角野栄子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
自分の好きな色を一つ決める。
その色を軸に、家も服も小物も考える。
角野栄子さんは自分の色をいちご色に決めた。
真っ赤よりも少し落ち着いた、けれども目に飛び込んでくる明るい色。
ワンピースやバッグやアクセサリーなどよりも私が気になってしょうがないのは、もちろんいちご色の本棚に並んでいる本たち。
一冊一冊の背表紙を眺めながら、この本棚の持ち主について考える。
本棚の本って、持ち主の心の中のようだものね。
ちなみに『魔女の宅急便』が生まれたきっかけは、当時12歳だったお嬢さんが描いたイラスト。
魔女がまたがった箒に引っかかっているラジオと、ちょこんと乗っている黒猫。
それを見てあの物語を考えつ -
Posted by ブクログ
ハナさんが引っ越した新しい家は森と町の境目に立っていて、玄関が2つある。町の方に向いた長四角のドアと、森に向かうトンネル型のドア。
両方に開いているというのが気にいりました。私だけと感じていたのにハナさんもそうだったんだもの。
最初に来たのは山ばあさん。山ばあさんは迷子の子をおどかし、その子が泣く涙をとびっきりの化粧水にするらしい。ハナさんが称する”おまけ”とやらのケーキやお茶のおもてなしを受けて考えるところがあったのか。帰りにまたハナさん家へ寄って、風呂敷包みを開けて見せた。中には、ハナさんのうちとそっくりのクッション、テイーポット、カップ、スプーン、小麦粉などの材料に「おいしいケーキのつく -
Posted by ブクログ
74歳になったイコさんが導かれるように出会った少女は、5歳の時に死に別れた母親だった。そんなプロットを聞いて読む前からグッときていたというのに、読み始めてどんどん期待というか予想は裏切られていく。決して悪い意味だけでなく。
角野栄子さんという人はとことん陽性の人なのだろう。
イコさんの一人語り的なスタイルで軽妙に話は進み、クライマックスで遂に母として向かい合う場面。なんとイコさんの母への思いは軽く裏切られるのですが...
それにしてもなんて前向き!
でも、やっぱり母は母として見送った方がよかったのでは、と少し思いますが、どうでしょう?角野栄子作品、初めて読んだのでこれがこの方のテイストなのでし