角野栄子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
もうひとつの魔女の宅急便キキのお話
大抵の人は映画から入ったと思うのでつい映画と重ね合わせながら読んでしまうと思いますが、【もうひとつのストーリー……⠀】と思いながら読むととても楽しめました。
魔女は13歳で独り立ちし別な町で暮らし始めるのですが、1年後のキキの一回りちょっぴり大人になった考え方に大人になったね、キキ…と感心と寂しさとがありました。
映画ではあまり描写がなかったですが、キキのお父さんとお母さんとのやりとりなんかも結構あります。
児童書なので絵本を読んでいるような感覚で心を軽くして読めます。
子供のときに読むのと大人になって読むのとではまた感覚も違って面白そうだし年齢関係なく楽しめると思います。2巻も楽しみです。 -
Posted by ブクログ
太平洋戦争中の、ごく普通の小学生が見て、感じた日常を描いた一冊でした。
毎年、八月になると何かしら第二次世界大戦、太平洋戦争、そして原爆や終戦のことが話題になります。けれど、ここ数年、『はだしのゲン』や『火垂るの墓』のような作品を毎年取り上げるようなことはなくなってきたような印象です。マンネリだと思っているのでしょうか。それとも、毎年のことで食傷気味と感じる方がいるのかもしれません。でも、あの日があった八月に、終戦を迎えた八月に、祖先の霊をお迎えする八月に、それを振り返ることは、意味があるのではないかと思っています。
今回この本を選んだのは、八月だからこそあの戦争のことを題材にしたものを読んでみようと思ったのと、今まで読んだことのない視点での『戦争』を描いた作品に興味があったからでした。
ジブリ映画でおなじみの『魔女の宅急便』の原作を書かれた方の作品であることや、タイトルのどこか不思議な何かにつながるようなイメージも決め手の一つでした。
主人公は、母を亡くし、父と後妻さんと東京の深川で暮らす女の子。おばあちゃん子で快活。父は一度戦地に行ったけれど、戻ってきてからは東京で商いをしている。初めは連戦連勝ですぐに終わるように思われた戦争は、いつまで経っても終わらない。そのうちに東京にもB-29が飛んできて、爆撃されるかもしれないと言われるようになり、疎開をすることになってしまう。疎開先は田舎のボロ屋で、学校までは歩いて一時間と少し。しかもそこには、まっくらな森を通り抜けるトンネルに入っていかなくてはいけない。ただでさえ怖いトンネルなのに、脱走兵が隠れているかもしれないという話まで出てきて……。
話の展開は、驚くほど普通の女の子の生活から始まります。けれど、その普通の日常のそこここに、ごく当たり前のように戦争の影が映り込む。服装も、食べるものも、遊びも。戦時中の、一市民のリアルがそこにある気がして、こんな普通の生活が、戦争によってどんどん歪んでいってしまうのが切なかったです。疎開先で知る東京大空襲のこと。東京に残ったはずの父を探しに飛んで行った義母のこと。どこか遠い国の物語のように感じるほど現実離れしたことが、実際起きているのだとじわじわと理解されていく様子。主人公の女の子を通して、色々な感情を抱えて彼女たちが生きていったことを感じました。
ラストはきっと、八月十五日。
戦争が終わったと知った彼女は、その先をどう生きたのか。改めて人々の生活の中にあった『戦争』というものを、考えさせられる話でした。
今日本が平和でいられるのは、祖先の方々があの時代を生き抜いて、『報復』ではなく、『恨み』でもなく、『平和』を願ってくれたからなのだろうと思います。今も、世界のあちこちで内戦や戦争が絶えない昨今ですが、だからこそ平和を叫ぶ意味を、考えていきたいと思っています。 -
Posted by ブクログ
4歳7ヶ月。購入した絵本。
角野栄子さんが先日テレビに出ていて、そういえば読みたかったのに今に至ってしまったことを思い出しました。
角野さんよチャーミングな人柄が満載のアッチシリーズは、読み聞かせしながらわたしの口が思わず嬉しくてほぐれそうな本。
ほんとは小学生対象の絵本ですが、アッチのキャラクターの可愛さはきっと息子も気にいるはずと購入したら「ドッチになりたい」と言っていました笑
「アッチの胸がドキドキドッチ」なんて名言!かわいいフレーズですよね。
次の日の朝、保育園の通園の時に「ドキドキドッチだね」なんて言いながらわたしと息子だけがわかる会話ができるのも絵本を読んでて良かったと思う瞬間です。
追記
読めば読むほどドッチは無茶苦茶。
大事な場面で消えて逃げてしまうし、それになんだかわがまま。だけど、以前角野栄子さんが「本を書くにあたって読むひとにひとつだけ言いたいこと、ヒントのようなものを入れています。ただ、感想は人それぞれでいいんです」というようなことを言ってたので、角野さんの中にもきっとドッチという生き物の純粋さを遠慮なく描いたんだろうなとおもいました。純粋とは、正しさを判断せず受け止めたものをありのまま表現する姿であってまさに、ドッチがそのもの。それに対して、ボンはイライラしているし、アッチはもどかしさを感じつつも可愛がっている様子など読んでいるとボンとアッチが親のような存在でドッチとは「子どもらしさ」の表れのように思えてなりませんでした。
息子がこのかわいらしいドッチになりたいと言ったのも深い意味は無いだろうけど、楽しそうに思えたろうし、夫はこれを読み聞かせながら、「なんで消えるんだよ」とボンのようにヤキモキ。
わたしはそれを見ながらアッチのようにドキドキドッチでした。子育てに迷いを感じることも多いですが、天真爛漫さを優しく受け止める方法をアッチから教わるような思いで読んでます。 -
Posted by ブクログ
4歳7ヶ月。購入した絵本。
ちょっと長めの「はじめてのキャンプ」が読み聞かせできたので、これも行けるかな?と購入してみた絵本。
息子はかわいいキャラクターが大好きなのであまり嫌がることなく聞いてくれました。
まだ長いお話なので「え、この子はどこに住んでるの?」とか頭の中が整理つかないようで、やっぱりこういうことを考えると小学校低学年向きなのが納得ですが、ときどきツボに入ったように笑い出すので読んでみて良かったなと思います。
わたしが小学生の頃流行っていたのでなかなか借りられなかった絵本、ようやくここにきて読めるようになるとは‥!
子育てはわたしが小さい頃できなかったことの再チャレンジのようです。