成田名璃子のレビュー一覧
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ネタバレ今作は3篇。楓のターン。
ルイという読モ女性、瑛太という中学生男子がそれぞれすみっこごはんを訪れるが、彼らが陥っている問題が解決することなく、楓は落ち込む。
ルイは華やかな世界に憧れているが実際は事務のOLで読モ仲間達との付き合いや欲しいものが手に入らない生活、実家の母からの金の無心という現実とのギャップ、自分はどうしたいのか?など悩めるアラサー。
アラサーにしてはルイが幼いな〜と思うのと、読モ仲間の金持ちぶりがテンプレすぎて、私は真剣には捉えられなかったかな。
瑛太はシングル家庭で、修学旅行積立金も払えない。
母は高校進学しなさいと言うものの、お金がない家のため就職しようと思っていたとこ -
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落ち着いていて綺麗な文章だったので、一気に読めました。
ヒロインの年頃は、おっちゃんにも通づるところがあり、共感できました。
やっぱその年頃が、仕事も任されること、出来ることが増えて、一番楽しい時期だったと思います。
そして自身のことは二の次で、あれよあれよといい年頃に^^;
ヒロインもおっちゃんも不器用。だけどおっちゃんの方が更に、人間がヘタクソだったもんでお一人様って現実ですわ(笑)
本作は、綺麗にまとまっているように感じましたが、ラスト急にファンタジー要素を出してきて、少し“んんっ?”ってなりました。
それが故の星3つ。
綺麗な文章を書く作者さんなので、他の作品があるなら読み -
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今回は恋愛要素多めだったな。
メニューは酢豚、キスの天ぷら、おにぎり、親子丼だ。
いつも口の悪い柿本さんと、由佳さん(楓のお母さん)のエピソード、良かったなぁ。柿本さんがすみっこごはんを大事にしてる理由がわかった。
由佳さんはとても魅力的な人で、由佳さんの生前のお話をもっと読みたいと思った!
親子丼の話は、最初は繭子にイライラ…
16歳の娘がいる男性と結婚して、私の結婚生活で唯一の問題は蓮花(連れ子)だって…連れ子がいると知ってて結婚しておいて、連れ子からも散々気を使われてるのに、なにその言いよう!?と、子を持つ親として腹が立った。
でも、すみっこごはんの田上さんも楓も、そんな人にも優しい -
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少し前に読んだ「今日は心のおそうじ日和」の続編。住み込み家政婦になってから1年経ってのお話。
先生のもとに押しかけてきた弟子入り希望の若い女性が家の中を引っ掻き回し、涼子さんにはお見合い話、美空は美空で担任とトラブル…、掃除することで嫌なことを吹っ切っていく涼子さんの手際には相変わらず感心するが、ずっとモヤモヤの展開が続く。
ペースを乱され、大事にしていたものを壊されてもじっと我慢だが、いかに住み込みの家政婦だとしてももう少しバシッと言って欲しいよね。相変わらず内省するばかりの涼子さんにちょっとイライラ。
それでストレス溜めてお見合いに走ったり子どもの様子に気が付けなかったり、先生は分かって -
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東京の古い路地にある協同台所「すみっこごはん」(素人が作るのでまずい場合もあります)。
声優を目指す若い女性。
妻に先立たれてひとり暮らしをしている高齢男性。
毎日塾に通う小学生男子。
新キャラが数人登場して、常連になる人もいれば、人生の交差点ですれ違うように数回来訪するだけで自分の道に戻っていく人もいる。
第2作の本書のサブタイトル「雷親父とオムライス」は、塾通いの小学生と、雷親父こと有村さんの交流を描いたお話。
有村さん、元気なおじいさんだと思っていたら、突然の別れ・・・。
小学生の男の子にとっては、人の死というのは身近なものではなくて、きっとすごく悲しみにくれたんだろうな・・・。有村 -
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『 勝手に「ラジオ」特集 #1 』
ー成田名璃子さん『時かけラジオ』ー
浅葉なつさんの『どうかこの声が、あなたに届きますように』が、この勝手な特集開始の発端です。ラジオが鍵になる他作品はあるのかな? と素朴に思いました。鮮やかに過去を思い出し、ラジオのよさを再認識するような作品‥。
勝手ながら、この発端作品を<特集#0>にしちゃいます。ただ、Podcastを扱った青山美智子さんの『月の立つ林で』もとてもよかったのですが、リアルタイム性を鑑み、ラジオと棲み分けしようと考えました。
さて本作は、「しゃべり」に悩む「鎌倉なみおとFM」 のDJトッシーが、缶チューハイ片手に、時間外のでっ