成田名璃子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
成田名璃子さんの本は7冊目。
フォローさせていただいている方々の評価が高くて
読んでみたいと思っていた一冊。
1985年のDJトッシーが
令和を生きる”ひとり”のためにおくる深夜ラジオ放送。
まるで優しい波音を聴きながら読んでいるような本だった。
とっても懐かしくて、そしてあたたかな気持ちになれた。
昭和の深夜ラジオってよかったなぁ…
あの頃はみんなラジオを聞いていた。
翌日、学校で話題になるのはテレビよりもラジオだった。
私もセッセとハガキを書いていた。
読んでもらえるように色々工夫してね。
そのハガキが読まれたた時には
深夜にもかかわらず叫んだり、踊ったり、走り回ったり(笑)
そうそ -
Posted by ブクログ
前作の「すみっこごはん」の魅力に引きこまれ、今作も流れるように手にとった。
今作でも様々な悩みを持つ人々がすみっこごはんにやってくる。悩みながらもすみっこごはんに集まる人と話し、温かいご飯を食べることで、前を向けるようになる。前作よりもそれぞれの人々の関わりがより密になり、人と人の繋がりを大切にしているのが感じられる。
しかし、そんなすみっこごはんに流れるは再開発の対象地区に含まれるという噂。そんなすみっこごはんの危機に立ち向かう。この物語を通じて「すみっこごはん」はただの共同台所ではなく、みんなの居場所になっていると感じた。
思わず食べたくなるようなご飯とあたたかな人の絆を感じる、おいしい癒 -
Posted by ブクログ
生きていく上で様々な悩みを抱える、年齢も職業もばらばらな人たちが集まるのは、商店街の一角にある「すみっこごはん」。ここはくじ引きで料理当番が決まる共同台所。
立場の違う人たちが集まり、みんなで「いただきます」と手を合わせて、あたたかいご飯を食べる。個人の事情に無理に立ち入ったりはせず、他愛のない話をしてご飯を食べる。そして答えは見つからなくても明日を生きていこうと決意を新たにする。お互いに深く事情に関わることはなくとも、温かいごはんが悩み苦しむ心に満ちるところが魅力に満ちていた。
そしてすみっこごはんにある「レシピノート」には秘密が隠されており、短編の物語が連なり秘密が明かされるときには涙が -
Posted by ブクログ
すみっこごはん最終巻。ついに読み終えた!
楓のお母さん、自分が死んだ後の世界のことを考えすぎだよー。お医者さんが言っていたように、余命宣告でパニックになったり怒ったりする人が多いはずなのに(それも3歳の娘を抱えたひとり親で)、自分が死んだ後の娘の人生のために、自分に縛られないで欲しいとかまで考えるなんて…前の巻では、楓が、お母さんみたいになれないことを嘆いていたけど、やはり楓母は神だと私は思ったよ…。
悲しい別れがたくさんあって、すみっこごはん常連さんたちがそれぞれの道を歩むことになり、すみっこごはんで集まれなくなってしまう。
高校生のときのわたし自身のことを思い出してみると、わたしにはど