成田名璃子のレビュー一覧

  • ハレのヒ食堂の朝ごはん

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    『東京すみっこごはん』に続いての成田作品。

    たべものそのものの描写がうまいのか、食べる人の描写がうまいのか、ここに出てくる食事は美味しそうだ。
    そこがこの作品の素敵なところかなあ。

    もう一つ素敵なのは、タイプが違う不器用な女性二人が、一歩、前へ踏み出していくところ。

    一方では、アラン会長の設定は、ちょっとついていけない気がする。
    ダンさんという存在まであると、水戸黄門かいな、と突っ込みたくなった。
    焼き魚を炭火焼にまで変えることを読むと、懸案の白飯は、まさか竃に薪で炊けという話になるのかと思ったが…。
    うん、まあ、確かにガス釜は美味しいけどね。

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    2021年05月05日
  • 今日は心のおそうじ日和2 心を見せない小説家と自分がわからない私

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    美空ちゃんの大人っぷりがすごい。将来はなかなかのいい女になりそうだなと読みながらニヤニヤしました。さて、今回は謎のお仕掛け弟子が現れてあれこれかき回していたわけですが、正直、破壊行為は何があったとしても看過できないよなぁと嫌な気持ちになった。

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    2021年04月23日
  • 東京すみっこごはん 楓の味噌汁

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    シリーズ4作目。
    今作で登場するのは、読モの瑠衣、母子家庭で高校進学に悩む瑛太。
    いつもの流れならば、そのまま「すみっこごはん」の仲間入りをするのだけれど、今回の二人はわだかりを残したまま、「すみっこごはん」に来なくなっていた。
    そんなある日、「すみっこごはん」のメンバーが解散した後、楓の父・遠藤が「すみっこごはん」にやってくる。
    動揺しながらも、祖父と柿本と同席してもらって、父と話をすることにした楓。
    すでに家庭を持ち、もうすぐ子供が生まれるということで、楓を訪ねて来たらしい。
    水漏れから2階の改修工事も始め、楓の中で「すみっこごはん」に対する新たな感情が芽生える。
    それがどんな未来になるの

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    2021年04月07日
  • 東京すみっこごはん 親子丼に愛を込めて

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    シリーズ3作目。
    何事においてもコスパを重視するOL、すみっこごはん常連の純也に恋する同級生の男の子、40代半ばで結婚したものの義理の娘との関係に悩む女性のエピソードと、柿本と楓の母であり、すみっこごはんのレシピの作成者・由佳との出会いも描かれる。
    3作目なので、メインの登場人物のエピソードは抑えめで、ほとんど短編集と言った感じがする。
    それでも章ごとに描かれる料理への愛情が、文章からも伝わってくるから不思議。
    決して難しい料理を題材にしている訳ではないが、ただ作るのではなく、どんな料理でも食べてくれる人への愛情が大切だと言うことを全編を通して、教えてくれる。
    1作目の主人公となるコスパ重視の

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    2021年03月30日
  • 東京すみっこごはん 楓の味噌汁

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    すみっこごはん第4弾。無理して充実した人生を演じる瑠衣、母子家庭で高校さえ行けないかもしれない瑛人、遠藤という男…。今回は何だかみんな、ハッピーエンドでは無くて、現実的だった。でも、次の最終巻への通り道なんだろうなぁ。

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    2021年03月06日
  • 今日は心のおそうじ日和2 心を見せない小説家と自分がわからない私

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    突然現れた女性。読み始めた瞬間から、なんかこのひと嫌い。。そして読めば読むほど嫌になる。。序盤は読むのが辛かったです。。ただ、回りの人はみんな主人公の人柄がわかってるんですよね。最後の方は安心して読めました。それにしても二人の気持ちも回りの人はみんなわかっているのにお互いだけがわかってない。。

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    2021年03月01日
  • 月はまた昇る

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    少々ご都合主義の感もぬぐえなかったけれど、自分たちで保育園を立ち上げるっていう発想がユニークで行動力に圧倒された。持っているキャリアと抑圧された日常がうまくマッチしすぎて感情移入が難しかったので星3つかな。
    パワハラ園長が追い詰められるのは心地よかった。人がこんなにも変われるのはちょっと非現実的。こうであって欲しいという願望。

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    2021年02月27日
  • 東京すみっこごはん 親子丼に愛を込めて

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    今回は、ちょっと恋愛絡みや親子愛の物語が多め。純也くんは、本当にいい男の子だなぁと思う。このまま ほのぼのとすみっこごはんが続くといいのになぁ。

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    2021年02月14日
  • 悩み相談、ときどき、謎解き? ~占い師ミス・アンジェリカのいる街角~

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    コージーミステリーを期待してしまったのでやや肩透かしの感はあるものの、なかなか楽しく読み終えました。
    軽く読めるので、いずれ続きも読んでみようかな。。

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    2020年12月02日
  • 月はまた昇る

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    女って生き物は、結婚したり子供が産まれたりする度に、妻になり母になり、それって自分を少しずつ殺していく行為だなと思っていました(います)。この物語のママたちは、すごくパワフルに、妻であり母でありながら、ちゃんと自分として生きてる、もしくは保育園を立ち上げる過程で生き返っている。こんな世の中だったら素晴らしいと思う。

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    2020年10月22日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    窪美澄さん目当てで読み始めたけれど、このように色々な作家の作品が読めるのは良い事だ。やはり‘白い結婚’ラスト2話が とても良かった。

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    2020年09月20日
  • 不機嫌なコルドニエ 靴職人のオーダーメイド謎解き日誌

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     持ち込まれた靴からその靴に込められた思いを読み取り、持ち主にアドバイスするという趣向の連作短編集。
     登場人物も少なく、話もテンポよく進むため、読みやすい。話の流れによって、話し手が変わるのも面白いところ。靴に関する専門用語もあるにはあるが、がっちりした作品というよりはむしろ軽い感じで読める。他社ではあるが「新潮文庫NX」に分類されるような作品。ライトノベルとまではいかないが、わりと若年層向けの作品。

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    2020年07月24日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    結婚にまつわるアンソロジー。
    黒い方が私は好みだな(笑)

    でも、最後の話はちょっとグッと来た。

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    2020年07月19日
  • 今日は心のおそうじ日和 素直じゃない小説家と自信がない私

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    卑屈だった主人公が家事が得意なことは素晴らしい才能だと気がついて強く生きていく。小説家もまた前に進み始める。面白かった。家事が得意っていいよなぁ。羨ましい。

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    2020年06月16日
  • 今日は心のおそうじ日和 素直じゃない小説家と自信がない私

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    専業主婦を貶され続け、浮気をされた挙句、一方的に離婚された涼子。娘の美空を連れて実家に出戻っていたが、父の紹介で有名作家の山丘の元で家政婦として働く事に。一年前に妻を亡くした山丘家のゴミの山と積もりに積もった汚れに闘志を燃やすが、気難しい山丘は何かと追い出したがっている様子。そんな山丘に懐いた美空や、明るい新人編集者のお陰で、何となく良好な関係を築き始める。自分を卑下していた涼子と、小説が書けなくなった山丘の再生の物語。ちょっと出来過ぎな最後だが、4人の繋がりが温かい気持ちにさせてくれた。

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    2020年04月08日
  • 東京すみっこごはん 楓の味噌汁

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    すみっこごはん4作目。
    SNSで見栄を張る読者モデル、片親で貧乏な中学生が登場。

    今回は楓がメインで新たな登場人物と絡み、貧困や自分でどうにもできない苦しさのようなものが物語の多くを占めていた。
    特に中学生の瑛太君、彼のその後が気になります。確かに楓みたいなタイプが苦手なのわかるかも。良い子過ぎて正論過ぎてね…
    2作目に登場した秀樹君が幸せそうで良かった。

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    2020年04月05日
  • ハレのヒ食堂の朝ごはん

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    ネタバレ

    ホームレスまで落ちてしまい、明日のご飯も食べられなくなって、あとは身体しか売るものがなくなるところから、人並みに働くことが出来るようになるまでに成長する話。
    極度のコミュ障+不器用で、途中何度背中を押したくなったか。
    わたしも人見知りが激しいので、自分と重なる部分がたくさんで、少し同族嫌悪が生まれました。

    個人的には、もう少しアラン会長のひととなりとか過去とか読みたかったです。

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    2019年12月31日
  • 東京すみっこごはん 楓の味噌汁

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    20190816 start ⇒ fin.

    続きが気になって一気読み。

    楓ちゃん、色々試練の物語。

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    2019年08月16日
  • 東京すみっこごはん 親子丼に愛を込めて

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    新しい章のたびに 次は誰の話しかなぁ〜っと楽しみにさせてくれます。
    柿本さんの若かりし頃に出逢った 小さい楓ちゃんと存命だったお母さんの由佳さん。「すみっこごはん」に対する柿本さんの愛情が十分に感じられるれる章だった。

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    2019年08月02日
  • 幸せの青い贈りもの

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    人生を変えることができるものが出てくる箱。その箱から出てきたものを受け取った人と、それを作った人の不思議な話。人生を変えることができる箱なんて目の前にあっても、信じるのは難しい。そこから出てきたものも、「人生」と関係なさそうものだったし。それでも不思議となにかが変わっていく。本当に不思議なものなのかハッキリとは分からないけど、信じた方が何だか幸せになれる。そんな本だった。

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    2019年08月01日