角野栄子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
紫式部文学賞
星3.5
角野栄子の自伝的小説だが、ブラジルに渡った動機などはwikiの経歴とはだいぶ異なり、自発的に自分の生きる道を探した結果というように書かれている。
戦後の東京の復興する様子が細かく書かれており、例えば繁華街の表通りでは少女が憧れる華やかな物品が並んでいるが、そのすぐそばでは、雑多な闇市に人々が群がっている。
そして、好奇心旺盛だが、何事にも一生懸命になれず、難しいことをすぐに放り投げてしまう中途半端なイコの心情が私自身を見るようで親近感がわく。
また、良家の子女が集まる私立の女子中、高の少女たちのふるまいや言葉遣いが時代を感じさせて興味深い。
今日マチ子さんの表紙が好み。 -
Posted by ブクログ
女の子のアコちゃんが「ぽかぽかぐーん」と背伸びをすると、なんだか大きくなったような気がする。
アコちゃんの周りのモノたちも続いて「ぽかぽかぐーん」。
背伸びの気持ち良さや伸びた感覚が、元気なタッチの絵で明るく描かれている。
【ママ評価】★★★
明るく元気な絵が可愛い。
クマとトラの体のフォルムがぬいぐるみのようで個人的にかなり好みだった。
アコちゃんをはじめ登場人物たちの表情が晴れやかで良い。
ぐーんと背伸びをする気持ち良さが伝わってくるよう。
それに対して‘ぽかぽか’はあまりよくわからなかった。
ぽかぽかがもっと伝わってくるように描くか、ぐーんだけでも良かったのではと思ってしまった。
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Posted by ブクログ
【購入動機】
あるテレビ番組で原作のことをしり、是非とも読みたいと思って購入。
【ざっくり概要】
ほとんどの人がジブリ版から入ると思うけど、アニメの展開はオリジナルで、原作では飛行船が墜落しそうになったりしない。が、基本的な設定や登場人物は原作のままで、「魔女の宅急便」という仕事をこなしながら少女キキが大人になっていくという、一言でいえば少女の成長物語。
【よかった点】
児童向けということもあり、絵本のようなテンポの良さがとてもいい。また場景描写もとてもきれいで、天気のいい休日にゆっくり読みたい作品だと思った。
とくによかった箇所があって、それはキキが一人立ちする直前に言った一言。一人立 -
Posted by ブクログ
ネタバレ24.3.30
13歳になった魔女のキキが修行のために故郷から離れ、海の見える大きな街で宅急便屋さんとして働く話。
ジブリの映画しか見たことがなかったけど、パイの受取を嫌がられたり、とんぼと自転車で飛んだり、魔法が使えなくなったり、気球船が飛ばされたり、みたいなドキドキするシーンは原作になく、子供向けの本らしくキキも楽しみながらお客さんの荷物を届けてあげる、優しいお話です。
特に思春期のキキと母親との親子愛が強く描かれている気がします。13歳ぐらいの年頃って親と近くに居すぎるから、反抗期が起きるのかもしれない。
とんぼがまさか魔女のコスプレしてキキから拝借したほうきに乗って飛ぼうとしていたとは -
Posted by ブクログ
戦後、外国に憧れる普通の女の子の移ろいを描いた作品。自分が何をしたいのかわからない、モヤモヤしていて、自分のお役目を目つけられないままのらりくらりと生きていく姿にすごく共感できる。
モヤモヤを晴らす果てない旅、という意味では「耳をすませば」に少し似ているかなぁ。
戦後の鬱々とした感じや、社会主義を連呼する教師がいたり、外国には簡単には行けなかったり、女子が大学を目指すのも数名という現代とはかなりギャップのある世界観で面白い。
演劇をやって人生を謳歌するおチヨさんや、留学の夢も叶えた優秀なトンちゃん、高校を1度辞めてから大学へ挑戦する前川さんなど、魅力的で輝いていて、我々の何倍も考えてがむし