成田名璃子のレビュー一覧

  • 東京すみっこごはん 雷親父とオムライス

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    一作目に引き続き、ほっこりと読みやすく
    あっという間に読み終えました。

    今作に出てくる有村さんというおじいさんは
    長年の経験や成功からか自分が一番正しいと思っていて、最初はなんだこの人と読んでいました。

    ですがすみっこごはんで孫くらいの年齢の女の子から真剣に料理を教わったりして素直で真っ直ぐな人柄が見えてきました。

    また強引で人にとやかくアドバイスしてしまうのは利他的であるが故にそうなってしまうのだなと気付きました。

    なんだか独りよがりで良いところが無さそうに見える人も、深く知ろうとすれば良い面があるのだなと改めて感じました。

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    2022年07月29日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    若い頃は恋愛の先のゴールが結婚で
    とても幸せなことだと思っていた

    時間をかけながら夫婦や家族の形が変わっていく
    夫婦の数だけ形もあって
    結婚の意味がある
    それはまさにこの短編集の最後の
    「いつか、二人で。」の一節にあったように
    夫婦の最後にならないと結婚の意味は分からない

    この本は黒い結婚と白い結婚に分かれている
    黒はダークで少し現実離れをした設定
    白は現実的な設定
    バラエティーの富んでいてどの話も面白かった
    窪美澄さん
    滝羽麻子さん
    中島京子さん
    の作品は読んだことがあるけれど
    殆どの作家さんの作品を初めて読んだ

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    2022年07月15日
  • 不動産男子のワケあり物件

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    【どうかその住まいがあなたの憩いの場所となりますように】

    モテない、金ない、覇気がないと負の三拍子が揃った苦学生·充の内定が決まった不動産会社の物語。

    個人のお客様が住む場所を探して斡旋する、人生の大切な岐路に立ち会いたいと。
    そんな大志を抱けども会社の方針は違うようで。
    本命物件と比較物件を紹介してお客の度量を計るような業界の汚さ。
    それは極めてシビアな利害関係と客の争奪戦。
    お客を格好のカモにして搾取するやり方には辟易とするが、業界の闇を抱えた会社も枚挙に暇がない。

    それでも人としての人情味を忘れてはならないのだ。

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    2022年06月21日
  • 東京すみっこごはん 雷親父とオムライス

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    相変わらずテンポが良くて読みやすい。
    「本物の唐揚げみたいに」の沙也はそれっきりしか出てこなかったので、続く「失われた筑前煮を求めて」の有村さんもこの回限りかと思いきや、サブタイトルの「雷親父とオムライス」でかなり主要な役どころが最後、あんな展開だなんて…衝撃大きかった。

    筑前煮の話の最後はかなりうるっときた。不覚にも電車内で涙が出そうになった。


    そういえばスパイの話、すぐに見当ついてしまった(笑)

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    2022年06月16日
  • ベンチウォーマーズ

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    駅伝という競技性と、
    メンバー一人一人の短編がつながっていく形が
    合っているなあと思った。

    でも、だんだん恋愛要素が強まったので、
    ちょっと熱が冷めてしまったー。
    できれば、最後まで青春もので、友情もので、
    成長ものであってほしかった。

    恋愛だって青春だけど。

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    2022年05月30日
  • 東京すみっこごはん 親子丼に愛を込めて

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    ネタバレ

    冴えないOLさんは良い人が出来そうで良かったです。楓ちゃんは男からも妬まれるんですね。大変ですね。
    柿本さんとお母さんにああいう過去があったんだなとしみじみしました。

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    2022年05月11日
  • 東京すみっこごはん 雷親父とオムライス

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    ネタバレ

    声優を目指す沙也さんの話が一番良かったです。金子さんとの関係がいいですね。次は良いとこの小学生とおじいさんの有村さんの話が印象的でした。

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    2022年05月11日
  • 東京すみっこごはん 雷親父とオムライス

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    東京すみっこごはん の第2弾 やっぱり面白かった!!! 今回はいつも集う常連のメンバーに加え、短期間通った人物が主人公となったお話と、最後のミートローフへの招待状では常連主婦の田上さんが大活躍のストーリーで締め括られていて 前作を読んでいなくても楽しめる内容だと思う。 そして自分もすみっこごはんの一員であるかの様に、一つ一つの出来事に喜怒哀楽してしまいました♪ 前回にも増して、感動するお話が多かった。

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    2022年05月07日
  • 東京すみっこごはん 親子丼に愛を込めて

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    シリーズ3作目。 相変わらず温かい物語。 今作は特に、誰かを想う愛情に溢れたお話だった様に感じます。 サブタイトルにもある親子丼のお話では、田上さんの言葉が子育て中の私に言われているようにも感じて涙が溢れそうでした。 自分と子供の境界線を引くのがとっても難しい。 子供を背負ってやっているつもりで、自分をずっしり子供の背中に乗せてしまうのね。 本当その通り。 そうやって後悔したり、反省したり、罪悪感を感じながら子供に育てられてる。

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    2022年05月07日
  • 東京すみっこごはん 楓の味噌汁

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    シリーズ4作目、 今までとは違って、ハッピーエンドとは言いにくい結末のエピソードが続き… けれど意外な登場人物との出会いで楓の心境にも変化が… 憧れの存在でありながら、追い付きたいのに追い付けなくて、比較しては自分の無力さに落ち込んだり悩んだり… 誰もが楓と同じようにそんな経験をした事があるんじゃないだろうか。 少なくとも私はいつもそんな思いをしてる。 けれど、完璧に見える憧れのあの人も 決して完璧ではなくて、泣いたり怒ったり落ち込んだり、うまくいかない経験をしてるんだ…と知ると自分もまた前を向ける。

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    2022年05月07日
  • 東京すみっこごはん レシピノートは永遠に

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    ネタバレ

    『東京すみっこごはん』最終巻。

    高校三年生になった楓は、悩み、迷いながらも大学への進学を決意したのだが、その一方でお馴染みのメンバーが、示し合わせたのかと思うほどに次々とすみっこごはんから離れ、新たな道へと進んでゆく。
    そして最終章では、楓を男手ひとつで育ててきた祖父が、天国へと旅立っていった。


    シリーズのはじめ、さびしさと幼い反発から家を飛び出した末にすみっこごはんにたどり着いた楓は、出会った多くの人に愛を注がれ、その手を人に差しのべられる、すてきな18歳に成長した。
    愛を注いでくれた人がいなくなっても、その愛はどんどん育ってゆく。
    きっとこれからも、手を合わせてきちんとごはんを食べて

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    2022年04月03日
  • 東京すみっこごはん 雷親父とオムライス

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    これは、続編だったんですね。はじめの本から読めば良かったかな。
    それぞれのいろんな思いを口に出して伝えないとなあ〰️でも、なかなかそれが難しいんだよな〰️。

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    2022年03月27日
  • 月はまた昇る

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    作中、どのお母さんもパワーがすごい。
    読んでいて爽快な部分もあるし、希望のある話で読みやすいのだけれど
    つい自分と照らし合わせて、誰もがこんなパワーあるわけではないよ…とも思ってしまう。
    そりゃ、働きたいけど働けない、という話のほうが問題提起もしやすいよね。
    働きたくないけど働かざるをえない、より話も明るく膨らむよね。
    でも家事・育児・仕事でパンパンで、保育園も大変だけど1年生の壁も大変で、
    本作のその後…その辺りを扱った話も読んでみたいものだ意地悪く思ったりもする。

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    2022年03月08日
  • 東京すみっこごはん レシピノートは永遠に

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    大好きなシリーズも最終回。
    1人、また2人と「すみっこごはん」から常連が去って行く。
    そして、大事な人も‥
    18歳になったばかりの楓。
    あなたの周りには頼りになる大人が沢山るんだよ。もっ甘えていいんだよと伝えたくなってくる。
    10年後の「すみっこごはん」を見てみたいものだ。

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    2022年02月12日
  • 月はまた昇る

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    個性や環境の違う女性3人が目標に向かって一つになっていく姿、ぶつかり合いながらも絆を深めていく姿に自然とページをめくる手がはやくなった。
    自分の保活や育児を思い出しつつ、共感しながら楽しく読めた。
    今まで深く考えたことがなかった保育方針や保育用語でいう『育ち』、保育理念などが文中に出てきて、勉強になったとともに改めて保育園へや保育士さんへの感謝の気持ちが芽生えた。

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    2022年02月09日
  • 東京すみっこごはん 親子丼に愛を込めて

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    全体的にちょっぴり切ない話が味を出していたと思います。心が寂しくなったとき、誰かと食べるご飯は、お腹を満たす以上の力があるんだなあと思いました。

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    2022年01月31日
  • 東京すみっこごはん 雷親父とオムライス

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    面白い♪
    この2巻の本棚登録を忘れてしまい、
    すでに3巻を読み終わろうとしています。
    感想は最終巻にまとめて書きます!

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    2022年01月20日
  • 東京すみっこごはん 楓の味噌汁

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    今の状態がいいわけない。
    とか、どうにもならない。
    とか…
    そういう時に真っ直ぐで真っ当な人に出会うと モヤモヤってしてしまう気持ちわかるなー.
    「宿題したの?勉強しなさい」って言われた時みたいなモヤモヤ.
    .
    でも真っ直ぐで真っ当に見えるだけでみんな悩んでるんだよね…
    .
    シリーズを重ねるごとに柿本さんが好きになるわ.
    .
    クリームコロッケ.
    スキヤキ.
    ぶり大根.
    だし巻き卵.
    つくね丼.
    それからやっぱりお味噌汁.
    あ 秋刀魚の塩焼き.
    .
    今回はクリームコロッケだな.
    クリームコロッケなんて作ったことないけど近いうちに作ろう

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    2022年01月06日
  • 東京すみっこごはん レシピノートは永遠に

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    シリーズ最終巻。
    主人公楓ちゃんの頑なさがちょっと苦手なんだけど、高校生はこんなもんか。なかなか試練が多くてかわいそうだけど、前向きに終わってよかった。
    田上さんも柿本さんも金子さんも奈央さんも、いつのまにか身近になってたなあ。ほっこり。
    純也くんの思いがいつか報われるといいな笑

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    2021年12月19日
  • 東京すみっこごはん 親子丼に愛を込めて

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    シリーズものと知らず初読。題名通り東京のすみっこにひっそりとある共同台所にまつわる短編集。
    どの話もツンと鼻の奥が痛くなって、でも胸には温かい気持ちが優しく広がるようなものばっかりでした。
    私もここに通いたい。

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    2021年12月10日