。
新しい登場人物が加わり、いろいろなことが起きる。
妻に先立たれたうるさ型のご老人、有村さんの存在が際立っている。
奥さんの筑前煮の味の秘訣を見つけたり、無菌栽培のように育てられている小学生、秀樹くんと関わったり。
この秀樹くん、新しくできたマンション住まいの新住人。
お母さんは食にうるさく有機野菜に凝ったりする。
両親は名門中学に入らないと人生積んでしまうと思い詰めている。
彼が有村さんに連れられて地域の旧住民と触れ合ううちに変わっていくーというストーリーになっていた。
普通のスーパーに売っている食べ物だって立派な食べ物だ、というすみっこの常連さんの考え方に共感する。
が、現実には親の価値観は子どもにとって絶対だ。
それに食へのこだわりは、ほぼ宗教への信仰心に近いものがある。
このお話の秀樹くんやそのお母さんのように、そう簡単に変われるとは思えないんだけどなあ、と思ってしまった。
最後はすみっこごはんが地域の再開発に巻き込まれる話。
田上さん夫妻が活躍し、ちょっとしたサスペンスの雰囲気。
お話として楽しく読める。