あらすじ
蔵の町、川越。くず餅が人気の和カフェ・咲見庵を営む美人の長女、花緒。ボーイッシュで夢見がちな次女、六花。そして、二人の姉とは母親の違う十六歳の三女、若葉。そんな高咲三姉妹が暮らす家に、父を亡くした少年、薫が居候することに。姉たちはそれぞれに恋の甘さと苦しみを味わい、同い年の若葉と薫は次第に心を通わせていくが――。めぐる季節の中、姉妹が織りなす優しく切ない恋愛模様。(解説・吉田伸子)
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
Tぬオススメ本の恋愛もの。
三姉妹のもとに訪れた女嫌いの薫の話から始まり、次女の六花の話、長女の花緒の苦しい恋、最終章は三女の若葉、エピローグは薫に戻る。
どの話も切なく胸にくる。
恋愛モノはハッピーエンドに限るとか思うのだけど、こんなそれぞれの終わりかたも良いよねと思う。
確かに女子におすすめできる本だと思う。
あ、あと、なんだか川越に改めて行ってみたくなった。
Posted by ブクログ
何か懐かしさ感じるお話でした。三姉妹の家に男子がやってくるそれも薫と言う女性とも男性ともわからない名前何か胸騒ぎの予感?失恋を軸に設定したなんて儚いんでしょう。咲見庵の葛餅ぜひ食べてみたいです。甘いもの好きにはケーキや麩菓子なんか出てきて美味しそう。
シリーズ化してほしいです。この後のお話が気になって仕方ありません。期待してます。あと石立鉄男の「おひかえあそばせ」では役名小早川薫だし。「雑居時代」を思い出してしまいました。女性家族に男子が暮らすお話でした。
Posted by ブクログ
川越の町で咲見庵を営む3姉妹の長女。芸術家で放浪癖がある父が親友の息子を家に住まわせる事になった。3姉妹は何のことかわからずも父の約束事だからと一緒に生活を始める。3姉妹の様々な恋のいくえ。ある日突然昔に置き去りにした母が現れ息子を取り返しに来た。中々面白くて一気に読めた。