角野栄子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
魔女の宅急便、第3巻です。
キキ、16歳の物語。
ひとつの町に魔女はひとりだけという掟を破り、キキの暮らす港町に12歳の魔女、ケケがやってきた。
次第にケケは町の人気者になっていき、キキは自分の存在に不安を感じ始めるのだった。
自分は必要なのだろうか?
自由奔放に生きるケケに振り回され、キキは仕事の電話を無視したり、お客さんにお金をせびったりとダークな一面を表す。
1巻では親元を離れて生活するひとり立ちの成長。
2巻ではもっと人の役に立つため、宅急便の他に薬草の栽培を始めるという仕事の広がり。(キキと新しい魔法)
3巻ではライバルの出現による存在意義の喪失と再生。(キキともうひとりの魔女)
歳を重ねるにつれ、複雑になっていくキキの悩み。
1~2巻までは単純に面白いと思っていましたが、3巻には名言がつまっていて考えさせられ、最後には泣きそうになりました。
「…自分で自分を特別だと思えれば軽くなるんだけど、寂しくならないと気付かないんだよね。」
4巻ではタイトル「キキの恋」の通り、とんぼさんとの恋に悩みながら成長していくのでしょうか。
読む時間がとても幸せな本です! -
Posted by ブクログ
この本を初めて読んだときはもうすでに社会人で、1巻の頃のように一緒にドキドキしてハラハラして、というのではなくなってました。いつのまにかお姉さんにでもなったかのように上から目線で見るようになってました。それでも、20年たっても、キキも、ジジも、同じように動き回ります。いまだにそそっかしくて、ささいなことに心を動かすキキがすごく愛しくて大好きなことに変わりはありません。
ここまでは既読の本。1巻から再読を始めたとき、すごく落ち込んでた。だけど、一冊一冊読み終わってくうちに、いつのまにか元気が少しずつ貯まり始めていくみたい。今は少し前を見て、元気になれそうなかんじがするもの。これって魔法かもね(笑)
6巻は実はまだ未読、少し元気になったので心から楽しめそう♪
『ひとりより、いっしょがあったかいもん』
『あるかどうか分からない。でももしかしたらあるかもしれないっていうの。なんだかワクワクしちゃうわ。もしかしたらってかんがえているうちは、なんでもできるような気がするんですもの』
『なにかができなくなっても、なにか他のことができるようになるかもしれないじゃない』 -
Posted by ブクログ
新年一発目に読み終わったのがこの本なんていい年になりそう♪
初読は大学生のころ。すでにバイトを始めてたこともあり、前半はキキの仕事に対する姿勢がかなり気になった記憶があります。預かりものの帽子で遊んだり、仕事を自分のワガママで選ぼうとしたり。仕事に対して楽しいことや嬉しいことだけを求めて、それ以外は排除するなんておかしいと思ってた。今でも、もちろんそう思うけど。だって、しんどいことやつらいことがあるからこそ、達成感や嬉しい気持ちって倍増するものだしね。
けれど、この本に★5つをつける理由はやっぱり後半。キキの恋の行方や成長、小さなふたりの恋の行方もとっても微笑ましい。キキの愚痴もなくなったし(笑)。前半のイライラなんて吹っ飛んじゃうくらい温かい気持ちがあふれてきて、自分自身も少し優しくなれたみたいで大好き。
「夕暮れ路のむこう」「ノノちゃんのお誕生日」は愛しくてこの本の中でも特に読み返す部分です。
『ダメのつぎは、ダメじゃないわ。トンネルのむこうはいつだって光があるのよ』
『すぎた日の思いでも魔法だけど、これからつくる思いでこそ魔法なのよ』 -
Posted by ブクログ
初読は確か高校生の頃。当時のお小遣い一月分に相当するこの本への出費はとても痛いものだったけれど、自分への誕生日プレゼントだと言い聞かせて買った記憶があります。そして、買ってよかったなぁとほくほくした気持ちで読み終えた記憶も。
生意気な小さな魔女の出現で、自分に自身が無くなったり、ケケを妬んでしまったり、自分の存在価値を感じられずにいじけたり、ジジに八つ当たりしたり、もがき苦しむ様子は、当時は自分にも似たような感情を抱いていた時期でとても共感して一緒に苦しみ、最後にはとても満足してページを閉じた。今読み返してみると「そんな時期もあったなぁ」と懐かしい気持ちのほうが強いかも。それでも、今でも私の中には同じような感情が取り残されたままで、共感と同時にイライラとする気持ちも少なからずあって複雑だった。だからこそ、今でもこの本は大好きで、読み終わると温かくて優しい気持ちが残るんだろうな。
キキとジジはやっぱり仲良しで一緒にいて欲しい、大事な人は大切にしようと思った「ジジの家出」が特に好き。
『いいことありそな、いいことありそな』